1. 絵合
日本大百科全書
争う遊戯。平安朝以降、貴族社会において流行し、その一端は『源氏物語』絵合の巻や、永承えいしょう5年(1050)4月26日の正子内親王絵合にうかがわれる。絵の種類
2. えあわせ【絵合】
国史大辞典
当時の具体例が活写されている。なお永承五年(一〇五〇)四月二十六日の正子内親王絵合は正しくは前麗景殿女御延子歌絵合と呼ぶべき歌絵合で『古今著聞集』『今鏡』にもみ
3. 繪合(えあわせ)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 951ページ
4. え‐あわせ[ヱあはせ]【絵合】
日本国語大辞典
肌ぬいで四十八願の絵合(ヱアハセ)、後には三枚がるたのおせおせ」【二】「源氏物語」第十七帖の名。光源氏三一歳の春。源氏の養女前斎宮(のちの秋好中宮)の冷泉帝への
5. 絵合(源氏物語)
日本古典文学全集
主人公・光源氏の恋と栄華と苦悩の生涯と、その一族たちのさまざまの人生を、70年余にわたって構成。王朝文化と宮廷貴族の内実を優美に描き尽くした、まさに文学史上の奇
6. 【絵合】え(ゑ)あわせ(あはせ)
新選漢和辞典Web版
《国》平安時代の遊びの一つ。左右に組を分け互いに絵を出し合って判者(はんじゃ)に判定してもらい、その優劣を争う遊び。
7. 繪合 (見出し語:物合【篇】)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 951ページ
8. え‐ごうし[ヱガフシ]【絵合子】
日本国語大辞典
〔名〕器の表面に絵模様のあるふたつきの椀。絵盒子。
9. ゑ-あはせ【絵合はせ】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕「物合はせ」の一つ。左右二組にわかれ、両方から絵を出し合ってその優劣を競う遊戯。平安時代から行われた。
10. 絵合千百韻(著作ID:692228)
新日本古典籍データベース
えあわせせんひゃくいん 絵合後集 高政(たかまさ) 編 俳諧 延宝五刊
11. 絵合たのしみ艸(著作ID:692240)
新日本古典籍データベース
えあわせたのしみぐさ 百図の歌占 松美庵(しょうびあん) 編 俳諧 遊戯 天保年間
12. 絵合せものはづくし(著作ID:4386376)
新日本古典籍データベース
えあわせものはづくし 絵本 文政九
13. 絵合六本杉(著作ID:692295)
新日本古典籍データベース
えあわせろっぽんすぎ 青紅友耕(せいこうゆうこう) 滑稽本 安永七刊
14. 絵本太功記(著作ID:112163)
新日本古典籍データベース
えほんたいこうき 絵合太功記 近松柳(ちかまつやなぎ) 近松湖水軒(ちかまつこすいけん) 近松千葉軒(ちかまつせんようけん) 浄瑠璃/義太夫 寛政一一初演、同刊
15. げんじえ‐あわせ[ゲンジヱあはせ]【源氏絵合】
日本国語大辞典
〔名〕「げんじあわせ(源氏合)」に同じ。
16. しじゅうはちがん の 絵合(えあわせ)
日本国語大辞典
ていった語。*浮世草子・御前義経記〔1700〕八・一「伊勢之丞が大将ぶん、片肌ぬいで四十八願の絵合(ヱアハセ)、後には三枚がるたのおせおせ」
17. 正子内親王絵合
日本史年表
1050年〈永承5 庚寅〉 4・26 藤原頼宗、 正子内親王のため絵合 を催す(正子内親王絵合)。
18. 謡曲扇絵合(著作ID:666615)
新日本古典籍データベース
うたいおうぎえあわせ 狂歌 謡曲 寛政年間
19. 歌絵合之記(著作ID:4369238)
新日本古典籍データベース
うたえあわせのき
20. 席書扇絵合(著作ID:127219)
新日本古典籍データベース
かいてみつおうぎのえあわせ 桜田治助三世(さくらだじすけ3せい) 津打治兵衛四世(つうちじへえ4せい) 松島釣夫二世(まつしまちょうふ2せい) 浄瑠璃/常磐津・
21. 契情花絵合(著作ID:921802)
新日本古典籍データベース
けいせいはなのえあわせ 並木十輔(なみきじゅうすけ) 中邑阿契(なかむらあけい) 並木五瓶一世(なみきごへい1せい) 脚本 安永二初演
22. 契情花絵合(著作ID:4360694)
新日本古典籍データベース
けいせいはなのえあわせ 絵本番附
23. 源氏絵合かるた(著作ID:3241278)
新日本古典籍データベース
げんじえあわせかるた 歌川房種(うたがわふさたね) 画 遊戯
24. 源氏かるた絵合(著作ID:3241256)
新日本古典籍データベース
げんじかるたえあわせ 洗心斎綾岡(せんしんさいりょうこう) 画 遊戯
25. 源氏かるた絵合(著作ID:3241267)
新日本古典籍データベース
げんじかるたえあわせ 遊戯
26. 源氏の絵合(著作ID:937837)
新日本古典籍データベース
げんじのえあわせ 遊戯 宝暦四
27. 四季扇絵合(著作ID:1184970)
新日本古典籍データベース
しきおうぎえあわせ 桜天神奉納夷曲歌四季扇絵合 狂歌連中(きょうかれんじゅう) 編 南陀伽紫蘭(なんだかしらん) 画 狂歌 寛政六序、同八刊
28. 職人絵合詩(著作ID:1266575)
新日本古典籍データベース
しょくにんえあわせし 林鵞峰(はやしがほう) 等 漢詩
29. 墨絵合(著作ID:1320178)
新日本古典籍データベース
すみえあわせ 蓼太(りょうた) 編 俳諧 宝暦八刊?
30. 正子内親王絵合(著作ID:341275)
新日本古典籍データベース
せいしないしんのうえあわせ 歌絵合 永承五年麗景殿女御歌合 正子内親王造紙合 麗景殿女御歌合 永承五年四月二十六日前麗景殿女御延子歌絵合 相模(さがみ) 伊勢大
31. そのゆかりげんじ絵合(著作ID:4390139)
新日本古典籍データベース
そのゆかりげんじえあわせ 遊戯
32. 重陽館紅葉絵合(著作ID:372383)
新日本古典籍データベース
ちょうようかんもみじえあわせ 歌合 安政三
33. 誹諧絵合(著作ID:405903)
新日本古典籍データベース
はいかいえあわせ 高政(たかまさ) 編 俳諧 延宝三
34. 花結錦絵合(著作ID:3806562)
新日本古典籍データベース
はなむすびにしきえあわせ 井上景堪(いのうえけいたん) 手芸 元文四刊
35. 奉納狂歌扇絵合(著作ID:1699554)
新日本古典籍データベース
ほうのうきょうかおうぎえあわせ 狂歌 寛政年間
36. 地ぐち行燈(著作ID:1189931)
新日本古典籍データベース
じぐちあんどう 童蒙伝智/地口絵合 ぢぐちあんどう 地口行燈 百庵花笑(ひゃくあんかしょう) 編 渓斎英泉(けいさいえいせん) 画 遊戯 天保一三
37. あか‐いろ【赤色】
日本国語大辞典
大人廿人は、あかいろに蘇芳襲、いま廿人はあか色にえびぞめがさね」*源氏物語〔1001~14頃〕絵合「童(わらわ)六人、赤色に桜襲(さくらがさね)の汗衫(かざみ)
38. 明石(源氏物語) 261ページ
日本古典文学全集
と同じ。明石の君は。紫の上のことをいう。明石の君の所に通わないでいること。→須磨二〇〇ページ、絵合三八三ページ。和歌に作って書く。後日、紫の上に見せて、その返歌
39. あか‐ちょうちん[‥チャウチン]【赤提灯】
日本国語大辞典
一杯飲み屋。*崖〔1947〕〈梅崎春生〉「何処で遊んで来た。温泉宿の赤提灯(アカヂョウチン)か」*絵合せ〔1970〕〈庄野潤三〉一二「よく行くのは縄のれんや赤提
40. あか‐むらさき【赤紫】
日本国語大辞典
(みかどころも)は〈略〉広肆より已上には赤紫、正の八級には赤紫」*源氏物語〔1001~14頃〕絵合「かむ屋紙に唐の綺を陪して、あかむらさきの表紙、紫檀の軸、世の
41. あく‐ちゃり【悪茶利】
日本国語大辞典
とも)度をすごしておどける言動。悪ふざけや悪い冗談。悪じゃれ。あくちゃれ。*歌舞伎・けいせい花絵合〔1773〕口明「ヱヱ何ゐぢのわるい事ばかりこちや川作へ行のも
42. あこめ【衵・袙】
日本国語大辞典
~999頃〕祭の使「ひとへかさねのあやかいねりのあこめ着たる童」*源氏物語〔1001~14頃〕絵合「童六人、赤色に桜襲の汗衫(かざみ)、あこめは紅に藤襲の織物な
43. あこめ【衵・袙】
全文全訳古語辞典
❷婦人・童女が表着の下に着る着物、また肌着として着る、裾の短いもの。 「あこめは紅に藤襲の織物なり」〈源氏・絵合〉衵は紅色のものと藤襲の織物とである。
44. あさ‐がれい[‥がれひ]【朝餉】
日本国語大辞典
先づ南都の東南院へ入せ給ふ」(2)「あさがれい(朝餉)の間(ま)」の略。*源氏物語〔1001~14頃〕絵合「あさがれいの御障子をあけて、中宮もおはしませば」*玉
45. あさ-がれひ【朝餉】
全文全訳古語辞典
おつけになって。❷《「朝餉の間」の略》 「あさがれひの御障子をあけて、中宮もおはしませば」〈源氏・絵合〉朝餉の間の障子を開けて、中宮もお出ましになるので。
46. あさ-はか【浅はか】
全文全訳古語辞典
「今のあさはかなるも、昔の跡に恥なくにぎははしく、あなおもしろと見ゆる筋はまさりて」〈源氏・絵合〉今頃の深みのない絵も、昔の名品に引けをとらず華やかで、ああお
47. あしゆい の 組(くみ)画像
日本国語大辞典
無
帯」*源氏物語〔1001~14頃〕
絵合「沈(ぢん)の箱に浅香(せむかう)の下机、打敷は、青ちの高麗(こま)の錦、あしゆひのくみ、花足
48. あし‐わざ【足技】
日本国語大辞典
〔名〕(1)柔道や相撲などで、足を使って相手を倒すわざの総称。*絵合せ〔1970〕〈庄野潤三〉一六「飛び上るとか、足業をきかせるということが」(2)手を使わない
49. あすかべのつねのり【飛鳥部常則】
国史大辞典
風を描いたのが、「やまとえ」のはじまりであり、村上天皇のころまでさかのぼる。『源氏物語』須磨・絵合、『栄花物語』初花・御賀に絵巻物を描き彩色の第一人者であること
50. あだ‐ごと【徒言・徒事】
日本国語大辞典
「たはぶれにても、人の御あだことなど、きこえ給ふべくなんあらぬ」*源氏物語〔1001~14頃〕絵合「絵は、猶、筆のついでにすさびさせ給ふあだこととこそ思ひ給へし