1. 寒露
日本大百科全書
二十四節気の一つ。陰暦9月の節で、秋分ののち15日、現在の暦では10月8、9日ごろにあたる。露が寒冷にあって凝結しようとするの意があり、秋の深まりを思わせる命名 ... ...
2. かん‐ろ【寒露】
デジタル大辞泉
1 晩秋から初冬にかけての、霜になりそうな冷たい露。 2 二十四節気の一。10月8日ごろ。このころになると、北地では初氷がみられるようになる。《季 秋》 ... ...
3. かん‐ろ【寒露】
日本国語大辞典
913〕上「寒露初降秋夜冷、苛花艷々葉零々」*蕉堅藁〔1403〕郷友志大道金陵臥病「寒露清霜残夜夢、紫参紅棗旧山秋」*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉二「朝、空 ... ...
4. 寒露(かんろ) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
朝夕の冷気で露が凍るほど寒くなりはじめる頃の節気。秋分の後15日目にあたり、新暦10月8日頃。秋の虫が鳴き止み、菊の花が咲きはじめ、北国では初氷、標高の高い山で ... ...
5. hánlù 【寒露】
ポケプロ中日
[名詞](二十四節気の)寒露. ... ...
6. 東屋(源氏物語) 93ページ
日本古典文学全集
二十四気とする分け方による。秋は立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降であるが(拾芥抄)、次に「今日は十三日なりけり」とあり、今日までは寒露で、明日から霜降というこ ... ...
7. 榎本弥左衛門覚書 近世初期商人の記録 318ページ
東洋文庫
同十月三日二仰出有之也。 一八月廿二日が羅月ノ津二入二日め 羅月津は八月二十一日、太陽暦十月八日・寒露頃。 二 明暦二年八月二十二日の大風については、『徳川実紀 ... ...
8. おうもう‐にち[ワウマウ:]【往亡日】
日本国語大辞典
立夏から八日目、芒種(ぼうしゅ)から一六日目、小暑から二四日目、立秋から九日目、白露(はくろ)から一八日目、寒露から一七日目、立冬から一〇日目、大雪から二〇日目 ... ...
9. 沖縄童謡集 32ページ
東洋文庫
毎年寒露の節になれば、鷹(候鳥)北より渉り来る。百姓は之に由って季節を知り、苗代を準備し、日を撰みて下種し、種子取祝を行ふ。当日母姉等は早く起き、△形の紅白の握 ... ...
10. 沖縄童謡集 78ページ
東洋文庫
八四 寒い番旗ふい一さぬど一い。番旗ぐわ一。 【意義】寒いぞ一い。小番旗。 【解説】 寒露、鷹の渡る頃の糠雨を鷹のシーバイ(鷹の尿)と云ってみるが、それから ... ...
11. かいぶん‐し[クヮイブン:]【回文詩・廻文詩】
日本国語大辞典
通じ、平仄(ひょうそく)も韻もあう漢詩。*本朝文粋〔1060頃〕一・廻文詩〈橘在列〉「廻文詩。寒露暁霑©葉。晩風涼動 ... ...
12. 花信風
日本大百科全書
啓蟄(けいちつ)、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種(ぼうしゅ)、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と名が ... ...
13. 花壇地錦抄・草花絵前集 4ページ
東洋文庫
大暑七月節 立秋 処暑 八月節白露 秋分 九月節 寒露 霜降 十月節 立冬 小雪十一月節大雪 冬至十二月節小寒 ... ...
14. かっ‐く【葛©】
日本国語大辞典
夏使うもの。賤者のくつ。また、貧しくいやしいさまを表わすのにいう。*菅家後集〔903頃〕九日侍宴、同賦寒露凝「声声已断華亭警、歩歩初驚葛© ... ...
15. 甲子夜話続篇 1 94ページ
東洋文庫
懸嶢荒蕪没前題一 閏中秋 清尤伺朝来寒露送二新涼一 仰看牽牛夜未レ央 〔是日寒露昏牽牛中〕和仲応書秋再正 ... ...
16. か‐はく[クヮ:]【寡薄】
日本国語大辞典
之れ懼(おそ)る」*新唐書‐吐蕃伝上「且吐蕃居©寒露之野©、物産寡薄」 ... ...
17. きゅう‐ざん[キウ:]【旧山】
日本国語大辞典
〔名〕故郷の山。また、故郷。故山。*蕉堅藁〔1403〕郷友志大道金陵臥病「寒露清霜残夜夢、紫参紅棗旧山秋」*謝霊運‐過始寧墅「剖竹守©滄海 ... ...
18. 慊堂日暦 1 153ページ
東洋文庫
林中を行きて栗子を拾う。得るところ多からず。大抵栗の縛抗して発するは、寒露の前十日間を以て盛んなりとなす。この歳は閏月十四日を寒露節となす。小松の下に紫輩三個を ... ...
19. 慊堂日暦 1 184ページ
東洋文庫
二十四日白露、八月節(未六)八月小、一日(丙辰)、九日甲子、十四秋分、八月中(戌三)、十三社日、二十五日寒露、九月節(丑初)九月小、一日(乙酉)、八日土用、十、 ... ...
20. 慊堂日暦 4 127ページ
東洋文庫
余もまた避けて石門に就いて飯を喫し、輻に乗って荘に帰れば、漏の下ること十余刻なり。この日は寒露節。六日 微陰。書を子の舎に致し、園中の柿栗を公に貢す。余語生・金 ... ...
21. 慊堂日暦 5 196ページ
東洋文庫
西条の学講に赴き、博学約礼章〔論語〕に止む。雨止む。荘に帰れば日瞑る。燈を掲げて周礼を読む。この日、寒露節。二十日 晴、寒。急就章凡そ三十四章、二千百四十四字( ... ...
22. こう‐ら【紅羅】
日本国語大辞典
玉鏡台」*類聚句題抄〔11C中〕秋気入衣襟〈紀斉名〉「緑綺応霑寒露色、紅羅猶帯暁風声」*王建‐春日五門西望「黄 ... ...
23. こう‐ろ【洪炉・鴻鑪・洪鑪】
日本国語大辞典
〔名〕大きな囲炉裏。天地・宇宙にたとえる。*菅家後集〔903頃〕九日侍宴同賦寒露凝「為霜為露一鴻鑪、応是重陽節不©渝」*日本風景論 ... ...
24. コオロギ 画像
日本大百科全書
入れるための焼物の器もつくられて、工芸的に発達した。蘇州(そしゅう)では「秋興(ちうしん)」といって、寒露のころの行事になっていたが、これを専門的に職業とする者 ... ...
25. し‐じん【紫参】
日本国語大辞典
〔名〕植物「はるとらのお(春虎尾)」の異名。*蕉堅藁〔1403〕郷友志大道金陵臥病「寒露清霜残夜夢、紫参紅棗旧山秋」*看聞御記‐応永二六年〔1419〕三月八日「 ... ...
26. しちじゅうに‐こう【七十二候】
デジタル大辞泉
水始涸(みずはじめてかるる) 寒露初候 10月8日〜10月12日 鴻雁来(こうがんきたる) 寒露次候 10月13日〜10月17日 菊花開(きくのはなひらく) ... ...
27. 四民月令 漢代の歳時と農事 97ページ
東洋文庫
陽暦の七月二三日もしくは二四日にあたる。② 秋節 処暑中気のあとの節気は白露(陽暦九月八日もしくは七日)か寒露(陽暦十月八日もしくは九日)のいずれかであるが、 ... ...
28. しゃ‐こ【鷓鴣】
日本国語大辞典
に用いられる。(2)鳥「こもんしゃこ(小紋鷓鴣)」の異名。*菅家後集〔903頃〕九日侍宴、同賦寒露凝「唯有©鷓鴣飛負 ... ...
29. 清俗紀聞 1 31ページ
東洋文庫
の門上へ掛くる。諸人これを見てその日に至り涼帽〔なつぼうし〕に改むる。暖帽〔ふゆぼうし〕は九月寒露の前後、同様に宣旨あり。もっとも衣服は気候の寒暖に随い勝手次第 ... ...
30. 清嘉録 蘇州年中行事記 203ページ
東洋文庫
木犀蒸(木犀暑) 俗に巌桂を呼んで木犀という。早咲きと晩咲ぎの二種があり、秋分の節のころに咲くものを「早桂」、寒露の節のころに咲くものを「晩桂」という。この花が ... ...
31. 清嘉録 蘇州年中行事記 206ページ
東洋文庫
社後分白米像錦徽(秋分〔八月半〕 後の社は白米天下に偏く、社後の秋分は白米錦の激 に像たり) 寒露没青稲、霜降一斉倒(寒露〔九月初〕 に青ぎ稲没く、霜降〔九月半 ... ...
32. 清嘉録 蘇州年中行事記 207ページ
東洋文庫
稲田の刈り取りは皆な霜降を目処とする。だいたい寒露はたちまちにやって来て、稲穂ははや黄づく。そこで霜降になるとこれを刈り取るのである。諺にいう、「寒露に青き稲没 ... ...
33. 清嘉録 蘇州年中行事記 220ページ
東洋文庫
いう◎(3) 露蝉とは寒蠣をいうとおもわれる。寒蠣は唖蝉ともいい、初めは唖(声を出さない)であるが、寒露を受けると鳴くという。籠中の嫋嫋はまだ鳴かぬが、はじめ鳴 ... ...
34. せい‐そう[:サウ]【清霜】
日本国語大辞典
〔名〕清々とつめたく降り敷いた霜。*蕉堅藁〔1403〕郷友志大道金陵臥病「寒露清霜残夜夢、紫参紅棗旧山秋」*五山堂詩話〔1807〜16〕二「如何吹到 ... ...
35. せっ‐き【節気】
日本国語大辞典
)・夏至・小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)・立秋・処暑(しょしょ)・白露(はくろ)・秋分・寒露・霜降(そうこう)・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒(しょうかん) ... ...
36. せ‐よ【施与】
日本国語大辞典
*霊異記〔810〜824〕上・三一「合はせて家の財物、皆既に施与したり」*菅家後集〔903頃〕九日侍宴、同賦寒露凝「施©与蒼生長寿薬 ... ...
37. 占術大集成 2 古代インドの前兆占い 184ページ
東洋文庫
見られる。 ヴァラーハミヒラの生存期間について明確な記録はないが、彼の著書『五天文学書綱要』(寒露毯ミ織ミミ凡書)は西暦五〇五年にあたる年を暦元として採用してい ... ...
38. 全発句(松尾芭蕉集) 462ページ
日本古典文学全集
泊船集・四山集・蕉翁句集)富貴な花に甘美な蜜、それにも比べられるこの新宅を得たからには、もはや寒露に苦しむ気づかいは無用というものだ。まことにめでたい新宅の様子 ... ...
39. そう‐こう[サウカウ]【霜降】
日本国語大辞典
十一日©」*名語記〔1275〕五「九月には、寒露、霜降」*元和本下学集〔1617〕「霜降 さうゴウ 九月中」*俳諧・改正月令博物筌〔1808〕 ... ...
40. 増訂 武江年表 1 110ページ
東洋文庫
〇二月二十日夜亥刻、南鍛冶町より出火、南北四町東西二町余焼亡す。〇四月十四日、梨子の本茂睡卒す(戸田氏名恭光、号寒露軒、浅草金竜寺に葬す。辞世、思ひ残す事こそな ... ...
41. 中国古代の祭礼と歌謡 203ページ
東洋文庫
Oo一ρ魯8P本書の附録(三)、三九四頁。(92) ω亀田oP本書の附録(三)、三九五頁。(93) Uoげ一寒露}本書の附録(三)、三八六頁Q(94) ω8信奉 ... ...
42. 中国人の生活 98ページ
文庫クセジュ
処暑(気) 八月二三日 八月二三日 白露(気) 九月七日 九月八日 秋分(節) 九月二三日 九月二三日 寒露(気) 一〇月八日 一〇月八日 霜降(気) 一〇月二 ... ...
43. 中国の花譜 119ページ
東洋文庫
王瑛(君玉)が呉郡の太守の時、花を盗んだことを聞ぎ、詩を公におくった。「館娃宮の北、精神を発す、粉痩の現、寒露の蘂新たなり、園吏端無く、喩みて折り去る、鳳城これ ... ...
44. 中国の花譜 124ページ
東洋文庫
霊巌山上にあったといわれる。 詩の意味は「館娃宮の北で生気がおこり、白くほっそりした美しい〔花〕、寒露(晩秋から初 冬の間の露)をあびた蘂が新しい。園吏が ... ...
45. 中国の花譜 160ページ
東洋文庫
侵されて損ずるようになる。これまでの寒暑の適宜、肥痩の時を得ていることは決して一朝一夕に成るものではない。だから寒露の後、立冬の前に蘭を分けるのである。思うにそ ... ...
46. 中国の花譜 178ページ
東洋文庫
糞は鵡鳥の糞が一番よい。他の糞を用いてはならない)。それを日に晒して乾かし、長いことたくわえておく。寒露の後になったら、蘭が植えられている元の盆(植木鉢)をうち ... ...
47. 仲秋
日本大百科全書
旧暦の8月のこと。現行暦では白露(はくろ)(9月8日ごろ)から寒露の前日(10月7日ごろ)までにあたる。秋分を含む月が旧暦では8月と定義されている。中秋は8月1 ... ...
48. ちょう‐じゅ[チャウ:]【長寿】
日本国語大辞典
〔名〕(1)寿命が長いこと。長生きすること。長命。長齢。長生。*菅家後集〔903頃〕九日侍宴、同賦寒露凝「施©与蒼生長寿薬 ... ...
49. 朝鮮歳時記 214ページ
東洋文庫
土曜日は一年に四期あって、春には清明から 立夏まで、夏には小暑から立秋まで、秋には寒露から立冬まで、冬には小寒か ら立春まで ... ...
50. つゆ【露】
日本国語大辞典
ゆと答へて消えなましものを」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「露 甘露附 三礼義宗云白露八月節寒露九月節也 露〈音路 和名都由〉白虎通云甘露美露也 降則物無不美 ... ...