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日本国語大辞典・国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

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日本国語大辞典
き‐びょうし[:べウシ]【黄表紙】

解説・用例

〔名〕

(1)黄色の表紙。

*真俗交談記〔1191〕「七巻抄 黄表紙 水精軸」

*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一八「レオパルヂの隣にあった黄表子(キベウシ)の日記を持って」

*太政官〔1915〕〈上司小剣〉一「正面には浅野先生が構へ込んで、手摺れのした黄表紙の日本外史を披いた」

(2)草双紙(くさぞうし)の一つ。江戸後期、安永四年(一七七五)から文化三年(一八〇六)頃にかけて多く刊行され、黄色の表紙で、内容はしゃれ、滑稽、風刺をおりまぜた大人むきの絵入り小説。半紙二つ折本で、一冊五枚から成り、二、三冊で一部とした。代表的な作者として恋川春町、山東京伝らがいる。

*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉三・序「京伝は、骨董集に事実を挙(あげ)典故(もと)を訂せし、其罪至って軽(かろ)からねど、黄巻(キベウシ)茶表紙の功徳により、相半々々(ごぶごぶ)にして帳消なり」

語誌

(1)(2)は、赤本・黒本・青本と同様、表紙の色による命名。子ども向け草双紙青本は、最初萌葱色の表紙であったが、やがて黄色の表紙をつけるようになる。明和(一七六四〜七二)頃から大人を対象としたものも現われはじめ、それを黄表紙と呼ぶが、実際にはかなり後まで青本と呼ばれていたようである。

(2)文化頃から敵討物などの流行による長編化に伴い、何部かを合冊して出版するようになった。文化三年(一八〇六)「雷太郎強悪物語」以降「合巻(ごうかん)」へと移行する。

発音

キビョーシ

〓[ビョ]〓[ビョ]




国史大辞典
黄表紙
きびょうし
江戸時代の小説、草双紙の一種。草双紙は毎頁絵を入れて余白にかな文字の文を書き入れ、五丁(枚)を一冊とするものであるが、享保年代を頂点とする赤本、延享ごろから行われた黒本・青本などが、子供相手の幼稚な絵解きで知識を与え教化を目ざし、また娯楽読物として多数刊行された。やがて当時一方に行われた洒落本の影響などで、青本のなかには当世風の洒落や滑稽を主とし、かなり知識の高い成人を相手とするものがあらわれ、黄色表紙をかけるのを通例として、黄表紙と呼ばれた。安永四年(一七七五)恋川春町(こいかわはるまち)画作『金々先生栄花夢』がその最初とされる。謡曲『邯鄲(かんたん)』を翻案し、遊客の風俗、遊里の描写などに画期的な新しさを見せた。春町は以後黄表紙界の先導者として、作者自身を作中に登場させた『其返報怪談(そのへんぽうばけものばなし)』、浮薄な世相や士人の堕落を諷した『高漫斉行脚日記』や、未来記の趣向で現実をちゃかした『無益委記(むだいき)』など、独創に富む作品を多く出したが、その友人朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)はさらに細かい洗練を加え、また『親敵討腹鞁(おやのかたきうてやはらつづみ)』『桃太郎後日噺』『案内(あな)手本通人蔵』など、民話や演劇の当世風の滑稽化に独自の領域をひらいた。天明年代に入ると、黄表紙の評論が大田南畝(なんぽ)などによって始められ、山東京伝は出版界の情勢を巧みに戯画化した『御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)』で南畝の推賞をうけ、つぎつぎに佳作を出したが、天明五年(一七八五)の『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』はうぬぼれの青年が艶名を立てようと腐心する虚栄心を描いて、黄表紙の代表作ともいわれる。同年の千手観音の手の賃貸し商売を趣向とした芝全交の『大悲千禄本(だいひのせんろっぽん)』や金持の苦悩を誇張した唐来三和(とうらいさんな)の『莫切自根金生木(きるなのねからかねのなるき)』なども、全盛期の代表作である。安永・天明期の黄表紙は、現実をちゃかし、奔放な空想にはしり、わざと常識や道理にそむくふざけ・戯れの中に、写実的な画面や逆説によって、現実感をかもし出すのを特色とする。しかし天明の末から寛政初頭にかけての寛政の改革に取材した喜三二の『文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくとおし)』や春町の『鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)』などが当局の弾圧を受けると、京伝はいちはやく寛政二年(一七九〇)『心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)』で、心学教化の作風を示したが、翌三年に洒落本禁令による処罰を受けてからは、もっぱら理屈っぽい心学的教訓の作風にうつり、新しい作者として、曲亭馬琴・式亭三馬・十返舎一九などを迎えた黄表紙界はすべてこれにならった。やがて南杣笑楚満人(なんせんしょうそまひと)の『敵討義女英(かたきうちぎじょのはなぶさ)』は、滑稽味をすべて払って敵討をきまじめに扱って世の注目をあび、文化元年(一八〇四)ごろにはほとんどすべての黄表紙が敵討物になって、独特の戯謔(ぎぎゃく)に彩られた本質を失い、おのずから説話の筋を重視して長編化せざるを得なくなって、従来の五丁一冊としての二冊物・三冊物では間に合わなくなり、五冊六冊が前編後編と分けて出版せられるようになる。その製本のむだを省くために、何冊分かを合冊する試みも部分的になされていたが、文化三年三馬作の『雷太郎強悪物語(いかずちたろうごうあくものがたり)』以後はこの製本法が通常化し、草双紙形態はこの翌年をもって、黄表紙から合巻(ごうかん)に移ったとされる。それは洒落本や狂歌・川柳などと手をつないでいた黄表紙が、読本(よみほん)の作風に支配されるようになった変質を意味するものであった。黄表紙の作品を活字に翻刻したものとして『黄表紙十種』(『有朋堂文庫』)・『黄表紙廿五種』(『日本名著全集』一一)・『黄表紙洒落本集』(『日本古典文学大系』五九)・『黄表紙川柳狂歌』(『日本古典文学全集』四六)・『黄表紙集』(『古典文庫』二六四・三一三)・『江戸の戯作絵本』(『教養文庫』)などがある。→草双紙(くさぞうし),→合巻(ごうかん)
[参考文献]
潁原退蔵『江戸文芸研究』、『山口剛著作集』三、水野稔『黄表紙・洒落本の世界』(『岩波新書』青九八六)、同「草双紙とその読者」(『講座日本文学』八所収)
(水野 稔)


日本大百科全書
黄表紙
きびょうし

草双紙(くさぞうし)の一態。『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』(恋川春町(こいかわはるまち)作・画)が刊行された1775年(安永4)から、『雷太郎強悪(いかずちたろうごうあく)物語』(式亭三馬(さんば)作、歌川豊国(とよくに)画)の出版された1806年(文化3)までの草双紙約2000種の総称。名称は表紙が黄色であることによるが、前代の青本の表紙と類似するため、江戸時代は青本の名でよばれた。序文などを除き、全丁絵入りで、中本(ちゅうほん)型、5丁(10ページ)を1巻1冊とし、通常2~3巻(冊)よりなる。
 当時の知識人たる武家作者によってその形式が確立されたため、知的で徹底したナンセンスな笑いをその生命としながらも、洒落本(しゃれぼん)同様に、江戸市井の現実生活を踏まえ、きわめて写実的であった点に特徴がある。絵は文と不即不離の関係にあり、絵解きも黄表紙理解の重要な鍵(かぎ)で、当代第一級の浮世絵師(鳥居清長、北尾重政(しげまさ)、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)、歌川豊国ら)が筆をとっている。最盛期は安永(あんえい)末年から天明(てんめい)年間(1780年代)で、狂歌を中心とする天明文壇をはじめ、劇壇、画壇、吉原などの遊里と密接に関連して、『無益委記(むだいき)』(春町作・画)、『一流万金談』(朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)作、北尾政演(まさのぶ)(山東京伝)画)、『大悲千禄本(せんろっぽん)』(芝全交作、政演画)、『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』(山東京伝作・画)などの傑作を生み出すとともに、全交、京伝らの町人作者を輩出させた。
 しかし、田沼意次(おきつぐ)の没落と松平定信(さだのぶ)による寛政(かんせい)の改革政治は、この政変をかっこうの材料として『文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくどおし)』(喜三二作、喜多川行麿画)、『鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)』(春町作、北尾政美(まさよし)画)を生み出した黄表紙作者に弾圧を加え、武家作者の総退場という結果を招じ、曲亭馬琴(きょくていばきん)、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、三馬らを新しく作者として迎える。こうした出版取締りの強化によって、草双紙の伝統的な一側面であった教訓性が復活するとともに、伝奇的な敵討(かたきうち)物が盛行し、これが長編化して、次代の合巻を誕生させることとなるのである。
[宇田敏彦]


『金々先生栄花夢』[百科マルチメディア]
『金々先生栄花夢』[百科マルチメディア]
恋川春町(こいかわはるまち)著・画 1775年(安永4)刊 国立国会図書館所蔵

『文武二道万石通』[百科マルチメディア]
『文武二道万石通』[百科マルチメディア]
松平定信(さだのぶ)の「寛政の改革」の文武奨励策や田沼意次(おきつぐ)らの失脚をうがち、ちゃかしたもの。朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)著 喜多川行麿(きたがわゆきまろ)画 1788年(天明8)刊 国立国会図書館所蔵

『大悲千禄本』[百科マルチメディア]
『大悲千禄本』[百科マルチメディア]
芝全交(しばぜんこう)著 山東京伝(さんとうきょうでん)(北尾政演(まさのぶ))画 1785年(天明5)刊 国立国会図書館所蔵


改訂新版・世界大百科事典
黄表紙
きびょうし

江戸時代中期以後数多く出版された,絵を主とする小説である〈草双紙(くさぞうし)〉の一様式をいう。草双紙の〈黒本・青本〉のあとを受けて,外形は青本と同じく黄色表紙であるが,内容は当世の世相,風俗,事件などを流行語をまじえて写実的に描写するとともに,ことさらに常識に反し理屈を排除して,荒唐無稽な構想・表現による滑稽をもっぱらねらったもので,1775年(安永4)刊の恋川春町(こいかわはるまち)画作《金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)》から始まるとされる。春町の友人朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)も《親敵討腹鞁(おやのかたきうてやはらつづみ)》(1777)を出し,以後両人の多くの名作によって,“通(つう)”と“むだ”すなわち洒落と機知によるおかしさをねらった成人の漫画ともいうべき作風がうち立てられた。やがて芝全交(しばぜんこう)《大悲千禄本(だいひのせんろつぽん)》(1785),唐来参和(とうらいさんな)《莫切自根金生木(きるなのねからかねのなるき)》(1785),山東京伝《江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)》(1785)などによって,天明年間(1781-89)には黄表紙全盛期を迎えたが,天明末の田沼政権の没落と松平定信の寛政改革に取材した,喜三二《文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくどおし)》(1788)や春町《鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)》(1789)その他が当局の忌諱に触れ,取締りが厳しくなった。京伝は《心学早染草(しんがくはやそめぐさ)》(1790)で,いちはやく黄表紙が排除してきた理屈臭さを表に掲げて心学教化風の作品を出した。十返舎一九(じつぺんしやいつく),式亭三馬,曲亭馬琴らの新人の登場した改革後の寛政後半の黄表紙は,すべてまじめな教訓を絵画による見立て・比喩・地口・語呂合せのおかしさなどで繕う傾向を示した。やがて早くから敵討に取材していた南仙笑楚満人(なんせんしようそまひと)の《敵討義女英(かたきうちぎじよのはなぶさ)》(1795)などが注目をあび,1804年(文化1)ごろからは敵討物が黄表紙を支配するにいたり,黄表紙の本質的戯謔は完全に失われる。話の複雑な筋を重視しておのずから長編化し,ために1806年(文化3)ごろから新しい製本法による草双紙の〈合巻(ごうかん)〉が生まれて,黄表紙の時期は終わる。
[水野 稔]

[索引語]
恋川春町 朋誠堂喜三二 山東京伝
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1. 黄表紙
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江戸市井の現実生活を踏まえ、きわめて写実的であった点に特徴がある。絵は文と不即不離の関係にあり、絵解きも黄表紙理解の重要な鍵(かぎ)で、当代第一級の浮世絵師(鳥 ...
2. 黄表紙
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)で,いちはやく黄表紙が排除してきた理屈臭さを表に掲げて心学教化風の作品を出した。十返舎一九(じつぺんしやいつく),式亭三馬,曲亭馬琴らの新人の登場した改革後の ...
3. き‐びょうし【黄表紙】
デジタル大辞泉
《表紙が黄色であったところから》江戸後期の草双紙の一。しゃれと風刺に特色をもち、絵を主として余白に文章をつづった大人向きの絵物語。安永(1772〜1781)から ...
4. き‐びょうし[:べウシ]【黄表紙】
日本国語大辞典
〔名〕(1)黄色の表紙。*真俗交談記〔1191〕「七巻抄 黄表紙 水精軸」*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一八「レオパルヂの隣にあった黄表子(キベウシ)の日記 ...
5. きびょうし【黄表紙】
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して『黄表紙十種』(『有朋堂文庫』)・『黄表紙廿五種』(『日本名著全集』一一)・『黄表紙洒落本集』(『日本古典文学大系』五九)・『黄表紙川柳狂歌』(『日本古典文 ...
6. 黄表紙(きびょうし)
古事類苑
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7. 黄表紙
日本古典文学全集
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8. 黄表紙
日本史年表
1775年〈安永4 乙未⑫〉 この年 恋川春町 『金々先生栄花夢』 刊( 黄表紙 の始り)。 1779年〈安永8 己亥〉 この頃 洒落本 ・ 黄表紙 流行。  ...
9. kibyōshi 【黄表紙】
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
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23. きめひき【極引】[方言]
日本方言大辞典
(1)相談ごとをきちんと決めること。談判や交渉をすること。 長崎県対馬911新対馬島誌(賀島由己)1964黄表紙面向不背御年玉「とこ芸者といむかひにて、きめひき ...
24. ぐいのみ【―飲】[方言]
日本方言大辞典
1957(2)急いでたくさん飲むこと。 山梨県南巨摩郡463奈良田の方言(深沢正志)1957黄表紙高漫斉行脚日記上「おのおの相談おわって一銚子いだすとそのまま、 ...
25. けんとく【見徳】[方言]
日本方言大辞典
集(山口麻太郎)1937 五島917五島民俗図誌(久保清・橋浦泰雄)1934(2)の意の例。黄表紙莫切自根金生木中「手代どもまでにいい付、けんとくのわるい夢をい ...
26. げどー【外道】[方言]
日本方言大辞典
勇二)1959 山口県玖珂郡800山口県柳井町方言集・◯補「方言と土俗」(森田道雄)1931黄表紙桃太郎発端話説「厄払共、かいつかみし悪魔外道を一纏めになして」 ...
27. こっぱいたま【骨灰―】[方言]
日本方言大辞典
山形県139山形県方言辞典(山形県方言研究会)1970「こなみじん」の意の「こっぱいのたま」の例。黄表紙面向不背御年玉「かの張子の面向不背の玉をこっぱひのたまに ...
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日本方言大辞典
居眠り。 山形県飽海郡139山形県方言辞典(山形県方言研究会)1970黄表紙金銀先生再寝夢「三尺去て猿眠さるねぶり」 ...
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日本方言大辞典
おしゃれ。また、そのさま。その人。 三重県伊賀585三重県方言資料集(北岡四良)1957~59黄表紙金々先生栄花夢「あらゆる当世のしゃれをつくせば」《しゃれこ》 ...
30. たか【高】[方言]
日本方言大辞典
な物は金を出した所で、たかのつんだもんだ」725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963黄表紙亀山人家妖「もし置いてけと云ふなら置いてくる分の事さ。高のつん ...
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日本方言大辞典
甚だ。 三重県名賀郡585三重県方言資料集(北岡四良)1957~59黄表紙心学早染艸下「だいぶ不埒ふらちじゃさふな」 ...
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33. つもる【積】[方言]
日本方言大辞典
見積もる。 新潟県佐渡「家を建てたいがつもってほしい」352佐渡方言辞典(広田貞吉)1974黄表紙莫切自根金生木上「なんでも高い方へ落すから、技両一倍、つがもな ...
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日本方言大辞典
方言辞典(広田貞吉)1974ロドリゲス日本大文典「Tenjǒ(テンジャウ)は、テンノ ウエ」黄表紙心学早染艸上「そもそも天上に天帝と申すたうとき神おわしまして」 ...
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日本方言大辞典
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日本方言大辞典
集(原安雄)1943(4)漫画。 山形県庄内139山形県方言辞典(山形県方言研究会)1970黄表紙江戸生艶気樺焼下「とばゑのやうなかほのひとが通る」 ...
37. とまえ【戸前】[方言]
日本方言大辞典
数えるのに用いる語。 新潟県佐渡「倉の七戸前もある大万長者」352佐渡方言辞典(広田貞吉)1974黄表紙莫切自根金生木下「まだ奥の蔵の三十とまへが手がつかぬ」 ...
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日本方言大辞典
するか聞いてみい」793防長方言考(新井無二郎)1952 長崎県対馬909対馬方言集(鳥居伝)1930黄表紙江戸生艶気樺焼上「どねへに地味でも、耳のわきに枕だこ ...
39. なぐる【殴】[方言]
日本方言大辞典
大阪※117新撰大阪詞大全 1841 茨城県新治郡188茨城方言集覧(茨城教育協会)1904黄表紙江戸生艶気樺焼「ゑゑかげんになぐって、はやくしまわをねへ」(7 ...
40. ねじじょーご【捩上戸】[方言]
日本方言大辞典
に理屈をこねて人にからむ癖がある酒飲み」の意の例。俳諧世話尽曳言之話「ねぢ上戸(理窟上戸)」黄表紙人間万事塞翁馬「一躰捩上戸ねぢじゃうごにて酒の上が甚だ悪く」 ...
41. のめる[方言]
日本方言大辞典
玉造郡116玉造郡誌(玉造郡教員会)1929 山形県鶴岡145地域社会の言語生活(国立国語研究所)1953黄表紙即席耳学問「山道にかかり、足にまかせて無性にのめ ...
42. はたく【叩】[方言]
日本方言大辞典
部の方言と風物(佐藤義人)1967 愛知県南設楽郡554南設楽郡誌(南設楽郡教育会)1926黄表紙江戸生艶気樺焼下「此ことを浄瑠璃につくらせ、立方は門之介と路考 ...
43. はやみち【早道】[方言]
日本方言大辞典
新潟県佐渡348佐渡方言集(矢田求)1909 岐阜県飛驒502飛驒のことば(土田吉左衛門)1959黄表紙玉磨青砥銭「なめし皮のはやみちから一文の銭を取出し」 ...
44. ひきつりひっぱり【引攣引張】[方言]
日本方言大辞典
信州下伊那郡方言集(井上福美)1936 長崎県対馬913対馬南部方言集(滝山政太郎)1944黄表紙忠臣蔵前世幕無「因縁も色々ひっつりひっぱりのあるものなり」《ひ ...
45. ひとつまなこ【一眼】[方言]
日本方言大辞典
(1)一つ目小僧。 岩手県上閉伊郡098遠野方言誌(伊能嘉矩)1926黄表紙辞闘戦新根「より集まる化物を数ふるに、見越入道にあらず、又一つ眼にあらず」(2)一目 ...
46. ひんそー【貧僧】[方言]
日本方言大辞典
集(竹田秋樓)1914飢えた者が一度に多くの食物にありつく意の「貧僧の重斎かさねどき」の例。黄表紙京伝憂世之酔醒「貧僧の重ね斎とは此の事だ。何から食はうか」 ...
47. ふー【風】[方言]
日本方言大辞典
《ふ》 長野県佐久「いーふに(良いように)」493東信濃方言集(上原邦一)1976(2)の意の例。黄表紙孔子縞于時藍染上「上(かみ)をまなぶ下々しもじもまで善き ...
48. まさげた【柾下駄】[方言]
日本方言大辞典
こまげた。 上方312東京京阪言語違 1886 大阪市637方言と大阪(猪飼九兵衛)1948黄表紙金々先生栄花夢下「やうやくぱっちしりはしょおりに、きりのまさ下 ...
49. まわす【回】[方言]
日本方言大辞典
方言辞典(山中六彦)1967 福岡県朝倉郡882三輪村地方に於ける地方言(田辺敏夫)1932黄表紙八代目桃太郎「頭からしほに、水をまはしたやうな物にて」(2)転 ...
50. めっそー【滅相】[方言]
日本方言大辞典
高知県862土佐方言集(宮地美彦)1937 大分県宇佐郡939大分県方言類集(土肥健之助)1902黄表紙文武二道万石通中「『それ勝ったぞ』『口おしひ。めっそうに ...
「黄表紙」の情報だけではなく、「黄表紙」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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黄表紙(日本国語大辞典・国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
黄色の表紙。草双紙(くさぞうし)の一つ。江戸後期、安永四年(一七七五)から文化三年(一八〇六)頃にかけて多く刊行され、黄色の表紙で、内容はしゃれ、滑稽、風刺をおりまぜた大人むきの絵入り小説
草双紙(日本大百科全書(ニッポニカ))
江戸時代の小説の一ジャンル。江戸特有の挿絵入り仮名書き小説で、寛文末年(17世紀後半)ごろに刊行され始めた幼童向けの絵本である赤本を初めとして、黒本、青本、黄表紙、合巻という順序で展開し、明治10年代(1877~86)まで出版され続けた絵双紙の総称。江戸時代のもっとも通俗的な小説の一つで
朋誠堂喜三二(改訂新版・世界大百科事典)
江戸後期の戯作者。本名は平沢常富,通称は平格(角),俳号は月成,狂名は手柄岡持。江戸に生まれ,14歳のとき秋田藩士平沢氏の養子となる。1781年(天明1)から秋田藩の御留守居役を務めるかたわら,戯作にも手を染めており,親友の恋川春町とともに,安永・天明期(1772-89)の黄表紙界を代表する作家となる。
山東京伝(国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
一七六一-一八一六 江戸時代後期の戯作者・浮世絵師。本名岩瀬醒、通称京屋伝蔵、別号醒斎・醒世老人・菊亭・菊軒など、画号北尾政演、狂号身軽折輔。宝暦十一年(一七六一)八月十五日江戸深川の質屋伊勢屋伝左衛門の長子として生まれる
親敵討腹鞁(改訂新版・世界大百科事典)
黄表紙。2冊。朋誠堂喜三二作,恋川春町画,1777年(安永6)刊。〈かちかち山〉の後日譚で,子狸に親の敵とねらわれた兎が義理に迫られて切腹し,狸はまた猟人を導いて討たせた狐の子狐に,猟人とともに討たれる。当時流行の料亭葛西太郎などをとり入れ,梅が枝の手水鉢の芝居(《ひらかな盛衰記》)の趣向なども加えて
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東洋文庫157 円仁 足立喜六訳注 塩入良道補注 "平安初期に入唐した天台宗の僧円仁の求法旅行記。10年にわたる苦難の記録は,9世紀なかば,武宗の仏教排撃(会昌の法難)の体験記としても名高い。足立喜六の遺稿に塩入良道が補注を加えた。
アラビアン・ナイト(東洋文庫)
東洋文庫71 前嶋信次訳 中世ペルシア語からアラビア語に訳された説話をもとに,各地の説話を糾合して16世紀のカイロで編まれたアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳は,重訳によって生じた従来の歪んだイスラム観を正す
捜神記(東洋文庫)
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東洋文庫306 上は将軍大名の逸話から,下は狐狸妖怪の奇聞まで,ありとあらゆる話柄を記した江戸時代随筆集の白眉。表題は,文政4年(1821),静山62歳の11月甲子の夜に起筆されたことにちなむ。第1巻は,巻一から巻十九まで
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