『シマエナガちゃん』(小原玲著・講談社)という動物写真集が話題だ。
シマエナガ(島柄長)は全長14cmほどの小鳥で、スズメよりも小さく、長い尾が体の半分を占めている。尾が柄杓の柄(え)に似ていることから「エナガ」と呼ばれるが、北海道(島)だけに生息する種類には「シマ」がつけられ、「シマエナガ」となった。
その他のエナガの仲間の顔には模様があるが、シマエナガは綿帽子をかぶったような白い顔をしている。小さなくちばしにつぶらな黒い目、首はほとんどない。その下に、まんまるのふっくらした体があるので、小さな雪だるまのようだ。きょとんと首をかしげた顔つき、団子にように丸くなって枝にとまる姿は愛らしく、森の妖精と呼ばれている。
2~3年前からシマエナガをはじめとした小鳥ブームは起きていたが、昨年11月に発売された写真集『シマエナガちゃん』が発売されるやいなや、書店では売り切れが続出。発売後2週間で重版が決まり、シマエナガの存在が多くの人に知られるに至った。
愛くるしいシマエナガの姿は、大人から子どもまで万人を魅了しているが、スズメのように街中で見ることはできない。シマエナガは、1年中同じ場所で過ごす留鳥で、彼らの生息地は森林だからだ。
無秩序に開発を進めてしまうと、小鳥たちから生きる場所を奪うことになるが、一度、壊してしまった自然は簡単にもとに戻すことはできない。そうなれば、この愛くるしいシマエナガの姿を見ることができなくなってしまうのだ。私たちが、いつまでもシマエナガの愛らしさを見続けるためには、彼らの生息地である森林を守っていく必要がある。
今年は、十二年に一度の酉年だ。小鳥ブームから地球環境に思いを馳せる年にしてみてはいかがだろうか。
シマエナガ(島柄長)は全長14cmほどの小鳥で、スズメよりも小さく、長い尾が体の半分を占めている。尾が柄杓の柄(え)に似ていることから「エナガ」と呼ばれるが、北海道(島)だけに生息する種類には「シマ」がつけられ、「シマエナガ」となった。
その他のエナガの仲間の顔には模様があるが、シマエナガは綿帽子をかぶったような白い顔をしている。小さなくちばしにつぶらな黒い目、首はほとんどない。その下に、まんまるのふっくらした体があるので、小さな雪だるまのようだ。きょとんと首をかしげた顔つき、団子にように丸くなって枝にとまる姿は愛らしく、森の妖精と呼ばれている。
2~3年前からシマエナガをはじめとした小鳥ブームは起きていたが、昨年11月に発売された写真集『シマエナガちゃん』が発売されるやいなや、書店では売り切れが続出。発売後2週間で重版が決まり、シマエナガの存在が多くの人に知られるに至った。
愛くるしいシマエナガの姿は、大人から子どもまで万人を魅了しているが、スズメのように街中で見ることはできない。シマエナガは、1年中同じ場所で過ごす留鳥で、彼らの生息地は森林だからだ。
無秩序に開発を進めてしまうと、小鳥たちから生きる場所を奪うことになるが、一度、壊してしまった自然は簡単にもとに戻すことはできない。そうなれば、この愛くるしいシマエナガの姿を見ることができなくなってしまうのだ。私たちが、いつまでもシマエナガの愛らしさを見続けるためには、彼らの生息地である森林を守っていく必要がある。
今年は、十二年に一度の酉年だ。小鳥ブームから地球環境に思いを馳せる年にしてみてはいかがだろうか。