新版 日本長期統計総覧の利用
(この凡例は書籍版の内容です)
I 本書について
本書は昭和 62 年に編集した「日本長期統計総覧(以下、旧総覧と略す)」が、刊行後既に20年を経過したので、各系列を現在まで 延長・更新するとともに、その後、新たに作成された統計表、改正された統計表、旧総覧に漏れた統計表等を追加し、拡充・整備を行ったものである。また今回は印刷物とCD-ROMを併用したので、CD-ROMに全統計表を収録し、印刷物では、大きな統計表はその主要部分を収録した。なお旧総覧の時点で中止されていた統計表は再録しなかったが、CD-ROMの中に旧総覧の 全統計表も収録してあるので、利用可能である。
1 収録統計整備の方針
本書は次の方針に基づき時系列統計の収集・整備を行った。
(1) 旧総覧に収録された統計のうち、現在まで系列の延長が可能なものについてはすべて延長の上収録する。また、系列の途絶した統計については、原則として再録しないが、ただし、戦後、制度の改正等により、途絶した旧制度の統計のうち、新制度による統計が存在する場合は、これとの継続という意味で収録した。
(2) 収録統計体系を見直し、章の分割を行うなど章編成を改訂するとともに、系列の充実を図った。
(3) 経済社会の変化に応じて新たに作成された統計については、系列の短いものについても収録した。(例:環境、IT関連統計など)
2 本書の構成
本書は印刷物とこれに添付されたCD-ROMから成り、主要部分は印刷し、CD-ROMには全統計表を収録した。その内容は次による。
(1) 印刷物
収集整備された 統計表は、できるだけ網羅的に統計表の掲載を行うこととしたが、過大になることを避けるため、印刷物では次のような選定を行った。
1) 一部を除き、都道府県別表は掲載しない。
2) 長大表については、区分を縮減して掲載する。
3) 参考表は掲載しない。
4) 重複感のある表は掲載しない。
5) 超長期系列で、明治年間の系列の多くが 不詳(ドット(...)表示)となっているものについては年次を縮減して掲載する
印刷物は全5巻から成り、各巻とも以下の構成となっている。
1) まえがき
2) 監修に当たって
3) 「新版 日本長期統計総覧」の利用に当たって
4) 編成一覧(全巻について)
5) 統計表目次(CD-ROM収録統計表を含め当該巻について記載。)
6) 主要指標(全章の統計のうち主要系列を抜粋。第1巻のみ掲載。)
7) 章別解説
8) 章別主要指標(章内統計のうち主要系列を抜粋。一部旧総覧収録系列も抜粋。)
9) 統計表
10) 索引(当該巻刊行物掲載統計表について記載。)
なお、全巻を通しての索引については別冊として取りまとめている。
(2) CD-ROM(各巻ごとに添付)
1) 収集・整備された当該巻の統計のすべてを収録した。
2) 解説等記述部分を収録した。
3) 「旧総覧」に収録されている統計及び解説等記述部分を収録した。
3 本書と総覧との関連
本書は「旧総覧」の延長版としても位置づけられるが、旧総覧収録統計表のうち系列の途絶したものは割愛し、また旧総覧の系列との接続に、恣意性の入るものは、接続させていない統計表もある。CD-ROMには旧総覧も収録してあるので、その場合は、利用者の判断で接続されたい。
なお、本書の解説では、戦前部分の記述等割愛した部分も多いので、必要な場合には、旧総覧の解説を参照されたい。また、「旧総覧」の利用に当たっては、旧総覧に記載されている凡例を参照されたい。
Ⅱ 統計収録の基本方針
本書に掲載した計数は、以下のような基本方針の下に収録した。
1 原則として官公庁又はこれに準ずる機関が公表したデータを対象とするが、重要な民間の統計も主要なものは収録した。
2 原則として原資料のデータをそのまま収録することとしたが、利用上必要不可欠と考えられる場合にのみ、項目の統合、単位の換算及び接続指数の算出を行った。
3 原則として各調査を担当した機関の刊行した第1次資料が得られない場合は、統計年鑑など2次的な統計書を利用した。
4 公表後数値が改定されたりしたものについては、できる限り確定値(最終値)を採ることとした。
5 年別データ(年間、年度聞、年平均、年度平均、〇〇月〇〇日現在等の計数)の収録を中心とし、月別結果が特に重要な意味を持つものに限り月別データも掲載した。
Ⅲ 目次について
本書の目次については、利用者の便宜を考えて、印刷物とCD-ROMとで共通したものとして作成している。このため、印刷物目次にもCD-ROMにのみ収録されている統計表が記載されている。印刷物掲載統計表か、CD-ROMにのみ収録されている統計表かの区別は次による。
1) 表番号に〔〕囲みの表は、表全体がCD-ROMにのみに収録されている。また、表題中の〔〕囲みは、〔〕囲みの区分がCD-ROMにのみに収録されている。
2) 頁番号に「※」印の付されている表は、印刷物掲載表とCD-ROM収録表とで相違する点がある。
例
気象
1-14 日照時間・〔天気日数〕 - 気象官署別(明治23年~平成15年)...... 52 ※
1-15 降水量、〔風速、積雪〕 - 気象官署別(明治6年~平成15年) ...... 54 ※
1-16 年平均気温〔気温、相対湿度等〕 - 気象官署別(明治6年~平成15年)......56 ※
〔1-17〕 寒候期現象(昭和26年~平成15年)...... CD
なお、印刷物掲載表とCD-ROM収録表の相違点は、相違する表について本書掲載表の上部欄外に表記している。
IV 掲載数字について
1 沖縄の取扱い
昭和20年以降の統計調査は、我が国行政権の及ぶ地域を地域範囲とすることを原則としている。したがって、特に注記のない限り、昭和20年~47年のデータから沖縄の結果は除かれており、都道府県別統計表において、沖縄県の該当年の箇所には便宜“-”を挿入している。ただし「第1章 国土・気象」においては、原則として沖縄を含んだ計数を掲載している。また、国勢調査については、 琉球政府による国勢調査結果が得られるので、国勢調査関連統計表については特に注記のない限り、沖縄の計数は含まれている。
2 表章単位
掲載数字の表章単位は、原則として原典のままとしているが 、2次的な統計書による数字の一部については、当該統計書の単位とした。
3 単位の換算
明治から現在までの間には、表章単位が尺貫法からメートル法になるなど大きな変化があるので、換算率の明らかなものは現在の単位に合わせる換算を行っている。なおこの換算を行った箇所については、各統計表の脚注に、換算率とともにその旨を、明記してある。
4 総数と内訳の計の関係
表章単位未満を四捨五入(一部金融統計は切捨て)してある場合及び不詳を掲載していない場合については、総数と内訳項目の計が一致しない場合がある。
V 統計表について
1 表番号の表示
(1) 表番号は章番号-主番号-枝番号から成り、章番号と主番号は1から始まる一連番号、枝番号はaから始まるアルファベットである。
(2) 以下の場合、主番号は同じとし、枝番号を付けて区別している。
1) 同一系列の数値だが、年次によって表頭区分が異なる場合。
2) 実数値とその実数を基礎とする加工数値を別表で表示した場合。
3) 同一内容の指数で基準時が異なる場合。
2 掲載期間の表示
表題の最後に当該表の系列の最初の年次と最終の年次とを()を付けて表示している。
3 単位の表示
計数の単位は、原則として統計表上部欄外に示しているが、項目ごとに単位が異なるものについては表頭各項目中に表示している。また時系列の中間で単位が異なる場合は、単位が変わった年次の計数の上部に破線(……)を引いている。
4 項目の表示
統計表の項目名は、原則として原典資料のとおりとした。ただし、途中の年次において項目名が変更されている場合は、表中には最新の名称を記載した上で、当該項目に脚注番号を付し、変更前の項目名を脚注欄に記載した。
また、既に調査が終了している統計の項目名については、終了時点の項目名とした。
5 英文の記述
表頭、表側に英文が入り切れない場合は、該当箇所に(a)、(b)、・・・の記号を入れ、当該項目の英文は脚注の最後に記述している。
6 年次の表示
原則として年次は表側に入れ、西暦も併記している。なお、明治と大正、大正と昭和、昭和と平成の区切りの年次はそれぞれ大正元年、昭和元年、平成元年と表示している。
7 参考表
第14章において、統計上の概念が必ずしも公式には明確に規定されていないものについて、参考表として収録している。
VI 脚注について
脚注は次によっている。
1 当該統計表全体に係る注意事項及び表頭又は表側に脚注番号を付すことが適当でない注意事項については、(1)、(2)、(3)のように記載した。
2 表題、表頭及び表側などの特定項目に係る注意事項については、1)、2)、3)のように記載した。
3 統計表中の数値に係る注意事項については、当該数値にa)、b)、c)のように記載した。
4 〔資料〕については、当該統計表に使用した資料のうち、最新年次(年度)の資料名及び発行(作成)機関名を記載した。最新年次(年度)の資料を複数使用している場合は、すべてについて記載した。
また、統計データをインターネットホームページのみから収集した場合は、その旨を記載した。
なお、英文については、資料名は省略し、発行(作成)機関名のみを記載した
5 掲載箇所は上記1及び4は各統計表の最初のページにのみ、2及び3については、当該記号が付されたページのみとしている。
VII 統計表中の記号及び断層箇所の表示
1 統計表中の記号
-:該当数値が皆無又は定義上該当数字がないことを示す。
…:該当数値が不明であることを示す。
0 0.0 | }:表章単位未満の数値であることを示す。 |
X:該当数値が秘匿されていることを示す。
#:主要な項目に関して、内数で掲げたことを示す。(例1)
*:複数項目をくくって表章したことを示す。(例2)
例1
例2
2 断層箇所の表示
同一表で表示したが、ある時点で数字に明らかに断層がある場合は、注意を喚起するため、該当箇所に破線(……)を入れている。
以上のほか、必要と認められる場合は適宜、脚注に理由等を記述した。