1. おはぎ
日本大百科全書
まぶしたもの。春つくるのがぼた餅、秋つくるのがおはぎ、あるいは、餡ものがぼた餅、きな粉がおはぎと、色合いによる区分けもされたが、現在は春秋を通じおはぎともぼた餅
3. おはぎ
日本国語大辞典
蒿 よめがはぎ よめな〈略〉畿内の女言におはぎといふ」和名・色葉・名義・書言・言海
4. おはぎ[牡丹餅]
古事類苑
飮食部 洋巻 第1巻 556ページ
5. おはぎ[方言]
日本方言大辞典
(1)そば粉やうどん粉で作った食べ物。 青森県三戸郡083青森県五戸語彙(能田多代子)1963(2)睾丸こうがん。 長野県南佐久郡054方言(雑誌)1931~1
6. お‐はぎ【御萩】
日本国語大辞典
*女重宝記(元祿五年)〔1692〕一・五「一ぼたもちは やわやわとも、おはぎとも」*物類称呼〔1775〕四「ぼたもち 又はぎのはな又おはぎといふは女の詞なり」*
7. 薺蒿(おはぎ)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 746ページ
8. おはぎ【御萩】[標準語索引]
日本方言大辞典
いて丸め、餡を塗ったおはぎ:御萩みなごろし稲を全部家の内に取り入れ終わった時に知人の家に配るきな粉と小豆のおはぎ:御萩いなばよせ同年の知人が死去した際に、祓の意
9. かはらおはぎ(かわらおはぎ)[菊]
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 689ページ
10. かわら‐おはぎ[かはら‥]
日本国語大辞典
〔名〕(1)菊(きく)の古名。*本草和名〔918頃〕「菊花〈略〉和名加波良於波
」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「菊 四声字苑
11. 夏(なつ)おはぎと娘(むすめ)の子(こ)はたばいにくい
故事俗信ことわざ大辞典
夏のおはぎは腐りやすいし、娘には虫がつきやすく、どちらも大事にしまっておくのがむずかしい。「たばう」は、大事にしまっておくこと。 譬喩尽(1786)三「夏牡丹餅
12. あお‐はぎ[あを‥]【青萩】
日本国語大辞典
〔名〕秋に咲く萩にさきがけて咲く、夏の萩。夏萩。さみだれ萩。《季・夏》アオハ
13. おおはぎいせき【大萩遺跡】宮崎県:西諸県郡/野尻町/三ヶ野山村
日本歴史地名大系
[現]野尻町三ヶ野山 岩瀬川左岸、標高一七〇―二〇一メートルの河岸段丘上にある。県指定史跡野尻町古墳のうち二号墳を含む遺跡、地下式横穴墓は昭和三四年(一九五九)
14. おおはぎむら【大萩村】滋賀県:愛知郡/愛東町
日本歴史地名大系
[現]愛東町百済寺 百済寺五ヵ村の一つで、百済寺の東の山中にある。村域はほとんどが山林で、炭焼を営み、山間の土地に百済寺村から出作にきていた。応仁三年(一四六九
15. しおはぎ[方言]
日本方言大辞典
植物おぐるま(小車)。 福岡県山門郡964鹿児島民俗植物記(内藤喬)1964
16. おーはぎ[方言]
日本方言大辞典
茸しめじ(占地)。 広島県比婆郡773北備後動植物語彙集稿(山田次三)1936
17. おーはぎ【大剥】[方言]
日本方言大辞典
鯨の骨に付いた肉をすき取ったもののうち、大きいもの。 長崎県壱岐島915続壱岐島方言集(山口麻太郎)1937
18. おーはぎ【大萩】[方言]
日本方言大辞典
植物きはぎ(木萩)。 甲州河口湖※070甲駿豆相採薬記(小野蘭山)1801
19. おーはぎり[方言]
日本方言大辞典
→はんぎり【半切】
20. そーはぎ【草萩】[方言]
日本方言大辞典
植物(1)みそはぎ(禊萩)。 周防※122両国本草(田智庵貫通)1737 長門※122両国本草(田智庵貫通)1737 島根県石見725島根県方言辞典(広戸惇・矢
21. とーはぎ【唐萩】[方言]
日本方言大辞典
植物みそはぎ(禊萩)。 島根県益田市725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963 山口県阿武郡794山口県植物方言集(山口高等学校)1943
22. どろぼーはぎ[方言]
日本方言大辞典
→どろぼー【泥棒】
23. まとーはぎ[方言]
日本方言大辞典
→まと【的】
24. まんぼーはぎ【翻車魚剥】[方言]
日本方言大辞典
魚あみもんがら(網紋殻)。 三重県志摩郡585三重県方言資料集(北岡四良)1957~59
25. 秋のお菓子 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
秋の彼岸のおはぎにお月見の団子、さらに秋が深まると栗のお菓子に、リンゴや柿、サツマイモを素材にしたお菓子……。秋はお菓子がつきものの行事が目白押しで、しかもお菓
26. あまもち【甘餅】[方言]
日本方言大辞典
おはぎ。ぼた餅もち。 香川県829香川県方言辞典(近石泰秋)1976
27. あらしとくさぶろう【嵐徳三郎】[付録]
歌舞伎事典
《心中天網島》の紙屋治兵衛で大阪府民劇場奨励賞。昭和59・7歌舞伎座《独道中五十三駅》の非人おはぎで優秀賞。昭和62・6関西で歌舞伎を育てる会演技賞。ロンドン・
28. アラビアン・ナイト 8 74ページ
東洋文庫
ね?」どいいましたが、このじいさん、しきりに、「どうぞや、蔽いかばいたもう主よ、お護りの幕をおはぎとり下さいませぬよう!」と繰り返して念じておりました。そうして
29. あれつけもち【―付餅】[方言]
日本方言大辞典
(1)(「あれ」は餡あんの意)ぼた餅もち。おはぎ。 長崎県南高来郡905島原半島方言の研究(島原第一尋常高等小学校)1932(2)(「あれ」は、きな粉の意)安倍
30. あれつけ‐もち【付餠】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(「あれ」は餡(あん)の意)ぼた餠(もち)。おはぎ。《あれつけもち》長崎県南高来郡905 (2)(「あれ」は、きな粉の意)安倍川餠(あべかわもち)。
31. あんころ【餡転】[方言]
日本方言大辞典
島根県鹿足郡・邑智郡・隠岐島725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963(2)ぼた餅もち。おはぎ。 香川県829香川県方言辞典(近石泰秋)1976《あんこ
32. あん‐ころばし【餡転】
日本国語大辞典
山形県東置賜郡139 《あんのこ・あんのこもち》島根県隠岐島725 (2)ぼた餠(もち)。おはぎ。《あんころばし》香川県829 《あんこがし》熊本県飽託郡・上
33. あんも【餡餅】[方言]
日本方言大辞典
)1983 河内郡(幼児語)204河内郡方言集(栃木県河内郡小学校聯合組合会)1903(3)おはぎ。ぼた餅もち。《あんもー》 静岡県520静岡県方言辞典(静岡県
34. あん‐も【餡餠】
日本国語大辞典
長岡市376 《あっぷう》千葉県安房郡302 《あっぱあ》栃木県198 河内郡(幼児語)204 (3)おはぎ。ぼた餠。《あんもお》静岡県520 磐田郡543 (
35. い‐しょく【衣食】
日本国語大辞典
着ることと食べること。*方丈記〔1212〕「衣食のたぐひ、またおなじ。藤の衣、麻のふすま、〈略〉野辺のおはぎ、峰の木の実、わづかに命をつぐばかりなり」*平家物語
36. 出雲国風土記(風土記) 156ページ
日本古典文学全集
宍道川。源出
郡家正西卅八里幡屋山
、北流入
37. 出雲国風土記(風土記) 157ページ
日本古典文学全集
真名猪の池。周り一里なり。北は入海なり。門江の浜。伯耆と出雲との二つの国の堺なり。東より西へ行く。粟嶋。椎・松・多年木・宇竹・真前等の葛あり。砥神嶋。周り三里一
38. 出雲国風土記(風土記) 171ページ
日本古典文学全集
あり。周り二百八十歩、深さ一丈五尺許りなり。三つの辺の草木、自ら涯に生ふ。鴛鴦・鳬・鴨、時の随に当り住めり。陂の南は海なり。すなはち陂と海との間の浜は、東西の長
39. 出雲国風土記(風土記) 173ページ
日本古典文学全集
塩乾る時は、已に陸地のごとし。和多々嶋。周り三里二百廿歩なり。椎・海柘榴・白桐・松・芋菜・薺頭蒿・蕗・都波・猪・鹿あり。陸を去ること渡り一十歩なり。深き浅きを知
40. 出雲国風土記(風土記) 175ページ
日本古典文学全集
盗道の浜。広さ八十歩なり。志毗魚を捕る。澹由比の浜。広さ五十歩なり。志毗魚を捕る。加努夜の浜。広さ六十歩なり。志毗魚を捕る。美保の浜。広さ一百六十歩なり。西に神
41. 出雲国風土記(風土記) 177ページ
日本古典文学全集
久宇嶋。周り一里卅歩、高さ七尺なり。椿・椎・白朮・小竹・薺頭蒿・都波・茅あり。加多比嶋。礒なり。船嶋。礒なり。屋嶋。周り二百歩、高さ廿丈なり。椿・松・薺頭蒿あり
42. 出雲国風土記(風土記) 179ページ
日本古典文学全集
須義の浜。広さ二百八十歩なり。衣嶋。周り一百廿歩、高さ五丈なり。中を鑿ち、南と北とに船猶ほ往来ふ。稲上の浜。広さ一百六十二歩なり。百姓の家あり。稲積の嶋。周り卌
43. 出雲国風土記(風土記) 191ページ
日本古典文学全集
十里二百歩なり。足高野山。郡家の正西一十里廿歩なり。高さ一百八十丈、周り六里なり。土体豊沃え、百姓の膏腴なる園なり。樹林なし。但、上頭に樹林在り。此れすなはち神
44. いなばよせ【稲場寄】[方言]
日本方言大辞典
言(井上正一)1964(2)稲を全部家の内に取り入れ終わった時に知人の家に配るきな粉と小豆のおはぎ。 新潟県南蒲原郡372越後三条南郷談(外山暦郎)1925
45. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 389ページ
日本古典文学全集
重んず」(日次記事)。雛飾りは妹山の女性的世界の象徴。おはぎ。「萩」からさらに「小菊」「桔梗」と腰元の名を言い起す。「牡丹餅 ぼたもち(又はぎのはな 又おはぎと
46. うえむら【上村】三重県:阿山郡/伊賀町
日本歴史地名大系
[現]伊賀町上村 霊山(七六五・八メートル)北西の裾野に位置し、村の北端を西流する柘植川を隔てて中柘植村に対し、東部を大谷川が西流し柘植川に注ぐ。慶長六年(一六
47. 宇治拾遺物語 45ページ
日本古典文学全集
ために寺院で僧に仕えた少年。掻き練り餅。もち米を蒸したものを丸めてきな粉などをまぶしたもの。おはぎ・ぼた餅の類。そばがきのような粥餅、正月の鏡餅の割り餅とみる説
48. 宇治拾遺物語 241ページ
日本古典文学全集
ぬれば、この男見て、「この馬、我が馬にならんとて死ぬるにこそあんめれ。藁一筋が柑子三つになりぬ。柑子三つが布三疋になりたり。この布の馬になるべきなめり」と思ひて
49. 枝豆画像
日本大百科全書
莢をむいた豆をすりつぶし、砂糖と塩で調味したものは、仙台地方でじんだ和(あ)えとよび、団子やおはぎにまぶして食べる。栄養的には水分69.8%、タンパク質11.5
50. 江戸小咄集 2 346ページ
東洋文庫
といった年あきさ」「畜生め、それでよめた、月にふす猪の床ときているの」「それだから今の名は、おはぎとい玉やす」「いはれ因縁、故事来暦それで判った」