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  11. よし 【由・因・縁】

よし 【由・因・縁】

ジャパンナレッジで閲覧できる『よし 【由・因・縁】』の日本国語大辞典のサンプルページ

日本国語大辞典

よし 【由・因・縁】

解説・用例

〔名〕

(「寄(よ)す」と同根で、物事に関係づけていくことの意)

(1)物事の起こった理由。由来。わけ。いわれ。

*日本書紀〔720〕推古一一年二月(岩崎本平安中期訓)「故、猪手連の孫を娑婆連と曰ふ。其れ是の縁(ヨシ)なり」

*万葉集〔8C後〕一四・三四三〇「志太の浦を朝漕ぐ船は与志(ヨシ)無しに漕ぐらめかもよよしこさるらめ〈東歌・駿河〉」

*百法顕幽抄平安中期点〔900頃〕「即ち大夫が五の事是れ部を分るるの因(ヨシ)なり」

(2)物事の内容。事の趣旨。また、形式名詞のようにも用いる。こと。わけ。むね。儀。いきさつ。次第。

*日本書紀〔720〕舒明即位前(北野本訓)「願(こ)ふ、摩理勢を得(たまは)りて、其の所由(ヨシ)を推(かむか)へむと欲(おも)ふ」

*竹取物語〔9C末~10C初〕「御文、不死の薬の壺ならべて、火をつけて燃やすべきよし仰せ給ふ、その由承て、つはものどもあまた具して山へ登りけるより」

*土左日記〔935頃〕発端「それの年のしはすのはつかあまりひとひのいぬのときに門出す、そのよし、いささかものに書きつく」

*九暦‐九条殿記・大臣家大饗・承平六年〔936〕正月四日「悩給由承驚罔〓極、但未〓〓此由〓之前、奉〓〓左馬頭惟扶朝臣〓畢」

*平治物語〔1220頃か〕中・義朝野間下向の事「鎌田の兵衛は、忠宗に向ひて酒をのみけるが、此のよしをききて」

*仮名草子・伊曾保物語〔1639頃〕上・一〇「い曾保このよしを聞きて、たとへをもっていひけるは」

*浄瑠璃・宇治の姫切〔1658〕三「やかたになれば、よしをかくと申上る、らいしんきいて、今は思ひままなりと」

(3)由緒ありげな家柄。また、その人たちの持つ美的感覚。情趣、風流、おくゆかしさ。→由有り

*更級日記〔1059頃〕「円融院の御世より参りたりける人の、いといみじく神さび、古めいたるけはひの、いとよし深く」

(4)関係があること。よすが。たよりどころ。つて。ゆかり。縁。

*万葉集〔8C後〕四・七六一「早河の瀬にゐる鳥の縁(よし)を無み思ひてありし吾が児はもあれ〈大伴坂上郎女〉」

*伊勢物語〔10C前〕一「むかし、をとこ、うひかうぶりして、平城の京、春日の里にしるよしして、狩に往にけり」

*名語記〔1275〕四「縁をよしとつかへるも、義たがはさる歟」

(5)かかわりを持つための方法。手段。てだて。すべ。→よしない(由無)

*万葉集〔8C後〕二・二一〇「恋ふれども 逢ふ因(よし)を無み 大鳥の 羽易(はがひ)の山に 吾が恋ふる 妹はいますと 人の云へば〈柿本人麻呂〉」

*万葉集〔8C後〕一五・三七三四「遠き山関も越え来ぬ今更に会ふべき与之(ヨシ)の無きがさぶしさ〈中臣宅守〉」

*仮名草子・竹斎〔1621~23〕上「まだうちつけの事なれば、文参らせんもよしも無し」

(6)それを口実にすること。それをきっかけとして、物事を行なうこと。口実。きっかけ。機縁。機会。

*万葉集〔8C後〕一一・二六八五「妹が門行き過ぎかねつひさかたの雨も降らぬか其を因(よし)にせむ〈作者未詳〉」

*米沢本沙石集〔1283〕一〇末・一〇「徳をかくすよしにて、放逸なるもあり」

*虎明本狂言・鱸庖丁〔室町末~近世初〕「所で某よしにあまり、はしかたなおっとって、かみをば三つにきり」

*不如帰〔1898~99〕〈徳富蘆花〉中・四・二「其の再会の縁由(ヨシ)となれるが為めに病其ものの悲む可きをも喜ばんずるまで」

(7)それらしく見せること。そのようなそぶりを見せること。実質を伴わない、形ばかりのこと。しるし。かた。ふり。

*平家物語〔13C前〕一・殿上闇討「当座の恥辱をのがれむが為に、刀を帯する由あらはすといへども、後日の訴訟を存知して、木刀を帯しける用意のほどこそ神妙なれ」

*平家物語〔13C前〕八・猫間「中納言めさでもさすがあしかるべければ、箸とってめすよししけり」

*徒然草〔1331頃〕一九四「さまざまに推し心得たるよしして、賢げにうちうなづき、ほほ笑みてゐたれど、つやつや知らぬ人あり」

*日中行事〔1334~38頃〕「うるはしくめすべきを、近代はよしばかり也」

(8)伝え聞いた事柄であることを示すことば。…とのこと。

*俳諧・曠野〔1689〕員外「むかしあまた有ける人の中に、虎の物語せしに、とらに追はれたる人ありて、独色を変じたるよし」

*正岡子規宛夏目漱石書簡‐明治二二年〔1889〕九月一五日「貴兄漸々御快方の由何よりの事と存候」

*奉教人の死〔1918〕〈芥川龍之介〉一「傘張の娘と兎角の噂ある由を聞いたが」

語誌

→「ゆえ(故)」の語誌。

語源説

(1)イトスチ(最筋)の反〔名語記〕。

(2)その事にヨリ(寄)シの義〔和訓栞〕。

(3)ヨル(因)のヨに語尾のシがついた語〔国語の語根とその分類=大島正健〕。

発音

〓[ヨ]〓平安~江戸〓〓〓(0)

上代特殊仮名遣い

(※青色は甲類に属し、赤色は乙類に属する。

辞書

色葉・名義・和玉・文明・天正・日葡・書言・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

色葉名義和玉文明天正書言ヘボン言海

色葉名義文明言海

色葉名義

名義和玉

色葉

〓和玉


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検索ヒット数 68157
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検索コンテンツ
1. よし
日本国語大辞典
999頃〕俊蔭「はづかしくさへ有りて泣くをみて、『よし、いかがはせむ。女知り侍らば、物なおぼしそ』」*平家物語〔13C前〕九・一二之懸「よし、音なせそ。敵に馬の
2. よ‐し
日本国語大辞典
希求の意を表わす。…なさい。《よし》京都市「書きよし」「着よし」「書かんときよし」「出んときよし」621 和歌山県「一寸待ちよし(お待ちなさい)」690 「たべ
3. 葦(〓
新選漢和辞典Web版
人名用漢字 ①〈あし〉〈よし〉水辺にはえるイネ科の多年草。葭(か)。蘆(ろ)。 ②小さい舟のたとえ。「一葦(いちい)」 葦敷(あしき) 葦北(あしきた) 葦雀
4. 哿
新選漢和辞典Web版
①〈よ・い(―・し)〉よいとする。 ②めでたい。=嘉 ③女子の頭の飾り。=珈(か)
5. 嘉
新選漢和辞典Web版
善(よ)いという意味を含むから、嘉は、おいしいごちそうをうずたかく盛ることであるという。ひろ・よしみ・よみし 嘉納(かのう)・嘉麻(かま)・嘉数(かかず)・嘉手
6. 葭
新選漢和辞典Web版
①〈あし〉〈よし〉葦(あし)の生えたばかりのもの。 ②あしぶえ。葦(あし)の笛。 ③姓。
7. 忓
新選漢和辞典Web版
【一】 ①きわめる。 ②疲れる。 ③〈おか・す(をか・す)〉さからう。ぶつかる。 【二】〈よ・い(―・し)〉
8. 徽
新選漢和辞典Web版
足にまく布。 ⑤〈しるし〉シンボル。 ⑥〈よ・い(―・し)〉うつくしい。 ⑦安徽(あんき)省の略称。 よし 新表記では、「記」に書きかえる熟語がある。
9. 庥
新選漢和辞典Web版
①〈かげ〉こかげ。 ②かばう。 ③〈やす・む〉=休 ④〈よ・い(―・し)〉りっぱな。=休
10. 誼(〓
新選漢和辞典Web版
人名用漢字 ①〈よしみ〉したしみ。なかよし。 ②すじみち。道理。「正誼」 ③意味。 ④〈よ・い(―・し)〉道理にかなっている。=宜  部首内画数:言 7
11. 俶
新選漢和辞典Web版
【一】 ①始め。はじまり。 ②おこす。はじめる。なす。 ③ととのえる。おさめる。 ④〈よ・い(―・し)〉 【二】すぐれているさま。
12. 〓
新選漢和辞典Web版
【一】〈よ・い(―・し)〉美しい。=臧(ぞう) 【二】〈かく・す〉くらなどにしまう。また、くら。=蔵(ぞう)
13. 臧
新選漢和辞典Web版
【一】 ①〈よ・い(―・し)〉善い。 ②まいない。賄賂(わいろ)。「臧賂(ぞうろ)」 ③しもべ。召使。いやしんだいい方。「臧聚(ぞうしゅう)」 ④姓。 【二】
14. 由
新選漢和辞典Web版
関係する。 (イ)へる。経由する。「由来(ゆらい)」 (ウ)たよる。従う。 ②〈より〉…から。 ③〈よし〉 (ア)わけ。理由。 (イ)手段。方法。 (ウ)原因。
15. よし
全文全訳古語辞典
]形容詞の連体形・助詞などに付く。 【詠嘆】 《感動・詠嘆の意を表す》…なあ。…よ。 「愛しきよし我が背の君を朝去らず逢ひて言問ひ」〈万葉・17・4006長歌〉
16. よし[方言]
日本方言大辞典
物だんちく(葮竹)。 徳島県海部郡823牟岐の言葉(川島信夫)1964(7)→え【榎の実】およしよしがし【―樫】
17. よし[方言]
日本方言大辞典
勧誘、希求の意を表す。なさい。 京都市「書きよし」「着よし」「書かんときよし」「出んときよし」621京言葉(楳垣実)1946 和歌山県「一寸待ちよし(お待ちなさ
18. ヨシ画像
世界大百科事典
ヨシより丈が高く,ヨシが枯れる初冬まで緑色をしており,小穂の状態も異なる。 ヨシ類の茎は葭簀(よしず)や簾(すだれ)にするほか,屋根や編んで壁などにも使われるこ
19. よ‐し【余子】
日本国語大辞典
〔名〕(1)嫡子以外の子。次子以下の子。*春秋左伝‐宣公二年「又宦〓其余子
20. よ‐し【余師】
日本国語大辞典
〔名〕(1)ほかの先生。あり余るほどの多くの先生。*正法眼蔵〔1231~53〕袈裟功徳「いま袈裟正伝は、ひとり祖師正伝これ正嫡なり、余師の肩をひとしくすべきにあ
21. よ‐し【余旨】
日本国語大辞典
〔名〕他の意味。他の趣旨。*東京新繁昌記〔1874~76〕〈服部誠一〉五・築地電信局「客笑て曰く、電信は急事を報ずるの機関、〈略〉其の余旨を知らざる也」
22. よ‐し【余矢】
日本国語大辞典
〔名〕一と角の正弦との差。l-sinθ を角θの余矢という。→八線表。*工学字彙〔1886〕〈野村龍太郎〉「Coversed sine 余矢」
23. よ‐し【余紙】
日本国語大辞典
〔名〕余りの紙や紙面。また、他の紙や紙面。*人情本・貞操婦女八賢誌〔1834~48頃〕序「例の作者が異見の癖、余紙(ヨシ)をふさぎて、くだくだしく、婦女子をいま
24. よ‐し【余資・余貲】
日本国語大辞典
〔名〕余った資財。残ったたから。つかい残りの財産、資金。余財。*本朝無題詩〔1162~64頃〕七・着阿恵嶋述志〈藤原周光〉「欲〓
25. よし【止】
日本国語大辞典
連用形の名詞化)よすこと。やめること。*浄瑠璃・大塔宮曦鎧〔1723〕四「宮を害せんとの物語、よしにと云はば即座に斬られ」
26. よし【由・因・縁】
日本国語大辞典
のみけるが、此のよしをききて」*仮名草子・伊曾保物語〔1639頃〕上・一〇「い曾保このよしを聞きて、たとへをもっていひけるは」*浄瑠璃・宇治の姫切〔1658〕三
27. よし【由・因・縁】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
由(よし)あり・由(よし)無(な)い門(かど)には立(た)たれない
28. よし【由・因・縁】
全文全訳古語辞典
「母北の方なむ、いにしへの人のよしあるにて」〈源氏・桐壷〉母である(大納言の)正妻は、昔風の人で由緒(=教養)ある方なので。❸手段。方法。 「恋ふれども逢ふよし
29. よし【縦】
日本国語大辞典
秋と云ふ縦(よし)吾れは尾花が末(うれ)を秋とは言はむ〈作者未詳〉」*万葉集〔8C後〕一〇・二三二九「雪寒み咲きには咲かず梅の花縦(よし)このころはさてもあるが
30. よし【縦し】
全文全訳古語辞典
仕方ないという気持ちを表す。ままよ。まあ、いいや。 「よし、これも我からなめり」〈源氏・夕顔〉まあいいや、これも私のせいだろう。〔二〕〔副詞〕たとえ。仮に。 「
31. よ・し【良し・好し・善し・吉し】
全文全訳古語辞典
(大和への)海路は荒うございます。❿かまわない。よろしい。 「白珠は人に知らえず知らずともよし知らずともわれし知れらば知らずともよし」〈万葉・6・1018〉真珠
32. 蘆(よし)
古事類苑
植物部 洋巻 第1巻 904ページ
33. よし【葦・蘆・葭】
日本国語大辞典
。 ▼よしの花《季・秋》*嘉応二年住吉社歌合〔1170〕「伊勢島には浜荻と名づくれど、難波わたりにはあしとのみいひ、あづまの方にはよしといふなるが如くに」*名語
34. よし【葦・蘆・葭】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
葦(よし)の末(うら)が槍(やり)・葦(よし)の管(くだ)から天井(てんじょう)を見(み)る・葦(よし)の髄(ずい)から天井(てんじょう)を=見(み)る〔=覗(
35. よし【葦・葭・蘆】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《「葦」が「悪し」に通じて不吉になるのを避けて、「善し」に通わせていう》葦の別名。
36. 【余子】よし
新選漢和辞典Web版
①そのほかの子。 ②あとつぎの同母弟。長男以外の子。 ③大夫の庶子(しょし)。
37. 【余師】よし
新選漢和辞典Web版
①きまった先生以外の人で、同じように自分に感化を与えてくれる者。 ②師が多いこと。
38. 【輿師】よし
新選漢和辞典Web版
大勢の軍隊。
39. 【輿誌】よし
新選漢和辞典Web版
地理書。地誌。
40. 【飫賜】よし
新選漢和辞典Web版
じゅうぶんに酒食をたまわる。
41. 〓画像
字通
〔説文〕一下に「大〓なり」とあり、あし、よしをいう。〓に、
42. 可画像
字通
の承認を認める意で、神が許可する意となる。 よし、ゆるす、きく。 可能、たえる、命令する、べし。 許と通じ、ばかり、ほど。〔名義抄〕可 キク・
43. 由
字通
と通じ、よる、その由るところ、経歴する、よし。 用・庸と通じ、もちいる。 猶と通じ、「なほ~のごとし」とよむ。〔名義抄〕由 ヨル・ヨシ・モ
44. 〓[〓]画像
字通
索を戸上に挂け、虎を門闌に画き、鬼を防ぐ民俗があった。 あし、よし。 かぶら、大根、〓
45. ヨシ
日本大百科全書
→アシ
46. よ・し【良・善・好・吉・佳・宜】
日本国語大辞典
〔形ク〕〓よい(良)
47. アシ
日本大百科全書
形多年草。キタヨシまたはヨシともいう。アシという名は「悪あし」に通じるので、その対語として「善よし」となったという。根茎は白く、地中を長くはい、地上走出枝がない
48. ふくいうら・よしいうら【福井浦・吉井浦】福岡県:糸島郡/二丈町/福井村
日本歴史地名大系
[現]二丈町福井・吉井 福吉川河口部両岸に位置し、右岸に福井浦、左岸に吉井浦があった。領主の変遷は両浦とも福井村の対馬藩領分と同じ。宝暦一四年(一七六四)の福井
49. よしあしぐさ【よしあし草】
日本国語大辞典
文芸雑誌。明治三〇年(一八九七)七月から同三三年六月まで二七号刊行。高須梅渓、中村吉蔵らが結成した浪華青年文学会(のち関西青年文学会)機関誌。河井酔茗、与謝野鉄
50. よしおかのしょう・なかのしょう【吉岡庄・中庄】奈良県:大和郡山市/横田村
日本歴史地名大系
「大乗院雑事記」の寛正二年(一四六一)一二月二一日条に「若槻庄出作百姓、一乗院家領吉岡庄内ニ在之」とみえる。ここに興福寺一乗院領吉岡庄がうかがえる。また三箇院家
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すなわち(日本国語大辞典・全文全訳古語辞典)
【一】〔名〕(1)(多く連体修飾語を受けて)ある動作の終わったその時。途端。*万葉集〔8C後〕八・一五〇五「霍公鳥(ほととぎす)鳴きし登時(すなはち)君が家に行けと追ひしは至りけむかも〈大神女郎〉」*竹取物語〔9C末~10C初〕
よし 【由・因・縁】(日本国語大辞典)
〔名〕(「寄(よ)す」と同根で、物事に関係づけていくことの意)(1)物事の起こった理由。由来。わけ。いわれ。*日本書紀〔720〕推古一一年二月(岩崎本平安中期訓)「故、猪手連の孫を娑婆連と曰ふ。其れ是の縁(ヨシ)なり」*万葉集〔8C後〕
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