1. 藤原不比等
日本大百科全書
飛鳥(あすか)・奈良時代の政治家。藤原鎌足(かまたり)の第2子。武智麻呂(むちまろ)、房前(ふささき)、宇合(うまかい)、麻呂(まろ)、宮子(みやこ)(文武(も ...
2. 藤原不比等
世界大百科事典
659-720(斉明5-養老4) 奈良時代初期の重臣。史(ふひと)とも表記。鎌足の次男で,母は車持君国子(くるまもちのきみくにこ)の娘の与志古(よしこ)。幼時は ...
3. ふじわら‐の‐ふひと【藤原不比等】
デジタル大辞泉
[659〜720]奈良初期の公卿。鎌足(かまたり)の二男。諡号(しごう)、文忠公・淡海公。右大臣。大宝律令・養老律令の編纂(へんさん)に参加。娘の宮子は文武天皇 ...
4. ふじわら‐の‐ふひと【藤原不比等】
日本国語大辞典
奈良初期の公卿。右大臣。父は鎌足。母は車持国子の娘。大宝律令撰修に参画、養老律令を完成。平城京遷都を主唱し、氏寺山階寺を奈良に移して興福寺と改めた。後室橘三千代 ...
5. ふじわらのふひと【藤原不比等】
国史大辞典
養老五年、不比等の一周忌に創建された。『懐風藻』に詩五首を載せる。 [参考文献]上田正昭『藤原不比等』(『朝日選書』三二〇) (笹山 晴生) 多武峯墓(とうのみ ...
6. 藤原不比等
日本史年表
700年〈文武4 庚子⑦〉 6・17 刑部親王 ・ 藤原不比等 らに律令(『大宝律令』)を撰定させ、禄を賜う(続紀)。 710年〈和銅3 庚戌〉 3・‐ 藤原不 ...
7. ふじわらの-ふひと【藤原不比等】
日本人名大辞典
659−720 飛鳥-奈良時代の公卿(くぎょう)。斉明天皇5年生まれ。藤原鎌足(かまたり)の次男。母は車持与志古娘(くるまもちの-よしこのいらつめ)。藤原四家の ...
8. 藤原不比等[文献目録]
日本人物文献目録
否認す』谷井済一『再び藤原鎌足及び藤原不比等の墓所に就いて』谷井済一『淡海公の説』黒川真道『藤原鎌足及不比等墓所考、追考』喜田貞吉『藤原不比等及三千代』田口卯吉 ...
9. Fujiwara no Fuhito 【藤原不比等】
Encyclopedia of Japan
659−720 Aristocrat and court official. The second son of Fujiwara no Kamatari, h ...
10. 藤原不比等興レ家 (見出し語:藤原不比等)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 1669ページ ...
11. 藤原不比等諡號 (見出し語:藤原不比等)
古事類苑
封祿部 洋巻 第1巻 56ページ ...
12. 藤原不比等賜二度者一 (見出し語:藤原不比等)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 1536ページ ...
13. 県犬養氏
世界大百科事典
一族の三千代(橘三千代)は天武朝から元正朝までの5朝に歴任し,元明天皇から橘氏を賜った。彼女は夫藤原不比等を助けるかたわら,同族の繁栄をはかり,県犬養広刀自を聖 ...
14. 県犬養橘三千代
日本大百科全書
初め美努(みの)王に嫁し、葛城王(橘諸兄(たちばなのもろえ))、牟漏(むろ)女王らを産み、藤原不比等(ふひと)に再嫁して光明子(こうみょうし)を産む。持統(じと ...
15. あがたいぬかい‐の‐たちばな‐の‐みちよ【県犬養橘三千代】
デジタル大辞泉
[?〜733]奈良前期の女官。美努(みぬ)王に嫁して橘諸兄(たちばなのもろえ)を産み、藤原不比等に再嫁して光明皇后を産んだ。文武・聖武天皇の養育にあたり、橘姓を ...
16. あがたいぬかい‐の‐みちよ【県犬養三千代】
日本国語大辞典
大和、奈良時代の女官。初め美努王(みぬおう)に嫁して橘諸兄(たちばなのもろえ)を産み、のちに藤原不比等(ふひと)と再婚して光明皇后を産む。文武、聖武両天皇の養育 ...
17. あがたのいぬかいのみちよ【県犬養三千代】
国史大辞典
?―七三三 奈良時代の女性。藤原不比等の妻、光明皇后の母。従四位下県犬養宿禰東人の女で、はじめ敏達天皇の曾孫にあたる美努王に嫁し、葛城王(橘諸兄)・佐為王(橘 ...
18. あがたのいぬかいの-みちよ【県犬養三千代】
日本人名大辞典
飛鳥(あすか)-奈良時代の女官。三野(みのの)王の妻となり橘諸兄(たちばなの-もろえ)らを,のち藤原不比等(ふひと)と再婚して光明(こうみょう)皇后を生んだ。和 ...
19. 安積親王
世界大百科事典
聖武天皇の皇子。母は県犬養広刀自。同腹の姉妹に井上内親王,不破内親王がある。聖武天皇の正妻光明子は藤原不比等の女で718年(養老2)阿倍内親王(のちの孝謙天皇) ...
20. あすかべおう【安宿王】
国史大辞典
生没年不詳 奈良時代の皇族。長屋王の子。母は藤原不比等の女。そのため長屋王の変で、罪を免れた。天平九年(七三七)従五位下。玄蕃頭・治部卿・中務大輔・播磨守兼迎 ...
21. あすかべおう【安宿王】
日本人名大辞典
?−? 奈良時代,長屋王の子。母は藤原不比等(ふひと)の娘。長屋王の変の際は母の縁で罪をまぬかれ,玄蕃頭(げんばのかみ),治部卿,播磨守(はりまのかみ),讃岐( ...
22. 安宿王
世界大百科事典
奈良時代の皇族。長屋王の子。生没年不詳。729年(天平1)長屋王が謀反の疑いで自尽したとき,母が藤原不比等の女であるので,黄文王(きぶみのおう),山背王とともに ...
23. あま【海人・海士・海女・蜑】
日本国語大辞典
子〉昭和二三年「海女(アマ)沈む海に遊覧船浮む」【二】〔一〕龍宮珠(たま)取り伝説の海女。藤原不比等(ふひと)が、龍神に奪われた明珠をとりもどそうと、讚岐の志度 ...
24. 天離(あまさか)る月星
デジタル大辞泉プラス
長岡良子による漫画作品。古代幻想ロマンシリーズ第3弾。藤原不比等の幼少期を描く。『ボニータ』1985年5月号~8月号に連載。秋田書店ボニータコミックス全1巻。 ...
25. いえます【家増】
日本人名大辞典
戦国時代の画家。土佐派。京都青蓮院(しょうれんいん)の藤原鎌足(かまたり),定恵(じょうえ),藤原不比等(ふひと)の三像一幅の絵をかいたという。元亀(げんき)2 ...
26. いおえのいらつめ【五百重娘】
日本人名大辞典
藤原鎌足(かまたり)の娘。氷上(ひかみの)娘の妹。新田部(にいたべ)親王を生む。「尊卑分脈」は後年,異母兄の藤原不比等(ふひと)と通じ,藤原麻呂(まろ)を生んだ ...
27. いさがわじんじゃ【率川神社】奈良県:奈良市/奈良町/本子守町
日本歴史地名大系
氏人口伝云、率川社者、故右大臣藤原是公所建立也、其後毎二季之祭日、有公家御幣使」とあって、藤原不比等の曾孫是公の建立となっている。しかしすでに養老令に当社祭礼「 ...
28. いしかわのとすのいらつめ【石川刀子娘】
国史大辞典
夫人藤原宮子娘の産んだ首(おびと)皇子(聖武天皇)の立太子を実現するためであったらしい。陰謀の主役は、藤原不比等と県犬養宿禰三千代であったと推定される。この処分 ...
29. いしかわの-とすのいらつめ【石川刀子娘】
日本人名大辞典
るが,和銅6年ふたりともその称号を禁じられた。首(おびとの)皇子(聖武天皇)の擁立にからむ藤原不比等,県犬養三千代(あがたのいぬかいの-みちよ)の陰謀によるとい ...
31. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 347ページ
日本古典文学全集
おちぶれてみすぼらしい。「尾羽打カラス 牢人者なとの窶レたる貌を云」(俚言集覧)。藤原鎌足の子、藤原不比等。「淡海公」は死後の称。節日(季節の変り目など節目の日 ...
32. うえつきじあと【殖槻寺跡】奈良県:大和郡山市/郡山城下
日本歴史地名大系
寺ともいったらしい。創建については不詳であるが、「七大寺年表」和銅二年(七〇九)一〇月条に藤原不比等が殖槻道場で継摩会を修せしめたとあるのをとれば、平城遷都以前 ...
33. うめのみやしやあと【梅宮社跡】京都府:綴喜郡/井手町/井手村
日本歴史地名大系
」とも付す。これによれば、檀林皇后の祀った神は、もと橘諸兄の母でのち藤原不比等夫人となった県犬養宿禰三千代が祀り、次いでその子光明皇后(諸兄とは異父妹)および乙 ...
34. 梅宮大社
日本大百科全書
橘清友(きよとも)(檀林皇后の父)をあわせ祀(まつ)っている。初め県犬養三千代(あがたいぬかいのみちよ)(藤原不比等(ふひと)の妻、光明(こうみょう)皇后の母) ...
35. うめのみやたいしゃ【梅宮大社】京都市:右京区/西梅津村地図
日本歴史地名大系
」とも付す。これによると檀林皇后橘嘉智子の祀った神は、もと諸兄の母でのち藤原不比等夫人となった県犬養宿禰三千代が祀り、次いでその子光明皇后(諸兄とは異父妹)およ ...
36. 栄花物語 196ページ
日本古典文学全集
興福寺維摩会。十月十日から藤原鎌足の忌日である十六日までの七日間、『維摩経』を講ずる法会。藤原不比等。鎌足男。贈正一位太政大臣。父鎌足の念持仏を本尊に興福寺を建 ...
37. えちぜんのくに【越前国】福井県
日本歴史地名大系
経て若狭―越前への道も重要視された。寛平三年(八九一)には関白・太政大臣であった藤原基経が、藤原不比等の近江(淡海公)、藤原良房の美濃(美濃公、また忠仁公ともい ...
38. 大鏡 332ページ
日本古典文学全集
時に妊娠六か月で、生れた子が男ならば臣の子に、女ならば自分の子にしようと仰せになった、誕生したのが藤原不比等である、と記す。男子は、『大鏡』では中臣意美麿とする ...
39. 大鏡 333ページ
日本古典文学全集
中臣意美麿とて、宰相までなりたまへり。天智天皇の御子の孕まれたまへりし、右大臣までなりたまひて、藤原不比等のおとどとておはしけり。亡せたまひて後、贈太政大臣にな ...
40. おおとものこしび【大伴古慈斐】
国史大辞典
持統天皇九年(六九五)生まる。吹負の孫、祖父麻呂の子。少にして才幹があり学才もあった。それを見込んでか藤原不比等はその女を妻とさせた。天平勝宝八歳(七五六)五月 ...
41. おおともの-こしび【大伴古慈斐】
日本人名大辞典
695−777 奈良時代の公卿(くぎょう)。持統天皇9年生まれ。妻は藤原不比等(ふひと)の娘。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)8年出雲守(いずものかみ)のとき朝 ...
42. 大伴安麻呂
世界大百科事典
ふけい),兄の御行(みゆき)とともに天武側について従軍した。708年(和銅1)元明天皇から藤原不比等らとともに子々孫々供奉し各自努むべき勅を賜う。710年都は平 ...
43. おおとものやすまろ【大伴安麻呂】
国史大辞典
同三年朝政に参議し、兵部卿を経て、慶雲二年(七〇五)大納言、大宰帥をかねた。このころ石上麻呂・藤原不比等につぐ重臣であった。和銅七年(七一四)正三位大納言をもっ ...
44. おおとりごう【大鳥郷】大阪府:和泉国/大鳥郡
日本歴史地名大系
賜姓されている。
登の姓は聖武の諱の首と
藤原不比等の名を避けるために、首と史を廃して一時期称された姓である。「行基大僧正舎利瓶記」によると行基
...45. 諡
日本大百科全書
第二のほう、すなわち人臣では、(1)太政(だいじょう)大臣になった人に諡号を賜ったのが例(藤原不比等(ふひと)の文忠公など)であるが、入道した人には諡はない。( ...
46. 諡
世界大百科事典
いる(土御門天皇,東山天皇の名のごとき)。 臣下の場合は,国家に大功のあった人に贈られる。藤原不比等に贈られた漢風諡は,文忠公であった。太政大臣の官にあった者は ...
47. 刑部親王・忍壁親王
日本史年表
700年〈文武4 庚子⑦〉 6・17 刑部親王 ・ 藤原不比等 らに律令(『大宝律令』)を撰定させ、禄を賜う(続紀)。 703年〈大宝3 癸卯④〉 1・20 ...
48. おさかべ‐しんのう[:シンワウ]【忍壁親王・刑部親王】
日本国語大辞典
父とともに東国で戦う。川島皇子、広瀬王、竹田王などと「帝紀」および上代の諸事を撰し、また、藤原不比等などと「大宝律令」を制定。慶雲二年(七〇五)没。オサカベシン ...
49. かいふうそう【懐風藻】
国史大辞典
托した官人集団の詩が、『懐風藻』の詩であった。その中できわだって詩数も多く、本格的な詩を残すのが藤原不比等とその三子、総(房)前・宇合・万里(麻呂)で、『万葉集 ...
50. 海竜王寺
日本大百科全書
律宗の寺。総国分尼寺法華寺の隣地にある。731年(天平3)光明(こうみょう)皇后御願寺で、藤原不比等(ふひと)の旧殿を改めて仏閣とし、735年入唐(にっとう)僧 ...