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  11. 煤払い

煤払い

ジャパンナレッジで閲覧できる『煤払い』の日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

煤払い
すすはらい

正月を迎えるにあたって、家の内外を清掃する年中行事。いろりで薪 (たきぎ)を燃す生活では、煤のたまることが多かった。近来は実用的な大掃除 (おおそうじ)の意味で、正月飾りの直前にあたる12月25日前後にする家が多いが、もとは年神 (としがみ)祭りのための物忌みに入る日で、12月13日とするのが古風であった。この日を煤取り節供、煤の年取り、十三日節供などといい、神棚やいろりの自在鉤 (じざいかぎ)などはとくに念入りに清め、魚や煮しめを煤神様に供える地方もある。竹竿 (たけざお)の先に藁 (わら)をくくりつけた煤払いの道具を、煤ぼんでんとか煤男とかいい、使ったあと屋外の雪の上や肥料の上に立てておき、年神様の依代 (よりしろ)にする地方もあり、小 (こ)正月のとんどの火で焼く所も多い。

[井之口章次]



世界大百科事典

煤払い
すすはらい

年末に屋内の煤を払い,大掃除すること。最近では大晦日近くにするようになったが,近世以降12月13日と決めていた所が多い。かつてこの日に正月用の松迎えや節木伐りをする風が広くあり,また正月用の米をつくとか奉公人の出替り日としていた所があるなど,13日は新年の準備開始の日であった。この日を煤取節供,煤掃きの年取と呼ぶ所があるように,煤払いは単なる大掃除という以上に年間の厄を取りはらう重要な折り目であった。そのため用いた笹竹やほうきつまり煤竹は神聖視され,道の辻などに納めて小正月の火祭に燃やす所が多い。また東北地方の一部ではこれを煤梵天,煤男と呼んで,正月に庭や肥曳きの肥料の上に立てて注連縄(しめなわ)を張ったりし,北九州の一部では,とくに神棚や囲炉裏(いろり)の自在かぎを払ったほうきは丸く曲げて神棚にあげておく。煤払い後には神棚に灯明を点じ,小豆飯やだんごなどを供える所は多く,ふろに入ってから新たな気持ちで正月飾りを作る所もある。
→掃除
[田中 宣一]

[索引語]
煤取節供 煤掃きの年取 ほうき(箒) 煤竹 煤梵天 煤男 自在かぎ(鉤)


国史大辞典

煤払い
すすはらい
屋内の掃除を行い、同時に神棚を祓い清めて正月の準備を始める年末の行事。煤掃き・煤納めなどともいう。吉日を選んで行なっていたが、江戸時代になって十二月十三日を用いることが多くなった。これは江戸城の煤払いの日取りを一般でもならったからかというが、十三日に煤払いをする風は近年まで各地で続けられていた。かつては燃料の関係から屋内には煤がたまりやすかったので、煤払いは歳末の欠かせない仕事であったが、単なる衛生上の大掃除ではなく、一年間の厄を祓い正月の準備にかかるという積極的意味を持つものでもあった。それは、煤払いと一緒に松迎えや節木伐りをする所の少なくないこと、神棚内の古い神札を出してサイノカミに納めたり川に流して新しい神札を迎える場を整えておくこと、終了後神棚に供饌をしハレの食品を家族一同で祝うこと、煤払いに用いた道具に特別の意味を持たせていること、この日を煤取り節供などというようにハレの日という意識で呼ぶこと、等々に表われている。笹竹や箒などの道具は後で小正月の火祭りに燃やす所が多いが、中には擬人化して煤男などと呼んだり、いったん屋外に立てて神酒や燈明を供えたり、小正月に庭や田に立てて注連縄(しめなわ)を張りそこで模擬的な田植行事をする所が東日本各地にあり、神の依代的なものとみていたことが推測される。九州には、神棚や囲炉裡の自在鉤の煤取りに用いた藁箒を丸く海老の形に曲げて、荒神棚などに保存するという所が多い。また、煤取り団子・煤掃き餅・煤掃き雑炊など特別な食品を用意し、入浴後神に供えたり、近所と交換したりし、正式の食膳としてそれを食べる所も少なくない。ここには、屋内や神棚を清め、いよいよ祭宿としての準備を整えて神人共食をし、新たな気持で正月を迎えようという気持が表われているといえよう。
(田中 宣一)
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1. 煤払い画像
日本大百科全書
に念入りに清め、魚や煮しめを煤神様に供える地方もある。竹竿たけざおの先に藁わらをくくりつけた煤払いの道具を、煤ぼんでんとか煤男とかいい、使ったあと屋外の雪の上や
2. 煤払い
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ど,13日は新年の準備開始の日であった。この日を煤取節供,煤掃きの年取と呼ぶ所があるように,煤払いは単なる大掃除という以上に年間の厄を取りはらう重要な折り目であ
3. すす‐はらい[‥はらひ]【煤払】
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〔名〕「すすはき(煤掃)」に同じ。《季・冬》*吾妻鏡‐嘉禎二年〔1236〕一二月六日「為〓大膳権大夫奉行
4. すすはらい【煤払い】
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これは江戸城の煤払いの日取りを一般でもならったからかというが、十三日に煤払いをする風は近年まで各地で続けられていた。かつては燃料の関係から屋内には煤がたまりやす
5. 煤払い(すすはらい) 【12か月のきまりごと歳時記】
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あった。現在では、全国から信徒が集まり毎年12月20日に豪快に行われる京都・東西両本願寺の「煤払い」などのように、恒例の行事とする寺社がある。
6. 煤払い[百科マルチメディア]画像
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を行い、神棚を祓はらい清める年末の行事の一つ。煤掃すすはき、煤納めなどともいわれる。江戸城の煤払いの日取りにならって、庶民の間でも12月13日に行う風習が近年ま
7. 煤払いと松迎え 【12か月のきまりごと歳時記】
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8. きたの の 煤払(すすはら)い
日本国語大辞典
北野祭のまえ、七月六日に行なう京都の北野神社のすすはらい。《季・秋》*俳諧・鵲尾冠〔1717〕中「盆候やあらむ北野の御煤掃〈晴山〉」*俳諧・改正月令博物筌〔18
9. あら‐ごみ【粗芥】
日本国語大辞典
〔名〕煤払いで払うような粗いごみ。*雑俳・川柳評万句合‐安永八〔1779〕桜四「あらごみの内は女の声はなし」
10. おおいしくらのすけ【大石内蔵助】
日本架空伝承人名事典
日):27‐31刊行/開き:1765~1840年(明和2~天保11)(刊)江戸期には年中行事として「煤掃(煤払い)の大掃除は一二月一三日を慣例とした。討入りした
11. 大岡政談 1 28ページ
東洋文庫
しけれ。  すでにその年も暮れて十二月十九日と成りければ、感応院には、今日は天気もよければ、煤払いをせ んものと、未明より下男善助を相手とし、宝沢にも院内を掃除
12. 大岡政談 1 29ページ
東洋文庫
吐きて、ついにその夜の九つ時に感応院は浅ましき最後をこそ遂げたりける。名主を始め種々詮議すれど、煤払いの膳部より外に何も膨べずとの事なり。よって膳部を調ぶれども
13. お‐すす【御煤】
日本国語大辞典
〔名〕(「お」は接頭語)宮中で、煤払いのこと。*随筆・雲錦随筆〔1862〕二「例歳極月十三日は禁中の御煤取にして是を御煤(オスス)といふ」
14. かに‐はらい[‥はらひ]【加年祓・蟹払】
日本国語大辞典
〔名〕(1)煤払(すすはら)い。一説に、宮中の煤払い。《季・冬》*俳諧・増山の井〔1663〕一二月「煤掃(すすはらひ)、すすはき、かにはらひ」*俚言集覧〔179
15. 紀行・日記編(松尾芭蕉集) 51ページ
日本古典文学全集
  紙に書きとめる。一折は一枚の懐紙分十八句で、半歌仙ともいう。伊賀国上野(三重県上野市)。煤払いは当時十二月十三日に行われた。→全発句三三八。「桑名よりくはで
16. 黄表紙 75ページ
日本古典文学全集
の「おゝくのなかでこなさんの、おとしばなしやくち合に」。男性客を呼ぶ時の言葉。十二月十三日の煤払い。全部を買い占めること。歌舞伎で下座音楽に用いる楽器。撞木で打
17. 狂歌 497ページ
日本古典文学全集
をさめたりせめくる老を何でふせがん太平の世を表す諺「弓は袋に太刀は鞘」を取る。十二月十三日の煤払い(大掃除)で弓は煤を払って袋に収めてしまったから、新年を迎えて
18. 狂歌 590ページ
日本古典文学全集
らぬ翁にあふ心地すれ」(拾遺集・雑下)を本歌として、その下の句をそっくり取る。十二月十三日の煤払いの日には、汚れるのを覚悟で身なりを改めているので、それとは見え
19. 近世俳文集 447ページ
日本古典文学全集
むだにする。食べ物でないものをむだにつつくこと。煤掃き。冬の季語。江戸時代には、陰暦十二月十三日に煤払いをするのを行事とした。「覆ふる」の意。旅についての感想を
20. 近世説美少年録 307ページ
日本古典文学全集
右の句は『五元集拾遺』冬に、「辰之助に申遣はす煤払や諸人がまねる鎗おどり」の形で収められる。一句は、煤払いの日には、大勢の人々が箒を槍に見立てて、水木辰之助が演
21. 近世説美少年録 177ページ
日本古典文学全集
八行活却うりしろ誤刀なり当に沽却に作るべし ◯巻の十三二丁左三行客扱ひにはせらねど脱字なり。せられねど、かくの如し 同巻三丁左九行真術まめだちて術は実の誤写なり
22. 金光大神覚 民衆宗教の聖典・金光教 86ページ
東洋文庫
 同廿日早々御知らせ、「御祭り安心、平生の通〔道〕りでよし。御広前大煤払い、散〔参〕銭櫃両〔丈〕ひら〔平〕え手燭〔所〕燈、上がり端の上へ、提〔挑〕灯二張燈、幟一
23. 金光大神覚 民衆宗教の聖典・金光教 253ページ
東洋文庫
旧暦九月二十日朝、神から、「天地金乃神の祭りであるが、心を安らかにして、ふだんの通りでよい。お広前の煤払いをして、賽銭箱の両側に手燭をともし、上がりはなの上に提
24. 西鶴諸国ばなし(井原西鶴集) 28ページ
日本古典文学全集
に、『この家内に、わざなすしるしのあるべし』と、申すによつて、残らず改むるなり。用捨なく、そこらもうちはづせ」と、三方の壁ばかりになして、なほ明障子まで、はづし
25. ししはらい[方言]
日本方言大辞典
(「煤払い」か)植物まんさく(万作)。《ししゃらい》とも。 新潟県佐渡352佐渡方言辞典(広田貞吉)1974358方言訛言取調書(本間・柴野他)1900
26. 子不語 5 22ページ
東洋文庫
京師の金持ちの家には大抵暖坑がある。坑の深さは普通一丈ほどある。三年に一度は必ず煤払いをするものだ。年という家で暖坑の煤払いをしたところ、坑の中から鼾の音が聞こ
27. 正月事始め 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
が多い。かつてはこの日に正月の松飾りに使う木を採りに行ったり、煤払いや餅つきをしていた。いまでも各地の神社やお寺ではこの日に煤払いなどの行事が行われる。また、京
28. 新宅(しんたく)三年(さんねん)煤(すす)取(と)らず
故事俗信ことわざ大辞典
新築の家は三年間煤払いをしないものだという言いならわし。古くから行なわれたものらしく、「吾妻鏡‐嘉禎二年一二月六日」に「為二大膳権大夫奉行一召
29. じゅうさん‐にち[ジフサン‥]【十三日】
日本国語大辞典
しいでたるに、ただあたら夜のと、きこえたり」(3)陰暦一二月一三日をいう。江戸時代、この日は煤払いをする日となっていた。*浮世草子・男色大鑑〔1687〕二・二「
30. 十二支考 3 281ページ
東洋文庫
吝嗇な隠居婆が、妹に貰いし年玉金を失い歎くに、家内の者ども疑わるることの迷惑と諸神に祈誓する。折ふし年末の煤払いして屋根裏を改めると、棟木の間より杉原紙の一包み
31. すす‐いわい[‥いはひ]【煤祝】
日本国語大辞典
〔名〕江戸時代、一二月一三日の煤払いの行事のとき、宮中幕府をはじめ民間で御煤(おす)の式膳を出して祝ったこと。煤見舞。《季・冬》*俳諧・七番日記‐文化一〇年〔1
32. すす‐ぐもり【煤曇】
日本国語大辞典
〔名〕一二月二三日の煤払いの日、舞い上がった煤のために空が曇って見えること。*雑俳・柳多留‐二〔1767〕「十三日明かかる夜の煤曇」
33. すす‐たけ【煤竹】
日本国語大辞典
歌〔1711頃〕鑓じるし「すす竹羅紗の袋鞘大鉤打(うっ)たる印こそ、庄内のあるじぞと」(3)煤払いに、天井などを払うのに用いる、先端に枝葉のついている竹。《季・
34. すすたけ‐うり【煤竹売】
日本国語大辞典
〔名〕(「すすだけうり」とも)年末の煤払いに用いる笹竹を売る人。《季・冬》*俳諧・俳諧筆真実〔1787〕一二月「植物之部〈略〉煤竹売」
35. すす‐はき【煤掃】
仏教語大辞典
払ってきれいにすること。特に正月の準備に行う大掃除。真宗では年末に行う阿弥陀堂・御影堂の大掃除をいう。煤払い。 実悟記 「すすはきは十二月二十日、古よりかはらず
36. すす‐はき【煤掃】画像
日本国語大辞典
江戸時代には公家・武家ともに一二月一三日に行なうのが恒例で、民間でも多くこれにならった。煤取り。煤払い。煤納め。《季・冬》*兵範記‐長承元年〔1132〕一二月一
37. すす‐みて
日本国語大辞典
〔名〕煤掃(すすはき)の日に、神棚の煤払いに用いる藁箒(わらぼうき)。俵巻(とらまき)。
38. 世間胸算用(井原西鶴集) 340ページ
日本古典文学全集
各地の信者に配る年頭の祝儀状。芸をする鼠。据風呂。桶風呂で、桶の底に釜を据えつけて、下から焚くようにしたもの。煤払い。年末の大掃除は、ふつう十二月十三日に行った
39. 世間胸算用(井原西鶴集) 359ページ
日本古典文学全集
ためなり。四 鼠の文づかひ 毎年煤払は極月十三日に定めて、旦那寺の笹竹を、祝ひ物とて月の数十二本もらひて、煤を払ひての跡を取葺屋根の押へ竹につかひ、枝は箒に結は
40. 川柳 350ページ
日本古典文学全集
含むところのある、とげのある言葉となって穏やかではない。  元文元年(一七三六)刊、収月評『口よせ草』。煤払い。十二月十三日の年中行事で、鯨汁・胴上げ(胴を突く
41. 全発句(松尾芭蕉集) 180ページ
日本古典文学全集
寝を重ねて、今年もまた暮近くになった。ふと気がつくと、今日はもう師走の十三日、世間の人びとは煤払いに、笑いののしりながら、一家総出で立ち働いている。そういえば、
42. 全発句(松尾芭蕉集) 325ページ
日本古典文学全集
知らぬも逢坂の山隠す」(謡曲「安宅」)などと、謡曲や和歌によく用いられる語。謡曲調で、季節の煤払いの連想を逆に「煤にそまらぬ」と即興的に詠み、物語をしてくれた路
43. 全発句(松尾芭蕉集) 358ページ
日本古典文学全集
収曲水宛書簡の前書とあまり結びつける必要はない。『泊船集』『蕉翁句集』にも「旅行」と前書。「煤払い」とも。年末の大掃除。昔、日本の家屋は囲炉裏やかまどの煙が家の
44. 掃除
世界大百科事典
江戸初期には12月20日とされたが,4代将軍徳川家綱のときに13日に定めたので,民間でも13日の煤払いが恒例となった。このとき天井などのちりを払うのにむいた枝葉
45. たけ‐うり【竹売】画像
日本国語大辞典
*三十二番職人歌合〔1494頃〕二八番「竹売 うりかぬるしねんこ竹の末の露もとの雫のまうけだになし」(2)煤払いに用いる煤竹を行商して歩くこと。また、その行商人
46. つくもがみそうし【付喪神草紙】
国史大辞典
よく人の心を誑かす、是を付喪神と号といへり」とあるように、古器物の化した妖怪である。康保のころ、煤払いによって捨てられた古器物が集まり、妖怪となって恨みを報いよ
47. 貞丈雑記 1 65ページ
東洋文庫
下行在之」。又云う、「御すすはきの御餅大草調進之云々」。一【新宅の煤払の有無】新宅は三年の間煤払いせぬ物なりと俗にいい習わす事あり。古よりいい伝えたる事なり。『
48. とうざ‐ばはき[タウザ‥]【当座箒】
日本国語大辞典
〔名〕煤払いの日にだけ用いる笹竹の箒(ほうき)。*浮世草子・本朝二十不孝〔1686〕三・三「春待宿の煤払ひ小笹の当座箒(タウザバハキ)も塵に埋れ」
49. ところのしゅう【所衆】
国史大辞典
禁中の蔵人所の下級官。定員二十人。六位の侍の中から補せられた。月末の皇居の煤払いや、日蝕・月蝕の時に蓆を以て皇居を包み廻る仕事や、また春秋二季の季御読経(きの
50. 胴上げ画像
世界大百科事典
などに御祝儀といって女中を胴上げにしたり,年男を胴上げにする風習があり,また江戸城の大奥でも煤払いの夜に中年寄や御中﨟(ちゆうろう)が仲間から胴上げにされること
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