5-1 品詞名
品詞名は,種類の表示で兼ねてある.
5-1-1 [自動詞] [他動詞] はそれぞれ自動詞・他動詞を示し,両用のものは,原則として大番号
I II で区別した:→
5-5
[現在分詞] [過去分詞] は,ぞれぞれ現在分詞・過去分詞を示し,形容詞化したものは [現在分詞] [形容詞] などとした:→
1-1-4
5-1-2 見出し語の分離線 | は,分離動詞の前つづりが分離する個所を示す:
5-2 見出し語の星印 *
見出し語の星印
* は,不規則変化を示し,規則変化形が含まれるものでは
(*) とした:
語義・用法により変化方式が違うときは,それぞれの個所に ((規則変化)) ((ふつう不規則変化)) などと注記した.
5-2-1 不規則動詞に添えた [ ] 内の 11-220 の数字は,付録「動詞変化番号表」の動詞番号に対応する:
☆ 活用番号のリンクをクリックすることにより、「動詞変化番号表」の対応する箇所が表示される.
基礎動詞と,基礎動詞を欠く複合動詞では,念のため変化形を「過去 / 過去分詞」の形によりボールド体で掲げ,必要に応じて,(現在人称変化の形) (命令法) (接続法第二式の形) により直接法現在・命令法単数・接続法第二式現在の形も示した:
5-2-2 規則動詞に添えた [ ] 内の 01-06 の数字は,付録「動詞変化番号表」の動詞番号に対応し,音便的な破格をもつものである.
過去・過去分詞の注意すべき形は,(過去の形) (過去分詞の形) により (( )) 内に特に注記した:
5-2-3 丸括弧で括られた(haben) (sein) は,完了の助動詞として,それぞれ haben, sein を用いることを示す:
双方とも用いられるときは(sein, haben)のように併記し,一方が明らかに優先的なときは(haben, まれに sein)などとした.
5-3 語義・用例
語義・用例に添えた (( )) には,広く語法上の注記を施してある.
5-3-1 et.4,
jm. など(→
3-3-7
)による格支配指示は,ふつう語義・用例訳の( )による補足と対応する:
((量を示す4格と)) ((様態を示す語句と)) など,日本語によって結合関係を示すことも多い:
an|kom・men* [ánkɔmən]
[活用 80]
I [自動詞] (sein)
1 a (((方向ではなく)場所を示す語句と))(…に)着く,到着する...
5-3-2 ((不定詞で)) ((受動態なし)) など,用法上の限定を示すこともある.
5-4 いわゆる非人称動詞・再帰動詞
いわゆる非人称動詞・再帰動詞は,自動詞・他動詞の非人称的・再帰的用法とみなした.
5-4-1 (再帰的表現) は再帰的用法を表し,再帰代名詞の格を明示した:
5-4-2 (非人称的表現) は非人称的用法を表し,(( ))でそのパターンを示した:
reg・nen [réːɡnən]
[活用 01] [自動詞] (haben) (非人称的表現) ((es regnet)) 雨が降る 〈降っている〉.
5-5 自動詞・他動詞の別
自動詞・他動詞の別は,4格の目的語をもつものを他動詞としたが,語義記述の関係で多少の例外がある.
5-5-1 いわゆる同族目的語や結果を示す語句中に4格が現れる表現は,自動詞の項で扱うことが多い:
ge・hen* [ɡéːən]
[活用 53]...
I [自動詞] (sein)...
1 ...b (haben) ((結果を示す語句と)) 歩きすぎて…の結果となる...
5-5-2 他動詞の絶対的用法は,ふつう自動詞としない:
es・sen* [sən]
[活用 36]...
I [他動詞] (haben)...; ((目的なしで)) 食事をする...