大手出版社『小学館』の創立とともに94年を歩んできた学年別学習雑誌を『小学一年生』のみ残して休刊し、今年2月15日に発売された、おもに小学2~6年生向けの学習雑誌。
時計などに表示されるデジタル数字の「8」は、0~9どんな数字にも変身できる……つまり、2~6年生まで、すべての小学生が学年にとらわれず楽しく学べる──といった裏(?)コンセプトが含まれたネーミングであるらしい。
マンガにインタビューに付録に……と、さまざまなコンテンツに凝った工夫が凝らされており、どの学年の子どもでも、まんべんなく「そのときには行動に表れていなくても、潜在的にある程度は学習していて、あるきっかけで急激に学習成果が開花する“潜在学習”」ができる雑誌を目指すのだという。
一見すると、ターゲット層の年齢幅はたった5年しかないのだが、この年頃の「たった5年」は、成人に例えるなら決して大袈裟な話ではなく「×10」の50年にも匹敵するとも思われる。仮に筆者が「20代~60代男女の誰もが楽しめる雑誌をつくってください」との依頼を受けたら……あまりの途方もなさに、いくら高額なギャラを積まれても、おそらく尻込みしてしまうに違いない。
小学8年生──成功へと導くのは、まさに“茨の道”だろうが、もしそれなりの売り上げ部数を達成したならば……そのノウハウに、先行きの見えない出版不況を抜け出す突破口を見いだすことができるのかもしれない。
時計などに表示されるデジタル数字の「8」は、0~9どんな数字にも変身できる……つまり、2~6年生まで、すべての小学生が学年にとらわれず楽しく学べる──といった裏(?)コンセプトが含まれたネーミングであるらしい。
マンガにインタビューに付録に……と、さまざまなコンテンツに凝った工夫が凝らされており、どの学年の子どもでも、まんべんなく「そのときには行動に表れていなくても、潜在的にある程度は学習していて、あるきっかけで急激に学習成果が開花する“潜在学習”」ができる雑誌を目指すのだという。
一見すると、ターゲット層の年齢幅はたった5年しかないのだが、この年頃の「たった5年」は、成人に例えるなら決して大袈裟な話ではなく「×10」の50年にも匹敵するとも思われる。仮に筆者が「20代~60代男女の誰もが楽しめる雑誌をつくってください」との依頼を受けたら……あまりの途方もなさに、いくら高額なギャラを積まれても、おそらく尻込みしてしまうに違いない。
小学8年生──成功へと導くのは、まさに“茨の道”だろうが、もしそれなりの売り上げ部数を達成したならば……そのノウハウに、先行きの見えない出版不況を抜け出す突破口を見いだすことができるのかもしれない。