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ティラノサウルス

ジャパンナレッジで閲覧できる『ティラノサウルス』の岩波 生物学辞典のサンプルページ

岩波 生物学辞典 第5版

ティラノサウルス
[Tyrannosaurus]

《同》暴君竜.爬虫綱の化石動物で,竜盤目(⇒恐竜類)獣脚亜目ティラノサウルス科の一属.百竜の王といわれるが,アフリカ産のスピノサウルス(Spinosaurus)などさらに大きかったと思われる肉食恐竜も確認されている.全長約13 m,頭蓋骨長が約1.2 m.前肢は極端に小さく,ほとんど用をなさなかったと思われるが,後肢は太く丈夫で,全身を支えられる.前肢に2本,後肢に4本(そのうち3本が強く発達)の指趾をもち,鋭い爪が発達している.頭蓋骨は大きく重厚にできており,非常に強い力で噛むことが可能であった.歯は歯根も含めるとバナナの果実のように重厚であり,その前後縁は鋸歯状となり,歯冠の長さは約12 cm.ティラノサウルスが肉食であったことは確実であるが,生態の詳細は不明である.北アメリカの白亜紀末から知られており,最後に生きていた恐竜としても有名である.タルボサウルス(Tarbosaurus)など同科の近縁種は白亜紀のアジアにもいた.

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「ティラノサウルス」の情報だけではなく、「ティラノサウルス」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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