1. 古事談
日本大百科全書
やや難解な漢文体仮名交り文で綴(つづ)られているが、内容的には価値が高く、きわめて興味深いものがある。『続古事談』(1219成立)という影響作のほか、『宇治拾遺 ...
2. 古事談
世界大百科事典
含むことにもその一端が示されている。《宇治拾遺物語》の編纂資料となった。また,本書の強い影響のもとに《続古事談》が成立した。出雲路 修 源顕兼 宇治拾遺物語 ...
3. こじだん【古事談】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の説話集。6巻。源顕兼(みなもとのあきかね)編。建暦2~建保3年(1212~15)の間に成立。奈良時代から鎌倉初期までの説話を集め、王道后宮・臣節・僧行 ...
4. こじだん【古事談】
日本国語大辞典
鎌倉時代初期の説話集。六巻。源顕兼編。建暦二年(一二一二)から建保三年(一二一五)の間に成立。王道・后宮、臣節、僧行、勇士、神社・仏寺、亭宅・諸道の六篇に分類さ ...
5. こじだん【古事談】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉前期の説話集。六巻。源顕兼編。一二一二年(建暦二)~一二一五年(建保三)の間に成立。上代、中古の説話四六一を六編に分類・配列する。のちの『宇治拾遺物 ...
6. こじだん【古事談】
国史大辞典
[参考文献]岡本保孝『古事談攷証』(『未刊国文古註釈大系』一四)、矢野玄道『古事談私記』(同)、山田英雄「古事談」(坂本太郎・黒板昌夫編『国史大系書目解題』上所 ...
7. 『古事談』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
「神社仏寺」 源顕兼(あきかね)編 写本 書き込みあり 国立国会図書館所蔵 ...
8. 『続古事談』
日本史年表
1219年〈承久元(4・12) 己卯②〉 4・23 『続古事談』 成る(同書跋)。 ...
9. 続古事談
日本大百科全書
日、草庵(そうあん)の中で完成したことが記される。巻構成は、巻六の漢朝部を除き、書名どおり『古事談』にほぼ準じる。しかしながら、文体は和文であり、説話の性格にも ...
10. 続古事談
世界大百科事典
散逸した巻三は〈臣節〉と〈神社〉との間に位置し,〈僧行〉〈勇士〉であったと推測される。分類項目は《古事談》を継承するが,〈漢朝〉をたてているのが大きな特色である ...
11. ぞくこじだん【続古事談】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の説話集。6巻。作者未詳。建保7年(1219)の成立とされる。「古事談」をまね、史話・故事・伝説などを仮名文で記したもの。 ...
12. ぞくこじだん【続古事談】
日本国語大辞典
鎌倉前期の説話集。六巻(第三巻欠)。編者未詳。建保七年(一二一九)成立。源顕兼の「古事談」を模したもので、王道后宮・臣節・神社仏寺・諸道・漢朝の各編に分け、約一 ...
13. ぞくこじだん【続古事談】
国史大辞典
書名でも明らかなように、源顕兼の『古事談』につづくものを企図しているが、第一王道后宮・第二臣節・第四神社仏寺・第五諸道・第六漢朝と構成がやや異なり、中国説話の巻 ...
14. あい‐しょう[‥シャウ]【哀傷】
日本国語大辞典
悲しみいたむこと。哀悼。哀戚。*万葉集〔8C後〕三・四二三・題詞「石田王卒之時山前王哀傷作歌一首」*古事談〔1212〜15頃〕三・性信親王令蘇生伊綱女子給事「最 ...
15. あい‐たい【靉靆・靄靆】
日本国語大辞典
以言〉「二華触
石之膚靉靆」*
古事談〔1212〜15頃〕三・澄憲祈雨効験事「天気靉靆、陰雲四起、忽降
...16. あお‐にょうぼう[あをニョウバウ]【青女房】
日本国語大辞典
御子之名
」*
古事談〔1212〜15頃〕三・北山奥聖人事「或所の青女房を相語て洗濯など誂侍るが不慮懐妊事候」*太平
...17. あか‐おどし[‥をどし]【赤威】
日本国語大辞典
やや黒みがかっている。特に、糸でつづったものを「赤糸威」、革でつづったものを「赤革威」と呼ぶ。*古事談〔1212〜15頃〕四・法住寺合戦安藤八馬允事「于 ...
18. あかさかむら【赤坂村】兵庫県:神戸市/西区
日本歴史地名大系
平直明の勧めで煙草の栽培が始まり、赤坂煙草といってのちに明石藩の物産の一つとなった(明石名勝古事談)。明治一〇年(一八七七)頃南古新田村など三村と合併して岩岡村 ...
19. あかしぐん【明石郡】兵庫県:播磨国
日本歴史地名大系
事を申請し、藩の援助を受けて翌年林崎掘割が完成した。寛文一一年には伊川谷掘割が完成(明石名勝古事談)。貞享二年(一六八五)には明石郡三十三所巡礼が始まった(同書 ...
20. あかしし【明石市】兵庫県
日本歴史地名大系
石の特産品として親しまれていたが、一七世紀半ばに堀将俊により縮織の技術改良が行われ(明石名勝古事談・明石志)、この技術がのちに越後の小千谷(現新潟県小千谷市)に ...
21. あかしじょうあと【明石城跡】兵庫県:明石市/明石城下
日本歴史地名大系
切手門(御殿の表門。現在は月照寺山門)とともに山城伏見城の遺構と伝えられている(明石志・明石名勝古事談)。小笠原忠真は寛永九年九州小倉(現福岡県北九州市小倉北区 ...
22. あかしじょうか【明石城下】兵庫県:明石市
日本歴史地名大系
れてそれぞれ町方に編入され、明石惣町とよばれた一五町が成立している(以上「明石記」「明石名勝古事談」)。同二年の一〇町当時の総家数は一千三五八(本家七三二・借家 ...
23. あか‐づか【赤柄】
日本国語大辞典
〔名〕「あかぎづか(赤木柄)」に同じ。*古事談〔1212〜15頃〕二・二条長実着水干装束問于遊女事「赤つかの刀のまぶたきに、貝摺たる差て」 ...
24. あがりうま【騰馬】
国史大辞典
騎乗用の癖馬(くせうま)の一種。『古事談』亭宅諸道に、藤原頼通が花形という「あがりうま」に乗り、御随身の兼時の注意によって下馬したことを伝え、『続古事談』諸道 ...
25. あくごう‐ぼんのう【悪業煩悩】
仏教語大辞典
悪果を招く一切の迷いの所行。心身を悩ます一切の妄念。 古事談 三・松尾明神逢空也事 「妄想顚倒の嵐はげしく、悪業煩悩の霜あつくして」 ...
26. あげうま【―馬】[方言]
日本方言大辞典
流鏑馬やぶさめに出る馬。 鹿児島県肝属郡970大隅肝属郡方言集(野村伝四)1942古事談六・頼通随身兼時知馬事「宇治殿若く坐ける時、花形と云ふ揚馬に奉りけるを」 ...
27. あげ‐うま【上馬・揚馬】
日本国語大辞典
其骨
」*
古事談〔1212〜15頃〕六・頼通随身兼時知馬事「宇治殿若く坐ける時、花形と云揚馬に奉りけるを」(2
...28. あこやのまつ【阿古屋松】[能曲名]
能・狂言事典
松のめでたさを説き(〈クセ〉)、舞を舞う(〈太鼓序ノ舞〉か)。 実方と阿古屋松に関わる説話(『古事談』第二、『平家物語』巻二、『源平盛衰記』巻七など)に取材した ...
29. あさ‐いち【朝市】
日本国語大辞典
〔名〕朝方に開く、野菜、魚類などを商う市。*
古事談〔1212〜15頃〕一・花山天皇御出家事「亦
...30. あさ‐ぐつ【浅沓・浅履】
日本国語大辞典
如
常、馬頭助闕腋浅沓」*
古事談〔1212〜15頃〕五・石清水放生会被准行幸事「初年許は壺胡
...31. あさまつりごと【朝政】
国史大辞典
指す文学的表現と見てよい。官庁の早朝執務は『十七条憲法』を始め、常に強調されるところであるが、『続古事談』一には、平城天皇朝までは「朝マツリゴト」があって天皇が ...
32. 蘆屋道満
世界大百科事典
平安中期の法師陰陽師。道摩ともいう。安倍晴明と術くらべする人物として登場することが多い。《古事談》《宇治拾遺物語》《十訓抄》に,道摩法師が藤原顕光の命で藤原道長 ...
33. あしや-どうまん【蘆屋道満】
日本人名大辞典
追放されたといい,また晴明と術くらべをして敗れ弟子となり,のちそむいたともされる。この話は「古事談」「宇治拾遺(うじしゅうい)物語」「十訓(じっきん)抄」などに ...
34. あしやどうまん【蘆屋道満】
日本架空伝承人名事典
平安中期の法師陰陽師。道摩ともいう。安倍晴明と術くらべする人物として登場することが多い。『古事談』『宇治拾遺物語』『十訓抄』に、道摩法師が藤原顕光の命で藤原道長 ...
35. あなずり[あなづり]【侮】
日本国語大辞典
〔名〕(動詞「あなずる(侮)」の連用形の名詞化)あなどること。軽蔑すること。あなどり。*古事談〔1212〜15頃〕四・満仲発心出家事「家人以下あなづりもぞし侍る ...
36. 安倍晴明
世界大百科事典
安倍晴明は,神秘的な超能力の持主としてその死後における各種の伝承や文芸作品に登場,活躍した。《続古事談》(1219)には,彼が大舎人(おおどねり)であったころ, ...
37. あべのせいめい【安倍晴明】
国史大辞典
よく識神(式神、しきがみ)を使い、老僧と術比べをして勝った話や、草の葉を投げて蛙を殺した話を載せるほか、『古事談』『古今著聞集』『宇治拾遺物語』『平家物語』『元 ...
38. あべのせいめい【安倍晴明】
日本架空伝承人名事典
安倍晴明は、神秘的な超能力の持主としてその死後における各種の伝承や文芸作品に登場、活躍した。『続古事談』(一二一九)には、彼が大舎人(おおどねり)であったころ、 ...
39. あめ‐きんごく【雨禁獄】
デジタル大辞泉
雨のために三度も妨げられ、また行幸当日も雨が降ったので、怒って雨を器に入れ獄に下したという故事。「古事談」にみえる。 ...
40. あめ‐きんごく【雨禁獄】
日本国語大辞典
に及び、さらに供養の当日もなお雨が降ったので、怒って雨を器に入れて獄舎に下したという故事。「古事談‐一」に見える。 ...
41. あや‐くず[‥くづ]【綾葛】
日本国語大辞典
それで作った衣服。*散木奇歌集〔1128頃〕雑下「あしのしのやの 賤機に 織りしなへたる あやくずの」*続古事談〔1219〕二・臣節「宇治にては、水干装束を着合 ...
42. あやし‐げ【怪─・妖─・奇─】
日本国語大辞典
声けはひ、ほれぼれしくおくれたれば、女君、蔵人の少将などに聞きあはするに、あやしげなれば」*古事談〔1212〜15頃〕三・玄賓救伊賀国郡司事「侍所に居並たる輩暫 ...
43. あやし‐ば・む【怪─】
日本国語大辞典
〔自マ四〕(形容詞「あやしい」の語幹に接尾語「ばむ」の付いたもの)怪しく見える。怪しいようすをしている。*古事談〔1212〜15頃〕四・満兼清水帰途遭敵人事「六 ...
44. あゆみ の 板(いた)
日本国語大辞典
(1)「あゆみいた(歩板)(1)」に同じ。*続古事談〔1219〕一「道悪しかりける所にあゆみの板を三四枚ばかり敷き渡したりけるに」(2)「あゆみいた(歩板)(2 ...
45. あら‐ぬ
日本国語大辞典
〜77頃か〕一「男といふものは、あやしきだに、身の程知らず、あらぬ思ひをつくるものとかや」*古事談〔1212〜15頃〕三・忠快加持北条時政女事「無 ...
46. あららぎ‐まい[‥まひ]【塔舞】
日本国語大辞典
。登場の時は、普通の人の高さであるが、一種の竹馬を使い、次第に高くなり、二丈にも及んだ。*続古事談〔1219〕五「あららぎまひといふ舞御覧じけり。これは薬師寺風 ...
47. ありき‐まわ・る[‥まはる]【歩回】
日本国語大辞典
〔自ラ四〕「あるきまわる(歩回)」に同じ。*古事談〔1212〜15頃〕二・道長評伊周牛逸物事「帥殿の牛逸物にて、辻のかいたをりなどをありきまはりければ」*寛永刊 ...
48. 在原業平
世界大百科事典
(2)は清和天皇のもとに入内する前の二条后(高子)との密通の話として,他の恋愛譚を合わせて発展し,《古事談》《宝物集》《無名抄》などでは,業平が二条后を盗み出し ...
49. ありわらのなりひら【在原業平】
日本架空伝承人名事典
は清和天皇のもとに入内する前の二条后(高子)との密通の話として、他の恋愛譚を合わせて発展し、『古事談』『宝物集』『無名抄』などでは、業平が二条后を盗み出したが后 ...
50. あわたやま【粟田山】京都市:東山区/粟田口村地図
日本歴史地名大系
」とあり、はからずも粟田山路の殷賑の様子をうかがわせる。「続古事談」には、尼に化けて説法僧から布施や財物を奪取った「アハタノ山」の盗賊の話が載る。なお「京都府地 ...