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  10. 山開き
日本大百科全書・世界大百科事典

日本大百科全書(ニッポニカ)
山開き
やまびらき

毎年日程を決めて一般人に登山を許すこと。日本の山は山岳信仰の盛んな所が多く、これらの山は昔は入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)をする山伏や僧たちのみの世界で一般の人は立ち入ることのできない聖なる所とされ、無理に入れば天狗(てんぐ)に襲われるといわれていた。しかし江戸中期以降、各地に山岳信仰の講が結成され、山頂に祀(まつ)られている神を拝むための講中登山が行われるようになり、このために日数を決めて山を俗人に開放した。これが山開きで、初日をとくにお山開きとよび、信徒たちは山に登れることを祝った。最終日は山仕舞いとよび、山はまた僧侶(そうりょ)たちのみの世界となった。富士山は7月1日がお山開きであったが、現在はこれにあわせて登山が行われている。
[徳久球雄]



改訂新版 世界大百科事典
山開き
やまびらき

一般には,その年初めて登山者に山を解放することをいう。古来人々は山岳を神聖視し,神霊の宿る地としてあがめてきた。その背景には,山岳を神々との交流が可能な異郷と見,死霊のいる場とする山中他界観がある。山岳は,狩猟・焼畑耕作民の生活空間であったが,山麓で水稲農耕を営む住民にとっては,禁断不入の地とされていた。農耕民の場合,山岳を水分(みくまり)の霊地としてあがめることから,山神の分霊をまつる里宮ができ,山宮が成立し,神霊が里と山とを去来するという信仰が生まれてくる。後世に至り,修験者などが山岳修行の霊験を説くようになると,山に登ろうとしなかった麓の住民も,1年の限られた時期に山頂登拝を果たし,神霊や死霊との交流をするようになる。この不入の禁を解いて,その年に初めて登山を許すのが山開きで,近世にはこの日に信者や講中の人々が山に登って御来光を仰ぐ行事が盛んになった。江戸では,大山(おおやま)に初山と称して6月に登る慣行があったし,富士山の山開きの旧6月1日には,町の富士塚に参詣・登拝する習俗があった。また,修験の山である月山や大峰山では,山開きに堂を開く戸開(とあけ)式が行われ,ともに旧4月8日であった。この日は〈卯月八日〉で,大峰では冬ごもりして験力を身につけた晦日(みそか)山伏が山を下る日であり,一般には村人が山に登って依代(よりしろ)としての花を採り,山の神を田の神として村に迎える日である。修験の山の山開きは,民間信仰の基盤の上に成立した行事といえる。
[鈴木 正崇]

[索引語]
里宮 大山(神奈川) 富士山 月山 大峰山 戸開(とあけ)式
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1. 山開き
日本大百科全書
俗人に開放した。これが山開きで、初日をとくにお山開きとよび、信徒たちは山に登れることを祝った。最終日は山仕舞いとよび、山はまた僧侶(そうりょ)たちのみの世界とな
2. 山開き
世界大百科事典
山を許すのが山開きで,近世にはこの日に信者や講中の人々が山に登って御来光を仰ぐ行事が盛んになった。江戸では,大山(おおやま)に初山と称して6月に登る慣行があった
3. やま‐びらき【山開】
日本国語大辞典
初めて登る日をいへり」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・上・七・三「七月下旬の山開きの日を待たなければ」(3)江戸時代、江戸深川富岡八幡宮の境内、
4. 富士山山開き[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
7月1日の富士山開山祭の前日、北口本宮冨士浅間神社(せんげんじんじゃ)で行われる「お道開き」の儀 ©やまなし観光推進機構
5. あしよろむら【足寄村】北海道:十勝支庁/足寄町
日本歴史地名大系
である。同二六年には阿寒行観光バスの運行が開始され、翌二七年第一回観光祭が開催され、雌阿寒岳山開きが行われるなど観光事業へも力が注がれるようになる(足寄町史)。
6. あずまむら【東村】群馬県:勢多郡
日本歴史地名大系
かつての銅山街道の村も最近は観光地化されつつある。当地では旧四月八日(今は五月八日)の赤城山の山開きの日に、過去一年の間に死者のあった家では赤城山にお参りに行く
7. あだたらやま【安達太良山】福島県:総論
日本歴史地名大系
また文覚の修行場と伝える遠藤滝(現大玉村)についても相応寺持で、四月八日の山開きから八月八日の御山留まで相応寺は山伏らを常置した。山開きには大梵天三本・清川之の
8. あづまさん【吾妻山】福島県:総論
日本歴史地名大系
聖護院から送られている。成就院の後裔長岡寛徳氏の「吾妻山神社奉仕三二年山籠之思出」によると、山開きは旧暦七月朔日で、山仕舞は八月一一日。登拝ルートは「一ハ御宝前
9. あらいし【新井市】新潟県
日本歴史地名大系
戦国期に入ると守護代長尾氏の信越国境の備えとして踏襲された。今日「なんぼいさん」(南方讃)と称し、妙高山山開き登山の際に村の旗印を持って各村が参加する行事があり
10. いいでさん【飯豊山】山形県:西置賜郡
日本歴史地名大系
山のイナゴハラに自然発生したと信じられている水稲オヤマシネに対する信仰が中心となり、たとえば山開きが旧暦八月一日(二百十日前後)とされるのは、修験道の心身錬成の
11. 石鎚山
世界大百科事典
った。修験道の霊場として古くから知られ,富士山,御嶽山などと並び称せられた。毎年7月1日のお山開きには,白装束の信徒が多数神体を奉じて登頂し,来迎に祈願する習俗
12. いしづちさん【石鎚山】愛媛県:総論
日本歴史地名大系
弘化年間(一八四四―四八)に正法寺の先達株を買って石鎚山先達となった西条の実相院が登山した。夏の祭はお山開きとかお山市といわれる盛大なもので、前神寺の別当が主宰
13. いしづちじんじゃ【石鎚神社】愛媛県:西条市/西田分
日本歴史地名大系
六月三〇日に神輿で本社から中之宮の成就社に移し、翌早朝の開門を合図に、さらに頂上社に移す。これを「お山開き」と称し、非常な賑いを呈する。大祭中は、四国はもちろん
14. いちのきばむら【一之木場村】群馬県:勢多郡/富士見村
日本歴史地名大系
当地には太々神楽が伝わる。石尊様に奉納するため明治二八年に始まったもので、五月八日の赤城山の山開きには毎年大洞赤城神社に奉納してきていた。そのほか妙義山・伊香保
15. いなふくみじんじゃ【稲含神社】群馬県:甘楽郡/甘楽町/秋畑村
日本歴史地名大系
下栗山と秋畑西梅に里宮があり、いずれも高所にある。祭日は古くは四月八日で五月八日に山開きであったが、現在は四月二九日が山開きで、五月三日に大祭を行い、五月二八日
16. いなふくみやま【稲含山】群馬県:甘楽郡/甘楽町
日本歴史地名大系
突き立った山頂部は、硬い岩石のチャートである。おもな登山道は、下仁田町高倉または秋畑から入る。毎年五月三日の山開きには、登山者が多い。当山から発生する雷雲は、た
17. ウェストン(Walter Weston)
世界大百科事典
上高地梓川河畔につくり,戦時中一時除かれたが戦後再び建設。毎年6月〈ウェストン祭〉が,日本アルプスの山開きとして行われている。→登山徳久 球雄 Weston,W
18. 卯月八日
世界大百科事典
。この日を野山に出て飲食をする遊び日としているところは全国的にみられ,東日本では山神の祭日や山開きの日にあてている例が多い。近畿以東の霊山にある神社では,この日
19. うみ‐びらき【海開】
日本国語大辞典
〔名〕その年の海水浴場の使用を始めること。その行事。また、その日。多くは七月一日としている。山開き、川開きにならった造語。《季・夏》
20. えいたい‐じ【永代寺】
日本国語大辞典
江戸深川の富岡八幡宮の別当寺、大栄山永代寺金剛神院。真言宗関東五箇寺の第一に数えられ、毎年三月二一~二八日、山開きと称して一般の見物を許した。*洒落本・辰巳之園
21. 絵本江戸風俗往来 80ページ
東洋文庫
、唄・散華・経段行道の作法あり。本所回向院殊に群集す。同じく弥勒寺。大塚護国寺は護持院庭中、山開きあり。牛込榎町済松寺は輪蔵を開きて廻さしむ。小石川伝通院花見堂
22. 燕京歳時記 北京年中行事記 95ページ
東洋文庫
毎年四月になると、朔日から始まって半ヵ月間ご開帳があり、香火はきわめて盛んである。 そもそも、山開きの前に雨がふると、これを浄山雨という。廟宇は万山の囲むなかに
23. おおとだけ【大戸岳】福島県:会津若松市/旧大戸村地区
日本歴史地名大系
る。登山口は会津若松市内に闇川口、小塩口、舟子口、桑原口の四ヵ所あるが、毎年六月第二日曜日に山開きを行い、交替で闇川口か桑原口から登山している。昔は信仰の山とし
24. おおみねさん【大峰山】[標準語索引]
日本方言大辞典
おおみねさん:大峰山の山開きとあけおおみねさん:大峰山を閉じて後、人を登らせないこととじめ
25. おおやま【大山】神奈川県:伊勢原市地図
日本歴史地名大系
日本橋を中心とするお花講(古くは奉幣講)などで、お花講は頂上登拝門の鍵の所有権をもち、毎年の夏山開きの時には門扉を開ける役割を担っており、芝御太刀講は、夏山に大
26. おおやまあふりじんじゃ【大山阿夫利神社】神奈川県:伊勢原市/坂本村地図
日本歴史地名大系
一二月の冬至の開運厄除けの星祭がある。江戸時代までは六月二七日から七月一七日までの二〇日間だけが山開きであったが、現在では四月中の春山大祭、七月末から八月にかけ
27. おやま‐あらい[‥あらひ]【御山洗】
日本国語大辞典
神霊の去来に風雨を伴うという信仰から、多く、祭の前後に風雨や吹雪があると理解されていた。今は山開きの間に登山者がよごしたのを、この雨が洗い清めてくれると解されて
28. かいざん‐さい【開山祭】
日本国語大辞典
〔名〕山開きに当たって行なう祭。《季・夏》〓[ザ]
29. かまふせやま【釜臥山】青森県:むつ市
日本歴史地名大系
裏参道入口に光主神社(現下北郡大畑町)があり、両者は釜臥山大明神の下居宮として存在していたという。山開きは旧暦の五月二〇日に行われ、登山は旧暦八月二〇日で止めら
30. 上高地
世界大百科事典
公園に指定されて観光客が急増した。北アルプスの登山基地でもあり,6月初旬,ウェストン碑の前で山開きが行われる。市川 健夫 河童(かつぱ)橋 嘉門次小屋 明神池 
31. かみたきむら【上滝村】栃木県:那須郡/黒羽町
日本歴史地名大系
池脇に綾織神社がある。温泉神社、真言宗智山派密乗院がある。天台宗法善寺は白湯山と号し、白湯山(現黒磯市)の山開きには同寺の僧が出向いたと伝える。
32. かん‐もうで[‥まうで]【寒詣】
日本国語大辞典
。《季・冬》*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第二部・下・八・四「寒詣(カンマウデ)や山開きの季節の客のために」カンモーデ
33. 狂歌 499ページ
日本古典文学全集
のはつ山江戸の庶民の間に厚く信仰された相模国の名山大山(神奈川県中部)は、六月末から十日間に山開きをしたが、これを初山といって多くの参詣者が集まり、その時に「吉
34. 金谷上人行状記 ある奇僧の半生 213ページ
東洋文庫
『吉野群山記』に「熊野三山奉 行若王子僧晃海」としるした寛文五年の木札など があるといい、毎年四月八日(大峰の山開きの 日)には、前鬼の各坊の住職が登山して柴燈
35. きんせい【近世】画像
国史大辞典
三山などへ多くの人たちが参詣に出かけたりした。特に江戸では何十ヵ所もの人工富士山が築造され、山開きの前夜から講中や一般人の参詣が絶えなかった。これらの集団にして
36. くるい‐じし[くるひ‥]【狂獅子】
日本国語大辞典
二葉葵」(2)おどり狂う獅子舞い。牡丹や蝶に戯れて狂う所作をする。*雑俳・柳多留‐七八〔1823〕「山開き客も女郎も狂ひ獅子」*雑俳・柳多留‐一〇一〔1828〕
37. くろかわ【黒川】愛媛県:周桑郡/小松町/千足山村
日本歴史地名大系
隔てた林の中にある。また黒川に「ヒマヤ」の風習があったが、これは石鎚山は女人禁制のため、お山市(山開きの祭典)の時は登山信者の季節宿になるため、月経の女性は地区
38. こうげんじ【高源寺】兵庫県:氷上郡/青垣町/檜倉村
日本歴史地名大系
(青垣町誌)。小倉の旧参道には応永八年(一四〇一)の町石笠塔婆が一基残る。毎年一一月三日には山開きが行われ、祖雄が持帰ったという天目楓の紅葉を見物に多くの観光客
39. こうろむら【河呂村】兵庫県:宍粟郡/千種町
日本歴史地名大系
美作国では後山とよび、裏行者山ともいう。渓流に沿って四八の行場があり、現在も一月のどんどの柱元護摩供養、五月の山開き、一〇月の山閉じの行事が行われている。この山
40. 木葉衣・鈴懸衣・踏雲録事 修験道史料1 129ページ
東洋文庫
インドでの安居にならったものであろう。しかし確実に九十日おこなうことはほとんどなく、いわゆる「山開き」の期間が夏峯であった。羽黒山、月山、湯殿山では旧四月八日の
41. 小松(愛媛県)
日本大百科全書
四国八十八か所第60番札所横峰(よこみね)寺を経て石鎚山へ至る登山道にあたり、山麓の集落にはお山開きの間だけの旅人宿があり、古い風習を残している。ほかに第61番
42. こもちやま【子持山】群馬県:北群馬郡
日本歴史地名大系
旧三国街道中山峠からの道、高山村の本宿・原を通る道、沼田市から小峠を越えて向かう道などが開かれ、例年五月一日に山開きが行われる。
43. ごんげんさん【権現山】愛媛県:伊予郡/広田村/中川村
日本歴史地名大系
とか「西の権現さん」(東の石鎚権現に対する)とよばれ、山伏たちの修行の山として旧暦六月一日の山開きは近郷の参拝客で賑う。高い山ではないが巨大な奇岩が三つ寄り合っ
44. 西遊草 清河八郎旅中記 180ページ
東洋文庫
そのほかの時期は寒さが厳しく登山しても山中には小屋がないからとても登ることができないのだ。このたびは幸い山開きの時期のうちだ、よい機会だから是非登ろうと前々から
45. さかもとむら【坂本村】東京都:台東区/旧下谷区地区地図
日本歴史地名大系
塚を築いた。毎年六月一日に富士講の人々が参集する(下谷区史)。現在は六月三〇日・七月一日がお山開き。この富士塚は国指定重要有形民俗文化財。同社別当の天台宗嶺松院
46. さきたまじんじゃ【前玉神社】埼玉県:行田市/埼玉村地図
日本歴史地名大系
浅間神社とした。江戸時代の別当は真言宗養老山延命寺(風土記稿・郡村誌)。現行祭祀は、例大祭四月一五日、山開き六月三〇日および七月一日、初山祭七月一四日・一五日、
47. さんどごやしゅく【三斗小屋宿】栃木県:黒磯市/板室村
日本歴史地名大系
寛文一二年(一六七二)に開かれたといわれ、毎年四月八日が山開き、八月八日が山じまいであった。当宿はその表口の拠点としても賑い、安政三年(一八五六)の山開きには一
48. ざおうさん【蔵王山】山形県:総論
日本歴史地名大系
蔵王信仰と三山(湯殿)信仰との結合ないしは後者による前者の吸収も十分考えられよう。〔入峰修行と山開き〕蔵王修験の入峰修行のなかで、春の峰では修験者が霊山寺(現福
49. しながわじんじや【品川神社】東京都:品川区/北品川宿地図
日本歴史地名大系
に品川宿の富士講「丸嘉講」中によって築造された人工の富士山「品川富士」があり、毎年七月一日に山開き行事が行われている。境内末社に阿那稲荷社上社・同下社、御嶽神社
50. しもまちむら【下町村】熊本県:菊池郡/大津町
日本歴史地名大系
下町出分村で銅鉾が発見された。「寿賀廼舎日記抄」に「長サ三尺、重サ六斤、鋳物ト見ユ、下町出分にて竹山開きに掘出したる由、外に土器の如きもの、瓶の類も掘り出したり
「山開き」の情報だけではなく、「山開き」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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