WOWOWが2003年から不定期に自社製作し、(全作品)ハイビジョンで放送しているテレビドラマ・シリーズのこと。
有料放送のため、視聴率やスポンサーに左右されない骨太な構成で、取り上げるテーマも総じてデリケートだったりする。
たとえば、9月25日に最終回を迎える『沈まぬ太陽』(全20回。原作/山崎豊子)は1985年の日本航空123便墜落事故をモデルとしており、ほかにもBSE騒動や食品偽造を扱った『震える牛』(原作/相場英雄)、新たなエネルギー源をめぐる陰謀を描いた『マグマ』(原作/真山仁)、三菱自動車による大規模なリコール隠し事件を下敷きとした『空飛ぶタイヤ』(原作/池井戸潤)……と、地上波ではお得意様である大スポンサーが烈火のごとく激怒し、出稿CMを完全撤収してしまいかねないような問題作を世に送り出している。
キャスティングも、上川隆也・渡部篤郎・椎名桔平・三上博史……など、現在のゴールデンタイムの地上波だと少々「主役に持ってくるには華不足?」と評価されがちな“いぶし銀”的俳優で固められており、そういった面々がオーバーアクションを抑えた、渋めの演技を披露。ここ数年は「連続ドラマWに起用されることは演技派の証」と、ちょっとした「たけし映画」的存在になりつつあるフシさえ見られる。できれば「継続は力なり」の精神で、この健全なテレビ界の“棲み分け”を、より明確なかたちで際立たせてもらいたい……と、筆者は心から願っている。
有料放送のため、視聴率やスポンサーに左右されない骨太な構成で、取り上げるテーマも総じてデリケートだったりする。
たとえば、9月25日に最終回を迎える『沈まぬ太陽』(全20回。原作/山崎豊子)は1985年の日本航空123便墜落事故をモデルとしており、ほかにもBSE騒動や食品偽造を扱った『震える牛』(原作/相場英雄)、新たなエネルギー源をめぐる陰謀を描いた『マグマ』(原作/真山仁)、三菱自動車による大規模なリコール隠し事件を下敷きとした『空飛ぶタイヤ』(原作/池井戸潤)……と、地上波ではお得意様である大スポンサーが烈火のごとく激怒し、出稿CMを完全撤収してしまいかねないような問題作を世に送り出している。
キャスティングも、上川隆也・渡部篤郎・椎名桔平・三上博史……など、現在のゴールデンタイムの地上波だと少々「主役に持ってくるには華不足?」と評価されがちな“いぶし銀”的俳優で固められており、そういった面々がオーバーアクションを抑えた、渋めの演技を披露。ここ数年は「連続ドラマWに起用されることは演技派の証」と、ちょっとした「たけし映画」的存在になりつつあるフシさえ見られる。できれば「継続は力なり」の精神で、この健全なテレビ界の“棲み分け”を、より明確なかたちで際立たせてもらいたい……と、筆者は心から願っている。