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西鶴諸国ばなし

ジャパンナレッジで閲覧できる『西鶴諸国ばなし』の日本古典文学全集・世界大百科事典・日本大百科全書のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
西鶴諸国ばなし(井原西鶴集)
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【現代語訳】
公事は破らずに勝つ
大織冠、藤原鎌足公が、讃岐国、房崎の浦で、竜宮へ取られた、唐土渡来の宝珠を取り返すために、都の楽人を呼び下されて、海上で音楽を奏した時に用いた唐太鼓の、一つは奈良東大寺に納め、他の一つは西大寺の宝物となった。

西大寺の太鼓は、いつのころか西本願寺に移り、今日に至るまで時刻を告げる太鼓となっている。その昔、革を張り替える時、この太鼓の筒の内を見ると、西大寺の豊心丹の薬方を細字で書き付けてあった。この太鼓は、外側は木地で、内側には多くの羅漢を彩色で描き、金銀泥の盛り上げをしてあって、日本無比の立派な筒である。

一方の、東大寺の太鼓であるが、毎年、興福寺の法事に必要あって、この太鼓を借りてつとめていたが、ある年、東大寺より太鼓を貸さぬというので、法事に支障をきたすことになった。興福寺の衆徒と春日大社の神主とが、今年だけは貸してほしいと、言葉を添えたので、東大寺も承諾して、興福寺の方ではやっと借り

【目次】
西鶴諸国ばなし(扉)
絵入 西鶴諸国はなし 一(扉)
巻一 あらまし
大下馬 巻一 目録
公事は破らずに勝つ
見せぬ所は女大工
大晦日はあはぬ算用
傘の御託宣
不思議のあし音
雲中の腕押し
狐四天王
絵入 西鶴諸国はなし 二(扉)
巻二 あらまし
大下馬 巻二 目録
姿の飛び乗物
十二人の俄坊主
水筋の抜け道
残る物とて金の鍋
夢路の風車
男地蔵
神鳴の病中
絵入 西鶴諸国はなし 三(扉)
巻三 あらまし
大下馬 巻三 目録
蚤の籠抜け
面影の焼残り
お霜月の作り髭
紫女
行末の宝舟
八畳敷の蓮の葉
因果の抜け穴
絵入 西鶴諸国はなし 四(扉)
巻四 あらまし
大下馬 巻四 目録
形は昼のまね
忍び扇の長歌
命に替はる鼻の先
驚くは三十七度
夢に京より戻る
力なしの大仏
鯉の散らし紋
絵入 西鶴諸国はなし 五(扉)
巻五 あらまし
大下馬 巻五 目録
挑灯に朝顔
恋の出見世
楽しみのまこの手
闇がりの手形
執心の息筋
身を捨てて油壺
銀が落としてある



改訂新版 世界大百科事典
西鶴諸国はなし
さいかくしょこくばなし

浮世草子。井原西鶴作。5巻35話。1685年(貞享2)刊。内題は〈近年諸国咄〉,〈大下馬〉。題を三つ有するのは珍しい例。当初は外題を〈大下馬〉,内題を〈近年諸国咄〉として出すはずのところ,本書と同時に京の書肆西村市郎右衛門から《宗祇諸国物語》が出るなどの事情があって,急遽〈西鶴〉を冠して対抗するか,もしくは早い時期に改題したものと考えられる。内容は近年(ほぼ近世初期)の諸国奇譚集。三都(京,大坂,江戸)および畿内で3分の2を占めるが,北は南部,南は筑前にまでわたる。超現実的な怪異奇事を現実主義的な眼で現世的次元までひきおろし,卑俗化,相対化してみせるのが特徴。また話の素材源はほとんどわかっており,西鶴の小説作法を知るうえにも恰好の作品である。説話的ながら,同時にはなし(笑話)の方法も導入し,その可笑性も面白さの一因となっている。〈人はばけもの,世にない物はなし〉(序文)は,西鶴の人間認識を示すものとしてしばしば引用される。
[江本 裕]

[索引語]
西鶴 大下馬 近年諸国咄


日本大百科全書(ニッポニカ)
西鶴諸国ばなし
さいかくしょこくばなし

井原西鶴の浮世草子。1685年(貞享2)1月、大坂・池田屋三郎右衛門より刊行。5巻5冊。自序に、「世間の広き事国々を見めぐりてはなしの種を求め」たとあるように、諸国の珍譚(ちんたん)奇譚を集め、「人はばけもの世にない物はなし」との感慨を込めた新時代の説話35編よりなる。『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)続集』(唐の段成式編)による巻2の4や、『剪灯新話(せんとうしんわ)』(明(みん)の瞿佑(くゆう)編)の『牡丹(ぼたん)燈記』を翻案した浅井了意(りょうい)の『伽婢子(おとぎぼうこ)』(1666刊)を受ける巻3の4のような怪異譚のほかに、巻2の2は紀州藩主徳川頼宣(よりのぶ)の逸話を扱い、巻1の3や巻4の2などは転変たる人間の運命を描いて優れた短編小説となっている。広く一般の読者を意識して商業作家としてたとうとした西鶴の姿を示す注目すべき作品である。

[浅野 晃]

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4. いしゃう-まく【衣裳幕】
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14. 西鶴置土産(井原西鶴集)
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15. 武道伝来記(井原西鶴集)
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)』、『男色大鑑(なんしょくおおかがみ)』、武家物の『武道伝来記』、雑話物(説話物)の『西鶴諸国ばなし』、町人物の『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』、『世間
16. 武家義理物語(井原西鶴集)
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17. 新可笑記(井原西鶴集)
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18. 井原西鶴(年譜)
日本大百科全書
二万翁と名のる1685(貞享2)  1月浄瑠璃(じょうるり)『暦(こよみ)』、『西鶴諸国ばなし』刊行。春、浄瑠璃『凱陣八嶋(がいじんやしま)』を新作する1686
19. いよ-いよ【愈】
全文全訳古語辞典
確かに。まさしく。 「袖など振るひ、前後を見れども、いよいよないにきはまりける」〈西鶴・西鶴諸国ばなし・1・3〉(その座の人々は)袖などを振り動かし、前後を見た
20. 浮世草子画像
日本大百科全書
物、『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』『世間胸算用(むねさんよう)』などの町人物、『西鶴諸国ばなし』などの雑話物と対象を広げ、題材、方法ともに新境地を開き、
21. 浮世草子
世界大百科事典
の下に成った《一代男》は絶大な人気を得,西鶴はつぎつぎと好色物を書き,人間臭い奇異談集《西鶴諸国ばなし》(1685)などの雑話物,武士を扱う《武道伝来記》(16
22. 怪談(妖怪や幽霊にかかわる話)
日本大百科全書
整えたものといえよう。元禄(げんろく)期(1688~1704)を中心に、井原西鶴(さいかく)の『西鶴諸国ばなし』(1685)は、浮世草子(うきよぞうし)の体裁を
23. 近世俳句集 235ページ
日本古典文学全集
季語は「牡丹」。  いことではなく、近松門左衛門の浄瑠璃「丹波与作待夜小室節」や井原西鶴の『西鶴諸国ばなし』に出る「忍び扇の長歌」などは蕪村も念頭にあったであろ
24. 好色一代女(井原西鶴集) 403ページ
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角のように両髪を結ぶ。座頭の名。伝記未詳。耳巧者と座頭とは、西鶴の作品でよく結びついて語られる(西鶴諸国ばなし一の五)。紙製の蚊帳。八人芸。八人座頭ともいう。一
25. 好色一代女(井原西鶴集) 552ページ
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売って田舎をまわり、かたわら売色をする女。「在郷まはりの紅や針売のかかにはおもひあたる事もあり」(西鶴諸国ばなし四の七)。スゲ・カヤなどで、こものように編んだも
26. 好色五人女(井原西鶴集) 266ページ
日本古典文学全集
其身は人間のごとく、八百八疋のけんぞくをつかひ、世間の眉毛おもふままに読みて、人をなぶる事自由なり」(西鶴諸国ばなし一の七)。狐に眉毛をよまれると、その魔力にか
27. 好色五人女(井原西鶴集) 285ページ
日本古典文学全集
山くどき、松づくし、しばらく耳にあかず、あまたの男の中  人はばけもの世にない物はなし」(西鶴諸国ばなし・序)、「世に人ほど化物はなし」(好色盛衰記一の三)など
28. 好色五人女(井原西鶴集) 325ページ
日本古典文学全集
見物人から銭を貰う見世物。「また近江の湖にて白髭の岩飛、吉野の滝おとし、是皆れんまなり」(西鶴諸国ばなし四の六)。潜水。粗末な戸。「給ふ」という敬語を用いたのは
29. 新可笑記(井原西鶴集) 622ページ
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『世間胸算用』など、多くの西鶴本を扱う。屋号は池田屋。本書の実質的な版元。『諸艶大鑑』『西鶴諸国ばなし』『好色一代女』『本朝二十不孝』の版元。江戸の万屋と連名で
30. しんぐうむら【新宮村】京都府:綾部市
日本歴史地名大系
、その杵を祀る杵ノ宮は本宮山の山麓にあったが、現在は上野町の若宮神社に合祀されている。「西鶴諸国ばなし」に「丹波に一丈二尺の乾鮭の宮あり」と述べているのは、この
31. せっしょう‐にん【殺生人】
仏教語大辞典
狩猟・魚撈などを業とする人。 西鶴諸国ばなし 四・四 「後は殺生人の、宿につれて来て、骨をもおらず、とらへさす事有」
32. 男色大鑑(井原西鶴集) 437ページ
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かねて覚悟のほどをあらわし。時取り。時刻を予約して。「七つの時取りをして、灰寄せに行くに」(西鶴諸国ばなし三の二)。元服して(前髪を剃り落として)一人前の男にな
33. 俳諧集 465ページ
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自由にかよひをする事ぞかし。春また、きつねの渡りかへると、そのまゝ氷とけて、往来をとめけるに……」(西鶴諸国ばなし・三・五)。筬なぐるまの波の寄糸前句に「あとへ
34. 俳諧集 476ページ
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必ズ脱毛及ビ爪痕有リ。則、全体火ニシテ獣之属為ルコト必セリ」(和漢三才図会・三・雷)。『西鶴諸国ばなし』二・七「神鳴の病中」では、火神鳴は里人の供物を竜の駒につ
35. 俳諧集 481ページ
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一大事因縁。「只ねがふべきは、後世の一大事と、観念の窓に閉こもり」(新可笑記・四・四)。雑。『西鶴諸国ばなし』『男色大鑑』『俳諧女哥仙』などに「那古の海」が登場
36. 俳諧集 484ページ
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旦那山伏の多門院、めでたき事どもを語れば、あるじうれしさのあまりに、何によらず御遊興を御好み次第」(西鶴諸国ばなし・一・五)。師恩しる枕に替る薬鍋何の先達によら
37. 俳諧集 486ページ
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……中にも尺にあまりて鱗の照たるを、金子五両、七両に買もとめてゆくをみて」(西鶴置土産・二・二)。『西鶴諸国ばなし』四・七「鯉のちらし紋」で、取り溜めた鯉の中に
38. 俳諧集 547ページ
日本古典文学全集
石斎/月しろのうしろは山がら四十から 梅翁」(珍重集)。「其者の声に、虱は獅子踊をする、蚤は籠ぬけする」(西鶴諸国ばなし・三の一)。雑。元服した男子のかぶりもの
39. ひたちぼうかいそん【常陸坊海尊】
日本架空伝承人名事典
みがきぬれば、うつくしい。今でも大名衆の、妾ども、御関所のあらために見るに、其時よりは、風俗がよい」西鶴諸国ばなし巻之一「雲中の腕押」ひたち坊風来ものゝ元祖なり
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日本古典文学全集
ここは、その「下座に相詰めし」(者)とあるので、下位の座頭級の者。→七九ページ注二〇。『西鶴諸国ばなし』の序文「世間の広き事…人はばけもの、世にないものはなし」
41. 武道伝来記(井原西鶴集) 116ページ
日本古典文学全集
親専蔵、舟遊山の時、不首尾の  阿波の鳴門に竜宮があるという俗説によったか(太平記一八、西鶴諸国ばなし序など)。また紀州の淡島には大蛇ありという俗説によるか(諸
42. 武道伝来記(井原西鶴集) 313ページ
日本古典文学全集
大阪市中央区伏見町四丁目心斎橋筋西側角。屋号は池田屋。本書の実質的な版元。『諸艶大鑑』『西鶴諸国ばなし』『好色一代女』『新可笑記』などの版元。
43. 紫の一本(近世随想集) 156ページ
日本古典文学全集
カラビツの転。遺体を入れる棺。幸若舞『大織冠』「石のからうとの中よりも」。不審に思い疑うこと。『西鶴諸国ばなし』一・二「不思議を立つるも断也」。供養のために梵字
44. 万の文反古(井原西鶴集) 268ページ
日本古典文学全集
た。「夫ある女の、外に男を思ひ、または死に別れて、後夫を求むるこそ、不義とは申すべし」(西鶴諸国ばなし四の二)。私の身の始末のつけ方。→二四二ページ注四。短慮だ
45. 万の文反古(井原西鶴集) 317ページ
日本古典文学全集
別のあひやう、方さまこの里に御立 [三] 御恨みを伝えまいらせ候  中期の説話的作品、『西鶴諸国ばなし』『懐硯』の系列に属する作品であるが、盲目になった孫を思う
「西鶴諸国ばなし」の情報だけではなく、「西鶴諸国ばなし」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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