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日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典

新編 日本古典文学全集
無名草子
むみょうぞうし
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無名草子  全体

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無名草子 拡大

【現代語訳】
〔一〕
この世に生をうけて以来の八十三年間の年月が、ただ無為に過ぎてしまうことを思うと、大変悲しく、たまたま人間として生れてきた思い出に、死後の形見にするほどのこともなくて生涯が終ってしまいそうな悲しさに、髪を剃り、衣を墨染にして、どうにか姿ばかりは仏道に入ったものの、心は少しも以前と変るところがない。年月の経過につれて、ますます昔のことは忘れがたく、過去の人は恋しいので、つい人知れぬ忍び泣きばかりされて、粗末な僧衣の袂が乾く時とてない慰めには、花籠をひじにかけ、毎朝露を払いのけながら、野辺の草むらに分け入っては花を摘み、仏に奉ることばかりを仕事として、多くの年がたってしまうと、ますます白髪がふえ、顔のしわも増して、いっそう見るのがつらくなっていく鏡の中の姿も、われながらいとわしいので、人に会うこともいちだんとはばかられるけれど、道々花を摘みながら、東山のあたりをあちこちうろつくうちに、だん

【目次】
無名草子(扉)
凡例
無名草子(扉)
〔一〕序
〔二〕捨てがたきふし――月
〔三〕――文
〔四〕――夢
〔五〕――涙
〔六〕――阿弥陀仏
〔七〕――法華経
〔八〕源氏物語
〔九〕――巻々の論
〔一〇〕――めでたき女
〔一一〕――いみじき女
〔一二〕――好もしき女
〔一三〕――いとほしき女
〔一四〕――男の論
〔一五〕――あはれなること
〔一六〕――いみじきこと
〔一七〕――いとほしきこと
〔一八〕――心やましきこと
〔一九〕――あさましきこと
〔二〇〕狭衣物語
〔二一〕――人の論
〔二二〕――さらでもありぬべきこと
〔二三〕夜の寝覚
〔二四〕――ふしぶしの論
〔二五〕――めでたき人
〔二六〕――憎きこと
〔二七〕――大きなる難
〔二八〕みつの浜松
〔二九〕――人の論
〔三〇〕――まことしからぬこと
〔三一〕玉藻
〔三二〕とりかへばや
〔三三〕隠れ蓑
〔三四〕今とりかへばや
〔三五〕心高き
〔三六〕朝倉・川霧
〔三七〕岩打つ波
〔三八〕海人の刈藻
〔三九〕末葉の露
〔四〇〕露の宿り
〔四一〕みかはに咲ける
〔四二〕宇治の川波
〔四三〕駒迎へ
〔四四〕緒絶えの沼
〔四五〕初雪
〔四六〕今の世の物語
〔四七〕伊勢物語・大和物語
〔四八〕撰集
〔四九〕題の歌
〔五〇〕撰集と女
〔五一〕女の論
〔五二〕――小野小町
〔五三〕――清少納言
〔五四〕――小式部内侍
〔五五〕――和泉式部
〔五六〕――宮の宣旨
〔五七〕――伊勢の御息所
〔五八〕――兵衛内侍
〔五九〕――紫式部
〔六〇〕――皇后宮(定子)
〔六一〕――上東門院(彰子)
〔六二〕――大斎院(選子)
〔六三〕――小野の皇太后宮(歓子)
〔六四〕男の論――終章
校訂付記
解説
一 物語の盛行
二 物語の批評
三 成立と作者
四 伝本と書名
五 構成と叙述の方法
六 内容と作品の持つ意味
参考文献



日本大百科全書
無名草子
むみょうぞうし

鎌倉前期の文学評論書。1冊。『建久物語』『無名物語』などの別名がある。著者は明確でないが、藤原俊成(しゅんぜい)の女(むすめ)の可能性が強い。1200年(正治2)かその翌年の成立であろう。83歳で出家しその後多年仏に仕える老女が、京都東山あたりで花摘みをし、最勝光院近くの檜皮屋(ひわだや)で女房たちの語る物語、撰集(せんじゅう)、女性論を聞く構成からなっている。『大鏡』『宝物集(ほうぶつしゅう)』などの影響が考えられる。若い女房の発問に他の女房が答える形式で論は多く進められる。まず、この世において第一に捨てにくいものは何かという問いに答えて、月、文、夢、涙、阿弥陀仏(あみだぶつ)、『法華経(ほけきょう)』があげられ、『法華経』の句が『源氏物語』に引用されていない不満から、『源氏物語』についての多面的批評(巻々の論、登場人物論、感銘深い箇所の論)に転ずる。ついで、『狭衣(さごろも)物語』『夜の寝覚(ねざめ)』『浜松中納言(はままつちゅうなごん)物語』などのほか、現在は伝わっていない散佚(さんいつ)物語を含めた多くの物語、『伊勢(いせ)物語』『大和(やまと)物語』などの歌物語、八代集、私撰集、百首などの歌集、さらに、小野小町(おののこまち)、清少納言(せいしょうなごん)、小式部内侍(こしきぶのないし)、和泉(いずみ)式部、伊勢、紫式部などの女房や、皇后定子(ていし)、上東門院、大斎院(だいさいいん)、小野皇太后宮などの貴女の論が行われ、男性の論に入る糸口で終わっている。平安期の物語、歌集、女性についての総括的評論書ともみられ、ユニークである。『松浦宮(まつらのみや)物語』の著者に藤原定家(ていか)、『うきなみ物語』の著者に藤原隆信(たかのぶ)の名をあげている点も注意されるし、散佚物語研究の資料としても貴重である。
[樋口芳麻呂]



改訂新版・世界大百科事典
無名草子
むみょうぞうし

鎌倉時代の物語評論。著者は新古今歌人の藤原俊成女と推定される。内容は,《源氏物語》を中心に《狭衣(さごろも)物語》《夜半の寝覚(ねざめ)》《浜松中納言物語》その他散逸物語に及ぶ20編の物語についての論評,《万葉集》《古今集》以下《千載集》に至る勅撰集を取り上げた歌集評,および小野小町,清少納言,和泉式部など平安時代の代表的女流歌人に対する人物評からなり,それらを女房たちの会話の形で述べる。なかでも中心となるのは《源氏物語》に関する部分で,桐壺巻をはじめとする代表的な巻々についての批評,作中人物評,作中の印象的な場面の指摘など,それだけで本書の3分の1を占める。このような《源氏物語》への多大な関心は,《千載集》の撰者藤原俊成の〈源氏見ざる歌よみは遺恨のことなり〉に代表されるように,新古今歌人たちの《源氏物語》重視の反映であるといえるが,同時に《無名草子》の記述は,成立後200年近くを経て古典としての権威をもつに至った《源氏物語》が,平安時代末期から鎌倉時代にかけて,人々とくに女性たちにどのように読まれたかを具体的に示す貴重な資料である。批評はおおむね常識的で,ときに一面的な場合もなくはないが,この時期に書かれた藤原伊行《源氏釈》,藤原定家《奥入(おくいり)》といった男性の手になる《源氏物語》研究とは異質の,女性による最初の《源氏物語》批評の書として位置付けることができよう。
[今西 祐一郎]

[索引語]
藤原俊成女 源氏物語
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検索コンテンツ
1. むみゃうさうし【無名草子】
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2. 無名草子
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物語評論。一巻。著者未詳だが、俊成女説が有力。建久九〜建仁二年(一一九八〜一二〇二)頃成立。八三歳の老尼が、最勝光院で女房たちの語りあうのを聞いて記したという構 ...
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5. 無名草子
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鎌倉前期の文学評論書。1冊。『建久物語』『無名物語』などの別名がある。著者は明確でないが、藤原俊成(しゅんぜい)の女(むすめ)の可能性が強い。1200年(正治2 ...
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7. 無名草子
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8. あおい[あふひ]【葵】
日本国語大辞典
生霊(いきりょう)にとりつかれて、夕霧を産んだのち命を落とす。謡曲、浄瑠璃の題材とされる。*無名草子〔1198〜1202頃〕源氏物語「あふひ、いとあはれに面白き ...
9. 海人の刈藻
日本大百科全書
鎌倉後期に改作された物語。4巻。原作は平安末期に成立したらしく、『無名草子(むみょうぞうし)』『風葉和歌集』にその名がみえるが、散佚した。故兵部卿(ひょうぶきょ ...
10. あまよ の 品定(しなさだ)め
日本国語大辞典
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11. あ・る【有・在】
日本国語大辞典
二六八・男こそなほいとありがたく「男こそ、なほいとありがたくあやしき心地したるものはあれ」*無名草子〔1198〜1202頃〕月「知らぬ昔、今、行くさきも、まだ見 ...
12. いい‐た・つ[いひ‥]【言立】
日本国語大辞典
始める。言い出す。*落窪物語〔10C後〕三「かくいひたちてとどまりたらむ、いとをこならむ」*無名草子〔1198〜1202頃〕「同じくは、さらばみかどの御上よりこ ...
13. いい‐た・つ【言ひ立つ】
デジタル大辞泉
いと久しう―・ち給へれば」〈枕・四九〉2 言い始める。 「同じくは、さらば帝の御上よりこそ―・ちなめ」〈無名草子〉3 うわさが立つ。 「いかにして死ぬるやらんと ...
14. いい‐ならわ・す[いひならはす]【言習・言慣】
日本国語大辞典
〔他サ五(四)〕(1)世間で習慣的にそのように言う。言い伝えてくる。*無名草子〔1198〜1202頃〕夢「あだにはかなきことにいひならはしてあれど、夢こそあはれ ...
15. いい‐ふら・す[いひ‥]【言触】
日本国語大辞典
るように言う。吹聴(ふいちょう)する。また、人々の間に言い広める。いいふる。うわさを流す。*無名草子〔1198〜1202頃〕宮の宣旨「男も女も人にもかたりつたへ ...
16. いい‐まさぐ・る[いひ‥]【言弄】
日本国語大辞典
〕四「たけたかく、さしかたにて、みぐるしかりければ、女房どもいひまさぐりて、わらはむとて」*無名草子〔1198〜1202頃〕源氏物語・男の論「さばかりおぢはばか ...
17. いくの【生野】京都府:福知山市/生野村
日本歴史地名大系
ければまだふみもみずあまの橋立和泉式部の娘小式部内侍の歌名を高めたこの歌と逸話は「袋草紙」「無名草子」「十訓抄」「古今著聞集」などにも載り、世に知られる。ほかに ...
18. いさ‐や
日本国語大辞典
1001〜14頃〕帚木「さてその文のことばはと問ひ給へば、いさや、ことなる事もなかりきや」*無名草子〔1198〜1202頃〕仏「『紫式部が法華経をよみ奉らざりに ...
19. 十六夜日記(中世日記紀行集) 302ページ
日本古典文学全集
建長四年(一二五二)以後、八十歳余で没。『新古今集』以下に百十六首入集、『越部禅尼消息』があり、なお『無名草子』作者に擬せられている。→三〇二ページ注三八。前武 ...
20. うけ‐ば・る【受張】
日本国語大辞典
いとうけばり、我うちそひ率ていで顔ならばこそ、さすがに上のおぼしめさん所いとほしかりければ」*無名草子〔1198〜1202頃〕夜半のねざめ「君達後見してあるだに ...
21. う・ける【浮】
日本国語大辞典
をうけてのたまへば」*浜松中納言物語〔11C中〕一「御目に涙をうけて、うちなげかせ給ふも」*無名草子〔1198〜1202頃〕源氏物語・ふしぶしの論「紫の上涙をひ ...
22. うのはな‐がきね【卯花垣根】
日本国語大辞典
ちかきせんざい〈略〉木どもこぶかくおもしろく山里めきてうのはながきねことさらにしわたして」*無名草子〔1198〜1202頃〕いとぐち「南面の庭いと広くて、呉竹( ...
23. 詠歌大概(歌論集) 485ページ
日本古典文学全集
集』(巻五)『十訓抄』(第六)などにも説話がある。和泉式部集・三、古来風躰抄、時代不同歌合、無名草子。近代秀歌自筆本にも。 ...
24. 栄花物語 299ページ
日本古典文学全集
巻八「はつはな」の冒頭に頼通の元服を置くのと同じ方法。以下、入内のための準備。女房や調度を調える。散佚物語。『無名草子』に「初雪といふ物語御覧ぜよ。それにぞ物語 ...
25. おおかがみ【大鏡】
国史大辞典
「世継の翁の物語」(『徒然草』)、「しげき世継の物語」(『文机談』)、「世継大鏡」(『拾遺抄註』『無名草子』)、「世継かがみの巻」(『愚管抄』)などとさまざまな ...
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34. かず‐ま・える[‥まへる]【数─】
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36. かた‐びか〓し【片引】
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39. ぎこものがたり【擬古物語】 : 擬古物語/(一)
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40. くらき【暗】
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46. 国文学全史 2 平安朝篇 277ページ
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以上を今伝われるとりかへばやの梗概とす。されど鎌倉時代に既に同名異物の二種の本あり、風葉集、無名草子もとりかへばや、今とりかへぱやの二類を挙ぐ。さらば今日伝われ ...
47. 国文学全史 2 平安朝篇 279ページ
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49. 国文学全史 2 平安朝篇 284ページ
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成立年代については、『無名草子』の成立以前であることは明らかであるが、『浜松中納言物語』『狭衣物語』 の影響があることが指摘され(清水泰「とりかへばや物語考 ...
50. こころ の 色(いろ)
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〈藤原師尹〉」*山家集〔12C後〕下「懐かしき君が心のいろをいかで露も散らさで袖に包まん」*無名草子〔1198〜1202頃〕文「なかなかうち向ひては、思ふ程も続 ...
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