- 日本語および日本音読みのものは、漢字、ひらがなを使用し、その下に読み方をひらがなで示した。
あゝ玉杯に花うけて
ああぎょくはいにはなうけて
阿房宮
あぼうきゅう
また項目がカタカナと漢字交ぜ書きの場合やカタカナのみで表記された場合も、カタカナ部分の読み方をひらがなで示した。
アイルランド文学
あいるらんどぶんがく
アーカンソー
あーかんそー
- 日本地名の都、府、県、支庁、市、区、町、村は( )に入れて読みがなを省略した。
東京(都)
とうきょう
愛知(県)
あいち
横浜(市)
よこはま
- 日本人名は漢字(ひらがな・カタカナ)で姓名を記し、その下に読み方をひらがなで示し、さらにその下に生没年 [生年-没年] を西暦で記入した。ただし、近年以前の俳人、画家などで、名または号だけが一般に使用されているものは、姓を省略した。僧は法名で示し、禅僧に限りおおむね号と名で示した。
近松門左衛門
ちかまつもんざえもん
[1653―1724]
芭蕉
ばしょう
[1644―1694]
なお生没年に二説ある場合は双方を /(斜線)で分けて示し、不明の場合は?マークで示した。
足利義栄
あしかがよしひで
[1538/1540―1568]
赤松範資
あかまつのりすけ
[?―1351]
- 中国、朝鮮半島の地名・人名は、日本音読みまたは慣用の日本読みを用いた。ただし、内モンゴル、新疆(しんきょう)ウイグル、チベットなどの地名は、カタカナ表記を見出しとし、読みがなと漢字による表記を併記した。
ラサ
らさ /拉薩
- 中国の地名は、日本読みの次にできるだけ原音のカタカナ表記を併記した。人名については1911年の辛亥(しんがい)革命以降に活躍した人物に限って同様にカタカナ表記も示した。
西安
せいあん/シーアン
毛沢東
もうたくとう/マオツォートン
[1893―1976]
-
中国の省は( )に入れて読みがなを省略した。
河北(省)
かほく/ホーペイ
-
朝鮮半島の地名には、日本読みの次にできるだけ原音のカタカナ表記を併記した。人名については1910年以降におもに活躍した人物に限って、同様に原音のカタカナ表記を付した。
金大中
きんだいちゅう/キムデジュン
[1925―2009]
- 中国、朝鮮半島関連を除いて、外国語および外来語、外国の地名・人名は、カタカナで示し、その下に原語綴(つづり)または英語表記を入れた。
アムステルダム
あむすてるだむ
Amsterdam
- 一般事項の外国語、学術用語等の項目の場合は、原則として原語綴と言語名(フランス語・ドイツ語・オランダ語など)を記した。
イデオロギー
いでおろぎー
Ideologie ドイツ語
ただし英語および人名、地名、書名などの固有名詞については原則として言語名を省略した。
- 外国の国名は、たとえば「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」を「イギリス」とするなど、慣用に従った。また、同名の項目を相互に区別する場合を除き、「共和国」などの政体を表す名称を省略し、政体を含む正式名称は本文中に示した。
- 中国、朝鮮半島関連を除いて、外国人名は原則としてカタカナで姓だけを記し、その下に原語でフルネーム、生没年 [生年-没年] を西暦で記入した。
アインシュタイン
あいんしゅたいん
Albert Einstein
[1879―1955]
なお、1世・2世、夫妻、兄弟、別称などは( )に入れて区別した。
アウグスト(2世)
あうぐすと
August II
[1670―1733]
エドワード(黒太子)
えどわーど
Edward, the Black Prince
[1330―1376]
- 動物・植物名は原則としてカタカナを使用し、読みがな、漢字名を併記し、その下に英語名と学名を記した。ただし、漢字名と英語名は省略したものがある。
アイ
あい /藍
Chinese indigo
[学]Polygonum tinctorium
アイタケ
あいたけ /藍茸
[学]Russula virescens Fr.
- 岩石・鉱物名は原則として漢字を使用したが、元素・化合物名などは文部科学省の『学術用語集』に準拠し、常用漢字以外はカタカナで表記した。本文冒頭に英語名を記した。
珪岩
けいがん
quartzite
ケイ素
けいそ
silicon
- 会社名の「株式会社」の表示は、全て「(株)」の形に統一し、項目名の後ろに置いた。「株式会社小学館」も「小学館(株)」の形で表示している。