1. おお‐ね[おほ‥]【大根】
日本国語大辞典
和名於保禰 俗用大根二字〉根正白而可食之」*御湯殿上日記‐文明一六年〔1484〕一一月二日「やわたの田中おほねまいらする」*俳諧・曠野〔1689〕員外「墨ぞめは
2. 大根(おおね)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 42ページ
3. おほ-ね【大根】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕だいこん。(冬の季語) 「木鍬持ち打ちし大根、根白の白腕」〈古事記・下・仁徳〉木のくわを持って掘りおこした大根、その根が白いように白い腕。[参考]「だい
4. だい‐こ【大根】
日本国語大辞典
アノ役者のことか』〈略〉〈此大根といふ事は、上方にては役者の下手なものを大根といふ〉」*春泥〔1928〕〈久保田万太郎〉向島・五「大根(ダイコ)、大根(ダイコ)
5. ダイコン画像
日本大百科全書
分化した。大根と書いて今日のようにダイコンと読むようになったのは室町時代中期ころのことであることが、『節用集せつようしゅう』(15世紀)に「大根だいこん、又蘆菔
6. だい‐こん【大根】画像
日本国語大辞典
っ張り大根なのと同じで」(3)紋所の一つ。大根をかたどったもの。違い大根、割り大根などがある。(4)大根のように太くて、ぶかっこうなすねや足。特に女性の足をさし
7. だいこん【大根】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
)ると甘(あま)い・大根(だいこん)尻尾(しっぽ)に蕪(かぶ)頭(あたま)・大根(だいこん)と女房(にょうぼう)は盗(ぬす)まるるほどよい・大根(だいこん)の皮
8. だいこん【大根】
数え方の辞典
▲本、●株 植物としては「本」「株」で数えます。食用となる根の部分は「本」で数えます。
9. 大根(だいこん)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 42ページ
10. だい‐こん【大根】
仏教語大辞典
仏臨終最後説。被小乗根。豈非是則頓為大根、亦非是則為小機漸耶」 2 男性性器の大きなもの。 壒囊鈔 一四・五 「女根広博にして、敢其欲を停者なし。仍天下勅を下し
11. おーね【大根】[方言]
日本方言大辞典
7~59 大阪市「ををねは親切なお方やと思ひますがね」637方言と大阪(猪飼九兵衛)1948「大根がしっかりしてる」638大阪方言事典(牧村史陽)1955 兵庫
12. だいこん【大根】[方言]
日本方言大辞典
言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963だいこん の年取としとり陰暦十月十日、農家の祝日。大根を食べず、大根畑に入らない風習があり、虫の供養をする習わしもある。 新
13. だいこん【大根】[標準語索引]
日本方言大辞典
鯛とだいこん:大根の汁たい のふくもどきだいこん:大根が凍ってすが入るしどる / すどるだいこん:大根と揚げなどの煮つけびくにごろしだいこん:大根などのすしょー
14. ダイコン画像
世界大百科事典
守口ダイコン 蘿菔 大根 蘿蔔 繊蘿蔔 千六本 雪鱠 ひでり鱠 大根一式料理秘密箱 大根料理秘伝抄 干葉 アミラーゼ ジアスターゼ 大根役者 十日夜 大根の年取
15. おおね‐がわ[おほねがは]【大根川】
日本国語大辞典
〔名〕弘法伝説の一つ。村の女が大根を洗っているところに旅僧(実は弘法大師)が通りかかり、大根がほしいというのに与えなかったため、川の水がなくなったという筋の伝説
16. おおねがわじんじゃ【大根川神社】大分県:宇佐市/旧四日市町地区/佐野村
日本歴史地名大系
また八幡神は修行中に川(五十石川のこと)で大根を召されたので大根川といったともいう。長保五年(一〇〇三)八月一九日の八幡大菩薩宇佐宮司解(宮寺縁事抄)に行幸会豊
17. おおねがわむら【大根川村】山口県:玖珂郡/美和町
日本歴史地名大系
[現]美和町大字大根川 玖珂郡北東部に位置する村で、東は百合谷・長谷の両村、南は日宛村、西は佐坂・滑の両村、北は黒沢村に囲まれ、村内を大根川が北流、川沿いに石州
18. おおねがわむら【大根川村】大分県:宇佐市/旧四日市町地区
日本歴史地名大系
[現]宇佐市大根川 敷田村の南、五十石川の中流域にあり、東と南は赤尾村、西は佐野村。正和二年(一三一三)八月二七日の鎮西下知状写(屋形三郎文書)によると野仲道興
19. おお‐ねぎ[おほ‥]【大根木】
日本国語大辞典
〔名〕正月の門松の根元に立てる割木。年木。袴木(はかまぎ)。
20. おおねこむら【大根子村】青森県:南津軽郡/田舎館村
日本歴史地名大系
い家数一〇とある。大根子は対岸川辺村との関係が深く、延元元年(一三三六)四月二日の結城宗広譲状(白河証古文書)にある「河辺桜葉郷」の一部と考えられ、川辺村の熊野
21. おおねざかむら【大根坂村】長崎県:北松浦郡/大島村
日本歴史地名大系
[現]大島村大根坂 的山大島の北部、西宇土村の北西に位置し、東部は長崎鼻と馬込鼻に挟まれて北に開く広い入江(大根坂湾)に臨む。北方に二神島が浮ぶ。江戸時代は大島
22. おおねじまのまき【大根島牧】
国史大辞典
出雲国島根郡の牧。
大根島は現在の島根県八束郡八束町で島根半島東側の中海(なかうみ)に浮かぶ火山島であり、古くはタコ島(
23. 大根占
日本大百科全書
きぐんの旧町名(大根占町ちょう)。現在は錦江きんこう町の北部を占める。旧大根占町は1933年(昭和8)町制施行。2005年(平成17)田代たしろ町と合併し錦江町
25. おおねじめごう【大根占郷】鹿児島県:肝属郡/大根占町
日本歴史地名大系
初代地頭を寛永一四年(一六三七)死去の桂太郎兵衛忠増としている。地頭仮屋は城元村(旧大根占役場付近、現大根占小学校東側)に設置され、周辺に麓集落が形成されていた
26. おおねじめちょう【大根占町】鹿児島県:肝属郡
日本歴史地名大系
隅郡に分離したため、大根占郷三ヵ村は南大隅郡所属となった。同二二年の町村制施行により大根占村が成立。同二九年の郡区画改正により南大隅郡と肝属郡が合併して肝属郡と
27. おおねだいらいせき【大根平遺跡】愛知県:北設楽郡/津具村/上津具山方村
日本歴史地名大系
[現]津具村中口 通称大根平とよばれる山陵上平坦地に位置する。標高約七五〇メートル。縄文時代早期から弥生時代中期にわたる遺跡。主体は縄文中期にあり、径四―五メー
28. おおねだむら【大根田村】栃木県:芳賀郡/二宮町
日本歴史地名大系
[現]二宮町大根田 五行川を挟み石島村の東方左岸(一部右岸)に位置し、北は沖村。延徳四年(一四九二)一〇月二日の宇都宮成綱等寄進状写(小田部庄右衛門氏所蔵文書)
29. おおね‐ば[おほね‥]【大根葉】
日本国語大辞典
五・二「さねかづらを大坂にてはびじん草といふ。京にては大根(だいこん)ばといふ。大坂にては、おほねばといへり」大根の葉。《おおねば》大阪†002 沖縄†039
30. おおね‐ひき[おほね‥]【大根引】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんひき(大根引)」に同じ。*俳諧・俳諧古今抄〔1730〕上・再撰貞享式・三「大根引 此詞は冬の当用なり。大根(たいこ)と略して音語に読むべし。京家
31. おおね-ふとき【大根太木】
日本人名大辞典
?−? 江戸時代中期-後期の狂歌師。安永-天明(1772-89)ごろの人。江戸飯田町にすみ辻番請負を業とした。唐衣橘洲(からころも-きっしゅう)らと狂歌会をひら
32. おおねぶむら【大根布村】石川県:河北郡/内灘町
日本歴史地名大系
[現]内灘町大根布・大根布一―八丁目・大学一―二丁目・大清台 河北潟南部、同潟と日本海に挟まれ、砂丘を背に潟に面して細長く集落を形成する。南は本根布村、北は宮坂
33. おおね‐ほぞ[おほね‥]【大根
】
日本国語大辞典
〔名〕断面がたてに長い長方形の
(ほぞ)。おおねぼそ。ひらほぞ。おおね。〔日本建築辞彙{1906}〕
34. おおねむら【大根村】群馬県:新田郡/新田町
日本歴史地名大系
[現]新田町大根 北は大村、東は金井村、南は上田中村。村域は大間々扇状地藪塚面の扇端部とその南方の沖積地を占め、矢太神・みのがいと・団蔵坊などの自然湧水がみられ
35. おおねむら【大根村】千葉県:佐原市地図
日本歴史地名大系
[現]佐原市大根 下総台地北部に位置し、北は牧野村、西は大崎村・長山村。集落は台地上に形成され、水田は北流する香西川の谷に広がる。中世の香取社領相根村に比定され
36. おも‐ば【大根葉】
日本国語大辞典
〔名〕大根の間引菜(まびきな)。おねば。*雑俳・五色墨〔1809〕「肝出して・大根葉(オモバ)一文直切る嫁」
37. だいこ‐おろし【大根卸】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんおろし(大根卸)」の変化した語。*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・下「かんじんの大根(ダイコ)おろしといふ所が大根がない」*人情本・閑情末
38. だいこ‐じめ【大根注連】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんじめ(大根注連)」の変化した語。*合巻・正本製〔1815~31〕九「をを、さいはひの此だいこじめ中へ短刀つっこんで」*東京年中行事〔1911〕〈
39. だいこ‐づけ【大根漬】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんづけ(大根漬)」の変化した語。《季・冬》(1)たくあん漬け。《だいこづけ》秋田県雄勝郡130 山形県139 三重県志摩郡585 《でえこづけ》長
40. だいこ‐ばたけ【大根畑】
日本国語大辞典
【一】〔名〕「だいこんばたけ(大根畑)【一】」の変化した語。*俳諧・五老文集〔1693か〕「木曾やしき大根畑のしぐれかな」*咄本・座笑産〔1773〕占「うば、な
41. だいこ‐ひき【大根引】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんひき(大根引)」の変化した語。《季・冬》*俳諧・毛吹草〔1638〕二「九月 〈略〉大根引同干」*雑俳・辻談義〔1703〕「ひき抜て・尻もちをつく
42. だいこ‐まま【大根飯】
日本国語大辞典
〔名〕(1)大根の細切りを炊き込んだ飯。《だいこまま》兵庫県加古郡664 《だいこかて〔大根糅〕》青森県三戸郡083 (2)大根と稗(ひえ)を混ぜた飯。《だいこ
43. だいこ‐やくしゃ【大根役者】
日本国語大辞典
〔名〕「だいこんやくしゃ(
大根役者)」の変化した語。
[ヤ]
44. だいころし【大根卸】
日本国語大辞典
〔名〕(「だいこんおろし」が「だいこおろし」と変化し、それがさらに変化した語)「だいこんおろし(大根卸)」に同じ。
45. だいこん‐あし【大根足】
日本国語大辞典
〔名〕大根のように太くて、ぶかっこうな足。特に、女性の足についていう。*彼女とゴミ箱〔1931〕〈一瀬直行〉浅草の生んだ話・机に凭かかった十二階「幕の外へ出てき
46. ダイコンアブラムシ
日本大百科全書
昆虫綱半翅はんし目同翅亜目アブラムシ科に属する昆虫。無翅の雌成虫で体長約1.8ミリメートル。体は暗黄緑色ないし濃緑色で、ろう質の白粉で覆われる。触角は短い。体の
47. だいこん 洗(あら)う
日本国語大辞典
取り入れた大根を漬け物にするため、川の水などで洗う。《季・冬》*寒山落木〈正岡子規〉明治二六年〔1893〕冬「夕月に大根洗ふ流かな」
48. だいこん‐いも【大根芋】
日本国語大辞典
〔名〕(芋の形が大根に似ているところから)植物、ながいも(長芋)。《だいこんいも》山形県西置賜郡・南置賜郡139 新潟県佐渡348 《だいこいも》秋田県鹿角郡1
49. だいこん 祝(いわ)う
日本国語大辞典
大根を飾りものとして正月を祝う。《季・新年》*俳諧・増山の井〔1663〕正月「歯固 もちゐかかみ、鏡餠、大根いはふ」*俳諧・をだまき(元祿四年本)〔1691〕四
50. だいこん‐うり【大根売】
日本国語大辞典
〔名〕大根を売り歩くこと。また、その人。*浮世草子・傾城禁短気〔1711〕三・一「大根売(ダイコンウリ)・駕籠舁・日雇取の娘」