1. りゃうぢんひせう【梁塵秘抄】
全文全訳古語辞典
[書名]平安末期の歌謡集。後白河上皇撰。一一六九年(嘉応元)頃の成立。当時の今様(=新タニ流行シタ七五調ノ歌謡)・法文歌(=仏教讚歌)・神歌(=神祇歌)などを集 ...
2. 梁塵秘抄
日本大百科全書
『本朝書籍(しょじゃく)目録』(鎌倉末期の成立)に「梁塵秘抄。廿巻(にじっかん)。後白河(ごしらかわ)院勅撰(ちょくせん)」とあるのは、本書が本来『梁塵秘抄口伝 ...
3. 梁塵秘抄
世界大百科事典
。後白河法皇撰。明確な成立年時は未詳。《梁塵秘抄口伝集》と同じころか。もと20巻で,歌詞の集成である《梁塵秘抄》10巻と口伝(くでん)を記した《梁塵秘抄口伝集》 ...
4. りょうじんひしょう【梁塵秘抄】
デジタル大辞泉
平安末期の歌謡集。もとは歌詞集10巻と口伝集10巻とからなっていたといわれるが、巻1の抄出と巻2および口伝集巻1の一部と巻10のみが現存する。後白河法皇撰。12 ...
5. りょうじんひしょう[リャウヂンヒセウ]【梁塵秘抄】
日本国語大辞典
平安末期の歌謡集。後白河院編。巻一残簡・巻二、および口伝集巻一・巻一〇が現存。もとは歌詞集「梁塵秘抄」一〇巻と「梁塵秘抄口伝集」一〇巻であったらしい。嘉応元年( ...
6. りょうじんひしょう【梁塵秘抄】
国史大辞典
)に、また、翻刻は佐佐木信綱編『増訂梁塵秘抄』などに収められている。→今様(いまよう) [参考文献]小林芳規・神作光一『梁塵秘抄総索引』、荒井源司『梁塵秘抄評釈 ...
7. 梁塵秘抄
日本古典文学全集
「今様(いまよう)」などの雑芸の歌謡集で、後白河法皇が編纂した。今様とは、平安時代後期から広い階層に愛唱された歌のことで、「今様歌」の名は『紫式部日記』や『枕草 ...
8. 『梁塵秘抄口伝集』
日本史年表
1169年〈嘉応元(4・8) 己丑〉 3・‐ 後白河上皇, 『梁塵秘抄口伝集』 を巻9まで撰する(同書本文)。 ...
9. 梁塵秘抄口伝集
世界大百科事典
後白河法皇の著。現存のものは巻一断簡と巻十のみ。もと10巻で《梁塵秘抄》20巻のうちの半分を占めるか。1169年(嘉応1)3月中旬ころまでに巻一から巻九までが成 ...
10. りょうじんひしょうくでんしゅう[リャウヂンヒセウクデンシフ]【梁塵秘抄口伝集】
日本国語大辞典
りょうじんひしょう(梁塵秘抄)。〔二〕平安末期の音楽書。四巻(巻一一〜一四)。後白河院撰で巻一・巻一〇が現存する「梁塵秘抄口伝集」とは別の書。源資賢からの聞書を ...
11. りょうじんひしょうくでんしゅう【梁塵秘抄口伝集】
国史大辞典
ではないらしいが、それをまとめて『梁塵秘抄口伝集』(巻十一―巻十四)の名を与えたのは、侍臣などにはできにくいことであるから、おそらく後白河天皇撰の『梁塵秘抄口伝 ...
12. 『梁塵秘抄口伝集』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
巻10 後白河天皇撰 写本 国立国会図書館所蔵 ...
13. 愛
世界大百科事典
の上にのぼるべし〉(《
梁塵秘抄》)。 仏教思想による〈愛〉は,男女間においては愛欲,そのもっともいまわしい形態は性愛であると考える
...14. あい【愛】
日本国語大辞典
子之心
」*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「遊女(あそび)の好むもの、雑芸(ざふげい)鼓(つづみ)小端舟(こはしぶね)
...15. あい‐ぎょう[‥ギャウ]【愛敬】
日本国語大辞典
夫婦の和合。→あいぎょう(愛敬)の始め。(5)なまめかしさ。色っぽいさま。媚態(びたい)。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「何れか法輪へ参る道、内野通りの西 ...
16. あいぎょう‐てぐるま[アイギャウ‥]【愛敬手車】
日本国語大辞典
〔名〕貴人の婚礼の時に用いる、車のついた輿(こし)。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「楠葉の御牧(みまき)の土器造り、土器は造れど娘の貌(かほ)ぞよき、あな ...
17. あい‐ねん【愛念】
日本国語大辞典
故」(2)男女間の愛情、愛欲。*梁塵秘抄口伝集〔12C後〕一〇「遊女の類、〈略〉着物を飾り、色を好みて、人のあひ念を好み、歌を謡ひても ...
18. あえくにじんじゃ【敢国神社】三重県:上野市/一之宮村
日本歴史地名大系
)の「延喜式神名帳頭註」には「敢国神社 号南宮 金山姫命 伊賀国阿閇郡」とある。平安末期の「梁塵秘抄」に「南宮の本山は信濃国とぞうけたばる さぞまうす 美濃国に ...
19. あおはかしゅく【青墓宿】岐阜県:大垣市/旧多藝郡・不破郡地区/青墓村
日本歴史地名大系
に名を残した者も多い。後白河院によって編纂された「梁塵秘抄」には、青墓の遊女佐以の阿古麻呂・目井・乙前などのうたう今様も集められた(梁塵秘抄口伝集)。乙前は後白 ...
20. あお‐やなぎ[あを‥]【青柳】
日本国語大辞典
・八二一「阿乎夜奈義(アヲヤナギ)梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬともよし〈満誓〉」*梁塵秘抄〔1179頃〕一・古柳「や、うち靡きよな、あをやなぎのや、や ...
21. あか【垢】
日本国語大辞典
(1)よごれ、けがれ。特に仏教で用い、煩悩とほぼ同意で、身体に宿る種々の俗念や欲望などをさしていう。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「常の心の蓮(はちす)には ...
22. あか‐ぎ【赤木】
日本国語大辞典
赤木机四面
」*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「小磯の浜にこそ、紫檀あかぎは寄らずして、流れ来で」*謡曲・葵上〔
...23. あかつき‐せんぼう[‥センボフ]【暁懺法】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。天台宗で朝行なう法華懺法のこと。→朝懺法夕例時(あさせんぼうゆうれいじ)。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・僧歌「山寺行なふ聖こそ、あはれに尊きものはあれ ...
24. あかつき‐せんぼう【暁懺法】
仏教語大辞典
天台宗で朝行う法華懺法のこと。 →朝懺法夕例時 梁塵秘抄 二・法文歌・一九〇 「山寺行ふ聖こそ、あはれに尊きものはあれ、行道引声阿弥陀経、暁懺法釈迦牟尼仏」 ...
25. あか‐ね【茜】
日本国語大辞典
*落窪物語〔10C後〕二「よき帛、糸、綾、あかね、蘇枋、くれなゐなど、おほく奉り給へれば」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「武者の好むもの、紺よ紅山吹濃き蘇 ...
26. あがり‐うま【騰馬・上馬】
日本国語大辞典
し随身(ずいじん)の、陣にて仕うまつれりしを、あがり馬に乗せて、先に具せさせ給へりければ」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「娑婆にゆゆしく憎きもの、法師のあ ...
27. あく‐ま【悪魔】
日本国語大辞典
妨げる悪神。*宇津保物語〔970〜999頃〕内侍督「あくまこくに優曇華(うどんげ)とりにいかんに」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「不動明王恐ろしや、怒れる ...
28. あく‐ま【悪魔】
仏教語大辞典
1 仏道修行を妨げる悪神。 梁塵秘抄 二・四句神歌・二八四 「不動明王恐ろしや、怒れる姿に剣を持ち、索を下げ、後に火焰燃え上るとかやな、前には悪魔寄せじとて、 ...
29. あこや の 珠壺(たまつぼ)
日本国語大辞典
真珠をちりばめた、美しいつぼ。*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「筑紫なんなるや、唐(もろこし)の金、白
(びゃくろ)といふ金もあんなるは
...30. あごん‐きょう[‥キャウ]【阿含経】
日本国語大辞典
開れば必ず菓を結ぶ、罪を作れば定て果を感ずる也。此の故に阿含経には自業自得果と説き給へり」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「あごむ経の鹿の声、鹿野苑(ろくやを ...
31. あごん‐きょう【阿含経】
仏教語大辞典
「 →あごん【阿含】 1 →あごん【阿含】 2 」に同じ。 梁塵秘抄 二・法文歌・四七 「阿含経の鹿の声、鹿野苑にぞ聞こゆなる」 ...
32. あし‐うち【足打】
日本国語大辞典
〔名〕(1)足を打つこと、また、足の疲れをとるために、足をもみたたくこと。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「我等が修業に出でし時、珠洲(すず)の岬をかい回( ...
33. あし‐こ【彼処/彼所】
デジタル大辞泉
[代]遠称の指示代名詞。場所を示す。あそこ。 「―に立てる何人ぞ」〈梁塵秘抄・二〉 ...
34. あし‐こ【彼処】
日本国語大辞典
」*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜上「あしこに籠りなむのち、また人には見え知らるべきにもあらず」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「あしこに立てるは何人ぞ」 ...
35. あしゅら‐おう[‥ワウ]【阿修羅王】
日本国語大辞典
あげる。*今昔物語集〔1120頃か〕三・一〇「阿修羅王と云ふ者有り、身の勢(せい)、極て大き也」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「須彌(すみ)の峰をば誰(た) ...
36. あずさ の 真弓(まゆみ)
日本国語大辞典
忍び忍びに」*永久百首〔1116〕春「春立てばあづさのま弓引きつれてみ垣のうちにまどゐをぞする」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「あづさのまゆみを肩に懸け、 ...
37. あせる【焦】[方言]
日本方言大辞典
)1917 飛驒「あの子は寝あせりしてどもならん」502飛驒のことば(土田吉左衛門)1959梁塵秘抄二・四句神歌「法師のあせる上馬に乗りて」(4)睡眠中に動き回 ...
38. あせ・る【焦】
日本国語大辞典
〔自ラ五(四)〕(1)気がいらだってあばれる。手足をばたばたさせて騒ぐ。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「娑婆にゆゆしく憎きもの、法師のあせる上馬に乗りて」 ...
39. あそび【遊】
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「御心につくべき御あそびをしおほなおほなおぼしいたづく」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「あそびをせんとや生まれけむ、たは ...
40. あそび‐あり・く【遊歩】
日本国語大辞典
く(遊歩)」に同じ。*伊勢物語〔10C前〕八七「その家の前の、海のほとりにあそびありきて」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「法華経読誦(どくじゅ)する人は、天 ...
41. あだ‐な【徒名・虚名】
日本国語大辞典
物語〔1001〜14頃〕夕顔「なほこりずまに、またもあだなは立ちぬべき御心のすさびなめり」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・二句神歌「たつものは海に立つ波群雀(むらす ...
42. あつ・い【厚・篤】
日本国語大辞典
薄い。(イ)雲、霧、霜また、群生するものなどの密度・濃度が少なくない。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・雑法文歌「五障のくもこそ厚くとも、如来月輪隠されじ」*薤露行〔 ...
43. あて‐おまえ[‥おまへ]【貴御前】
日本国語大辞典
〔名〕高貴な方をさしていう語。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・二句神歌「若宮のおはせん世にはあておまへ、錦を延(は)へて床(とこ)と踏ません」 ...
44. あ‐の
日本国語大辞典
〔11C頃〕陸奥風俗「名取川幾瀬か渡るや七瀬とも八瀬とも知らずや夜し来しかば安乃(アノ)」*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「法華経八巻は一部なり、二十八品其の ...
45. あのくたら‐さんみゃく‐さんぼだい【阿耨多羅三藐三菩提】
日本国語大辞典
無上智道
」*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・二句神歌「阿耨多羅三藐三菩提の仏達、我が立つ杣(そま)に冥加あらせたまへ」
...46. あび【阿鼻・阿毘】
日本国語大辞典
阿鼻
」*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・僧歌「毘盧(びる)の身土(しんど)の卑しきを、凡下(ぼんげ)の一念超えずとか
...47. あび の 炎(ほのお)
日本国語大辞典
阿鼻地獄で罪人を責める炎。業火(ごうか)の炎。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・僧歌「万を有漏(うろ)と知りぬれば、あびのほのをも心から、極楽浄土の池水も、心澄みては ...
48. あま【尼】
日本国語大辞典
王「義王、二十一にて尼になり、嵯峨の奥なる山里に、柴の庵をひきむすび」(2)(1)の自称。*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「あまはかくこそさぶらへど、大安寺 ...
49. あまうり【甘瓜】[方言]
日本方言大辞典
方名(農林省統計調査部)1951 宮崎県一部030農作物の地方名(農林省統計調査部)1951梁塵秘抄二・四句神歌「清太が造りし御園生みそのうに、苦瓜にがうりあま ...
50. あま‐うり【甘瓜】
日本国語大辞典
肴物
〈暑月削氷甘瓜等云々〉」*
梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「清太が造りし御園生(みそのう)に、苦瓜(にがうり)あまうりの生(
...