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  10. 奈良絵本

奈良絵本

ジャパンナレッジで閲覧できる『奈良絵本』の日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

奈良絵本
ならえほん

御伽草子 (おとぎぞうし)、舞 (まい)の本(幸若 (こうわか)舞)などに彩色の挿絵を入れた古写本。奈良絵本は興福寺などの絵仏師が注文や売品としてつくったものであるといわれるが、その名称は明治中期ころにつけられたもので、江戸時代には単に古写本、かき本などとよばれるのみである。奈良絵本には筆者や製作年代を記したものがきわめて少ないが、その画風などから室町時代末期より江戸時代初期にかけてつくられたものと考えられ、曲亭馬琴 (ばきん)が『文正 (ぶんしょう)草子』『鉢かづき』などの絵巻物に触れ、これらが慶長 (けいちょう)の後までも「書肆 (しょし)のしいれ画といふもの毎年に出せり」と述べており、江戸初期の御伽草子の絵巻物に「城殿和泉掾 (いずみのじょう) 草子屋 藤原尊重」という印をもつものがあり、草子屋とよばれた書肆(本屋)や、絵屋・扇屋などでつくられたものと考えられる。柳亭種彦 (りゅうていたねひこ)は『文正草子』について「此 (この)さうし今多く伝り、大本 (おほほん)・小本 (こほん)、摺本 (すりほん)の数あるも、昔は家々になくてかなはざりし冊子 (さうし)なりしが故 (ゆゑ)なり」と述べており、おおむね初期のものに縦30センチメートルほどの大型縦本が多く、やがて縦23×17センチメートルほどの縦本とこれを横にした横本に統一される。

 なお、同じ時期の内容・作風の共通する絵巻物も奈良絵本とよぶことがある。嫁入り本、棚飾り本ともよばれたように、表紙は、紺紙 (こんし)に草花などを金泥 (きんでい)で描き朱の題簽 (だいせん)をつけるものや内曇 (うちぐもり)模様のものが多く、見返しに金箔 (きんぱく)を用いるなど、華麗な造本のものが多い。室町時代中期以降の絵巻物には、御伽草子的な内容をもつものが多く、奈良絵本の挿絵がそれらの影響を受けていることはいうまでもない。

 その挿絵は、泥絵具 (どろえのぐ)を用いたものから白描画 (はくびょうが)に至るまで、さまざまであるが、おおよそ二つの流れに分類することができる。一つはいわゆる奈良絵とよばれるもので、天地に定形化したすやり霞 (がすみ)をつけ、泥絵具を用いる素朴な作風をもつもの、一つは細密華麗な描写のもので、すやり霞に金砂子などを用い、本文料紙にも金泥の下絵をもつものがある。これら奈良絵本をそのまま版本化したものもあり、初期の仮名草子 (かなぞうし)や浄瑠璃正本 (じょうるりしょうほん)の挿絵には奈良絵本の影響が認められる。

[赤井達郎]



『文正草子』[百科マルチメディア]
『文正草子』[百科マルチメディア]

庶民物の御伽草子(おとぎぞうし)。致富、出世、長寿という、めでたずくめの物語である。『三草紙絵巻(さんぞうしえまき)』所収 写国立国会図書館所蔵


『物くさ太郎』[百科マルチメディア]
『物くさ太郎』[百科マルチメディア]

信濃国(しなののくに)に住む無精者が、美女をめとり、富貴に栄え、のちには神として祀(まつ)られる。実力主義の世相を反映した物語である。奈良絵本 写本国立国会図書館所蔵


『ゆや』[百科マルチメディア]
『ゆや』[百科マルチメディア]

奈良絵本。謡曲『熊野(ゆや)』を絵入りにしたもの。慶長年間(1596~1615)ごろ国立国会図書館所蔵


世界大百科事典

奈良絵本
ならえほん

室町後期から江戸中期寛文(1661-73)ころにかけてつくられた絵入写本の一種。縦約16cm,横約22cmほどの横本(よこほん)の体裁をなし,紺紙に霞または雲形(くもがた)をあしらい,金泥で草花などを描いた表紙で,その中央上部か左肩上に書名を記した題簽(だいせん)を貼り,見返しは金か銀の箔を置くものが多い。本文は間似合(まにあい)紙を用い,絵と詞とはそれぞれ別の書き手で,内容は《舞の本》から採ったものや謡曲,説経をうつしたものもあるが,ほとんどが御伽草子である。例を挙げると,天理図書館蔵《天神由来》(2冊),《海女物語》(2冊),《小男のさうし》(1冊),《蛤》(2冊),京都大学図書館蔵《阿国歌舞伎》(1冊),慶応義塾大学図書館蔵《六代》(3冊),竜門文庫蔵《しゆてん童子》(3冊),岩瀬文庫蔵《一本菊》(3冊),国会図書館蔵《小敦盛》(1冊),京都府立総合資料館蔵《敦盛》(2冊),大阪中之島図書館蔵《鉢かづき》(2冊)などが,量産されたと考えられる横本の奈良絵本である。これらは,江戸期には〈画巻(えまき)の遺風〉(《耽奇漫録》)とか,〈横切本〉の〈かき本〉(尾崎雅嘉《蘿月庵国書漫抄》)などとされ,奈良絵本ということばは明治中期以降の造語とみられ,その呼称も,南都興福寺絵所(えどころ)や奈良の絵屋町の所産とする説は当たらないであろう。御伽草子は,絵巻でも写本のかたちでも流布したが,多くがこの横本の奈良絵本のかたちで商品としてつくられたものであり,絵屋,扇屋などで,御伽草子の庶民版として量産されたものと考えてよかろう。この横本奈良絵本の形式・内容を踏襲したのが,狭義の御伽草子,すなわち絵入刊本23編のいわゆる渋川版,御伽文庫である。この横本以前に,一まわり大きい,鳥の子紙に雲形模様の表紙の奈良絵本があり,これらには,挿絵の中に会話が書き込まれていたり,本文が数行にわたって画の丁に割り込んでいたり,画面の上下をすやり霞よりもむしろ雲形で仕切ったりしたものが見られ,絵巻以来のかたちをとどめていることを明らかにみてとれる。これをさらにさかのぼると,〈小絵〉(天地17cm前後の小型絵巻)にまで行き着くのであろう。また,縦22cm前後,横16cm前後の,胡粉を用いて細密画風に挿絵を描き,金箔・金砂子(すなご)を画のみならず装丁にも多用したものをも奈良絵本と呼ぶこともあり,また,寛文期に多くつくられた天地33cm前後の絵巻をも奈良絵本と呼ぶこともあるが,これらの多くは土佐絵の系統をひくもので,奈良絵とは画風を異にするもので,区別すべきであろう。

 御伽草子の多くは,この横本の奈良絵本として流布した。このことは,具体的にリストを挙げて論じた清水泰(ゆたか)〈奈良絵本考〉(《中世文芸史論攷》(1953)所収)や,御伽草子研究の出発点である松本隆信の〈増訂室町時代物語類現存本簡明目録〉(《御伽草子の世界》(1982)所収)に明示されている。また天理図書館善本叢書は《古奈良絵本集》1,2を収めるが,絵巻も鳥の子紙の奈良絵本も間似合紙の横本奈良絵本をも収めており,奈良絵を芯として編集した意図が明瞭に示されている。1978,79年に奈良絵本国際研究会議がロンドン,ダブリン,ニューヨーク,東京,京都で開かれた。《御伽草子の世界》《在外奈良絵本》(ともに1981)は,その成果の一部である。
[徳江 元正]

[索引語]
御伽草子 渋川版 御伽文庫


国史大辞典

奈良絵本
ならえほん
室町時代末期から江戸時代前期にかけて、公家・武家や新興の町人層の婦女子を対象に作られた濃彩色絵入の写本。内容は御伽草子が大部分で、ほかに幸若(こうわか)や古浄瑠璃、また古物語の類もある。室町時代には御伽草子絵巻が多く作られたが、やがて読者層の拡大につれて、簡便な絵入の冊子本に移行していった。その絵も土佐派のような正系の大和絵のほかに、一時は庶民的な素朴な絵も現われたが、江戸時代に入ると、絵草子屋などが町絵師を使って大量に奈良絵本を製作するようになり、画風も形式化・類型化してきた。冊子の奈良絵本には大形本・半紙本(中形縦本)・横本(よこほん)の三種があり、旧来の絵巻も依然として作られたが、最も多いのは横本である。絵巻や大形縦本は横本よりぜいたくに作られ、絵も華麗で、上層階級向けの特製本であったと思われる。奈良絵本という名称は明治中期以降の命名らしく、その名称から奈良の絵仏師の製作とする説も出たが、根拠が薄弱で、確かな由来は未詳である。
[参考文献]
宮次男「御伽草子絵について」(奈良絵本国際研究会議編『在外奈良絵本』所収)、堀田葦男「奈良絵本の研究」(『書誌学』五ノ四・六、六ノ一)、清水泰「奈良絵本考」(『立命館大学人文科学研究所紀要』一)、赤井達郎「奈良絵本について」(『国華』八一三)
(松本 隆信)
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1. 奈良絵本画像
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本文料紙にも金泥の下絵をもつものがある。これら奈良絵本をそのまま版本化したものもあり、初期の仮名草子かなぞうしや浄瑠璃正本じょうるりしょうほんの挿絵には奈良絵本
2. 奈良絵本
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また天理図書館善本叢書は《古奈良絵本集》1,2を収めるが,絵巻も鳥の子紙の奈良絵本も間似合紙の横本奈良絵本をも収めており,奈良絵を芯として編集した意図が明瞭に示
3. ならえほん【奈良絵本】画像
国史大辞典
[参考文献]宮次男「御伽草子絵について」(奈良絵本国際研究会議編『在外奈良絵本』所収)、堀田葦男「奈良絵本の研究」(『書誌学』五ノ四・六、六ノ一)、清水泰「奈良
4. ならえ‐ぼん[ならヱ‥]【奈良絵本】
日本国語大辞典
〔名〕奈良絵をさし絵とした物語の絵本。室町末期から江戸中期にかけて製作され、内容はお伽草子を主とし、庶民または婦女子を対象とした。奈良本。
5. 奈良絵本 1[別刷図版]画像
国史大辞典
奈良絵本 室町時代に御伽草子などの庶民的文芸が興るとともに、それにふさわしい絵入写本が多く作られた。それが奈良絵本であるが、奈良絵本という名称は明治期に古書肆の
6. 奈良絵本 2[別刷図版]画像
国史大辞典
鼠と人間の美女との婚姻談。稚拙ではあるが、鼠の姿態が好ましく描かれている。画面中に絵詞が多く入っているのは初期奈良絵本に多い様式である。御伽草子に異類物が多いの
7. 奈良絵本 3[別刷図版]画像
国史大辞典
1巻 江戸時代 30.9×704.5cm 茅ヶ崎市 赤木文庫所蔵 図6と同内容。江戸時代に入ると奈良絵本は冊子本が主流となり、巻子本は特製本として作られたようで
8. 奈良絵本 4[別刷図版]画像
国史大辞典
図は素人風の古朴な絵である。書写年代は永正・大永ころといってよく、絵入冊子本としては最も古い作品の一つで、奈良絵本の先駆をなす。 9 花鳥風月物語 1冊 桃山時
9. 奈良絵本 5[別刷図版]画像
国史大辞典
れるという致富と立身の物語。めでたい話として正月の草子の読み初めに用いられ、御伽草子の中でも奈良絵本の最も多い作品である。 (c)Yoshikawa kobun
10. 奈良絵本 6[別刷図版]画像
国史大辞典
とり殺すという有名な道成寺の物語である。道成寺の縁起は、古くから絵巻が幾つも作られているが、本書はそれを冊子の奈良絵本に仕立てたもの。絵巻を元にして挿絵を描いた
11. 奈良絵本 7[別刷図版]画像
国史大辞典
主人公にした公家社会の恋愛物語。本書も寛永期以前の製作にかかる古い奈良絵本である。原装の表紙は、鳥子紙に藍で雲形を漉き出した打曇表紙であるが、これは初期奈良絵本
12. 奈良絵本 8[別刷図版]画像
国史大辞典
18 雨わかみこ 3帖 江戸時代 24.3×18.0cm 東京都 慶応義塾図書館所蔵 半紙本。大臣の姫君のもとへ天上から天稚御子が下って契りを結ぶ話。半紙本は大
13. 奈良絵本各種断簡(著作ID:4359574)
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14. 逸名奈良絵本(著作ID:4358427)
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15. あきみちものがたり【秋道物語】
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16. 異類物
日本大百科全書
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17. いわやのそうし【岩屋の草紙】
国史大辞典
諸本には学習院大学蔵室町時代末期写本、天理図書館蔵慶長十三年(一六〇八)写本、同館蔵慶長・元和ごろ奈良絵本をはじめ、写本の現存するもの多く、版本も寛永ごろの古活
18. 絵本画像
日本大百科全書
奈良の絵師たちが、これらの御伽草子を題材として絵巻物に仕立てたり冊子本につくったりして、やがて奈良絵本と呼称されるようになった。絵巻物の御伽草子や絵巻物のサイズ
19. 絵本
世界大百科事典
冊子本に変わる。その境めの安土桃山時代初めに民衆画が現れて御伽(おとぎ)草子類を飾り,庶民に奈良絵本として売られたと考えられる。やがて印刷が始まり,衆に先がけて
20. え‐ほん[ヱ‥]【絵本】
日本国語大辞典
(1)さし絵入りの本(冊子)は、絵巻形式を簡便化した、室町末期の奈良絵本を最初とする。近世に入り、奈良絵本は版本になり、その他の娯楽的な読物や実用書もさし絵を伴
21. えほん【絵本】
国史大辞典
中世では絵本とは絵手本を意味した。しかし、現象面では、絵手本のほかに室町時代に絵巻の変形としていわゆる奈良絵本が広く行われ、近世初期には墨摺本、さらに丹緑本(手
22. 小栗判官
世界大百科事典
説経節の曲名。正本としては,古い説経から詞章を得ているといわれる御物(おもの)絵巻《をくり》と,奈良絵本《おくり》が注目される。奔放な振舞いが災いして都から常陸
23. 御伽草子
世界大百科事典
で刊行されたことが端本の存在により知りうる。この絵入刊本は室町末期ごろから作られていた横本の奈良絵本を模したものとされ,初印本の挿絵には丹,緑などの彩色を施した
24. 御伽草子画像
日本大百科全書
そのような文学の大衆化の一現象として輩出したのが御伽草子である。 御伽草子の多くは絵巻や、それを簡便化した奈良絵本に仕立てられ、絵と文とが相補って読者を楽しませ
25. おとぎ‐ぞうし[‥ザウシ]【御伽草子】
日本国語大辞典
〔名〕室町時代から江戸初期にかけて作られた短編の物語。写本、絵巻物、奈良絵本として伝わったが、江戸時代、享保(一七一六~三六)の頃、大坂の書店、渋川清右衛門がそ
26. おとぎぞうし【御伽草子】
国史大辞典
呼ぶ場合も多い。渋川版の二十三篇の草子は横本の挿絵入りであるのは、明らかに当時流布していた横本の、今日奈良絵本と呼ばれる挿絵入りの写本形式を模したのであり、室町
27. かしほんや【貸本屋】
国史大辞典
書籍を損料(講売料)を取って貸すことを営業とする家、およびその人をいう。室町時代に奈良絵本の肉筆物語本を殿上公卿家の婦女子相手に売り歩いていた者が、のちに回覧
28. 花鳥風月
世界大百科事典
た当時の梓巫の生態が活写されているのも興味深い。源氏供養の風潮とも関係あるか。室町期末ごろの奈良絵本をはじめ伝本の数も多く,版本《衣更着(きさらぎ)物語》は上巻
29. かぶきそうし【歌舞伎草子】
国史大辞典
草創開花期の「女かぶき」の舞台の構成と、歌踊の内容を子細に表現した絵入りの見物記。奈良絵本様式の冊子本と、絵詞様式の巻子本の二類がある。冊子本は「お国かぶき」
30. かぶき‐ぞうし[‥ザウシ]【歌舞伎草子】
日本国語大辞典
絵巻物や絵本の形で伝わり、初期の歌舞伎、特に女歌舞伎の舞台の様子や歌舞伎踊りの歌謡などが記されている。奈良絵本「歌舞伎草紙」など四種が現存。カブキゾーシ
31. 貴船の本地
世界大百科事典
御伽草子。絵巻,奈良絵本で多く伝来しており,一本ごとに叙述の出入りがある。本三位中将は帝の宣旨により,花の都のみめよき女を迎えるが,心にかなう人がなく,みな難を
32. くまのしんこう【熊野信仰】
国史大辞典
ひろく婦女子の間にもてあそばれた『熊野の本地』と題する、絵入りの御伽草子、すなわちいうところの奈良絵本をひもどくにしくはないであろう。かくそれが通俗の読み本であ
33. 熊野の本地
世界大百科事典
ろ)の郡に着き,年を経て熊野の神々としてこの世に現れる。室町中期成立の古絵巻をはじめ,写本,奈良絵本,絵巻など多くの伝本が存し,広く流布した本地物である。巻末に
34. くまののほんじ【熊野の本地】
国史大辞典
熊野比丘尼のような女性布教者が語り伝えたといわれ、室町時代より江戸時代前期にかけては、絵巻や奈良絵本に仕立てられ御伽草子として流布したほか、説経節にも取り入れら
35. 幸若舞 1 百合若大臣(ゆりわかだいじん)他 350ページ
東洋文庫
これと関連があるように思う。舞の本の中には、慶長年中木活字の大本として出版されたものがあり、奈良絵本等になっているものもある。しかし、これらはいずれも読み物用で
36. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 264ページ
東洋文庫
緒方氏のU支族。『平家』では、おおむね「臼杵・戸次.松 浦党」と併記される。一茜未詳。=全 奈良絵本『屋島尼公物語』(スペンサー・コレ クショソ)「おったて」o
37. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 266ページ
東洋文庫
大八 宗本・大江本によって補入。天九 宗本・大江本によって補入。究O『次信物語・忠信物語』、奈良絵本『屋島尼公物語』「なのめならすによろこうて」。五 引き戸。溝
38. 幸若舞 3 敦盛・夜討曾我他 59ページ
東洋文庫
にやどった王子の相を博士が占って「御ひたいに は、よねといふもし三あり」とするテキスト(た とえば『室物』六の奈良絵本乙本など)があり、 説経節の「小栗判官」で
39. 幸若舞 3 敦盛・夜討曾我他 268ページ
東洋文庫
れた物語らしい。これと全く同材の物語に『京太郎物語』がある。『十二段草子』(大東急記念文庫蔵奈良絵本、森氏略号A2)に、「よみけるさうしは、なにくそ、けんし、さ
40. こせは【巨勢派】画像
国史大辞典
江戸時代まで両院家は存在したが、巨勢氏がいずれも絵仏師に補任されていたかは不明であるけれども、多くの奈良絵本はかれら絵仏師の作であろう。また明治時代の巨勢小石は
41. 木幡狐
世界大百科事典
む。中将はその後北の方を迎えもせず,別れを悲しんでいたが,若君はめでたく末繁盛に栄える。横本奈良絵本では,弘法大師の夢告により中将と若君とが嵯峨野の庵室を訪れる
42. さしえ【〓絵】
国史大辞典
あるいは装飾的に、挿入された絵をいう。絵入の本ははじめ絵巻が一般的でのち次第に冊子の形態に移り、いわゆる奈良絵本が作られ、極彩色の絵入本が中世から近世初頭にかけ
43. しじゅうにのものあらそい【四十二の物あらそひ】
国史大辞典
を代表する作品の一つ。同類の作に『十番の物あらそひ』がある。本作には、慶長期前後からの絵巻や奈良絵本が非常に多く伝存し、中世後期から近世初期にかけての新興階層を
44. しゅてん‐どうじ【酒呑童子・酒顛童子・酒天童子】
日本国語大辞典
伊吹山に設定したもので、伊吹彌三郎伝説(「三国伝記」巻六第六話)をふまえたもの。古く絵巻物や奈良絵本の形で流布する。江戸時代の浄瑠璃に同題の作品があるほか、影響
45. 神道集 312ページ
東洋文庫
る。ここに我々は苦しむ神、悩む神、人間の苦しみをおのれに背負う神の観念を見出すことができる。奈良絵本には頸から血を噴き出しているむごたらしい妃の姿を描いたものが
46. 十二段草子画像
日本大百科全書
ものには、十二段本のほかに、15段や、8段に短縮されたものもある。刊本のほか、華麗な絵巻物・奈良絵本・嵯峨さが本など各種の様式に仕立てられたものがあり、当時の流
47. じゅうにだんそうし【十二段草子】
国史大辞典
一新したとみえる。天正十六年(一五八八)には、すでに本のあったことがわかるが(『言経卿記』)、絵巻・奈良絵本を含め多くの写本が作製され、のちには小野お通作との伝
48. じょうきゅうき【承久記】
国史大辞典
さらには足利義氏を足利殿と敬った呼称などがみられるから、鎌倉時代後期から南北朝時代の改作か。また奈良絵本七巻もある。(2)『承久兵乱記』(『続群書類従』合戦部)
49. 浄瑠璃物語
世界大百科事典
蘇生させる姫の献身が好まれて,広く流布した作品。幾系統もの本文があり,また,伝本には絵巻物,奈良絵本,写本,刊本などがある。本来は三河国峰の薬師の利生を伝える語
50. じんしんばいばい【人身売買】
国史大辞典
いたことを記し、『沙石集』には多くの人を引き具して東国に下る人商人の話がみえる。中世の文学・奈良絵本・御伽草紙・説教節・謡曲・古浄瑠璃などには人商人の登場するも
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桃太郎(日本大百科全書(ニッポニカ))
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