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雑誌『太陽』は、明治28年(1895)1月~昭和3年(1928)2月、全34巻531冊・総約17万5000ページに及ぶ博文館発行の総合雑誌です。政治・軍事・経済・社会のみならず自然科学全般・文学・風俗の分野に総執筆者数6,500人が名を連ねます。近代研究に必要不可欠とされながら、その膨大広範な量と原本の稀覯性により研究者を近づけなかった総合雑誌の王者です。
『文芸倶楽部』『少年世界』『文章世界』等、当時の主力雑誌を次々と手がけ、日本における総合出版社としての地位を確立した博文館。その博文館の代表的雑誌とも言われるのが『太陽』です。
1894年末、政治・経済関係の雑誌を廃刊し、日清戦争後の社会変化に対応した総合雑誌として創刊された『太陽』は当時のオピニオンリーダーとしての役割を担っていきました。
代々の主筆は坪谷水哉、高山樗牛、鳥谷部春汀、浮田和民、長谷川天渓、平林初之輔。創刊号は、論説、史伝、地理、小説、雑録、文苑、芸苑、家庭、政治、法律、文学、科学、美術、商業、農業、工業、社会、海外思想、輿論一斑、社交案内、新刊案内、海内彙報、海外彙報、英文の24欄に分けられています。号が進むにつれ、この項目は変化していきますが、政治、経済、社会に関する評論に重点を置きながら、諸産業の知識技術普及、芸術や文学、また家庭生活等その対象は広範囲にわたっています。
また各界の名士200人以上よりなる太陽名誉賛成員を掲げており、執筆も各分野の著名人を網羅しています。『中央公論』『改造』に先駆けた、まさに日本初の総合雑誌といえます。
底本名 | 太陽 |
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発行 | 博文館 |
原誌刊行日 | 明治28年(1895)1月~昭和3年(1928)2月 |
巻冊数 | 34巻531冊 |
公開日 | 2008年5月 |
頁数 | 175,000頁 |
記事数 | 40,703件 |
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