見出し語の直後の[ ]内に語の発音を国際音声記号を用いて示した.品詞によって発音が異なる場合は,項目中で適宜発音を示した.音声記号の音価については,本文画面右列【各種付表(PDF)】欄の「発音記号表」を参照.
2.1 アクセント(強勢)
母音の上にアクセント符[´]を付けて第1アクセントを示し,[`]を付けて第2アクセントを示した.
例: phase [féiz] / interrupt [ìntr
pt]
2.2 イタリック体
人・場合によって発音されない音はイタリック体を用いて示した.
例: prompt [prmpt] 《=[pr
mpt,pr
mt]》
station [stéin] 《=[stéi
n, stéi
n]》
ただし,[]が省略された場合には,次の音が[l],[m],[n]のいずれかであれば,それが音節主音的(syllabic)になり,音節数は不変である.
イタリック体の[r]の用法には注意を要する.
英音では,[r] [e
r,æ
r] [
r] [
r] [i
r] [
r] [u
r] [ju
r]の[r]は,切れ目なしに母音が続く場合にのみ発音される[r]を表わし,子音の前や,語末であとに母音がすぐ続かないときには発音されない.
米音では,先行する音に影響を与えてそれとともに[]で表わされる「r音色のついた母音(r-colored vowel)」を含むさまざまな音を表わす.具体的には,[
r] [
r]はそれぞれ[
] [
]と発音され,同様に[e
r, æ
r] [i
r] [u
r] [ju
r]は[e
, æ
] [i
] [u
] [ju
]と,[
r] [
r]は[
] [
]と発音される.
2.3 略記法
長音と短音の両方があるときは,長音記号を( )に入れて示した.
例: fluorine [flú()
rì
n]
見出し語における省略可能部分に対応して省略される部分を( )で示したこともある.
例: symmetric(al) [smétrik(
l)]
2.4 異音の併記
複数の発音が認められるものは,各発音をコンマで区切って示した.
例: amine [mí
n,ǽmi
n]
米音と英音が異なる場合には,セミコロンで区切って次の形で示した.
例: graph [grǽ()f; gr
f] 《=[《米》 grǽf, grǽ
f,《英》 gr
f]》
ただし,[;
] [ou;
u]については,対応が機械的なので米音のみの表記を原則とした.また,主たる発音が英米共通で,そのほかに米音または英音の一方でのみ認められる異音を表記するときは,明示的に《米》《英》と示した.
例: meteor [míti
r,《米》 -ti
r]
2.5 異音の表記における略記法
2.6 複合語の発音
スペースやハイフンを含む複合語には,原則として個々の要素の発音は示さず,見出しの上にアクセントのみを示した.また,1語に綴られる複合語についても,その構成要素を中点で区切って,アクセントのみを示したものがある.各構成要素の発音については,その見出し項目を参照されたい.なお,構成要素の発音にアクセント位置の異なる発音があるときには,主要なアクセント型のアクセント位置を示してある.
例: Lámb dìp / di・chlòro・bénzene
複合語でも,独立した見出し項目のない構成要素については,初出の箇所で発音を示してある.その場合,それが見出し語の一部分の発音であることを示すために,ハイフンを用いて省略があることを示した.
例: Euclídean álgorithm [juklídi
n-]
同綴異音語のあるものについては,省略せずに発音を示すようにした.
例: léad-ácid bàttery [léd-] / léad àngle [líd-]
複合語の構成要素に綴りに固有なアクセント類(diacritics)がある場合は,見出しの上にアクセント符を付けることはせず,発音括弧内にアクセントだけを示した.このとき,各構成要素(語)の発音を[―]で示した.
例: Kármán vortex street []
見出し語の一部に略語などを含む場合は,見出しの上にアクセント符を付けることはせず,明示的に発音を示してある.
例: LCAO approximation [élsìèióu
]
2.7 発音表記の対象外
配列上無視した数字やギリシア文字,特に有機化合物名に使われる1,2,…,α,β,…などで,特に発音指示のないものは,それぞれ単独の数詞,ギリシア文字などとして読めばよい.また,有機化合物名のo-,m-,p-はそれぞれortho-,meta-,para-と読むほうがわかりやすい.
例: N-fòrmyl・methíonineのNは[én]と読む
2-mèthyl・bútaneの2は[tú]と読む
2.8 再強調形
強調,対比などの理由で標準的な仕方とは異なる発音が行なわれることがあるのはもちろんだが,特に化合物名などでは注意を要する.たとえば,butenoic acidのbutenoicの発音は[bjùt
nóuik-]となっているが,butanoicと区別する必要があるときには[bju
tí
nouìk-]のように,違いをになう音節を強く発音する必要がある.
2.9 外来語の発音
外来語の発音は近似の英語音で示した.ただし,フランス語とドイツ語に由来するものについては原音を示した場合もある.その場合,FまたはGを付して,それぞれフランス語またはドイツ語の原音であることを示した.
例: ansatz [G ánsats]