10. 業績
財務諸表のうち損益計算書を中心としたデータの主要部分を収録しています。
実績数字は会社発表の決算速報の「決算短信」ベース、会社予想数字は「決算短信」等の適時開示情報資料ベースです。会社四季報編集部による予想数字は会社四季報編集部の判断によるものですので、会社予想数字と異なる場合があります。単位は原則として100万円、1株当たりの数値は円です。データは四季報制作時点ぎりぎりの決算発表まで収録していますが、制作進行スケジュールと各社の決算発表日の兼ね合いで、同じ決算期あるいは同じ決算発表日のデータであっても会社によって収録されていない場合があります。
本決算、第2四半期決算(中間決算)、第1・第3四半期決算の順で掲載しています。本決算の決算期前の「連」は連結決算(日本基準)ベース、「◎」は連結決算(米国SEC基準)ベース、「◇」は連結決算(国際会計基準<IFRS>)ベース、「単」は単独決算(日本方式)ベース、「□」は単独決算(国際会計基準<IFRS>)ベースを示します。第2四半期決算(中間決算)の場合は決算期前に「中」、第1・第3四半期決算の場合は決算期前に「四」、会社発表の業績予想数字の場合は決算期前に「会」を表示しています。
各決算期で連結決算ベースを優先し、当該決算期で連結決算ベースの数値がない場合は単独決算ベースの数値を掲載しています。連結決算ベースの場合でも会計上の変更、合併や事業再編等による実績数値の遡及修正はしていません。
四半期決算は今号発売月の4カ月前の月初以降に発表された第1もしくは第3四半期決算があれば前年同期の四半期決算とともに掲載しています。12カ月超変則決算における第4四半期以降の決算もあれば掲載しています。
決算期前に「会」がつく行は会社が発表した業績予想数字です。会社が適時開示情報において「業績予想」を修正した場合はその数字を掲載しています。米国SEC基準会社および国際会計基準・修正国際基準会社の経常利益は税前利益、純利益は非支配持分帰属損益控除後の純利益です。営業収入、営業収益、経常収益、正味保険料等を掲載している場合もあります。通期予想1期のみを掲載しており、第2四半期(中間期)を含む四半期の予想は掲載してしません。会社が発表した1株益と1株配の予想も掲載していません。
業績予想数字の後ろのカッコ内は、会社が業績予想を発表した年月日です。売上高、営業利益、経常利益、純利益の予想のいずれかが修正された場合は、その年月日を掲載しています。
会社側の業績予想数字に上下幅がある場合は、中央値を掲載しています。その場合、発表年月日の後ろに「幅」と表示しています。また上限が非開示の場合、下限を掲載。
売上高や利益のいずれかの予想を会社が発表していない場合、その項目は「‥」と表示しています。すべての予想が未発表、未定の会社、配当の予想のみ発表している会社は「会」の行は掲載していません。
決算年月の後に「変」がある場合、当該決算が12カ月以外の変則決算であることを示しています。
業績・配当欄に掲載している項目内容については、下記をご覧ください。
- 売上高(営業収入・経常収益・営業収益)
「売上高」は、各決算期間の売上高=営業上の収益を示します。
売上高の中には小売業などのその他営業収益を含んでいる場合があります。
以下のように業種・業態によって売上欄の内容を変えています。
営業収入:コンビニなど
営業収益:信販・証券・証券金融・証券代行・商品先物取引業など
経常収益:銀行・生命保険会社・損害保険会社など
連結の場合、その他営業収益を含むことがあります。実績決算期の数値がない場合は「‥」と表示しています。
- 営業利益(業務純益・正味保険料・保険料等)
「営業利益」は、各決算期間の営業利益を示します。
営業利益とは、売上高から売上原価、販売費用、一般管理費などを差し引いたものです。会社が本業であげた利益で、本業での儲け具合を見る数値です。米国SEC基準会社の連結決算では該当がないことがあります。また、国際会計基準会社では、会社四季報編集部で算出した数値を実績、予想ともに掲載することがあります。
銀行は、業務純益を表示します。業務純益とは本来的な業務から発生する利益を表します。
損害保険会社は、正味保険料を表示します。損害保険会社が引き受けた危険に対する保険料で、損保事業の最終的な売上高を示します。
生命保険会社は、保険料等を表示します。契約者から払い込まれた保険料や再保険収入で、生命保険会社の収益の大本となっています。
- 経常利益
「経常利益」は、各決算期間の経常利益を示します。
業種などにかかわらず、全社を横断的に比較できる一般的な数値です。経常利益とは、会社の本業での利益である営業利益に営業外損益(金融収支、持分法投資損益、為替差損益など)を加減したものです。
米国SEC基準会社および国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、業績・配当欄では税前利益を経常利益とみなしています。
- 純利益
「純利益」は、各決算期間の税引後の最終利益(当期利益)を示します。純益、最終利益とも言います。
この純利益は、経常利益に決算期間に一時的に発生した特別損益(土地や投資目的の有価証券の売買損益など)を加減して、法人税等を差し引いた後、非支配株主への帰属分を除いたものです。
2015年4月1日以降に開始した事業年度の連結決算については、親会社株主に帰属する当期純利益を指しています。
米国SEC基準会社および国際会計基準(IFRS)会社は、非支配持分帰属損益控除後の純利益です。
- 1株益
「1株益」は、各決算期間の1株当たりの純利益を示します。
実績につきましては、普通株式に係る純利益(税引後最終利益)÷普通株式の期中平均株式数で計算しています(単位:円)。
普通株式に係る純利益は損益計算書上の純利益から普通株主に帰属しない金額を控除して計算します。普通株主に帰属しない金額とは、優先株配当額や優先株に係る消却(償還)差額などです。
普通株式の期中平均株式数は、期中に普通株式を発行した場合、発行時から期末までの期間に応じた株式数で、自己株式を控除して計算します。また、期中に株式分割や株式併合等が行われた場合、期首に行われたとみなして計算しています。
予想1株当たり利益は、予想純利益÷(直近本決算もしくは第1または第2または第3四半期決算時点における発行済株式数-自己株式数)で算出しています。分母の発行済株式数は、それ以降の増資などで発行済株式数の異動がわかっている場合や実績の1株当たり利益の計算で普通株以外の種類株が考慮されている場合はその株数を考慮して算出しています。なお、優先株を発行している会社は、実績の場合は、税引後利益から優先株配当金総額を差し引いた額を分子として発行済普通株式総数で除して算出していますが、予想1株当たり利益の計算では優先株配当金については考慮していませんのでご注意ください。
業績・配当欄は2007年1集新春号から1株益、1株配のいずれか(もしくは両方)を株式分割等があっても時系列で比較可能にするために数値を調整しています。ただし発売前月末割り当てで株式分割を実施する会社等の場合には株価指標欄にある株価と対応しない場合があります。調整した場合、当該決算期の右に「*」を表示しています。さらに、将来の株式分割等で予想1株配を調整し、配当欄の数値と異なる1株配については数値の左にも「*」印を表示しています。このように予想1株配を調整している場合は分割等によって将来株数が増減するため特に注意する必要があります。1株配当の実額は配当欄に表示されています。
- 1株配
「1株配」は、各決算期の後に株主総会で決議される1株当たりの現金配当の額を示します(合併交付金、株式移転交付金、株式交換交付金を含みます)。
本決算は年額、つまり第1~3四半期配当金額と期末配当金額の合計です。中間期の配当は第1四半期配当金額と第2四半期配当金額の合計を示します。
「特」は特別配当、「記」は記念配当を示し、これらの額は配当金の額に含まれています。例えば、「15記」は記念配当込みで15円の配当を意味します。
なお、配当は単独決算の剰余金(2006年4月30日以前に終了した決算では配当可能利益)を原資として実施されますが、四季報画面では連結決算実施会社は便宜的に連結決算期の欄に掲載しています。
業績・配当欄は2007年1集新春号より1株益、1株配のいずれか(もしくは両方)を株式分割等があっても時系列で比較可能にするために数値を調整しています。調整した場合、当該決算期の右に「*」を表示しています。さらに、将来の株式分割等で予想1株配を調整し、配当欄の数値と異なる1株配については数値の左にも「*」印を表示しています。1株配当の実額は配当欄に表示されています。