1. 『枕草子』
日本史年表
1001年〈長保3 辛丑⑫〉 この頃 『枕草子』 成る。 ...
2. 枕草子
日本大百科全書
とる能因(のういん)本・三巻本が本来の形に近いと考えられている。北村季吟(きぎん)の注釈書『枕草子春曙(しゅんしょ)抄』により、近世初頭以来、能因本が流布したが ...
3. 枕草子
世界大百科事典
遇を願って,亡き定子のすばらしい人柄を筆を尽くして書き上げたのが,完結広本雑纂型の《枕草子》である。《枕草子》の文章は,〈回想〉〈随想〉,物名類聚的な〈類想〉の ...
4. まくらのそうし【枕草子】
デジタル大辞泉
平安中期の随筆。清少納言作。長保2年(1000)ころの成立とされる。作者が一条天皇の中宮定子(ていし)に仕えていたころの宮仕えの体験などを、日記・類聚(るいじゅ ...
5. まくらのそうし[まくらのサウシ]【枕草子・枕草紙・枕冊子】
日本国語大辞典
基軸に据え、描写は正確・簡潔である。「源氏物語」と並ぶ平安文学の双璧、随筆文学の代表とされる。清少納言枕草子、清少納言記ともいう。マクラノソーシ ...
6. まくらのそうし【枕草子】
国史大辞典
[参考文献]田中重太郎編『校本枕冊子』、金子元臣『枕草子評釈』、池田亀鑑『全講枕草子』、林和比古『枕草子の研究』、楠道隆『枕草子異本研究』、萩谷朴『枕草子解環』 ...
7. 枕草子
日本古典文学全集
〈春はあけぼの……〉で始まる、日本を代表するエッセイ。作者は、一条天皇の中宮定子(ていし)に仕える女房・清少納言。「をかし」の美を基調にして、人事や季節感を独創 ...
8. Makura no sōshi 【枕草子】
Encyclopedia of Japan
The first example of the zuihitsu (random jottings) genre, written by a court la ...
9. 枕草子絵巻
日本大百科全書
鎌倉後期(14世紀初期)の絵巻。清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子』を絵画化したもの。現在、詞(ことば)・絵各七段からなる一巻(重文、個人蔵)であるが、配列 ...
10. 枕草子絵巻
世界大百科事典
鎌倉時代末期の絵巻。清少納言の《枕草子》を絵画化し7段1巻にまとめたもの。詞書が2筆であることや,内容が2種に大別できることなどから,もと2巻の絵巻であったもの ...
11. まくらのそうし‐えまき【枕草子絵巻】
デジタル大辞泉
鎌倉後期の絵巻。1巻。枕草子の一部を繊細な白描で描く。絵・詞書(ことばがき)各七段が現存。 ...
12. まくらのそうしえまき[まくらのサウシヱまき]【枕草子絵巻・枕草紙絵巻】
日本国語大辞典
絵巻物。一巻。紙本白描。鎌倉末期の作。詞書(ことばがき)後光厳院、絵は女筆。吹抜屋台、引目鉤鼻(かぎはな)の手法を用い、線は非常に繊細で毛髪や調度の濃い部分は焦 ...
13. まくらのそうしえまき【枕草子絵巻】
国史大辞典
鎌倉時代後期の代表的白描絵巻。浅野家所蔵(重要文化財)。清少納言の『枕草子』の中から物語的要素の濃厚な回想録的章段を抽出して詞書としこれに絵を加えたもので、現 ...
14. まくらのそうししゅんしょしょう【枕草子春曙抄】
デジタル大辞泉
枕草子の注釈書。12巻。北村季吟著。延宝2年(1674)成立。本文に傍注・頭注・校合・考証などを付したもの。 ...
15. まくらのそうししゅんしょしょう[まくらのサウシシュンショセウ]【枕草子春曙抄】
日本国語大辞典
「枕草子」の注釈書。一二巻。北村季吟著。延宝二年(一六七四)成立。本文に傍注・頭注・校合・考証を付したもの。注釈は穏健妥当で信頼され、広く流布した。本文は三巻本 ...
16. まくらのそうししゅんしょしょう【枕草子春
抄】
国史大辞典
『枕草子』の注釈書。北村季吟著。十二巻十二冊。延宝二年(一六七四)成立。はじめに簡単な解題があって、作者清少納言の伝記、題号、諸本、注釈に参考とした文献などに ...
17. 『枕草子春曙抄』
日本史年表
1674年〈延宝2 甲寅〉 この年 北村季吟 『枕草子春曙抄』 成る。 ...
18. まくらのそうしひょうしゃく【枕草子評釈】
デジタル大辞泉
金子元臣による枕草子の注釈書。大正10年(1921)と大正13年(1924)に上巻・下巻をそれぞれ刊行。 ...
19. 絵巻物に見る直衣姿[図版]
国史大辞典
夏の冠直衣 引直衣 浮線綾の直衣の前後 源氏物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 扇面法華経冊子 枕草子絵巻 紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa ko ...
20. 『枕草子』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
古活字版(能因本) 巻1 清少納言(せいしょうなごん)著 寛永年間(1624~1644)刊 国立国会図書館所蔵 ...
21. Arthur David Waley【ウェーリー】[人名]
能・狂言事典
『李白』(一九五〇)などの研究書がある。日本文学の古典では一九二五年から三三年にかけて『源氏物語』を全訳し、『枕草子』の抄訳(一九二八)も刊行している。それに先 ...
22. píllow bòok
ランダムハウス英和
枕元で読むのにふさわしい本;(特に)エロ本.◇タイトル名[文学・著作物]The Pillow Book『枕草子』清少納言の随筆集. ...
23. いびきをかく(鼾をかく)[方言の地図帳]
日本方言大辞典
地図に見える諸表現形の中では比較的新しい発生であろう。ただし、新しいといっても、九~一〇世紀頃の『新撰字鏡』『枕草子』などにイビキの例が見えるので、近畿中央部で ...
24. 愛
世界大百科事典
用いたこと,たとえば〈にくむ〉の反対語として動詞〈おもふ〉をあげた《枕草子》第71段の記事によってもうかがうことができよう。《枕草子》と並んで,《源氏物語》にも ...
25. あい[あゐ]【藍】
日本国語大辞典
8〕〈山口鋭之助〉「Ai Indigo 〈略〉藍」(3)「あいいろ(藍色)」に同じ。*能因本枕草子〔10C終〕七二・たとしへなきもの「あゐときはだと」*世俗諺文 ...
26. あい‐ぎょう[:ギャウ]【愛敬】
日本国語大辞典
大将の児(ちご)なりし時かくやありけむと美しげにはづかしき顔の、ゑみ給はぬにあいぎゃういとにほひやかなり」*枕草子〔10C終〕三七・木の花は「梨の花、よにすさま ...
27. あいぎょう‐づ・く[アイギャウ:]【愛敬付】
日本国語大辞典
3〕「右の歌を、帝ののたまはせけるやう、『眼をするする、花を見けむぞ、あい行づいたるや』」*枕草子〔10C終〕一二〇・正月に寺にこもりたるは「七つ八つばかりなる ...
28. あいぎょう‐な[アイギャウ:]【愛敬無】
日本国語大辞典
感動表現に用いる。*落窪物語〔10C後〕一「かかるままに、『あいぎゃうなの雨や』と腹だてば」*枕草子〔10C終〕二六二・文ことばなめき人こそ「あな、にげな、あい ...
29. あいた‐どころ【朝所】
日本国語大辞典
〔名〕(「あしたどころ」の変化した語)「あいたんどころ(朝所)」に同じ。*枕草子〔10C終〕一六一・故殿の御服のころ「官のつかさのあいた所にわたらせ給へり」*色 ...
30. 朝所
世界大百科事典
朝食所,朝膳所とも記す。《大内裏図考証》では東西16丈(48.5m),南北11丈と推定し,《枕草子》には瓦ぶきと見える。儀式書や記録には列見(れつけん)・定考( ...
31. あいたんどころ【朝所】
国史大辞典
建物は『大内裏図考証』に詳しく、東西十六丈(約四八・五メートル)、南北十一丈と推定しており、『枕草子』には狭い瓦葺の古屋とみえる。列見・定考(こうじょう)の儀に ...
32. あい‐な・し
日本国語大辞典
2)そのことが見当違いである。筋違いなことで当惑する。不当である。いわれのないことである。*枕草子〔10C終〕八七・職の御曹司におはします頃、西の廂にて「一日の ...
33. あ・う[あふ]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
去来〉 ゆがみて蓋のあはぬ半櫃〈凡兆〉」(ロ)ある物事に他の物事が加わる。いっしょになる。*枕草子〔10C終〕一四二・なほめでたきこと「声あはせて舞ふほどもいと ...
34. あえ‐な・い[あへ:]【敢無】
日本国語大辞典
けない。*竹取物語〔9C末〜10C初〕「これを聞きてぞ、とげなき物をばあへなしと言ひける」*枕草子〔10C終〕一八四・宮にはじめてまゐりたるころ「あへなきまで御 ...
35. あ・える【零】
日本国語大辞典
。流れる。*落窪物語〔10C後〕一「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」*枕草子〔10C終〕二二二・祭のかへさ「ひさしく待つもくるしく、汗など ...
36. あお[アヲ]【襖】
日本国語大辞典
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲下「中納言は赤色の織物のあを、にびのさしぬき〈略〉頭の中将は青色のあを」*枕草子〔10C終〕一一九・あはれなるもの「三月、む ...
37. あお‐あお[あをあを]【青青・蒼蒼・碧碧】
日本国語大辞典
【一】〔形動〕いかにも青いさま。*前田本枕草子〔10C終〕二九二・硯きたなげに「水うち流してあをあをなる硯がめの、口はかけてくびのかぎりあるが」【二】〔副〕(多 ...
38. アオイ
日本大百科全書
カツラ(桂)の枝に結び付けられて諸葛(もろかずら)として用いられることもあり、『古今和歌集』『枕草子(まくらのそうし)』や『源氏物語』にも取り上げられて、現代ま ...
39. あおい[あふひ]【葵】
日本国語大辞典
3頃〕夏・一六一「ゆきかへるやそうぢ人の玉かづらかけてぞたのむ葵てふ名を〈よみ人しらず〉」*枕草子〔10C終〕六六・草は「草は 菖蒲。菰。あふひ、いとをかし」* ...
40. あおい‐かつら[あふひ:]【葵鬘・葵桂】
日本国語大辞典
970〜999頃〕楼上下「四月まつりの日、あふひかつらいといつくしう、うるはしきさまにて」*枕草子〔10C終〕二二二・祭のかへさ「祭のかへさ、いとをかし。汗など ...
41. あお‐いろ[あを:]【青色】
日本国語大辞典
〔名〕(1)本来は黒と白との中間の範囲を示す広い色名で、おもに青、緑、藍をいう。*枕草子〔10C終〕一七・淵は「あを色の淵こそをかしけれ。蔵人などの具にしつべく ...
42. あおいろ‐すがた[あをいろ:]【青色姿】
日本国語大辞典
〔名〕青色の袍(ほう)をつけた姿。*枕草子〔10C終〕八八・めでたきもの「めでたきもの〈略〉六位の蔵人。いみじき君達なれど、えしも着給はぬ綾織物を、心にまかせて ...
43. あおいろのほう【青色袍】
国史大辞典
として用い、浮線綾や藻勝見文様の綾で仕立てた。非蔵人は無文、極臈は御料下賜の理由で用いた。『枕草子』に「六位の蔵人こそなほめでたけれ」とあるのもこれがためである ...
44. あお‐うま[あを:]【青馬・白馬】
日本国語大辞典
5頃〕承平五年一月七日「七日になりぬ。同じみなとにあり。けふはあをむまを思へど、かひなし」*枕草子〔10C終〕三・正月一日は「七日は白馬見にとて、里人は車きよげ ...
45. あおうまのせちえ【白馬節会】
国史大辞典
再び御覧になった(『花園天皇宸記』など)。時刻は初めは夜だったが中ごろは昼、再び夜となる。『枕草子』に「白馬見にとて、里人は車清げにしたてて見に行く」とあり、建 ...
46. あおぎ‐ちら・す[あふぎ:]【扇散】
日本国語大辞典
〔他サ五(四)〕あおいで物を散乱させる。扇をやたらにあおぐ。*枕草子〔10C終〕二八・にくきもの「まづ扇してこなたかなたあふぎちらして」*源氏物語〔1001〜1 ...
47. あお‐くさ[あを:]【青草】
日本国語大辞典
0〜999頃〕国譲下「北方は、あをくさの色になりて、〈略〉涙を流して伏しまろび給ふ」*能因本枕草子〔10C終〕六七・草は「雪間のあを草」*俳諧・炭俵〔1694〕 ...
48. あお‐くちば[あを:]【青朽葉】
日本国語大辞典
*宇津保物語〔970〜999頃〕祭の使「あなたの北の方よりはじめたてまつりて、廿の人はあをくちば」*枕草子〔10C終〕五・四月、祭の頃「祭ちかくなりて、あをくち ...
49. あお‐ざし[あを:]【青─】
日本国語大辞典
いり、臼でひいて糸状にひねった菓子。後には、青茶をいって糸状にひねったものもある。《季・夏》*枕草子〔10C終〕二三九・三条に宮におはしますころ「いとをかしきく ...
50. あお‐じ[あを:]【青瓷】
日本国語大辞典
上上「檜皮(ひはだ)をばふかで、あをじの濃き薄き、黄ばみたるを、〈略〉ふかせ給へり」*能因本枕草子〔10C終〕二一九・硯きたなげにちりばみ「あをじのかめの口落ち ...