近年、日本でも注目を浴びているマリンスポーツ「SUP」。「Stand Up Paddle(board)」の略で、サーフィンで用いるようなボード(もとは大型のサーフボードが用いられていたが、いまでは専用のものがある)の上に立ったまま乗って、パドル(オール)で漕いで海にすべり出す。バランスを保つ運動神経は重要だが、サーフィンほど技術的な難しさはないので、老若男女が楽しめるという。

 その起源には諸説あるが、有名なものは1960年代のハワイにおける「商売」から来たというもの。当時、波乗りの様子をサーフボードの上から写真に撮って、サーファーたちに売ることが流行ったらしい。やがて、板の上にいるだけでアクティヴィティとして素晴らしいことに気づき、地元の一部で親しまれた。その後いったんは廃れた文化であったが、かつてのことを覚えていた者たちが2000年代に入って復活させたらしい。

 競技スポーツとして、波に乗るパフォーマンスや、カヌーのようなレースがよく挙げられるSUPだが、それだけにとどまらない。無理のないペースで自然をクルージングするなど、楽しみ方には様々なアプローチがある。ボードの上で釣りやヨガをすることすら、SUPに含まれるスタイルだ。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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