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イワシ

ジャパンナレッジで閲覧できる『イワシ』の日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

イワシ
いわし/鰯・鰮

硬骨魚綱ニシン目に属する海水魚のうち、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの総称、またはこれらの近縁種を含めたものの総称。ときにはマイワシだけをさすこともある。これらの魚種は、一般に漁獲量も多く、日本の水産上重要な種類であるばかりでなく、魚をはじめ多くの海産動物の天然餌料 (じりょう)として、海の生態系で重要な役割を果たしている。

[浅見忠彦]

おもな種類

次にイワシ類のおもな種類をあげる。

 マイワシjapanese pilchard, sardine/Savdinops melanostictusは、ニシン科に属し、ヒラゴ、ナナツボシなどの地方名がある。体長25センチメートルに達し、体は細長く、腹部はやや側扁 (そくへん)し、下あごは上あごよりわずかに突出し、両あごには微小な歯がある。鱗 (うろこ)は円鱗 (えんりん)で剥 (は)がれやすく側線はない。体色は背側が青緑色、腹側が銀白色で体側に1列の黒点が並び、ときにはその上下に1列ずつの黒点がある。沿岸性の回遊魚で日本各地の沿海に生息し、資源が増大したときは樺太 (からふと)(サハリン)、沿海州、朝鮮半島東岸、東シナ海に分布域が拡大する。植物プランクトンを主食とし、15~18センチメートルで成熟する。産卵期は全国的にみて11月から翌年の6月ごろまでで、産卵場は本州中部以南の日本各地の沿岸で南方ほど産卵期が早い。成長につれて呼び名が変わり、3.5センチメートルまでがシラス、9センチメートルぐらいのものを小羽 (こば)イワシ、12センチメートルぐらいのを中羽 (ちゅうば)イワシ、16~18センチメートル以上を大羽 (おおば)イワシという。

 カタクチイワシanchovy/Engraulis japonicaは、カタクチイワシ科に属し、セグロイワシ、ヒシコイワシともよばれ、またタレクチ、ホタレイワシなど多くの地方名がある。体長15センチメートルに達し、体は延長しやや側扁 (そくへん)する。下あごは上あごより短く、上下両あごに1列の小歯がある。鱗は円鱗で剥がれやすく、腹面には稜鱗 (りょうりん)がない。体色は背側が暗青色で、腹側は白色。沿岸性の回遊魚で、プランクトンを主食とする。産卵期はほとんど周年にわたるが、盛期は春から夏と秋の2回、ただし北方では産卵期は遅れ盛期も1回。産卵場は東シナ海、九州から北海道に至る大陸棚海域である。北海道以南の日本各地沿岸、朝鮮半島、中国沿岸に分布。鮮魚、塩干品(煮干し、田作り、稚魚のしらす干し、たたみいわしなど)として食用にされるほか、成魚の活魚はカツオ一本釣り漁業の活き餌 (いきえ)としても重要である。

 ウルメイワシround herring, big-eye sardine/Etrumeus teresは、ニシン科に属し、体は円筒形で細長く、目に脂瞼 (しけん)がある。下あごは上あごよりわずかに突出し、微小な歯がある。鱗は円鱗で剥がれやすく、腹面には稜鱗がなく、側線もない。体色は背側は暗青色、腹側は銀白色。体長30センチメートルに達する。マイワシよりも暖海性の沿岸性回遊魚で、本州中部以南の日本沿岸、東シナ海、中国、台湾に分布する。

[浅見忠彦]

漁業

イワシ類を対象とした漁業は、九州から北海道に至る日本沿岸各地で行われ、古くから重要漁業となっている。とくにマイワシは資源が卓越したときの漁獲量の莫大 (ばくだい)なことと、変動の大きいことが特徴的である。ウルメイワシは漁獲量は少ないながら比較的安定し(1年に2万~6万トン)、カタクチイワシはその中間といえる(1年に15万~50万トン)。マイワシは巻網、揚繰 (あぐり)網、刺網、定置網などで漁獲され、第二次世界大戦前の1930年代には漁獲の最盛期に160万トンにも達した。その後、紀州沖の冷水塊の発達など環境条件の変化などの影響で漁獲は激減し、65年(昭和40)には1万トンを割る不振となった。しかし、その後、本州の太平洋側を主とする継続的な産卵量の増大傾向により、資源が加速度的に回復し、88年には日本全国で448万トンの漁獲をあげた。しかし、90年代以降は海水の環境変化などにより漁獲量が激減し、2003年(平成15)には5万トンにまで減少した。一方、カタクチイワシは、これとは対照的な変動を示し、マイワシが不振であった時期には1年に40万トン程度の漁獲があったが、80年は15万トンに低下した。しかし、その後漁獲量は変動しながらも増加傾向にあり、2003年には53万トンとなっている。本州沿岸から紀伊半島、日向灘 (ひゅうがなだ)から瀬戸内海、九州西岸、日本海沿岸の四つの群に分かれ、おもに巻網、パッチ網で漁獲される。シラス(稚魚)の多くはカタクチイワシで、本州の太平洋岸や瀬戸内海の河口周辺で多くとれる。ウルメイワシは、三重県から鹿児島県といった日本周辺の太平洋側の南部海域や、九州西岸の暖海域で巻網や敷網によって漁獲される。

[浅見忠彦]

利用

イワシ類は、従来食用としてのみでなく飼料や肥料として利用され、油はせっけんなどの材料として用いられてきたが、近年とくにマイワシ漁獲の増大につれて利用状況も著しく変化した。2003年(平成15)のイワシ類全漁獲量のうち、食用は生鮮食料7%、塩干品や缶詰などの加工食品11%、非食用は飼料・肥料13%、魚類養殖など漁業用餌料69%の利用状況となっており、直接食用への利用割合が少なくなっている。このようにイワシ類の非食用利用は、一般に需要の強い、より高価格の魚肉や畜肉などの食料生産の餌料として、いわゆる迂回 (うかい)的生産の重要な役割を果たしていることが特徴的といえる。

[浅見忠彦]

栄養成分

イワシのタンパク質は非常に良質で価値が高い。脂質は、マイワシが14%程度でもっとも多く、ついでカタクチイワシ12%、ウルメイワシ5%程度となっている。マイワシは、季節により脂質含有量の変動が大きく、とくに冬には増加する。またイワシの脂肪中には、EPA(エイコサペンタエン酸。国際標記はIPA=イコサペンタエン酸)とよばれる血栓防止の効果をもつ多価不飽和脂肪酸を多く含む。しかし多価不飽和脂肪酸は空気に触れると酸化しやすいため、塩、干魚に加工したものは油の酸化が早く、黄褐色になりやすい。ビタミンではナイアシンを多く含む。

[河野友美][大滝 緑]

料理

イワシの郷土料理は各地にあり、おもにマイワシとカタクチイワシが用いられる。石川県金沢市には「ぬか漬けのイワシ」がある。イワシの頭、腸 (わた)を取り去り、1か月くらい塩漬けにしてから、ざるにあげて水けをとり、ぬか3、塩2、麹 (こうじ)2分の1、トウガラシ少々を混ぜ合わせたものを桶 (おけ)の底に薄く敷き、イワシを並べる。その上にさらに、ぬか、塩などを加え、何段か積み重ね、上に重石 (おもし)を置き、3~4か月後に用いる。また紀伊半島では貝塚煮がつくられる。小魚を酢煮して柔らかくして用いる料理で、イワシに限らずいろいろの魚を利用する。香川県のいりこ飯は、イワシをしょうゆ漬けにして飯に加えたもの。福岡県にはイワシのちり鍋 (なべ)がある。長崎県のいわし餅 (もち)は、イワシの骨をとり、すり鉢でよくすって塩少々を加え、小さいサトイモぐらいに丸め、ごま油で揚げたもので、吸い物の種にしたり、もう一度煮て用いることもある。

 稚魚を集めて薄く平らに干し上げたものをたたみいわしといい、神奈川県大磯 (おおいそ)、静岡県産のものには佳品が多い。ゆでて干したものを「しらす干し」または「ちりめんじゃこ」という。やや大きい稚魚を素干しにしたものを「ごまめ」、または「田作り」という。田作りの名は、田植どきに豊作を祈願するのに用いる魚の意からきている。小さいカタクチイワシをヒシコといい、これを呼び売りする声はヤシコと聞こえた。

[多田鉄之助][大滝 緑]

民俗

イワシは日本人にとって古くからもっともなじみの深い魚で、漁獲量が多く大衆魚であったことから、タイなどに比べて卑しい魚とされたが、庶民の重要なタンパク源であった。平城宮跡から発見された木簡 (もっかん)や『延喜式 (えんぎしき)』にもイワシの名がみられ、節分の夜に焼いたイワシの頭とヒイラギなどを戸口にさす風習は『土佐日記』にも記されている。これは全国的なもので、節分に訪れる鬼がヒイラギのとげで目をさし、イワシを焼くときの強烈なにおいを嫌がるとして古くから魔除 (まよ)けにされた。「鰯の頭も信心から」ということわざも、この節分の行事に由来している。また「にらみイワシ」とか「すわりイワシ」といって、元旦の朝の御膳 (ごぜん)に1尾をつける風習もあり、田作り、ごまめなどは田植の祝いや、祝儀の肴 (さかな)とされた。

[矢野憲一]



世界大百科事典

イワシ
鰯/鰮
clupeoid fish
herring-like fish

ニシン目ニシン科のマイワシ,ウルメイワシ科のウルメイワシとカタクチイワシ科のカタクチイワシの総称,またはこれらに近縁種を含めたものの総称。なかでも代表的なものはマイワシである。

 世界に産するイワシ類は十数種知られており,各地で重要な漁場を形成している。とくに,北アメリカ西岸のサーディンSardinops caeruleus(英名sardine),南アメリカ西岸のアンチョビーEngraulis encrasicolus(英名anchovy),ヨーロッパのピルチャードSardina pilchardus(英名pilchard)などがよく知られている。

 マイワシSardinops melanostictaはニシン科マイワシ属の1種。体側に明りょうな7個程度の黒点のあることからナナツボシとも呼ばれている。また,大きさによっても呼名が変わり,白くまだ半透明の35mm以下の稚魚をシラス(白子),35~45mmの幼魚のものをカエリまたはアオコ,体長6cm以下のものを小イワシ,6~11cmのものを小羽(こば)またはコベラ,11~16cmのものを中羽(ちゆうば),16cm以上を大羽(おおば)という。それぞれ利用方法に大きな違いがあるため,また,人々の身近で親しまれてきたためこのように細かく呼び分けられてきた。小羽イワシまでは当歳魚,中羽は2歳魚,大羽は3歳以上と考えられる。

 カタクチイワシEngraulis japonicaはマイワシよりやや小型で,下あごが上あごより著しく短く名まえの由来となっている。ウルメイワシEtrumeus teresはマイワシよりやや大型になり,胴は丸みを帯びており体側には黒い点がない。やや沖合に生息する傾向がある。いずれの種も沿岸付近に生息する表層回遊魚で,日本では沿岸から5~約50km以内に主漁場が形成される。大量に群れをなし,繊細で小型のため大型魚のよい餌となっている。〈ウルメイワシ〉〈カタクチイワシ〉についての詳細はそれぞれの項目を参照されたい。

 マイワシの産卵期は地域によって異なり,北ほど遅く九州西部で12~3月,能登付近で4~5月,房総近海で3~5月である。卵は分離浮性卵で,直径1.2~1.6mm程度であり,水中にかざして見ると美しい虹彩を放つ。雌1尾で4000~2万個の卵をもち,日没前から水面近くに浮上してきて夜半前までに大半が産卵する。孵化(ふか)は15~20℃の水温で50~60時間である。その孵化仔魚(しぎよ)は3~5mm程度で腹部に卵黄をもっている。大量に孵化するが,孵化仔魚や稚魚の生残率はきわめて低く,再び産卵に参加できるものは2~4匹程度とごく限られている。とくに,卵黄吸収後,自然の餌をとりはじめるころにもっとも死亡率が高く,critical periodとして資源変動の大きな要因として考えられている。孵化仔魚は浮遊性甲殻類であるコペポーダ(橈脚(じようきやく)類)の幼生ノウプリウスをおもに摂餌し,成長するにつれより大型のプランクトンを摂餌するが,成魚になり鰓耙(さいは)が発達すると,より小さいケイ藻などの植物プランクトンをもとるようになる。

 幼期には,沿岸性が強く水深10~30m程度の底層付近に大群をなしており,成長するにつれしだいに深くまで生息できるようになる。成魚は水深0~110mを自由に泳ぎ回る。季節に応じて北上,南下を行い,それぞれ索餌回遊群(上りイワシ),産卵回遊群(下りイワシ)と呼ばれる。

漁業

そのときどきに日本の各地で,きんちゃく網,定置網,地引網,流し網などさまざまな漁法で漁獲される。

 マイワシの漁獲量は過去に大きく変動しており,1930年代には160万tにも達したが,70年には0.9万tに落ち込んだ。かわるようにしてカタクチイワシが多く漁獲された。この傾向は日本だけでなく北アメリカ西岸のサーディンにもみられた。しかし,70年代以降急増し,78年には100万tを超える漁獲があり復活の兆しをみせ,80年代後半には450万t近い漁獲になったが,90年代後半には減少し最高時の1割にも満たなくなってしまった。この資源量変動の原因として二つの説があり,海況の変化により産卵場の環境に閾(いき)値を超える異変が生じ産卵に不適当になったり,孵化仔魚の餌が十分に供給されず初期生残率を下げ再生産に失敗したか,または回遊経路に変化が生じ漁獲されにくくなったとする環境による影響をあげる説と,もう一つは人為的な乱獲により資源の枯渇を招いたとする説とがある。いずれにせよ,食物連鎖の中での第一次生産と大型魚を結ぶ,重要な餌としての位置を占めるイワシ類の資源量の変動の原因を解明することは大きな意味をもっている。

イワシの利用

日本では,マイワシの骨が貝塚より見いだされるなど古くから利用されていたことがわかる。江戸時代から昭和初期にかけて,九十九里浜のイワシの地引網が盛んで,生食用,干物,または灯火用の油,その搾りかすで肥料としての〆粕(しめかす),ほしか(干鰯)などに利用していた。現在も地名にそのころにぎわった漁村集落のなごりが見られる。

 値段が安く大衆的な魚としてさまざまな利用法で用いられているが,高級魚志向の現代においては鮮魚としてよりも加工品として用いられることのほうが多くなってきている。とくに高級魚養殖用の餌料,オイルサーディンなどの缶詰類,肥料としての乾燥粉末(フィッシュミール)などへの用途が大きい。カツオの一本釣りの生き餌としてきんちゃく網で漁獲される。
[松下 克己]

料理

貝原益軒が《日本釈名》(1700)で〈いやし也,魚の賤(いやし)き者也〉としたように,イワシを下賤(げせん)のものとする観念は古くから日本人の中にあった。しかし,室町期ころから宮廷でも食べていたもので,〈むらさき〉〈おむら〉という女房詞はアユ(アイ)にまさるの意によるものであった。西鶴の浮世草子には赤鰯の語が頻出する。これは塩漬のイワシのことで,正月を迎える大坂の庶民にはなくてはならぬものだった。しばしば油焼けして赤黒くなっていたためであろう,赤さびたなまくら刀を赤鰯とあざけるようにもなった。料理書には青鰯というのも見えるが,これは薄塩で青いものをいった。現在,加工品としては,マイワシとウルメイワシが目刺し,丸干し,みりん干しなどの干物やオイルサーディンの缶詰にされる。〈ひしこ〉とか〈しこいわし〉とも呼ばれるカタクチイワシはごまめや煮干しのほか,稚魚は白子(しらす)干しやたたみイワシにされる。また,大羽イワシは秋田名物しょっつるの原料ともされる。生のイワシは塩焼き,酢の物,煮つけ,南蛮漬,すり身にしてつみいれなどにするが,きわめて鮮度のよいものは生食がいい。包丁で頭を落として指先で腹をさき,中骨と腸を除いて酢洗いし,これをワサビじょうゆなどで食べる。

 〈いわしこい〉などと呼び歩いたイワシ売は,第2次世界大戦ころまでは東京でもよく見られたものであった。御伽草子の《猿源氏草紙》の主人公は伊勢のイワシ売に設定されており,《本朝食鑑》によると,江戸時代初期の京都で見られたイワシ売は岸和田(大阪府)や桑名(三重県)のものが多かったという。
[鈴木 晋一]

ほしか

鰯は日本でつくった文字で,この魚は水から出るとすぐ死ぬ弱い魚の代表だからといわれる。古くから食用とされたが,とくに多くとれた場合には煮て魚油をとり,残りはほしかとしておもに商品作物の肥料とした。このため,近世中期以後の京阪地方で木綿,タバコ,アブラナ,サトウキビなどの生産が増加するにつれ,ほしかの需要も増大し,これを供給するために西は四国の宇和海沿岸,東は房総半島の銚子から九十九里浜を経て三崎方面で,地引網を使用した大量のイワシの漁獲が行われ,京阪地方に輸送されるに至った。大漁節はこれに伴って起こった民謡であり,また,出稼ぎの関西漁民に随行した商工業者によって銚子,野田のしょうゆ製造も発展した。
[千葉 徳爾]

[索引語]
clupeoid fish herring-like fish サーディン Sardinops caeruleus sardine アンチョビー Engraulis encrasicolus anchovy ピルチャード Sardina pilchardus pilchard Sardinops melanosticta ナナツボシ 白子 カエリ アオコ(魚) 小イワシ 小羽 コベラ 中羽 大羽 カタクチイワシ(片口鰮) Engraulis japonica ウルメイワシ Etrumeus teres マイワシ むらさき(イワシ) おむら 赤鰯 青鰯 目刺し(干物) ひしこ しこいわし たたみイワシ イワシ売 干鰯
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1. イワシ画像
日本大百科全書
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2. イワシ画像
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ニシン目ニシン科のマイワシ,ウルメイワシ科のウルメイワシとカタクチイワシ科のカタクチイワシの総称,またはこれらに近縁種を含めたものの総称。なかでも代表的なものは
3. いわし[いはし]
日本国語大辞典
〔名〕植物「ひとつば(一葉)」の古名。*本草和名〔918頃〕「石韋〈略〉一名瓦韋 一名石産 又有木韋 和名以波乃加波 一名以波之 一名以波久佐」
4. 鰮(鰛)
新選漢和辞典Web版
《現》〈いわし〉鰯(いわし)。沙丁魚(shādīngyú)ともいう。  部首内画数:魚 9鰛 総画数:20 俗字 JISコード:8260 JIS補助漢字コード
5. いわし【鰯・鰮】画像
日本国語大辞典
〔名〕(1)ニシン科の海魚、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなどの総称。《季・秋》*平城宮出土址木簡〔756頃〕「青郷御贄伊和志
6. 鰯
新選漢和辞典Web版
人名用漢字 〈いわし〉小型の近海魚。
7. いわし【鰯】
数え方の辞典
▲匹、▲尾 目刺しに加工されると「連」、開きに加工されると「枚」で数えます。 ⇒魚
8. 鰯(いわし)
古事類苑
動物部 洋巻 第1巻 1419ページ
9. 〓
字通
国字 〔新〓字鏡、享和本〕に「〓 伊和志(いわし)」、〔和名抄〕に「
10. イワシキエヴィチ ヤロスワフ
世界文学大事典
ポーランドの詩人,小説家。ウクライナに生まれ,キエフで法学と音楽を学ぶ。1918年にワルシャワに移り,文学グループ〈スカマンデル〉に参加。戦間期は外交官として西
11. イワシクジラ
日本大百科全書
哺乳ほにゅう綱クジラ目ナガスクジラ科のヒゲクジラ。体はほっそりした紡錘形で、鎌かま形の背びれがある。背側は黒く腹側は白いが、中間にぼかし模様がみられる。顎胸がく
12. イワシクジラ
世界大百科事典
の後4.4mの子を出産する。1年以内に離乳し,2年に1回出産する。餌はオキアミなどの甲殻類やイワシ,サンマなどの群集性の小魚。和名,英名とも食べ物によるといわれ
13. イワシデ
日本大百科全書
カバノキ科(APG分類:カバノキ科)の落葉低木で、高さ3メートルに達し、密に枝分れする。葉は互生し、厚く、卵形、小形で長さは約3センチメートル前後、側脈は10~
14. イワシのおもな種類〔標本画〕[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
©大片忠明
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日本大百科全書
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16. イワシモツケ[百科マルチメディア]画像
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日本大百科全書
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ユリ科(APG分類:チシマゼキショウ科)の多年草。葉は左右2列に密に互生し、剣状で長さ10~40センチメートル、幅4~8ミリメートル。7~8月、葉間から高さ20
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日本大百科全書
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23. いわし‐あぶら【鰯油】
日本国語大辞典
〔名〕鰯からしぼりとった油。硬化油、塗料油などの原料とした。いわしゆ。*諸問屋再興調‐二一・宝暦五年〔1755〕午九月・手形帳書抜「一、本芝三町目家守市郎兵衛〈
24. 鰯油(いわしあぶら)
古事類苑
器用部 洋巻 第2巻 311ページ
25. いわし‐あみ【鰯網】
日本国語大辞典
〔名〕鰯を獲るのに用いる建て網の一種。また、その漁。現今では鰯が減少しているので、機動性のない建て網はすたれ、巻き網などに代わってきている。《季・秋》*雑俳・う
26. 鰯網(いわしあみ)
古事類苑
産業部 洋巻 第1巻 391ページ
27. 鰯網(いわしあみ)で鯨(くじら)の大功(たいこう)
故事俗信ことわざ大辞典
「鰯網で鯨を捕る」に同じ。
28. いわしあみ で 鯨(くじら)を捕(と)る
日本国語大辞典
取るとは此のこと」*浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記〔1781〕七「三浦が爰(ここ)に来りしは、鰯網(イワシアミ)で鯨(クジラ)の大功」
29. 鰯網(いわしあみ)で鯨(くじら)を捕(と)る
故事俗信ことわざ大辞典
取るとは此のこと」浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)七「三浦が爰(ここ)に来りしは、鰯網(イワシアミ)で鯨(クジラ)の大功」日本俚諺大全(1906~08
30. 鰯網(いわしあみ)へ鯛(たい)が掛(か)かる
故事俗信ことわざ大辞典
予期しない幸運にあうことのたとえ。鰯網で鯨を捕る。〔諺語大辞典(1910)〕
31. いわしうら【鰯浦】長崎県:南松浦郡/奈良尾町
日本歴史地名大系
中世よりみえる五島の浦。現奈良尾町の岩瀬浦に比定される。嘉暦二年(一三二七)閏九月二九日の白魚盛高和与状案(青方文書)に「いわしたけ」とみえ、西浦部のうち下浦部
32. いわし‐うり【鰯売】
日本国語大辞典
に付し事「彼いわし売手に持し銭を見」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・四「勇ましい鰯売(イワシウリ)の呼声」
33. いわしうりこいのひきあみ【鰯売恋曳網】
歌舞伎事典
 戯曲。一幕。三島由紀夫作。昭和二九(1954)年東京・歌舞伎座で、猿源氏=一七世中村勘三郎、螢火=六世中村歌右衛門などで初演。室町時代の《猿源氏草紙》に取材し
34. いわしえしんでんむら【鰯江新田村】愛知県:海部郡/佐屋町
日本歴史地名大系
[現]佐屋町鰯江新田 南と西を善太新田村に接する小村。「徇行記」によれば、概高一一四石余は一円蔵入地。田は九町九反八畝余、畑は二町四反六畝余。「寛文覚書」に戸数
35. いわ‐しお[いはしほ]【岩塩】
日本国語大辞典
〔名〕山中から出る天然結晶の塩。がんえん。やましお。*鉱物字彙〔1890〕〈小藤・神保・松島〉「Halite (Rock Salt) Iwa
36. いわ‐しか[いは‥]【岩鹿】
日本国語大辞典
〔名〕「かもしか(羚羊)」の異名。《いわしか》長野県005 静岡県富士郡012 周智郡054
37. いわし‐かす【鰯滓】
日本国語大辞典
〔名〕鰯から油と水分を取り去って干したもの。肥料に用いる。鰯搾滓(いわししめかす)。〓[カ]
38. いわしがしまむら【鰯ヶ島村】静岡県:焼津市
日本歴史地名大系
[現]焼津市鰯ヶ島 城之腰村の南に位置し、東は駿河湾に臨む。益津郡に属する。城之腰村・北新田村とともに焼津湊三ヵ村とよばれた。寛永期(一六二四―四四)の史料には
39. いわし‐がも【鰯鴨】
日本国語大辞典
〔名〕鳥、かもめ(鴎)。《いわしがも》島根県簸川郡・八束郡725 《いわしどり〔鰯鳥〕》長崎県五島917
40. いわしがわ【鰯川】愛媛県:北宇和郡/松野町
日本歴史地名大系
吉野川の支流で、松野町松丸の西部で吉野川に合流する。その水源は郭公岳(一〇一〇メートル)・飯盛山(七二六メートル)である。上流であし谷川と二本になり、松野町内有
41. いわしがわむら【岩清川村】高知県:南国市
日本歴史地名大系
[現]南国市岡豊町八幡 八幡村の南、西流する国分川に沿う農村。長宗我部氏の岡豊城を中心として発達した村で、北の八幡村とは同一村として扱われる場合が多かった。「土
42. いわしぎょぎょう【〓漁業】
国史大辞典
鰯漁業が特に発達し、わが国第一の漁業になったのは江戸時代のことである。江戸時代にはいるや、従来摂津・紀伊・丹後など畿内を中心に行われていた鰯漁業も、全国的広が
43. いわし‐くじら[‥くぢら]【鰯鯨】
日本国語大辞典
之」*安吾新日本地理〔1951〕〈坂口安吾〉伊達政宗の城に乗り込む「白ナガス鯨、イワシ鯨、小さなミンク鯨というあたりが美味の由」
44. 鰯鯨(いわしくじら)
古事類苑
動物部 洋巻 第1巻 1489ページ
45. いわし 食(く)ったる鍋(なべ)の鉉(つる)
日本国語大辞典
「いわし(鰯)煮た鍋」に同じ。*洒落本・売花新駅〔1777〕自序「よくよく聞ば他人にあらず、鰯くったる鍋のつる」
46. 鰯(いわし)食(く)ったる鍋(なべ)の鉉(つる)
故事俗信ことわざ大辞典
「鰯煮た鍋」に同じ。 洒落本・売花新駅(1777)自序「よくよく聞ば他人にあらず、鰯くったる鍋のつる」
47. いわし‐ぐさ【鰯草】
日本国語大辞典
〔名〕植物「からむし(苧)」の異名。
48. 鰯雲
日本大百科全書
10種雲級では巻積雲または高積雲に分類される。鰯雲とよばれる由来は、(1)イワシやサバの鱗を連想させる、(2)イワシの群れを連想させる、(3)イワシやサバの豊漁
49. いわし‐ぐも【鰯雲】
日本国語大辞典
の旦(あした)より、鰯雲(イワシグモ)の雨催す秋のゆふべまで」*寒雷〔1939〕〈加藤楸邨〉「鰯雲ひとに告ぐべきことならず」イワシ
50. いわし‐こ【鰯子】
日本国語大辞典
売り歩く魚商が売り声に用いた。*門三味線〔1895〕〈斎藤緑雨〉二一「夕河岸売る男の行違ひさま、鰮子(イワシコ)と高く呼びしにおどろきて」
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ウナギ(世界大百科事典)
ウナギ目ウナギ科Anguillidaeの硬骨魚の総称,またはそのうちの1種を指す。ウナギ類は海で生まれ淡水中で成長するが,その生活史はまだなぞに包まれている部分が多い。いずれもウナギ属Anguillaの魚で世界中に16種いるが,そのうち3種はそれぞれ
アワビ(世界大百科事典)
ミミガイ科の巻貝のうち大型の3種マダカアワビ(マダカともいう)Nordotis madaka,メカイアワビ(メンガイ,メガイともいう)N.gigantea(=N.sieboldii),クロアワビ(オンガイ,オガイともいう)N.discus(英名
スズキ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱スズキ目スズキ科に属する海水魚。北海道から鹿児島、および台湾、朝鮮半島、中国などの沿岸に分布する。全長1メートルに達し、体は長く側扁する。体色は背側は青灰色で、腹側は銀白色である。若魚は背側や背びれに小黒点が散在するが、成魚では消える
オコゼ(国史大辞典・世界大百科事典)
硬鰭類に属する海魚で、古くは「ヲコジ」「ヲコシ」と呼んだ(『和名類聚抄』『新撰字鏡』など)。形はなはだ醜く、しかもとげに毒があってこれに刺されると長い間痛む。しかし味は美味で、これを山の神が非常に喜ぶという伝承が古くからある
金魚(国史大辞典・世界大百科事典)
原産地は中国大陸で、三~四世紀ごろ中国南部地方で野生のフナの中に紅色金色のものが発見されたのがはじまりである。飼育の始まったのは十世紀の後半からで、やがて十四~十六世紀ごろには陶製の大鉢や壺などを用いた盆養と称する飼育が盛んになった
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パンダ(世界大百科事典)
ジャイアントパンダとレッサーパンダの2種からなる食肉目パンダ科Ailuridaeの哺乳類の総称。レッサーパンダlesserpanda,Ailurusfulgensはネパール,シッキム,ミャンマー北部,中国中・南部に分布。体長51~64cm,尾長28~49cm,体重3~4.5kg。体毛は長く柔らかく
ライチョウ(日本大百科全書・世界大百科事典)
広義には鳥綱キジ目キジ科ライチョウ亜科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの一種をさす。この亜科Tetraoninaeは7属16種からなる。短く頑丈な嘴(くちばし)と、先が丸い短い翼をもつ。尾は長くない。キジ目のほかの鳥とは、とくに足に違いがあり
サバ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱スズキ目サバ科サバ亜科のうちサバ族に属する海水魚の総称。世界の熱帯から温帯域内の沿岸部に分布するが、とくに西太平洋からインド洋海域に多産し、この海域ではもっとも重要な漁獲物である。サバ族は2属6種で、サバ属3種とグルクマ属の3種が知られている
イワシ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱ニシン目に属する海水魚のうち、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの総称、またはこれらの近縁種を含めたものの総称。ときにはマイワシだけをさすこともある。これらの魚種は、一般に漁獲量も多く、日本の水産上重要な種類であるばかりでなく、魚をはじめ
アナゴ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱ウナギ目アナゴ科Congridaeに属する海水魚の総称。日本近海では北海道以南の各地に産する。体はほぼ円柱状で、尾部は多少側扁(そくへん)する。目はよく発達し、ときには非常に大きい。鱗(うろこ)はないが、側線はある。腹びれはなく、胸びれを欠く
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