1. 信貴山縁起画像
日本大百科全書
社寺縁起。奈良県信貴山朝護孫子寺ちょうごそんしじにまつわる次の三つの説話からなる。信濃しなのから出て東大寺で受戒した命蓮みょうれんが夢告で信貴山に登り、里にも下
2. しぎさんえんぎ【信貴山縁起】
日本国語大辞典
絵巻物。三巻。紙本着色。平安時代末期の作。伝鳥羽僧正覚猷(かくゆう)画というが確証はない。信貴山に毘沙門天をまつった僧命蓮(みょうれん)に関する説話を描いたもの
3. 【信貴山縁(緣)起】しぎさんえんぎ
新選漢和辞典Web版
《国》奈良(なら)県信貴山の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)に保存されている有名な絵巻物。藤原(ふじわら)末期、鳥羽僧正(とばそうじょう)の作として伝えられてい
4. 信貴山縁起(著作ID:213876)
新日本古典籍データベース
しぎさんえんぎ 志貴山縁起 信貴山縁起絵巻 覚猷(かくゆう) 画 伝 絵巻 平安後期
5. 市女笠をつけた女子[図版]画像
国史大辞典
信貴山縁起 扇面法華経冊子下絵 一遍上人絵伝 春日権現霊験記 慕帰絵 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
6. 鹿杖[図版]画像
国史大辞典
信貴山縁起 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
7. 褐冠[図版]画像
国史大辞典
信貴山縁起 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
8. 信貴山縁起絵巻
世界大百科事典
10世紀の初めころ,大和と河内の境をなす信貴山にこもって,毘沙門天をまつりその功徳によりさまざまな奇跡を行った修行僧命
(
9. しぎさんえんぎえまき【信貴山縁起絵巻】
国史大辞典
[参考文献]藤田経世・秋山光和『信貴山縁起絵巻』、笠井昌昭『信貴山縁起絵巻の研究』、秋山光和「信貴山縁起絵巻における伝統と創造」(『平安時代世俗画の研究』所収)
10. 絵巻物に見る直衣姿[図版]画像
国史大辞典
直衣布袴 冬の烏帽子直衣 華文綾の直衣 夏の冠直衣 引直衣 浮線綾の直衣の前後 源氏物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 扇面法華経冊子 枕草子絵巻 紫式部
11. 束帯[図版]画像
国史大辞典
蔵人の闕腋姿 近衛次将の闕腋姿 近代の束帯着用次第(山科流) 年中行事絵巻 平治物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 (c)Yoshikawa kobunk
12. 年中行事障子[図版]画像
国史大辞典
信貴山縁起絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
13. 蒲葵扇[図版]画像
国史大辞典
信貴山縁起絵 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
14. 『信貴山縁起絵巻』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
飛倉とびくらの巻。命蓮みょうれんが飛ばした鉢が、山崎の長者の米蔵までも信貴山しぎさんに運んでしまうという物語の発端の場面。写国立国会図書館所蔵
15. 『信貴山縁起絵巻』にみる法衣[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
日本で平安時代中期以降に用いられた僧綱襟そうごうえり(広幅の襟を立てる形式)を着用する僧侶が描かれている。『信貴山縁起絵巻しぎさんえんぎえまき』(部分) 写国立
16. 『信貴山縁起絵巻』にみる棚[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
山崎長者の台所の棚を描いたもの。中世に入ると棚を使用する層も広がり、絵巻などにもみられるようになる。『信貴山縁起絵巻しぎさんえんぎえまき』(部分) 写国立国会図
17. あぜくら【校倉】
国史大辞典
たるものと思われる。一般には束を立て、その上に壁体を組むが、束のないものもあったらしい(『信貴山縁起絵巻』)。校倉に類するものに丸太・角材・板などを組んだものが
18. 雨具画像
日本大百科全書
雨傘(笠かさ)類、雨靴類の3種に大別できる。日本では古くから蓑みのを雨具として用いていたが、これは『信貴山縁起しぎさんえんぎ』をはじめ、いろいろの絵巻物からも知
19. いと【糸】
国史大辞典
る。平安時代から室町時代にかけて麻笥は神宮・春日社・熊野速玉社の神宝中にみることができ、『信貴山縁起』には製糸のさまが描かれている。奈良時代におけるアサの産地と
20. 宇治拾遺物語
世界大百科事典
録の基調が布教よりは説話的興味にあったことがうかがわれる。この系統に属するものとしては,《信貴山縁起絵巻》の詞書と同話の巻八の〈信濃国の聖の事〉や,昔話〈わらし
21. 宇治拾遺物語 251ページ
日本古典文学全集
物どもしたため果てて、この鉢を忘れて 『今昔』巻一一―三六話は常陸の「明練」、『扶桑略記』は「命蓮」、『信貴山縁起絵巻』は、「命れむ」とする。奈良時代、僧・尼
22. 宇治拾遺物語 252ページ
日本古典文学全集
そう言えば思いあたる。いつも飛んで来る、あのさっきの鉢を。一丈は約三強。現在の大阪府の一部。『今昔』と『信貴山縁起絵巻』は、大和国(奈良県)とする。信貴山(四三
23. 宇治拾遺物語 254ページ
日本古典文学全集
この時の天皇の病気とは、延喜十五年(九一五)十月の疱瘡の折のこととみる藤田経世・秋山光和『信貴山縁起絵巻』の説に従うべきか。剣を編んで衣としたものをまとった仏法
24. 宇治拾遺物語 255ページ
日本古典文学全集
い。ご平癒になられた。この折の病気を注八のようにとりたいと思うのは、もし、この時を亀田孜「信貴山縁起虚実雑考」(仏教芸術27号、昭和31・3)のように、延長八年
25. 宇治拾遺物語 256ページ
日本古典文学全集
確かめてから。まうれんの所在をつきとめてから。南西方。東大寺からみて信貴山は南西の方角に当る。『信貴山縁起絵巻』は、「しうむ」すなわち「紫雲」とする。紫雲は天皇
26. 宇治拾遺物語 257ページ
日本古典文学全集
類話の『今昔』巻一一―三六話は、第一部の飛倉のことや第二、第三部を欠き、全体として簡略で、別伝承を思わせ、『信貴山縁起絵巻』の詞書は、第一部をほとんど欠く。
27. 絵本画像
日本大百科全書
描いた『鳥獣人物戯画』は、最古の物語絵の二大傑作である。同時代後半に、これら2作に比すべき『信貴山縁起しぎさんえんぎ』と『伴大納言絵詞ばんだいなごんえことば』の
28. 絵巻画像
日本大百科全書
これは叙事的である。この『信貴山縁起』の系統に属するものに『粉河寺縁起』『地獄草紙』『餓鬼草紙』『病草紙やまいのそうし』などがある。 以上の『源氏物語絵巻』や『
29. 絵巻
世界大百科事典
景を連続させて長い場面を構成するもので,時間的に展開していく話の筋を追うのに適している。《信貴山縁起》《伴大納言絵詞》などがこのタイプの代表作である。段落式絵巻
30. えまき【絵巻】画像
国史大辞典
その作風は濃彩で装飾的であり、当時「作り絵」と呼ばれた画法によるものである。説話画の遺品では『信貴山縁起』『粉河寺縁起』『伴大納言絵巻』『鳥獣戯画巻』などが十二
31. えんぎ‐えまき[‥ヱまき]【縁起絵巻】
日本国語大辞典
〔名〕社寺の由来、霊験などを描いた絵巻物。「北野天神縁起」「信貴山縁起」「清水寺縁起」など多数ある。エン
32. えんぎもの【縁起物】
国史大辞典
おおむね堂舎や法会の記録を出ることはなかった。しかるに、平安時代中期からは、『石山寺縁起』『信貴山縁起』などのように、仮名がきで絵を伴うものがあらわれてきた。鎌
33. おいがた【
形】
国史大辞典
間斗束(けんとづか)あるいは大瓶束(たいへいづか)の両側につけられた装飾。『信貴山縁起絵巻』によれば、創建の東大寺大仏殿にすでにみられ、現存のものとしては興福
34. おおやまざき【大山崎】京都府:乙訓郡/大山崎町
日本歴史地名大系
焼いたという(文徳実録)。そのなかには商家も多かったと思われ、山崎は流通の一拠点をなした。「信貴山縁起」や「宇治拾遺物語」巻八に描かれる山崎長者は、そうした繁栄
35. 大山崎油座
世界大百科事典
1200)の条に藤原定家が山崎の油売の小屋に宿泊したことが見え,平安時代後期の作とされる《信貴山縁起絵巻》飛倉の巻は,校倉に米俵を多く蓄え,問丸の業務を務め,油
36. おおやまざきのじにん【大山崎神人】
国史大辞典
から認められていた。この地に早くから油絞りが居住していたことは、すでに平安時代末期成立の『信貴山縁起絵巻』飛倉の巻で、山崎長者の家に、油締木、荏胡麻を煎るための
37. おつどう・わかどう【乙童・若童】
国史大辞典
こうした形が護法童子の姿で、その背景に金剛童子などのイメージの投影が濃い。かかる姿を最も具体的に示したのは『信貴山縁起』にみえる剣蓋護法童子であろうが、性空の場
38. 御伽草子
世界大百科事典
物語絵巻》《寝覚物語絵巻》《葉月物語絵巻》また白描の《枕草子絵巻》など--や説話絵巻--《信貴山縁起》《長谷雄卿草子》《男衾三郎絵詞》など--とは明らかに一線を
39. 女絵
世界大百科事典
で培われたオーソドックスな画法で描かれたものと考えてよいだろう。東寺旧蔵の《山水屛風》や《信貴山縁起絵巻》《伴大納言絵詞》などは,男絵の代表的な作例である。→絵
40. おんなぐら【女鞍】
国史大辞典
垢取(あかとり)とよぶ布帛の存在であることを示している。二幅の垢取を鞦の下に敷いた有様は『信貴山縁起』の尼君の乗馬や『粉河寺縁起』の粉河詣での馬上の侍女、『石山
41. かくゆう【覚
】
国史大辞典
性行については『宇治拾遺物語』に逸話を載せている。これに関連して覚猷画と称する、米俵の飛ぶ飛倉を主題にする『信貴山縁起』三巻(朝護孫子寺蔵、国宝)や『鳥獣戯画巻
42. ぎが【戯画】
国史大辞典
製作された絵巻には、こうした誇張性をおびた表現が、特に説話画系の作品にしばしばみられる。『信貴山縁起』『粉河寺縁起』『吉備大臣入唐絵巻』にみる庶民の表情にこれが
43. 倉/蔵
世界大百科事典
架け,中央3間分は床も壁も設けず中空にした珍しい形式の双倉(ならびぐら)である。 長者の倉 平安時代後期の《信貴山縁起》に描かれた山崎長者の米倉は,土居桁(とい
44. けぐつ【毛沓】
国史大辞典
もっぱら武家の所用といい、『前九年合戦絵巻』には、将軍源頼義のはきものに表現されているが、同じ毛沓が『信貴山縁起』の馬上の尼君や、『粉河寺縁起』の河内の長者や馬
45. こ‐い[‥ヰ]【小院】
日本国語大辞典
御念仏始りて廻り読む様あはれに尊し。このこゐたちは皆聴衆結衆にて、長床(ながどこ)に候ふ」*信貴山縁起絵巻詞書〔12C後〕三「命れんこゐといふやあると人ごとにと
46. 粉河寺縁起
世界大百科事典
何度も反復してあらわし,背景も人物も穏やかな筆致で淡々と描いており,同時代の縁起絵巻である《信貴山縁起》の動勢に富んだ描線,構成に比して,むしろ古様な趣の画面が
47. こかわでらえんぎ【粉河寺縁起】
国史大辞典
数筆で点ずる画法は、『信貴山縁起』の流系に入る。また流走式に画面を展開する余裕ある情景描写は平安時代末期の霊験絵巻の型である。景物に季節感を盛り、叙情的でもあり
48. 国文学全史 1 平安朝篇 60ページ
東洋文庫
史』 朝日新聞社 昭和二五年 奥平英雄『絵巻』美術出版社 昭和三二年 藤田経世・秋山光和『信貴山縁起絵巻』東京大学出版会昭和三二年 蓮実重康編『弘仁貞観時代の美
49. こだい【古代】画像
国史大辞典
事物語をはじめ寺社縁起が盛んになり、それに挿絵をそえた絵物語が作られだした。朝護孫子寺の『信貴山縁起』、出光美術館の『伴大納言絵巻』、東京国立博物館その他の『地
50. 金剛生駒紀泉国定公園
日本大百科全書
じ、テレビ塔、宇宙科学館など近代施設の立ち並ぶ山上遊園地があり、毘沙門天びしゃもんてんと『信貴山縁起しぎさんえんぎ絵巻』で知られる信貴山中腹の朝護孫子寺ちょうご