直訳すれば「努力を要しない、軽々とやってのける」などの意味。ただし昨今は、世界45か国で刊行されている女性ファッション誌『ELLE』が発信したトレンドワード(正式には「Effortless Chic=エフォートレス・シック」)で、「肩の力を抜き、ほどよく崩した大人のカジュアルスタイル」というファッション用語として、おもに使用されている。
とはいえ、筆者がたとえば近所の喫茶店へ原稿を書きに行くときの「短パン+友人の台湾みやげにもらったガラの悪い偽ドラ○もんのTシャツ+スリッパ(※12月〜3月は友人が家に忘れていったスウェット+我が草野球チームの公式ジャンパー+スリッパ)」みたいなファッションスタイルとは微妙に違っていたりする。あくまで「ほどよく崩す」の「ほどよく」が重要なわけであって、「崩しすぎ」「肩の力の抜きすぎ」は単なる「だらしないおっさん」としかカテゴライズされないのがむずかしいところだ。
そういった「自然な着こなしができる人こそが真のオシャレさん」なる理屈はわからなくもないが、「努力を要しないように努力する」「肩の力を抜くように頑張る」というお題目は、もはや禅問答の域で、その境地に達するためには、なんらかの宗教的な修行に相当な時間を費やす必要があると思われる。おそらく現時点でエフォートレスや、以前取り上げた「ノームコア」を完璧に実践できている“真のオシャレさん”は、全先進国人口の数パーセントにも満たないのではなかろうか?
とはいえ、筆者がたとえば近所の喫茶店へ原稿を書きに行くときの「短パン+友人の台湾みやげにもらったガラの悪い偽ドラ○もんのTシャツ+スリッパ(※12月〜3月は友人が家に忘れていったスウェット+我が草野球チームの公式ジャンパー+スリッパ)」みたいなファッションスタイルとは微妙に違っていたりする。あくまで「ほどよく崩す」の「ほどよく」が重要なわけであって、「崩しすぎ」「肩の力の抜きすぎ」は単なる「だらしないおっさん」としかカテゴライズされないのがむずかしいところだ。
そういった「自然な着こなしができる人こそが真のオシャレさん」なる理屈はわからなくもないが、「努力を要しないように努力する」「肩の力を抜くように頑張る」というお題目は、もはや禅問答の域で、その境地に達するためには、なんらかの宗教的な修行に相当な時間を費やす必要があると思われる。おそらく現時点でエフォートレスや、以前取り上げた「ノームコア」を完璧に実践できている“真のオシャレさん”は、全先進国人口の数パーセントにも満たないのではなかろうか?