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ジャパンナレッジで閲覧できる『近世和歌集』の日本古典文学全集のサンプルページ
新編 日本古典文学全集
近世和歌集
きんせいわかしゅう
【閲覧画面サンプル】
【上記の拡大画像】
【現代語訳】
年内立春
去年と今年の二本の緒で縒り合わせて掛けて同じ年が一本にまとまらないように、こんがらがってなかなか理解できない春はやって来た。
やや趣向倒れの感がある。長嘯子としては機知を働かせたのだろうが。
鶯
軒端の梅が咲いていて、一晩中鶯の到来を待ち望んでいる家の、いまにも開きそうな朝戸の所在を教えてくれる鶯の声よ。
鶯は、梅の花の香で誘いつつ一晩中寝ないで待っている家の気配を察して、そこへ一声を投げてやるというのである。時鳥とは違って思いやりのある存在ととらえている。
【目次】
目次
古典への招待
凡例
近世前期(扉)
概要
木下長嘯子
後水尾院
万治御点 (抄)
武者小路実陰
下河辺長流
近世中期(扉)
概要
冷泉為村
萩原宗固
磯野政武
石野広通
日野資枝
内山淳時
小沢蘆庵
伴 蒿蹊
賀茂真淵
田安宗武
楫取魚彦
橘 千蔭
村田春海
近世後期(扉)
概要
賀茂季鷹
香川景樹
木下幸文
熊谷直好
千種有功
解説
一 「近世」の「和歌」が意味するもの
二 選定の基準――歌人――
三 選定の基準――和歌――
四 注釈と鑑賞
五 木下長嘯子と下河辺長流
六 後水尾院の『寛永十四年着到百首』
七 『万治御点』
八 武者小路実陰と『宝永二年仙洞御着到百首和歌』
九 冷泉為村と『樵夫問答』
十 江戸冷泉派の武家歌人達
十一 日野資枝と内山淳時
十二 真淵・宗武・魚彦
十三 江戸派
十四 蘆庵・蒿蹊
十五 賀茂季鷹
十六 香川景樹と桂園派
十七 幕末の歌人
付録
初句索引
奥付
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