タイトル一覧

270 件

101  水野忠邦 (みずのただくに)
北島正元 著
十九歳の青年藩主として唐津藩の藩政改革に取り組み、のち幕府の要職につき累進して老中首座となる。“天保改革”を断行して幕府の危機打開に挺身し一世を震撼させたが、時勢の波に抗しえず、遂に士民怨嗟のうちに失脚して幕閣を追われた。本書はこの“悲劇の改革者”の波瀾に富んだ苦闘の生涯と、その人間像を浮彫りにして余すところがない。
[江戸][大名]
102  坪内逍遙 (つぼうちしょうよう)
大村弘毅 著
明治・大正期の文壇に君臨した大文豪・教育家の生涯を、逍遙自編の年譜をはじめ最も正確な資料をもとにして、編年的にまとめた精密な決定版。演劇の改良、小説の革新、シェークスピアの全訳、文芸協会の設立など、光彩を放つ文芸活動に合わせて、その家庭生活をも丹念に描く。逍遙研究のみならず、近代文学者の伝記の規範として絶讃の書。
[明治|大正|昭和][文化人|教育家]
103  長宗我部元親 (ちょうそがべもとちか)
山本大 著
戦国争乱の中で南国土佐の一僻村から起り、四国制覇を成し遂げた元親は、中央への進出を望んだがならず、秀吉の麾下に属してからは近世封建体制確立への努力を傾けた。戦乱の中にも文化的教養を身につけたが、その伝記は軍記物に伝えられる以外あまり知られていない。『百箇条』『地検帳』など正確な史料に基づく元親の生涯。
[戦国|安土桃山][武将・将軍]
104  河村瑞賢 (かわむらずいけん)
古田良一 著
車力から身を起して一代の近世的実業家となった瑞賢は、紀伊国屋文左衛門とも比肩され、その伝記はしばしば混淆される。瑞賢はすぐれた創意工夫により、わが国海運の革新的偉業を成し遂げたばかりでなく、淀川の治水工事や越後上田銀山の経営等に特異な手腕を発揮した。極めて少ない史料を厳選しつつ鮮かに構成した瑞賢伝。
[江戸][商人]
105  星亨 (ほしとおる)
中村菊男 著
清貧にして苦学力行、弁護士となり、自由民権運動のため投獄二回、やがて衆議院議長となる。その剛腹のゆえに政敵を作り、海外に渡ったが、ついで政友会の創立に参画し逓相となり、領袖として活躍中惜しくも凶刃に斃れた、怒濤、波瀾のその生涯。本書は、この「英傑」の伝の誤りを正し、多くの挿話を交えつつ平易に叙述した。
[明治][政治家]
106  叡尊・忍性 (えいぞん・にんしょう)
和島芳男 著
西大寺の叡尊、極楽寺の忍性。その戒律再興は南都仏教興隆の最高潮というべきであり、またその慈善救済の超人的実践は日本の社会事業史上に不滅の光彩を放つものである。地味な鎌倉旧仏教に属する宗教家としての二高僧の面目と、かれらをめぐる民衆の切実な求道生活とを、根本史料によって鮮かに再現した最初の伝記である。
[鎌倉][宗教者]
107  小堀遠州 (こぼりえんしゅう)
森蘊 著
「遠州流」とか「遠州好み」とかいう言葉は茶道や花道においていまも著名であり、より以上に庭園史上不朽の名を残した小堀遠州であるが、その実伝となると意外に知られていない。著者は庭園研究の傍ら深く遠州に傾倒し、多くの史料を博捜すると共に、実地の探査を重ねて、公私両面にわたる遠州の生涯を描き出した。詳細なる正伝完成。
[江戸][文化人|武将・将軍]
108  中村敬宇 (なかむらけいう)
高橋昌郎 著
敬宇中村正直は明治啓蒙思想界において逸することのできない偉才であった。儒学についで蘭学を修め、英国に留学。維新のさい帰国、教鞭を執るかたわら、明六社創立に参画し、また『西国立志編』『自由之理』を訳述して新思想の普及に努め、さらに女子教育・幼児教育・盲啞教育に尽した功業は大きい。再評価すべき人物の正確な実伝。
[江戸|明治][教育家|思想家]
109  藤原頼長 (ふじわらのよりなが)
橋本義彦 著
摂関家に生を享け、父忠実に愛されて、権謀渦巻く廟堂に活躍し、世に“悪左府”の異名をとる。政治に学問に、卓絶した才を謳われながら、保元の乱の元凶と目されるのはなぜであろうか?院政下の複雑な政情をえぐりつつ、悲運に仆れた頼長の数奇な運命を探り、その強烈な個性の生んだ思想と行動とを具体的に描き出した。
[平安][官人|政治家]
110  本居宣長 (もとおりのりなが)
城福勇 著
国学の大成者で歌人。『古事記伝』四十四巻を三十余年かけて書いた、日本文化史上に屹立する巨人。厳密な文献学的操作と文芸的方法によって、文芸本質論としての物のあわれ、儒教・仏教などの外国の道に対抗すべきわが国の道としての神道を唱えた天才の生身の姿を、その学問・思想の展開過程とあわせ精緻に描く。宣長研究の水準を見事に示す決定版。
[江戸][学者]
111  中野正剛 (なかのせいごう)
猪俣敬太郎 著
中野正剛にたいする見方は「ファシスト」から「秘密共産党員」説までさまざまである。さらに劇的な最期のため、すでに伝説化さえしている。本書は彼の全生涯にわたる伝記として最初のものであるばかりか伝説や俗説を排してその政治的・思想的遍歴を追究し、東条政権と対決して自刃するまでの反逆の生涯を鮮かに浮彫している。
[大正|昭和][政治家]
112  菊池氏三代 (きくちしさんだい)
杉本尚雄 著
南朝派の抵抗は、かつて勤王史観によって尽忠報国とされ、戦後は全く逆に反動として取扱われた。本書は、建武新政の先駆としての武時、その後継者で、一族を組織化した武重、征西将軍宮を迎えて九州宮方の全盛を現出した武光、この三人の人間性に注目し、新しい角度から、数多くの知見を示し、一族をあげての実態を再現している。
[鎌倉|南北朝][武将・将軍]
113  シーボルト (しーぼると)
板沢武雄 著
鎖国下において西欧科学を伝え、幾多の俊英を輩出すると共に、広く日本を世界に紹介したシーボルトは、またスパイ嫌疑で国外追放になるなど、多難の生涯であったが、わが国近代文化の開明に果した役割は大きい。本書は蘭学史研究の権威が、世界史的視野に立って蘊蓄を傾け、新史料をおりまぜながら、その功業に史的意義を与えた正確な伝記である。
[江戸][医師|学者]
114  御木本幸吉 (みきもとこうきち)
大林日出雄 著
“真珠王”御木本幸吉は、これまでいわれてきたような真円真珠の発明家ではなく、養殖真珠の逞ましい企業家であり、技術と漁場の独占に辣腕をふるい、巧みな演出と商魂によって全世界に“ミキモト・パール”の名を売り込んだ偉大な商人であった。本書は幾多の新資料を駆使して、伝説化された既往の“真珠王伝”を大きく書き改めた力篇。
[明治|大正|昭和][実業家|政治家]
115  ザヴィエル (ざびえる)
吉田小五郎 著
東洋伝道の使徒として始めてインドに至り、同地およびマラッカに、ついで日本に来ってキリスト教を伝え、一旦帰印後、さらに中国に伝道を志し、入国のまぎわに熱病に斃れた偉大なる聖職者。日本における苦難に満ちた二年余の伝道は、わが国の歴史の上に画期的意義を有する。本書は、その全生涯の正確・克明な素描である。
[戦国][宗教者]
116  塙保己一 (はなわほきいち)
太田善麿 著
『群書類従』をはじめ、数々の古典の編集・校刊にまれにみる偉業を成し遂げた塙保己一は、幼時失明した盲人学者であった。常人ですら容易に成し得られない驚嘆すべき大業績がいかにして盲人の身で達成されたのか。その国史・国文研究における恩恵は大きい。本書は俗説を正し基本的な史実に立脚して真正な保己一に迫る最も信頼し得る正伝。
[江戸][学者]
117  大井憲太郎 (おおいけんたろう)
平野義太郎 著
明治期の自由民権運動の急先鋒、自由党最左翼の驍将大井憲太郎の全生涯を描く。板垣退助や土佐の立志社などの自由党中央派は著名であるが、自由党を乗り越えて進んだ平民的革命派の苦闘を知る人は少ない。本書は大井を中心として、普選運動と労働者農民運動に、生命を賭して闘った歴史の推進力の全貌を明らかにする。
[明治|大正][政治家]
118  西村茂樹 (にしむらしげき)
高橋昌郎 著
明治初期、明六社員として啓蒙活動を行うとともに、文部省編書課長として新しい教科書の編集を担当。そのさい、伝統を生かしながら欧米文化を吸収することを主張した。明治二十年ころからは、社会人を目標に、道徳教育を中心とする生涯教育を志して日本弘道会を結成し全国運動を展開。英学者であり儒学者で、現実を重視した思想家。
[江戸|明治][思想家|教育家]
119  最澄 (さいちょう)
田村晃祐 著
日本天台宗の開祖・最澄の伝記は、まだ学界で論争中のことも多く、一定するに至ってはいない。本書は、それらの諸説を掲げて著者の見解を示し、最澄の全体像の把握に迫る。特に根幹となる思想については、その形成と内容を述べて、行動との関連性を考え、主要著作を解明し、国家に対する仏教の自立をめざした教団づくりの意図と努力を概観した。
[平安][宗教者]
120  法然 (ほうねん)
田村圓澄 著
浄土宗の開祖法然は、日本仏教史の転回点に立つ聖者でもある。宗祖の立場は常に苦難の道であって、彼もまた例外ではない。しかし法然の門流が多くなるにつれて、法然像もまた神秘化され来った。本書はこの意味から法然像のヴェールをはがし、あるがままの人間法然を描き、執拗な弾圧に抗する苦悩と実践とを如実に追求する。
[平安|鎌倉][宗教者]
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