村田沙耶香(むらた・さやか)の芥川賞受賞作『コンビニ人間』。近年は芥川賞が必ずしも売れ行きに直結しないが、本作は累計発行部数が50万部に至る堂々のベストセラーだ。もとより売れ行きは上々だったが、11月以降、さらに人気が加速した。そのブースター的役割を果たしたのが、トークバラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)である。11月10日に放送された「読書芸人」という企画の第三弾で、お笑い芸人たちがオススメの本を愛情を持って紹介したのだ。
その影響力はすごい。番組中で取り上げられた平野啓一郎『マネチの終わりに』、尾崎世界観『祐介』、木下古栗(きのした・ふるくり)『グローバライズ』などが軒並み売れた。しかも、実際に読んでみるとたしかにおもしろかったとの評価が多いようだ。自身も作家であるピースの又吉直樹のみならず、出演者たちみんなの目利きぶりがうかがえる。
これまでの放送がもたらした効果から、本のプロたる書店員たちも「読書芸人」に注目している。紹介された本は平積み(目立つように表紙を上にして重ねる)され、お墨付きのように芸人の名前が手書きポップにおどっている。番組では「本」だけでなく「書店の中を歩く楽しみ」も伝え、その意味でも不振にあえぐ出版業界にはありがたい存在である。
その影響力はすごい。番組中で取り上げられた平野啓一郎『マネチの終わりに』、尾崎世界観『祐介』、木下古栗(きのした・ふるくり)『グローバライズ』などが軒並み売れた。しかも、実際に読んでみるとたしかにおもしろかったとの評価が多いようだ。自身も作家であるピースの又吉直樹のみならず、出演者たちみんなの目利きぶりがうかがえる。
これまでの放送がもたらした効果から、本のプロたる書店員たちも「読書芸人」に注目している。紹介された本は平積み(目立つように表紙を上にして重ねる)され、お墨付きのように芸人の名前が手書きポップにおどっている。番組では「本」だけでなく「書店の中を歩く楽しみ」も伝え、その意味でも不振にあえぐ出版業界にはありがたい存在である。