1. さう-ぞく【装束】
全文全訳古語辞典
身に着けること。装うこと。 「男君起き給ひて、御装束し給ひて」〈落窪・1〉男君はお起きになって、衣服をお着けになって。❸支度を整えること。用意。 「御琴どもの装
2. しゃう-ぞく【装束】
全文全訳古語辞典
また、「さうずく」とも》 ❶正装すること。また、その衣服など。装い。いで立ち。 「九郎義経その日の装束には、赤地の錦の直垂に、紫裾濃の鎧着て」〈平家・9・河原合
3. しょう‐ずく[シャウ‥]【装束】
日本国語大辞典
〔名〕「しょうぞく(装束)」に同じ。*宇津保物語〔970~999頃〕嵯峨院「きんだちの御しゃうずくせさせ給ふ」*栄花物語〔1028~92頃〕煙の後「中宮・皇后宮
4. 装束
日本大百科全書
朝服が儀式にも用いられるようになった。この礼装化した朝服は束帯とよばれ、晴装束または昼(ひの)装束ともいわれ、宿直(とのい)装束と区別した。このころから公家の衣
5. しょう‐ぞく[シャウ‥]【装束】
日本国語大辞典
211頃〕「人の装束の打解けたるさま、おのおのが気色有様、乱れがはしき事限りなし」*平治物語〔1220頃か〕上・主上六波羅行幸の事「館の太郎貞康は黒革の腹巻のう
6. しょうぞく【装束】
数え方の辞典
▲双、●装い 装束・甲冑などは「着」「領」で数えます。足袋のように対になる装束は「両」「双」で数えます。装束のそろったものは「装い」で数えます。
7. しょうぞく【装束】
国史大辞典
材質による唐(から)装束・染装束。嘉儀特例の一日晴(いちにちばれ)の装束、祭会の祭の装束、小忌(おみ)の装束、舞人(まいうど)の装束。入道した法体(ほったい)装
8. しょうぞく【装束】[舞台・道具類]
能・狂言事典
現在は必ず〈装束〉と呼称する。[史的変遷]創成期の能装束がどのようなものであったかは、遺品も伝わらず記録も乏しいので不明だが、今日わずかに残されている室町末期か
9. しょう‐ぞく【装束】
仏教語大辞典
衣服。着物。衣装。 沙石集 一〇本・九 「仏菩薩〔の〕装束等」 2 水精(水晶)だけで作った数珠。装束念珠とも。 明恵夢記 「少々水精の装束あり。其の緒切たり」
10. 裝束(しょうぞく)[刀劍飾]
古事類苑
兵事部 洋巻 第1巻 1318ページ
11. そう‐ずく[サウ‥]【装束】
日本国語大辞典
〔名〕「そうぞく(装束)」に同じ。*阿波国文庫旧蔵本伊勢物語〔10C前〕四四「女のさうずくをかづけんとす」*歌仙本躬恒集〔924頃〕「女一宮の御裳著に奉らせ給ふ
12. そう‐ぞく[サウ‥]【装束】
日本国語大辞典
[0]言海【装束】言海
13. そうぞく【装束】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕⇒さうぞく
14. 【装束】そう(さう)ぞく*しょう(しゃう)ぞく
新選漢和辞典Web版
①家具などのかざりつけ。 ②身じたく。よそおい。
15. 装束(著作ID:290211)
新日本古典籍データベース
しょうぞく 有職故実
16. しょうぞく【装束】[標準語索引]
日本方言大辞典
かまえ死人に着せるしょうぞく:装束しがら神官が神を拝む時に身に着けるしょうぞく:装束ちはや
17. しょうぞく【装束】[標準語索引]
日本方言大辞典
かまえ死人に着せるしょうぞく:装束しがら神官が神を拝む時に身に着けるしょうぞく:装束ちはや
18. しょーぞく【装束】[方言]
日本方言大辞典
静岡県浜名郡「漁師の装束は、下は褌をしめ、上はすっぽー」545新居の浜のことば(山口幸洋・吉原けい子)1970 磐田郡546水窪方言の基礎調査(山口幸洋)196
19. 一日晴裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 648ページ
20. 借二用裝束具一 (見出し語:裝束)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 399ページ
21. 即位時臣下裝束寸法 (見出し語:裝束)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 454ページ
22. 放鷹裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
遊戲部 洋巻 第1巻 981ページ
23. 武家裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 43ページ
24. 田樂裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第1巻 695ページ
25. 能樂裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第1巻 984ページ
26. 舞人裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第1巻 641ページ
27. 舞樂裝束【篇】 (見出し語:裝束)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第1巻 640ページ
28. 蹴鞠裝束 (見出し語:裝束)
古事類苑
遊戲部 洋巻 第1巻 1127ページ
29. 衣服(いふく)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 4ページ
31. さうぞき-た・つ【装束き立つ】
全文全訳古語辞典
〔一〕〔自動詞タ行四段〕た・ち・つ・つ・て・て美しく装う。着飾る。 「まことに寅の時かと装束き立ちてあるに、明けはて日もさし出でぬ」〈枕草子・関白殿、二月二十一
32. さうぞき-わ・く【装束き別く】
全文全訳古語辞典
〔他動詞カ行下二段〕け・け・く・くる・くれ・けよ区別をはっきりさせるために、衣服の色や模様などを違えた装束を着ける。衣服などで分かるようにする。
33. さうぞ・く【装束く】
全文全訳古語辞典
〔自動詞カ行四段〕か・き・く・く・け・け《名詞「装束」を動詞に活用させた形》 ❶装束を着ける。装う。 「裳・唐衣など、ことごとしく装束きたるもあり」〈枕草子・正
34. しゃう-ぞ・く【装束く】
全文全訳古語辞典
・け・け装束を身につける。装う。 「前駆御随身どもが今日を晴れと装束いたるを」〈平家・1・殿下乗合〉先払いや護衛のお供の者達が今日こそ晴れの日だと着飾ったのを。
35. しょう‐ぞ・く[シャウ‥]【装束】
日本国語大辞典
〔自カ四〕(名詞「しょうぞく(装束)」の動詞化)装束を着ける。装う。そうぞく。*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「さまざまにしゃうぞき集りて、二車(ふたくるま)
36. しょうぞく‐えのき[シャウゾク‥]【装束榎】
日本国語大辞典
下に集まり衣装を改めたといわれる。北区王子二丁目の装束稲荷境内に碑がある。*洒落本・野路の多和言〔1778〕「なに事やらんと立よって見れば装束榎の元に飛鳥山の桜
37. しょうぞく‐おさめ[シャウゾクをさめ]【装束納】
日本国語大辞典
つきなみ)能、及び
装束開、
装束納(シャウゾクヲサメ)等の能楽を催す」ショーゾクオサメ
[オ]
38. しょうぞくぎれ【装束裂】
国史大辞典
中心は、禁色聴許の諸臣以上の料であり、朝服とする位袍以下の束帯の具や、女房の物具装束、略儀の小直衣・狩衣の装束地である。絹は、膠質のある生絹(すずし)を夏の料、
39. 裝束使(しょうぞくし)
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 240ページ
40. しょうぞく‐し[シャウゾク‥]【装束司】
日本国語大辞典
装束司
」*御代始鈔〔1461頃〕御禊の行幸の事「
装束司といふは、御禊につきて兼日の義、点地等の事
41. しょうぞくし【装束司】
国史大辞典
人を中心とする装束司を任じ、さらに親王および大臣の薨去の際も装束司を任命すると規定している。また『九条殿記』以下の諸記録には、恒例・臨時の朝儀・公事にあたり、装
42. しょうぞく‐し[シャウゾク‥]【装束師】
日本国語大辞典
449)一一月晦日・天野社舞
装束勘録状(大日本古文書四・一九三)「六貫文 手間
装束師下行」(2)
装束を着ける時、それを手伝う者。
43. 裝束師(しょうぞくし)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 226ページ
44. 裝束所(しょうぞくしょ)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 569ページ
45. 裝束書(しょうぞくしょ)
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 230ページ
46. しょうぞく‐ジュバン[シャウゾク‥]【装束襦袢】画像
日本国語大辞典
上方で流行した襦袢。袖口に当たる部分に、幅三~四寸(約一一~一五センチメートル)の縮緬で覆い縫いしたもの。装束の大帷子(おおかたびら)に似ているところからいう。
47. しょうぞく‐たばり[シャウゾク‥]【装束賜】
日本国語大辞典
一昨日重栄物語了。今日
装束給之儀如
何様
哉」(2)「しょうぞくたばり(
装束賜)の能」の略
48. しょうぞくたばり の 能(のう)
日本国語大辞典
奈良の春日神社若宮祭の前日に、装束をいただいた御礼として、田楽法師が頭屋(とうや)で演じる能。しょうぞくたばり。*申楽談儀〔1430〕喜阿「南都法雲院にてしゃう
49. しょうぞく‐つけ[シャウゾク‥]【装束付】
日本国語大辞典
〔名〕(1)能楽で、演者に装束を着けること。また、その役。(2)手伝って人に衣装を着けること。また、その人。*雑俳・柳多留‐八〔1773〕「花娵のしゃうぞくつけ
50.&nnbsp;しょうぞく‐つつ[シャウゾク‥]【装束筒】
日本国語大辞典
〔名〕衣冠、束帯などの装束を着用している際に用いる小用の便器。長さ約三〇センチメートルの筒。便竹(べんちく)。*明良帯録〔1814〕世職篇「君辺に侍して御装束の