ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. 生物
  8. >
  9. 魚・貝
  10. >
  11. 金魚
国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典

国史大辞典
金魚
きんぎょ
原産地は中国大陸で、三~四世紀ごろ中国南部地方で野生のフナの中に紅色金色のものが発見されたのがはじまりである。飼育の始まったのは十世紀の後半からで、やがて十四~十六世紀ごろには陶製の大鉢や壺などを用いた盆養と称する飼育が盛んになった。日本にはじめて渡来したのは室町時代の末期で、その後江戸時代初めまで何度かもたらされたようであるが戦乱時代のため飼育・繁殖の状態など判然としない。やがて太平の時代が続き元禄時代になると絢爛な文化の訪れとともに江戸では金魚を商う店ができるほどにまでなる。しかしこの時代はまだ高価で一部上流階級の豪奢な生活の対象でしかなかった。その後文化の爛熟期ともいうべき江戸時代中期より後期にかけては一般大衆の愛玩物として普及繁殖し、庶民的な文芸・工芸である俳句・川柳・狂歌、錦絵・玩具などにも夏の涼味の対象などとして盛んに現われるようになり、主要産地大和郡山では明治維新に際して失職した下級武士たちによる集団産業化の試みが成功するなどの理由により多量生産時代を迎えた。終戦後酸素注入法の考案による輸送力の画期的な発達に伴い、国内はもちろん世界的にも流行を見るに至った。わが国への渡来当初は和金の類の下物であったと想像されるが、江戸時代中期以後にはランチュウなどかなりの高級品種がもたらされるようになり一部愛好家にもてはやされた。また飼育の大衆化につれてわが国独自の品種も作り出され、現在その品種は約三十種といわれている。産地としては奈良県大和郡山・愛知県弥富などが知られる。
[参考文献]
柳沢文庫専門委員会編『大和郡山市史』、小松春鄰編『金鱗社養魚日誌』、貝原篤信『大和本草』一三(『益軒全集』六)、貝原好古『大和事始』六(同一)、平野必大『本朝食鑑』七、寺島良安編『和漢三才図会』四八、安達喜之『金魚養玩草』、坂上文英『金魚賦註』、松井佳一『金魚の研究』
(石田 貞雄)


日本大百科全書(ニッポニカ)
キンギョ
きんぎょ/金魚
goldfish 
[学]Carassius auratus

硬骨魚綱コイ目コイ科に属する淡水魚。観賞魚として著名な魚。形態学的にフナに類似し、染色体も同数・同型で、また同系交配によりフナに類似した個体が出現することからフナの変種とされる。学名は「黄金色の魚」の意味で、原産地の中国では1世紀ごろから金魚(チンユウイ)とよばれている。韓国でも金魚(キムポン)である。
[鈴木 亮]

愛玩の歴史

揚子江(ようすこう)下流の浙江(せっこう)省、江西(こうせい)省付近が原産地といわれ、晋(しん)代(265~450)には、すでに赤いフナ(ヒブナ)が存在したことが古い文献に記されている。本格的に飼育されるようになったのは、宋(そう)朝のころからである。日本には、室町時代の1502年(文亀2)に明(みん)から渡来したのが最初である。当時は貴族や豪商などの上層階級の間で愛玩(あいがん)飼育されていたが、江戸中期になってからは、一般市民の間にも流行し、夏の金魚売りの呼び声は江戸風物の一つであった。飼育の長い歴史の過程で、突然変異によって現れたさまざまの形のものが選抜され、さらに交雑によって多くの品種が出現した。
[鈴木 亮]

形態

キンギョは、フナと共通する点が多いが、品種によって外形や色彩が著しく異なっている。一般にフナよりも体高が高く、体幅が広い。頭部の表皮が肥厚したこぶ状の肉瘤(にくりゅう)があるもの、目が突出したもの、尾びれがさまざまの形に開いているもの、背びれを欠くものなどがある。体色は、赤、白、黄赤色のものが多いが、黒色、銀色、茶色のものや、黒斑(こくはん)をもつものもある。色の違いは、皮膚にある色素細胞や虹胞(こうほう)によって決まる。赤色の部分には赤色細胞、黄色細胞が多い。黒色細胞が表皮に多数存在すると黒色を帯び、真皮に少量存在すると青色を帯びる。色素細胞を欠いた場合には透き通り、色素細胞に虹胞が加わると光沢が出て、黄赤色のものは黄金色に、透明のものは銀白色となる。虹胞を欠く鱗(うろこ)を透明鱗(りん)とよび、虹胞のある普通鱗と透明鱗の混在しているものをモザイク鱗という。しかし、孵化(ふか)して2か月ぐらいの間は、いずれの品種の稚魚も黒色素細胞とわずかの黄色素細胞しかなく、フナの稚魚と同じく暗緑色。その後、急に体色が変化し、さまざまの色が出現。この現象を褪色(たいしょく)とよび、その時期は飼育環境などの影響によって左右される。雌雄の形態的な違いは顕著でないが、産卵期が近づくと、一般に雌の腹部は雄よりも膨らみ、雄のえらぶたなどに追星(おいぼし)とよばれる白色の小突起が現れる。また生殖孔(こう)が、雄では小さく長楕円(ちょうだえん)形で、雌では円形に近く、やや突出している。
[鈴木 亮]

品種

現在、日本でみられる品種は、明治年代までに輸入された在来種とよばれるもの、日本で選抜や交雑によってつくられたもの、第二次世界大戦後に中国から輸入された中国金魚と、アメリカから輸入された種類に分けられる。
[鈴木 亮]

在来種

(1)ワキン(和金) 体は細長く、ひれは短くてフナに似ている。体色は赤、白あるいはその両色が斑紋状のものが多い。尾びれはフナ尾形のほか、三つあるいは四つに分かれたものがある。諸品種のうちではもっとも産額が多く、飼育しやすい。
(2)リュウキン(琉金) 体は丸くて短く、各ひれは長い。尾びれは三つ尾と四つ尾があり、キンギョの代表品種の一つである。
(3)デメキン(出目金) 両眼が左右に突出して大きい。尾びれは三つ尾あるいは四つ尾。体色が黒いものをクロデメキン、赤いものをアカデメキン、赤・白・黒の3色あるものをサンショクデメキンとよぶ。
(4)チョウテンガン(頂天眼) 両眼が上方を向いて突出し、背びれを欠く。体はデメキンよりもやや細長い。
[鈴木 亮]

日本でつくられた品種

(1)ランチュウ(蘭鋳) 体は丸形で、背びれがなく、そのほかのひれは短く、頭部にこぶのあるのが特徴。イトミミズなどの動物性食物を多く食べるほどこぶがよく発達する。
(2)オランダシシガシラ(和蘭獅子頭) 体は短いが、リュウキンのように各ひれが長い。尾びれは三つ尾または四つ尾。頭部にこぶができる。
(3)ジキン(地金) 体形はワキンに似ているが、四つ尾の尾びれが体軸に対して直角に開き、後方からみるとX状をしているのが特徴で、これを孔雀(くじゃく)尾とよぶ。名古屋を中心とした愛知県の名産で六鱗(ろくりん)ともよばれるが、この名は、体色が変化する時期に、ひれやえらぶたの一部および吻部(ふんぶ)以外の表皮を人が爪(つめ)などではぎ取って体色を変化させることに由来している。つまり、はぎ取ったところは白色になり、残した部分の6か所だけは赤いという意味である。
(4)トサキン(土佐金) 体形はリュウキンに似ているが、尾びれが左右に著しく開き、先端部が前方に反転している。高知県を中心に発達した品種で、少数が飼育保存されている。
(5)キャリコcalico 体形はリュウキンに似るが、赤、白、青、紫、黄、黒色の斑紋が混在している。サンショクデメキンとリュウキンの交雑によって作出された。
(6)シュブンキン(朱文錦) 尾びれはフナ尾で、各ひれは長く、体色はサンショクデメキンと同様。サンショクデメキンとフナの交雑によって作出された品種。
(7)その他 アズマニシキ(東錦)、シュウキン(秋錦)、ワトウナイ(和藤内)も日本で作出された品種であるが、生産尾数は少ない。
[鈴木 亮]

中国金魚

(1)スイホウガン(水泡眼) 両眼が背方を向き、下側にリンパ液の入った水泡がある。
(2)チュンシュリンユウイ(珍珠鱗魚) 体形はリュウキンに似ているが、鱗の表面に石灰質が沈着して盛り上がっている。
(3)その他 鼻孔周辺部の肉質が突起して房状になったシュウチュウイ(絨球魚)、えらぶたが外側へ反転しているファンサイ(翻鰓)、体色が褐色のツェユイ(赭魚)などの品種もある。
[鈴木 亮]

アメリカからの輸入種

コメットcometはワキンに似ているが、彗星(すいせい)cometを思わすように長いフナ尾をもつ。
[鈴木 亮]

習性

温水性で、適水温度は25℃ぐらいで、生存範囲は0~35℃。雑食性であるが、イトミミズ、アカムシなどの小動物をとくに好む。人になれやすく、環境がよければ体長25センチメートルにもなり、20年以上も生存するものがあるという。塩分に対しては、1.5%ぐらいまでなら死ぬことはない。水中の溶存酸素量が水1リットル中に2cc以下(普通は6~7cc)になると、水面で口をぱくぱくする。これを「鼻上げ」といい、長く続くと死亡する。普通は生後2年で親になり、自然に近い状態では、5、6月ごろ、降雨後の翌朝に産卵することが多い。まれに9、10月に産卵する場合もある。また、水温を人工的に調節すると、年中望む時期に産卵させることができる。卵は、20℃では3、4日で孵化し、さらに3日ぐらいたつとミジンコなどの小動物を食べるようになる。
[鈴木 亮]

愛玩飼育

10リットルぐらいの水槽でも飼育できるが、酸素欠乏による鼻上げをさせないことがもっともたいせつである。これを防ぐには、収容尾数を減らすか、またはポンプで送気し、水中で空気を分散させるか、循環濾過(ろか)装置をつけることが必要である。餌はイトミミズなどの生き餌(え)が最適であるが、市販の養魚用配合飼料でもよい。与える量は水温によって加減し、25℃前後のときにもっとも多く必要で、この水温のときに欠食させるとやせる。10℃以下、30℃以上のときや、鼻上げをしているときには与えない。また、糞(ふん)が紐(ひも)状に長く続いたり、配合飼料が原形に近い形で排出される場合は、餌(えさ)の多すぎを意味する。30℃以上の場合は別として、水温が高いほど食欲が盛んで、よく成長するが、排出物が多くなり、水が汚れ、鼻上げの原因になりやすいので注意しなければならない。水温が急に低下すると、死亡したり病気にかかりやすい。また、水道水の中には塩素が含まれていることが多く、そのまま使用するのは危険である。水換えの際には、くんで数時間ぐらいおき、塩素ガスを発散させてから水を使用することがたいせつである。ランチュウやリュウキンなど一般に高級なものは、体形の関係で鼻上げ行動が長時間続けられないので、水槽の水を濾過させる装置をつけて、死なせないように管理する必要がある。
[鈴木 亮]

養殖

日本では奈良県大和郡山(やまとこおりやま)市、愛知県弥富(やとみ)地方および埼玉県下の順に産額が多い。養殖用の稚魚を生産するには、広さが2~3平方メートル、深さ30センチメートルぐらいのコンクリート池を用いる。池を掃除してからきれいな水を張り、卵を産み付けさせるための魚巣(ぎょす)(キンギョモなど)を水面近くに浮かべ、ここに成熟した雌雄の親を放す。午前中にこの作業を終えておけば翌朝ほとんど産卵するが、午後に延びると産卵が1日遅れる。卵はこの池で孵化させるので、産卵後は親を別の池に移し、卵を食べるのを防ぐ。一方、産卵予定日の3、4日前に、水田を一部改造した程度の養魚池に、石灰や鶏糞などの肥料を散布し、水深を30センチメートルぐらいにしておく。孵化した稚魚が餌を食べ始めるころには、この養魚池に、ワムシやミジンコなどの小動物や植物プランクトン(アオコなど)など、稚魚の餌が発生する。孵化後3日目の稚魚をこの池に放せば、それらの餌料を食べて成長する。20日間ぐらいたつと、池中の餌料(じりょう)は食べ尽くされるので、配合飼料か自家製の練り餌を与えて本格的に養成する。養魚池は通常、止水状態にしておくが、これはアオコを適量に発生させることを目的とする。養魚池に発生したアオコは、酸素を補給するだけでなく、魚が排出する窒素やリンを吸収する。また、キンギョがアオコを食べると、体色が濃くなる。稚魚放養後、40~50日目に取り上げて、不正形の個体を選別して除去し、各品種の特徴を備えているものだけを残して飼育を続ける。
[鈴木 亮]

病気

おもな病気は、原生動物のイクチオフチリアスの寄生による白点病と、甲殻類のイカリムシおよびチョウ(ウオジラミ)による寄生虫病である。白点病は、体表面に白い粉を振りかけたようになる病気で、温度変化の激しい時期、とくに早春と晩秋に発生しやすい。水槽飼育の場合は、水温を28℃ぐらいに上昇させ、食塩を1%の濃度になるように溶かすとよい。養魚池で発生した場合には、水位をあげ、温度の変化を防止するとともに、食塩を1%の濃度になるように池に散布する。イカリムシは1センチメートルぐらいの紐状の動物で、錨(いかり)状をした頭部をキンギョの鱗の間から筋肉内に差し込んで体液を吸う。チョウは直径2~3ミリメートルぐらいで円形状をしており、肉眼的にはシラミに似ている。体表面に吸着して血液を吸うが、その際に毒液を注入する。これが寄生すると、キンギョは水面上に跳ね上がったり、水底に体をこすりつける。これらの寄生虫を駆除する薬品には、水産用マゾテンが特効薬で、200万分の1の濃度になるように養魚池に散布することが有効な方法とされているが、この薬剤は毒性が強いので、散布後は池の水を直接河川などに放流しないようにする必要がある。
[鈴木 亮]



世界大百科事典
キンギョ
金(錦)魚
gold fish
Carassius auratus

フナ(コイ目コイ科)の観賞用に改良された飼育品種で,アジア大陸の長江(揚子江)下流域で古くから改良が行われていたといわれる。色彩,体の長短,ひれの有無,形状などの差異により多くの品種に分けられている。日本に最初に輸入された時期については諸説があるが,室町時代の末期,文亀2年(1502)に当時の明から泉州堺の港に伝来したとの記録がほぼ定説となっている。以後,日本で長期間にわたって飼育改良されて多くの品種が固定されている。さらに第2次世界大戦後,新たに輸入された諸品種をとくにいわゆる〈中国金魚〉として〈在来の諸品種〉と区別している。

在来品種

在来品種のおもなものはワキン,リュウキン,デメキン,オランダシシガシラ,シュブンキン,ランチュウ,トサキン,ヂキンなどである。ワキン(和金)は原種のフナに形がもっとも近くて,体は細長く,各ひれも短い。ただ色彩は赤色,または赤色と白色との斑紋をもつものとがある。尾びれにはフナと同様の〈フナ尾〉と後方が左右に3叉(三つ尾),または4叉(四つ尾)している,いわゆる〈開き尾〉とがある。キンギョの品種の中でもっともじょうぶで飼いやすい。リュウキン(琉金)は体が著しく短くて太く,腹部が膨らんでいる。尾びれは開き尾で長く,その他のひれも長い。デメキン(出目金)はその名のとおり左右の眼が大きく,横に突出している。デメキンは色彩によりアカデメ(赤出目),クロデメ(黒出目)およびサンシキデメ(三色出目。キャリコデメともいう)の3品種に細分される。両眼が背方へ突出するものをチョウテンガン(頂天眼。中国では望天眼という)といい,背びれを欠くものを正しい形としている。オランダシシガシラ(和蘭師子頭)は形はリュウキンに似ているが,頭部の背面に肉瘤(にくりゆう)が発達する。色彩は赤色,または赤白斑であるが,赤白色,青色,黒色に透明なうろこを混じえたものをアズマニシキ(東錦)と呼んでいる。シュブンキン(朱文錦(金))はフナとサンシキデメとの交雑品種から選抜育種したもの。尾びれはフナ尾で,体は細長く,各ひれはいずれも長い。色彩は赤色,白色,青色,黒色および透明なうろこがモザイク状に配列されている。ランチュウ(蘭鋳)は体が太く短く,ほぼ鶏卵型で,背びれを欠く。頭部の背面に肉瘤が発達する。ランチュウは熱心な愛好者が多く,ランチュウのみを対象とする品評会なども行われている。トサキン(土佐金)は土佐で改良された品種で,体の形はほぼリュウキンに近いが,尾びれの左右両端が著しく前方へ反転している。ジキン(地金。別名は六鱗,シャチ,孔雀尾)は江戸時代にワキンから選抜育種された品種といわれ,名古屋を中心に飼育されている。著しい特徴は尾びれが上・下葉とも基底部から完全に左右に分かれ,ほぼ垂直に四つ尾の形になっている(これを孔雀尾という)ことである。なお,この品種は斑紋にも独特の規程が設けられ,体が白く,唇,背びれ,胸びれ,腹びれ,しりびれ,尾びれの6ヵ所のみが赤いものを尊重する。したがってうろこの赤色部を人工的に抜いて脱色させる手術も行われている。このほかにキャリコcalico,コメットcomet,ヤマガタキンギョ(山形金魚),ナンキン,ツガルニシキ(津軽錦),ヒロニシキ(弘錦)などがある。

中国金魚

いわゆる〈中国金魚〉には日本在来の品種に近いものもあるが,ここでは著しい特徴をもつもののみを列挙するにとどめる。チンチュウユイ(珍珠魚,pearl scale。チンチュウリン(珍珠鱗)ともいう)はうろこに石灰質が沈着して,それぞれのうろこが真珠を散りばめたように半球状に突出している。シュイパオユエン(水泡眼,water bubble eye)は日本ではふつうは日本流にスイホウガンと呼ぶ場合が多い。眼の下側にリンパ液の入った水泡が発達し,眼は上を向いてくる。ジゥチュウユイ(絨球魚,ponpon,narial bouquet)は鼻孔を覆う肉質の突起(鼻孔褶(びこうしゆう))が異状に大きく発達して房のようになった品種をいう。日本にも戦前からわずかながらオランダシシガシラの一部にこのような形質をもった品種が存在し,ハナフサ(またはハナブサ。鼻房)と名付けられていた。ファンサイ(翻鰓,out-folded operculum)は左右のえらぶたが外側に反転していて,内部の赤いえらが見える。ホントウ(紅頭,red cap)は形態はほぼオランダシシガシラに似ているが,色彩は全身が白地で頭頂部に濃赤色のほぼ円形の斑紋がある。日本ではタンチョウ(丹頂)と呼ぶことが多い。なお,これに近縁の品種で背びれを欠くものも輸入されている。ホウユイ(褐魚,brown goldfish。またはツエユイ(赭魚)ともいう)は日本では一般にチャキン(茶錦(金))でとおっている。形はほぼオランダシシガシラ型で,色彩がその名のとおり茶褐色または赤褐色の品種である。チンウェンユイ(青文魚,blue goldfish。またはランウェンユイ(藍文魚)ともいう)は形はチャキン型で体色が青色またはやや藍色を帯びた青色である。ただしこの品種で日本に輸入されているものは色彩の変異が多く,また成長に伴っても変化するようである。

養殖

日本におけるキンギョの養殖地(生産地)はほぼ全国にわたっているが,愛知県弥富(やとみ)市,奈良県大和郡山市および東京都の江戸川下流域周辺が昔から三大生産地として有名である。ただし東京都の場合は都市開発の影響を受けて立地条件が不利になった地域が多い。欧米にも輸出されている。

飼育

キンギョは元来観賞用に育種改良されたもので,水温や溶存酸素量などの水質に対する抵抗力も比較的強い。飼育適温は15~25℃くらいだが,5℃以下でも,35℃くらいでもある程度の生存は可能である。飼育場所は室内と室外とに分けられる。飼育上の注意を略記すると,室内での飼育はほぼ全品種にわたって可能であるが,その目的は観察ないし観賞に限られ,繁殖には不適当である。体の細長いワキン,シュブンキンなどと,体の太く短いリュウキンやデメキンなどとを同一水槽で飼うことは好ましくない。室内飼育の場合は主としてガラス,またはプラスチック製の水槽でキンギョを横(側面)から見ることになる。水槽は単に水を満たすだけでもよいが,底に砂または砂利を敷き,水草などを植えてもよい。飼育する尾数が少ない場合は特別なくふうはいらないが,過密だと酸素不足のため呼吸困難に陥り,水面に口を出してぱくぱくやるようになる(鼻上げ)。このため狭い水槽にやや多くを収容したい場合には循環ろ化装置を使う必要がある。最近はこれらの装置も技術が発達して比較的簡単で効率のよい製品が市販されている。用水は井戸水でも水道水でもよいが,水道水をすぐに使う場合は塩素を除くために,ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を極少量加えるとよい。キンギョは動・植物質の両方を食べる雑食性の魚で,餌としてはイトミミズ,アカムシ(ユスリカの幼虫),パンくずなどでよいが,最近はキンギョ用の混合飼料が市販されているのでつごうがよい。給餌の際にもっとも注意しなければならないのは,食べ残しのない程度に与えるということである。残った餌は腐敗して水中の酸素を消費するうえ,水質を悪くするのでピペットで取り除く。水替えは飼育槽の条件(収容尾数など)によっても異なるが,一般に高温期(夏)にはやや回数を増やし(週1回くらい),冬にはほとんど水を替える必要はない。

 室外の庭などに池を掘ったり,大型の水槽(コンクリート製,プラスチック製)などで飼う場合は,単なる観賞のほかに,繁殖させることも可能である。産卵期は東京では4~5月である。雌,雄の親魚を入れ,水草やポリエチレンを房状に裁断したものを浮かしておくと,早朝から午前中にかけてこれらの浮遊物に産卵する。産着卵は親魚と別にして孵化(ふか)させて育てる。受精卵は水温20℃で4~5日でかえる。孵化直後の仔魚(しぎよ)は3~4日間腹部の卵黄を栄養にして育ち,その後は自分で餌をとるようになる。このときにミジンコがあればもっとも便利だが,ない場合は市販のブラインシュリンプ(アルテミア),またはゆで卵の黄身を細かに砕いて与える。キンギョの稚魚は大部分の品種では最初はフナと同様に黒く,数ヵ月の後に赤色や赤色と白色の斑紋をもつようになる。生後早いものは満1年,ふつうは満2年で成熟する。室外の池で飼うのは観賞を目的とする場合は一般にワキン,シュブンキン,コメットなどの体の細長く動作の敏速な品種が適し,これらはコイなどといっしょに放養してもさしつかえない。リュウキン,デメキンなども繁殖させる場合は室外の容器のほうが有利である。なお,ランチュウは標準体型の決りがきびしく,また弱いこともあり,その飼育には水温その他に関して特別の注意が必要である。
[中村 守純]

病気

キンギョには寄生虫がつきやすい。目だつのは,甲殻類のイカリムシやチョウ(ウオジラミ)で,前者はうろこの間に突き刺さって寄生し,口腔(こうこう)内にもつく。いずれもピンセットで除去するが,遊泳期の子虫は,有機リン剤(数百万分の1の濃度)で駆除できる。白点病は原虫の寄生によって起こり,魚体に白い粉をふりかけたようになる。魚を1%未満の食塩水に移すと虫は落ちる。このとき,水温を徐々に30℃くらいまで上げると効果が高まる。吸虫のギロダクチルスなどはえらをおかし,魚ははげしく泳ぎ回る。5%の食塩水に10分くらいか,0.01%の酢酸液に約1時間入れてやると効果がある。
[羽生 功]

中国での歴史

明代の本草学者李自珍は,鯽(しよく)(フナ)のほかに金魚の祖先として鯉,鰍,〓(さん)をあげている。中国で体色を変化させた野生の鯽についての記録は,おそくとも唐代(618-907)にまでさかのぼる。北宋の時代(960-1126)になると,体色が金色に変色した金鯽魚の記録は多くなるが,蘇軾(そしよく)(東坡),蘇舜欽らの詩が有名である。鯽の生息地帯である浙江省杭州の西湖の金鯽魚をうたったもので,このため今日では,唐代の金鯽魚の記録を残す浙江省の嘉興の南湖とともに西湖も金魚の発生地,その故郷であるとされている。蘇軾らがうたった金鯽魚は,西湖のほとりの仏寺の池に放生(ほうじよう)されていたものであった。放生は,殺生を禁ずる仏教の戒律からくるもので,野にとらえた生き物を放す行為をいい,この行為によって果報がもたらされると信じられた。こうして金魚の半飼育化が始まったわけである。放生され,体色が金色に変化した金鯽魚は,仏寺の放生池で飼養され,珍奇な魚として観賞され,まずは宮廷において珍重され御園で養魚され始めた。やがて士大夫の間にも伝わり私園の池に飼養されるようになる。南宋(1127-1279)になると金魚の飼養,販売を専門とする金魚屋(魚児活)が出現している。このことは,金魚の人工的養殖が始まったことを物語る。14世紀以降,明・清時代になると,体色のみならず形状などおおくの改良が人工的に加えられ品種が増えていく。金魚の飼養,観賞は庶民層にまで広がり,当時の首都,北京では〈盆魚〉と称し,鉢に金魚を飼うことが流行し北京の風俗の一つとなった。新中国においても金魚の飼養,観賞は盛んである。すでに154種以上の品種が生み出されている。なお,中国の金魚は16世紀に日本に将来されたほか,17世紀もしくは18世紀にフランスをはじめヨーロッパ,アメリカにもたらされ,観賞魚として今日に及んでいる。
[挟間 武]

金魚売

金魚を売り歩く行商人。5月ころから8月ころまでの期間に,小住宅,小商店の多い町を〈金魚やあ金魚--〉と語尾を少し長くした感じの呼声で流して歩く。ところどころで立ち止まって通行人や子どもなどに金魚を見せて購買欲をそそるが口上はいわない。明治になってガラス製の金魚鉢が安価に提供されだすと,夏の下町の風物詩といわれるほどに金魚売は東京の下町で定着した。幕末から明治へかけては,てんびん棒で金魚を入れたおけを前後に担って売りにきた。大正のころには大八車にガラス製の容器を積んでくる金魚売が増えたが,昭和初期からは自転車のリヤカーに金魚を入れた容器とからの金魚鉢を積んでくる者が増えた。涼しげな水色の薄物のはんてんに半ズボン,麦わら帽子などのスタイルの金魚売は,秋から翌年の春までは焼芋などを行商して過ごす。金魚売は季節で売る物を変える行商人である。
[加太 こうじ]

[索引語]
gold fish Carassius auratus ワキン フナ尾 三つ尾 四つ尾 開き尾 リュウキン アカデメ クロデメ サンシキデメ キャリコデメ チョウテンガン オランダシシガシラ アズマニシキ ランチュウ トサキン ジキン キャリコ(金魚) calico コメット(金魚) comet ヤマガタキンギョ ナンキン(金魚) ツガルニシキ ヒロニシキ 中国金魚 チンチュウユイ pearl scale チンチュウリン シュイパオユエン water bubble eye ジゥチュウユイ ponpon narial bouquet 鼻孔褶 ハナフサ ファンサイ out-folded operculum ホントウ red cap タンチョウ(キンギョ) ホウユイ brown goldfish ツエユイ チャキン チンウェンユイ blue goldfish ランウェンユイ 鼻上げ 金鯽魚 盆魚 金魚売
ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。
金魚の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 1041
検索コンテンツ
1. キンギョ画像
日本大百科全書
種とされる。学名は「黄金色の魚」の意味で、原産地の中国では1世紀ごろから金魚(チンユウイ)とよばれている。韓国でも金魚(キムポン)である。鈴木 亮愛玩の歴史揚子
2. きん‐ぎょ【金魚】
日本国語大辞典
〕後二九回「けふは稀なる獲ありて、金魚と人魚を両ながら得たり」(5)「きんぎょほんだ(金魚本多)」に同じ。*洒落本・当世風俗通〔1773〕時勢髪八体之図「金魚
3. きんぎょ【金魚】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
金魚(きんぎょ)に孑孑(ぼうふら)・金魚(きんぎょ)の刺身(さしみ)で美(うつく)しくても食(く)えぬ・金魚(きんぎょ)の小便(しょうべん)でいけしゃあしゃあと
4. きんぎょ【金魚】
数え方の辞典
▲匹、▲尾 「尾」は釣りの獲物や、鮮魚店・ペットショップで商品として取り引きされる魚を数える際に用いる語です。通常は「匹」で数えます。 ⇒魚
5. きんぎょ【金魚】画像
国史大辞典
)、平野必大『本朝食鑑』七、寺島良安編『和漢三才図会』四八、安達喜之『金魚養玩草』、坂上文英『金魚賦註』、松井佳一『金魚の研究』 (石田 貞雄)
6. 金魚(きんぎょ)
古事類苑
動物部 洋巻 第1巻 1277ページ
7. 金魚(きんぎょ)[鯉]
古事類苑
動物部 洋巻 第1巻 1259ページ
8. きんぎょ【金魚】[方言]
日本方言大辞典
魚(1)あかむつ(赤鯥)。 高知市865土佐及び紀州の魚類(蒲原稔治)1950(2)いっとうだい(一等鯛)。 東京都八丈島338伊豆七島八丈島の動物方言(籾山徳
9. きんぎょ【金魚】[標準語索引]
日本方言大辞典
あかいゆー / きんごい / だんちゅ尾が三つに分かれたきんぎょ:金魚さんみ
10. きんぎょ‐あたま【金魚頭】
日本国語大辞典
〔名〕「きんかあたま(金柑頭)」に同じ。キン〓ョアタマ
11. きんぎょ‐うお【金魚魚】
日本国語大辞典
〔名〕魚。(1)さくらだい(桜鯛)。《きんぎょうお》和歌山県西牟婁郡690 (2)いっとうだい(一等鯛)の類。《きんぎょうよお》東京都八丈島338 (3)よろい
12. きんぎょう‐ばち【金魚鉢】
日本国語大辞典
〔名〕「きんぎょばち(金魚鉢)」に同じ。*洒落本・繁千話〔1790〕「金魚鉢(キンキョウハチ)を〓(ひなた)へだしたやうにとかくく
13. 金魚売[図版]画像
国史大辞典
近世風俗志 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
14. 金魚売り
日本大百科全書
金魚を商う店または人。金魚の渡来は室町時代の1502年(文亀2)といわれる。初めのころは特殊な愛好家に珍重されていただけであったが、元禄(げんろく)(1688~
15. きんぎょ‐うり【金魚売】画像
日本国語大辞典
〔名〕金魚を売って歩くこと。また、その人。《季・夏》*雑俳・柳多留‐九〔1774〕「金魚うり是か是かとおっかける」*随筆・守貞漫稿〔1837~53〕五「錦魚売〈
16. キンギョガイ
日本大百科全書
軟体動物門二枚貝綱ザルガイ科の二枚貝。房総半島以南の西太平洋に分布し、水深10~50メートルの砂底にすむ。殻高75ミリメートル、殻長70ミリメートル、殻幅53ミ
17. きんぎょ‐ぐさ【金魚草】
日本国語大辞典
〓(1)(2)(3)は「金魚鉢の中に入れる藻」の意から。
18. きんぎょ‐ぐま【金魚隈】
日本国語大辞典
*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕四・下「『只の立役が目のふちへちょいと紅を付けたものさ』『そりゃア金魚隈(キンギョグマ)といふのだが、いまぢゃア目隈をいれる
19. きんぎょ‐じらみ【金魚虱】
日本国語大辞典
〔名〕動物「ちょう(魚虱)」の異名。キン〓ョジラミ
20. きんぎょ‐すくい[‥すくひ]【金魚掬】
日本国語大辞典
〔名〕料金をとって、水の中の金魚を、紙製のネットですくいあげる遊び。縁日の露店などで行なわれる。*二人だけの旅〔1970〕〈津村節子〉「雑誌の附録を並べている店
21. キンギョソウ画像
日本大百科全書
ゴマノハグサ科の多年草。園芸上は秋播(ま)き一年草として扱う。ヨーロッパ原産。欧米をはじめ日本でもアンテリナムと称して広く切り花として温室栽培され、暖地ではハウ
22. きんぎょ‐そう[‥サウ]【金魚草】画像
日本国語大辞典
謙〉「Antirrhinum linaria キンギョサウ属」*銀〔1914〕〈木下利玄〉蘂「金魚草にトンボとまりて金の眼を日にまはす時ドンのとどろく」(2)植
23. きん‐ぎょたい【金魚袋】
日本国語大辞典
〕四月二三日「即賜〓牙笏、玉帯、金魚袋并御衣一襲〓」*制度通〔172
24. きんぎょ‐だま【金魚玉】
日本国語大辞典
〔名〕金魚を飼っておくためのガラス製の丸い器。《季・夏》*春嵐〔1957〕〈石田波郷〉汚れ鶏「金魚玉朝一点の煤うかぶ」*巷談本牧亭〔1964〕〈安藤鶴夫〉金魚
25. 金魚提灯[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
山口県 ©Shogakukan
26. 金魚(きんぎょ)に孑孑(ぼうふら)
故事俗信ことわざ大辞典
金魚にとってぼうふらは絶好の餌食である。猫に鰹節。〔日本俚諺大全(1906~08)〕
27. 金魚の愛玩飼育[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
。江戸中期になると庶民の間にも流行、金魚売りの声は江戸の夏の風物でもあった。歌川国貞(3世豊国)画『二十四好今様美人(にじゅうしこういまようびじん) 金魚好』 
28. 金魚(きんぎょ)の刺身(さしみ)で美(うつく)しくても食(く)えぬ
故事俗信ことわざ大辞典
金魚の刺身など食べられぬように、どんなに外見がりっぱでも中身が何のたしにもならぬもののたとえ。また、「食えぬ」は制御しがたいの意で、舞妓など美しくあでやかだが、
29. 金魚(きんぎょ)の小便(しょうべん)でいけしゃあしゃあとしている
故事俗信ことわざ大辞典
金魚が池や鉢の中で小便しても平気でいるのと同じように、悪いことをしたくせに、つら憎いまでに平気な顔をしている。「いけ」は、「しゃあしゃあ」の意を強める語で、「池
30. きんぎょ の=糞(ふん)[=うんこ]
日本国語大辞典
金魚の糞は長く連なって離れないところから)長々と連なっていたり、付き従って離れないさまにいう語。*滑稽本・和合人〔1823~44〕三・上「どうもお前の咄は、金
31. 金魚(きんぎょ)の糞(ふん)
故事俗信ことわざ大辞典
金魚の糞が長く連なって切れないように、長々と連なっていたり、付き従って離れないさま。 滑稽本・和合人(1823~44)三・上「どうもお前の咄は、金魚(キンギョ)
32. きんぎょ‐ばち【金魚鉢】
日本国語大辞典
〔名〕金魚を飼ってながめるための、ガラスなどで作った鉢。きんぎょうばち。《季・夏》*こゝろ〔1914〕〈夏目漱石〉上・二九「二人は大きな金魚鉢の横から、『どうも
33. きんぎょばち【金魚鉢】
数え方の辞典
▲個、●鉢
34. きんぎょ‐ぶ【金魚麩】
日本国語大辞典
〔名〕金魚のえさにする焼麩(やきふ)。*吾輩は猫である〔1905~06〕〈夏目漱石〉八「あれは池に浮いてる金魚麩の様にふわふわしてゐるね」キン
35. きんぎょ‐ぶね【金魚舟・金魚槽】
日本国語大辞典
〔名〕金魚を飼っておくための木製の水槽。*俳諧・桜川〔1674〕夏・二「酒ならでいづみやかへって金魚舟〈風鈴軒〉」*俳諧・富士石〔1679〕三月「金魚舟照月影や
36. 金魚ブーム[新語流行語]
イミダス 2018
2年放送)の影響もあり、熱帯魚に押されていた金魚の人気が復活した。ペットとしての売り上げが伸びたほか、浴衣や扇子、帯留めなど和物衣料品の分野でも金魚柄が人気にな
37. きんぎょ‐ほんだ【金魚本多】画像
日本国語大辞典
武家の若者または富豪の子息などの間に流行した髷で、根をあげ、髷頭(まげがしら)を少しそり加減にしたもの。金魚髷。金魚。*洒落本・両国栞〔1771〕「京はかたの帯
38. きんぎょ‐まげ【金魚髷】
日本国語大辞典
〔名〕「きんぎょほんだ(金魚本多)」に同じ。
39. キンギョモ
日本大百科全書
金魚鉢に入れる藻の俗称。アリノトウグサ科(APG分類:アリノトウグサ科)のホザキノフサモ、スイレン科(APG分類:ジュンサイ科)のハゴロモモ、マツモ科(APG分
40. きんぎょ‐も【金魚藻】
日本国語大辞典
科の水生多年草。北半球の暖帯から温帯にかけて広く分布し、日本各地の溝(みぞ)や池沼に群生する。金魚鉢に入れて観賞される。茎は細い円柱形でまばらに分枝し、長さ一メ
41. きんぎょも‐か[‥クヮ]【金魚藻科】
日本国語大辞典
〔名〕「まつもか(松藻科)」の異名。キン〓ョモカ
42. きんぎょ‐や【金魚屋】
日本国語大辞典
三「又此方側へ戻って来て金魚屋の軒の下に佇立んだ」*童謡・お祭〔1918〕〈北原白秋〉「金魚屋も逃げろ。鬼灯(ほほづき)屋も逃げろ。ぶつかったって知らぬぞ」(2
43. 金魚屋(きんぎょや)
古事類苑
動物部 洋巻 第1巻 1280ページ
44. 金魚養玩草(著作ID:159171)
新日本古典籍データベース
きんぎょそだてぐさ 真珠海 安達喜之(あだちよしゆき) 著 奚疑斎(けいぎさい) 増補 魚介 寛延元序
45. 金魚書(著作ID:590625)
新日本古典籍データベース
きんぎょのしょ 魚介 正徳四奥書
46. 金魚秘訣録(著作ID:2378758)
新日本古典籍データベース
きんぎょひけつろく 安達喜之(あだちよしゆき) 魚介 
47. きんぎょうお【金魚魚】[方言]
日本方言大辞典
魚(1)さくらだい(桜鯛)。 和歌山県西牟婁郡690和歌山県方言(和歌山県女子師範学校)1933(2)いっとうだい(一等鯛)の類。《きんぎょうよー》 東京都八丈
48. きんぎょぐさ【金魚草】[方言]
日本方言大辞典
《きんぎょそー》 静岡県富士郡・庵原郡523静岡県博物方言集(徳田)=方言誌191937(1)(2)(3)は「金魚鉢の中に入れる藻」の意から。
49. きんぎょそう【金魚草】[標準語索引]
日本方言大辞典
おかぐらばな
50. きんぎょはなだい【金魚花鯛】[標準語索引]
日本方言大辞典
はいもみす
「金魚」の情報だけではなく、「金魚」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

金魚と同じ魚・貝カテゴリの記事
ゼブラウツボ(日本大百科全書(ニッポニカ))
硬骨魚綱ウナギ目ウツボ科に属する海水魚。八丈島、屋久島(やくしま)、小笠原(おがさわら)諸島、南西諸島、台湾南部、南シナ海などインド洋・太平洋に広く分布する。体は細長く、側扁(そくへん)する。皮膚にはしわが多い。躯幹(くかん)部(胴部)は長く
チンアナゴ(日本大百科全書(ニッポニカ))
硬骨魚綱ウナギ目アナゴ科チンアナゴ亜科に属する海水魚。静岡県富戸(ふと)、高知県柏島(かしわじま)付近の太平洋沿岸、屋久島(やくしま)、南西諸島、小笠原(おがさわら)諸島、台湾南部、フィリピン、マダガスカルなどのインド洋・太平洋に広く分布する
ハモ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱ウナギ目ハモ科の魚類の総称、またはそのなかの1種。日本近海に分布するハモ科Muraenesocidaeは、ハモ属Muraenesoxの2種(ハモ、スズハモ)、ハシナガアナゴ属Oxycongerの1種(ハシナガアナゴ)、ワタクズハモ属Gavialicepsの1種(ワタクズハモ)の4種
ウナギ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱ウナギ目ウナギ科Anguillidaeの魚類の総称。ウナギ類は深海で産卵し、淡水域に入って成長する魚で、南北アメリカの西岸域、南アメリカ中・南部の大西洋域、アフリカ中・南部の大西洋域などを除く世界各地に分布する。分布の中心はセレベス海周辺などの東南アジアである
アワビ(日本大百科全書・世界大百科事典)
軟体動物門腹足綱ミミガイ科に属する巻き貝のうち、とくに食用に供されるような大形種の総称。[奥谷喬司]形態貝殻は螺旋が殻口へ向かって急に大きくなるため、通常の巻き貝とは著しく異なり耳形あるいは卵楕円形の浅い皿形をなす。螺塔は低く後方へ寄っている
魚・貝と同じカテゴリの記事をもっと見る


「金魚」は生き物に関連のある記事です。
その他の生き物に関連する記事
サンマ(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
硬骨魚綱ダツ目サンマ科に属する外洋表層性の海水魚。関西地方ではサイラ、サヨリ、三重県ではカドという。オホーツク海南部、東シナ海、太平洋の寒帯南部から亜熱帯に分布し、日本近海では千島列島から沖縄諸島付近まで、アメリカ大陸近海では
胎生魚(日本大百科全書)
交尾により母体内で受精し、孵化した胎仔(たいし)が子宮内で母体からなんらかの形で栄養などの供給を受け、十分に発育した子供を産み出す魚類。母体からの栄養の供給がなく、発育の初期段階の子供を産む魚類は卵胎生魚ovoviviparous fishと
金魚(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
原産地は中国大陸で、三~四世紀ごろ中国南部地方で野生のフナの中に紅色金色のものが発見されたのがはじまりである。飼育の始まったのは十世紀の後半からで、やがて十四~十六世紀ごろには陶製の大鉢や壺などを用いた盆養と称する飼育が盛んになった
オコゼ(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
硬鰭類に属する海魚で、古くは「ヲコジ」「ヲコシ」と呼んだ(『和名類聚抄』『新撰字鏡』など)。形はなはだ醜く、しかもとげに毒があってこれに刺されると長い間痛む。しかし味は美味で、これを山の神が非常に喜ぶという伝承が古くからある
スズキ(日本大百科全書・世界大百科事典)
硬骨魚綱スズキ目スズキ科に属する海水魚。北海道から鹿児島、および台湾、朝鮮半島、中国などの沿岸に分布する。全長1メートルに達し、体は長く側扁する。体色は背側は青灰色で、腹側は銀白色である。若魚は背側や背びれに小黒点が散在するが、成魚では消える
生き物に関連する記事をもっと見る
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る