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891  科学哲学

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(カガクテツガク)
ドミニック・ルクール 著/沢崎壮宏、竹中利彦、三宅岳史 訳
ウィーン学団やバシュラールを経てクワインやハッキングへと至る科学哲学は、サイエンスの目的と方法をめぐる探求である。本書は、その潮流を19世紀の成立時期から解説し、科学哲学という学問分野についての見取り図を与えようとするものである。フランス科学哲学の伝統、エピステモロジーに見られる歴史的手法と、英米の論理学を駆使する分析的手法という二つの伝統が合流する将来についても展望してゆく。科学のみならず、技術を介して科学に巻き込まれる人間社会からも要請される新しい哲学の、わかりやすい入門書。
[哲学・心理学・宗教]
2005年08月刊
892  新約聖書入門

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(シンヤクセイショニュウモン)
レジス・ビュルネ 著/加藤 隆 訳
神との新しい契約を伝える、聖なる書物――新約聖書は、初期キリスト教の歩みとともに成立していった。諸文書の個々の内容、執筆時期や背景、正典化の過程などをわかりやすく解説。
[哲学・心理学・宗教]
2005年09月刊
900  サルトル

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(サルトル)
アニー・コーエン=ソラル 著/石崎晴己 訳
サルトルとは「誰」だったのか。多様なジャンルに作品を残し、変貌することが本質的でもあった(「自由とは、いついかなるときにも自分自身から脱出するというあり方なのだから」)20世紀最大の知識人の軌跡を、綿密な調査をもとに新証言を交えながらたどる。二つの家系の狭間に過ごした幼年時代から高等師範学校を経て類い希なる教育者として過ごしたリセでの日々、共産党との関係の変遷、カミュとの軋轢、ボーヴォワールとの生活、そして死に至るまでを、自由に往来しつつ愛情を籠めた筆致で書かれたサルトル研究の第一人者によるこの小さな評伝の中に、読者は世紀を隔てて生きる思想家の新たな姿を予感するだろう。
[哲学・心理学・宗教]
2006年05月刊
905  キリスト教シンボル事典

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(キリストキョウシンボルジテン)
ミシェル・フイエ 著/武藤剛史 訳
アダムが食べたのはリンゴではないのに、なぜ原罪のシンボルになったのか、食卓の上のサソリは何を暗示するのか? 映画や絵画などをより深く味わうために!
『スター・ウォーズ』の主人公ルーク、『マトリックス』のネオ、これらの名前にこめられた意味がわかるだけで、映画の味わいがちがってくる。聖ペテロを題材にした絵画では、かたわらに鍵が描かれている意味を知ることで、その印象が変わる。本書は、西洋の文化芸術の理解を助ける500以上のシンボルを、福音書を中心に聖書全体から集めて、解説する。芸術鑑賞の折のハンドブックとして利用するのも、読み物として通読するのも楽しい小事典。
[哲学・心理学・宗教]
2006年01月刊
909  カトリシスムとは何か キリスト教の歴史をとおして

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(カトリシスムトハナニカ キリストキョウノレキシヲトオシテ)
イヴ・ブリュレ 著/加藤 隆 訳
キリスト教の本格的理解へとみちびく入門書「教会の普遍主義」を意味するカトリシスムは、ローマ・カトリック教会だけに関わることではない。宗教改革者ルターもみずからを「福音的なカトリック」と呼んでおり、彼らにとって、使徒的・福音的な教義に忠実な教会がカトリックなのである。本書は、二千年におよぶキリスト教の変遷をカトリシスムという観点から手際よくまとめたものである。キリスト教の運動が歴史の現実のなかでどのような紆余曲折を体験し、そもそもどのようなことが問題とされてきたのか、現在も何が問題なのか、について解説する。キリスト教の本格的理解へとみちびく入門書。
[哲学・心理学・宗教]
2007年02月刊
910  宗教社会学入門

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(シュウキョウシャカイガクニュウモン)
ジャン=ポール・ヴィレーム 著/林 伸一郎 訳
国際社会を理解するためには欠かせない! 宗教的行為・制度を、社会学的方法論をもちいて説明する学問が、宗教社会学である。それは、マルクスが先駆をなし、デュルケムとウェーバーによって確立された。本書は、彼らが宗教への社会学的眼差しを形成していく過程と、その後の拡大深化の過程を、代表的社会学者の業績を一つ一つ取りあげながら解説することにより、戦後のフランス宗教社会学についての、簡にして要を得た紹介となっている。また、現代を「ウルトラモダニティ」と捉える立場で、現代の宗教現象(新宗教運動、過激主義、政治や倫理との関わり、ア・ラ・カルト宗教)の解釈を概観する。
[哲学・心理学・宗教]
2007年03月刊
914  子どものコミュニケーション障害

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(コドモノコミュニケーションショウガイ)
ロラン・ダノン=ボワロー 著/加藤義信、井川真由美 訳
子どもと向き合うすべての人のために――はたして、子どもはどこでつまずくのか? 言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から解説する。子ども自身が自発的にことばを獲得するよう指導する一方で、自信を失わせないように留意するという原則に貫かれた本書は、障害の有無にかかわらず、子どもと向きあうすべての人に対する示唆に富んでいる。
[哲学・心理学・宗教]
2007年07月刊
927  スピノザ入門

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(スピノザニュウモン)
ピエール=フランソワ・モロー 著/松田克進、樋口善郎 訳
生涯・著作・思想――ヘーゲルをして、スピノザ主義でないものはいかなる哲学でもない、とまで言わしめたスピノザの生涯と著作、思想、そしてスピノザ主義の受容の歴史を解説。さらに、スピノザの蔵書目録やテクストに見られる引用から、彼の語学力や教養の範囲を探るとともに、テクスト中の具体的事例を整理することによって、人物・場所についての歴史的出来事が不可欠な題材となっていることを示す。彼は、人間本性を認識するために哲学者たちの体系よりもむしろ文学や歴史に信頼をおいていたのである。
[哲学・心理学・宗教]
2008年08月刊
931  フェティシズム

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(フェティシズム)
ポール=ロラン・アスン 著/西尾彰泰、守谷てるみ 訳
起源・定義・影響――脚フェチ、眼鏡フェチ……特定のものに執着するという意味でのフェチはすっかり定着しているが、もともとフェティシズムは、民族学の領域で生まれた。アフリカ住民の宗教的崇拝の対象になっていた護符(フェティソ)から作られた言葉である。フロイトが精神医学用語として導入したのは、その用語の歴史と無関係ではない。本書は、フェティシズムの思想史を辿ることによりその本質に迫る。なぜ精神分析がこの概念を必要とし、それによって何を知りえたのかが明らかになる。
[哲学・心理学・宗教]
2008年12月刊
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