1-1 見出し語の配列
見出し語の配列は,人名・地名・略語・記号なども含めて,すべてドイツ語の Abc 順に従っている.
1-1-1 ドイツ語特有の文字は ä, ö, ü, ß は,それぞれ a, o, u, ss の次とし,例えば,
fal・len-
fäl・len,
Mas・se-
Ma・ße の順になっている.
☆ ただし,検索結果の一覧ではこの順にならない場合もある.
1-1-2 同じつづりの語では,かしら文字の小文字のものを前とし,例えば,
arm-
Arm の順になっている.
かしら文字も同じ語は,肩番号
1 2で区分してある:
1-1-3 コンマで並べられた見出し語は,正書法の揺れなどによる,同義のものである:
丸括弧( )で添えられた見出し語は,比較的希形とされているもので,検索上の支障がない限り,Abc 順が多少破られていることがある:
見出し語の中で括弧 [ ] で囲んだ部分は,それが欠けた形もありうることを示し,例えば,
Hel・le•gat[t] の場合は,Hellegat, Hellegatt の両形がある.
1-1-4 大番号
I II III による「中見出し」は,品詞転用などによるもので,検索上の支障がない限り,上記の配列規準が多少破られていることがある:
Abend [áːb
ənt]
1 I [男性名詞] -s/-e ...
II abend [副詞]...
fol・gen [f
lɡ
ən]
1 I [自動詞]...
II fol・gend [現在分詞] [形容詞]...
[別見出し] を添えられたものは,Abc 順による別の個所に,独立の見出し語として配置されている:
☆ クリックするとその見出し語に遷移する.
矢印→で検索すべき「親見出し」を示すこともある:
Al・te → alt II ―― alt IIに「中見出し」がある.
1-2 見出し語の語形
見出し語の語形は,主として Duden の正書法辞典によっている.
1-2-1 形容詞変化の名詞(形容詞・分詞の名詞的用法)は,弱変化単数1格の形で掲げた:→
4-2-2
1-2-2 数詞・代名詞は,形容詞の場合に準じて,なるべく格語尾を省いた形で掲げた:
acht1 [axt] I ((基数))... II ((序数))...
1-2-3 外国語による慣用句の類は,2語以上からなるものも,そのままの形で見出し語とした:
1-2-4 部分省略符「..」を前または後に添えた見出し語は,それぞれ後つづり・前つづりの類を示す:
☆ この種のものは,便宜上すべて小文字を用いた.
1-2-5 大きな分綴点
• を入れた複合語は,その前半が共通の複合語が続くことを示している:
1-2-6 見出し語に用いたハイフン
- は,正書法上で認められるものである:
Ich-Laut
1-2-7 見出し語の頭の
▽印は,古語・古形または希語・希形・希用であることを表す:
1-3 見出し語の分綴できる個所
見出し語の分綴できる個所は,分綴点・で示した.
大きな分綴点 • は,語構成上の区切りと一致する個所であるが,ふつう1個所だけにとどめた:
1-3-1 正字法上のハイフン(→
1-2-6),複合動詞の分離線(→
5-1-2
)も,本来は大きな分綴点に相当する.
1-3-2 語形変化に伴う分綴個所の変動がありうる.