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  11. 渓嵐拾葉集

渓嵐拾葉集

ジャパンナレッジで閲覧できる『渓嵐拾葉集』の国史大辞典・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

渓嵐拾葉集
けいらんしゅうようしゅう
叡山の光宗が応長元年(一三一一)から貞和四年(一三四八)にかけて叡山天台の行事・作法や口伝法門などを集録したもの。もと三百巻あったと伝えるが、現在は百十三巻。顕部・密部・戒部・記録部・医療部・雑記部の六部からなり、当時の天台の顕・密・禅・戒に関する教相・事相のみならず、算術・工芸・天文・医術・歌道・兵法にまで及んでおり、一種の百科全書的な体裁をそなえている。思想的に注目すべきことは、山王権現と天台の一心三観とを結びつけたいわゆる山王一実神道が説かれていることである。なおまた、「大日本国を大日の本国也と云也」としつつ、伊勢の内外宮を金胎両部にあててもいる。伊勢ないし両部神道も取りいれたことを示すものである。仏教側に立っていえば、密教思想の摂取ということであり、さらに広げていえば、当時の仏教界のみならず、神道界から文芸界に至るまで共通の背景となった本覚思想を中核としているということである。事実、本覚思想に関する口伝法門が随所にみえている。本書は、のちに散失するに至ったが、元禄十一年(一六九八)、覚深が百一巻を収集し、目録を作成した。現在、『(大正新修)大蔵経』七六に収められているものは、元禄年間の書写になる叡山真如蔵本と東京浅草寺蔵本で、百十三巻に区分されている。覚深本との間に、若干の出入りの存するところである。ともあれ、当時の仏教や神道、さらには一般の俗信仰や文芸の状況を知る上に、貴重な文献といえよう。
[参考文献]
平泉澄「渓嵐拾葉集と中世の宗教思想」(『史学雑誌』三七ノ六)
(田村 芳朗)


世界大百科事典

渓嵐拾葉集
けいらんしゅうようしゅう

鎌倉時代末の仏教書。もとは300巻あったと伝えられるが,現存113巻。比叡山西塔北谷の別所黒谷にいた光宗(1276-1350)の著で,1318年(文保2)6月の自序がある。貴族社会を背景に繁栄した顕密の大寺院では,仏事・法会がさかんに催され,その次第を書きとどめた無数の資料が残された。また教理の研修に際して作られた筆録や聞書も,膨大なものであった。本書は,《阿娑縛抄(あさばしよう)》《覚禅抄》と並ぶ,中世の仏教教学集成の代表的な書である。全体は,顕,密,戒,記録,医療,雑記の6門に分けられ,さらに各部門を細分して森羅万象を説明しようとした百科全書的な性格を持っている。その内容は,天台本覚思想から山王神道に及び,その間に収録された寺社の縁起,霊験譚の数々は,中世の比叡山の僧侶の幅広い関心を示している。中世の仏教思想,神道思想,民間信仰などを知る上で重要な書である。
[大隅 和雄]

[索引語]
光宗
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検索コンテンツ
1. 渓嵐拾葉集
世界大百科事典
鎌倉時代末の仏教書。もとは300巻あったと伝えられるが,現存113巻。比叡山西塔北谷の別所黒谷にいた光宗(1276-1350)の著で,1318年(文保2)6月の
2. けいらんしゅうようしゅう[ケイランシフエフシフ]【渓嵐拾葉集】
日本国語大辞典
天台宗の僧光宗(一二七六~一三五〇)の著。一一六巻。文保二年(一三一八)序。天台の故事、口伝を集輯し、自己の思想や先輩の諸説を整理したもの。ケ
3. けいらんしゅうようしゅう【渓嵐拾葉集】
国史大辞典
当時の仏教や神道、さらには一般の俗信仰や文芸の状況を知る上に、貴重な文献といえよう。 [参考文献]平泉澄「渓嵐拾葉集と中世の宗教思想」(『史学雑誌』三七ノ六)
4. 渓嵐拾葉集(著作ID:2471649)
新日本古典籍データベース
けいらんしゅうようしゅう 光宗(こうそう) 天台 応長元‐貞和三
5. あいぜんおう‐ほう[アイゼンワウホフ]【愛染王法】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。「あいぜんほう(愛染法)」に同じ。*渓嵐拾葉集〔1318〕二一「問、就〓愛染王法
6. いさん‐ほう【易産法】
仏教語大辞典
薬師如来の名を称えて出産を軽くする法。 渓嵐拾葉集 一二 「易産法事。経云。或有女人臨当産時受極苦、若能至心称名礼讃恭敬供養彼如来者、衆苦皆除所生之子分具足形色
7. いちちご 二山王(にさんのう)
日本国語大辞典
(1)最澄が比叡山に初めて登ったとき、最初に稚児に会い、次いで山王に会ったと伝える故事。*渓嵐拾葉集〔1318〕六「問。付〓山王
8. 一稚児二山王
故事俗信ことわざ大辞典
比叡山の僧侶たちが山王権現(さんのうごんげん)よりも稚児を愛し尊んで、男色にふけったこと。 渓嵐拾葉集(1318)六「問。付二山王一、一児二山王云事如何
9. おうぎのしょう【仰木庄】滋賀県:大津市/北部地域
日本歴史地名大系
なお応和(九六一―九六四)の宗論に際し、慈恵大師は「仰木庄高日寺」において求聞持法を修したというが(渓嵐拾葉集)、これは現仰木町平尾の高日山廃寺でのことであろう
10. かいほうぎょう【回峰行】
国史大辞典
観じ崇拝した法門一派)の影響のもとに鎌倉時代末期から室町時代にかけて次第に行法が定まって来た。『渓嵐拾葉集』所収の「当山巡礼霊所法施記」や「当山霊所巡礼次第」を
11. かき‐ごろも【柿衣】
仏教語大辞典
柿の渋で染めた柿色で無紋の衣。後にはべにがらで染めた。柿色は母胎内に修行者がいることを示すという。 →篠懸 渓嵐拾葉集 六 「秘伝云、山臥以形体三天相貌習也。所
12. 神争い伝説
日本大百科全書
菅原道真すがわらのみちざねの霊が雷となって稲荷の禁中の当番の日に守護をさせなかったためである、と『渓嵐拾葉集けいらんしゅうようしゅう』などに伝えている。また、縁
13. きゅうぶっきょう【旧仏教】 : 中世
国史大辞典
また叡山の円頓戒は、源空(法然房)を経た戒脈が継承された。黒谷流の興円が十二年籠山を再興し、その弟子光宗は『渓嵐拾葉集』を著わした。廬山寺流は明道・実導と継承さ
14. ぐしにんたい‐ほう【求子妊胎法】
仏教語大辞典
本尊とし、大法の場合は仏眼・金輪、または薬師・釈迦を本尊とするが、訶梨帝母は欠かせないという。 渓嵐拾葉集 四四 「求子妊胎法。薬師次第〈秘私〉先方便等〈如常〉
15. げにやさば【現爾也娑婆】
日本国語大辞典
1296頃〕一「現爾也娑婆、東土仁三尊哉、覚足那、げにやさばとんとにさぞやおぼえたるな」*渓嵐拾葉集〔1318〕八九「現には婆の事、〈略〉是を世間口遊にげにやさ
16. こうしゅう【光宗】
日本人名大辞典
観応(かんのう)元=正平(しょうへい)5年10月12日死去。75歳。法名ははじめ道光。著作に「渓嵐拾葉集」など。
17. 幸若舞 1 百合若大臣(ゆりわかだいじん)他 106ページ
東洋文庫
所観衆 相即是三身即一之相好光明也」。≡八 仏菩薩、あるいは修験者などが修行する時の すがた。『渓嵐拾葉集』巻六(『大正蔵』二四一〇) 「間。山臥行体如何。答。
18. 幸若舞 1 百合若大臣(ゆりわかだいじん)他 141ページ
東洋文庫
この説話をふまえている。『太平 記』巻十六、日本朝敵事、『塵添塩嚢紗』巻十二、 太神宮御事、『渓嵐拾葉集』巻六、『通海参詣記』 巻下など参照。「魔王」については
19. 幸若舞 1 百合若大臣(ゆりわかだいじん)他 159ページ
東洋文庫
大 神宮御事や『塵添塩嚢紗』巻一二、太神宮御事な どが比較的まとまっていてわかりやすい。『渓嵐拾葉集』巻四(『大正蔵』二四一〇)「我国劫初大海最底大日印文有レ之
20. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 33ページ
東洋文庫
四季十二月に絶えず衆生を守る。いずれも天衣甲冑を身にまとう武将の姿。持物や音訳の名に異説がある。表参照。『渓嵐拾葉集』巻十三(『大正蔵』二四一〇)参照。 仏説薬
21. 幸若舞 2 景清(かげきよ)・高館(たかだち)他 41ページ
東洋文庫
、『阿娑縛抄』(『大正蔵』)巻四六-薬師、『覚禅抄』(『大正蔵』)巻三-薬師法など参照。『渓嵐拾葉集』(『大正蔵』二四一〇)巻九-厳島霊応章第三「山王三国法花宗
22. 幸若舞 3 敦盛・夜討曾我他 55ページ
東洋文庫
河を舟にて渡る。昔の門の柱のまだ残りたるとて、 大きなる柱、河のなかに四つたてり」とある。『渓嵐拾葉集』(『大正蔵』二四一〇)巻三七、弁天部末に伝教大師の大檀那
23. さんげようりゃっき【山家要略記】
国史大辞典
『山家最略記』とも称し、これは『大日本仏教全書』寺誌叢書四に収められている。またこの義源筆記の一部が『渓嵐拾葉集』四記録部(『(大正新修)大蔵経』七六)に挿入さ
24. さんのうしんとう【山王神道】
国史大辞典
いっそう神仏の関係を深め、また理論化することが進んで、多くの著述がなされる。なかでも沙門光宗の著した『渓嵐拾葉集』はその中心をなすものである。天台の回峰修験も山
25. 修験道史研究 103ページ
東洋文庫
この山につき 当山権現は本地阿弥陀如来におはしますと書かれ、鎌倉末期山王神道に立脚する光宗が撰録した『渓嵐拾葉集』巻六に、 又伝云、今熊野権現日域浄土也、故一度
26. 修験道史研究 156ページ
東洋文庫
 ある。 以上見だ通り、山臥が本領とする峯中修行を貫くものは苦行性にある。文保二年光宗撰『渓嵐拾葉集』巻六に、 凡山伏峯行上成二苦行一三途八難苦患経尽也とあるい
27. 修験道史研究 193ページ
東洋文庫
さような融通連絡には山臥の料徴家性格に基く使者的活躍が与ったが、ともかく、当時の山臥界はあたかも同期の『渓嵐拾葉集』巻六にいわゆる「金峯側を金剛三昧耶形・熊野側
28. 修験道史研究 14ページ
東洋文庫
311       ケ慶長見聞書         250 〈巻57〉         131渓嵐拾葉集     169,174-180 〈巻6〉 103,156
29. しょうげ‐じん[シャウゲ‥]【障礙神】
日本国語大辞典
の音訳。歓喜天のこと)の本身。一切のことのさわりとなる神。一説に、三宝荒神と同一とする。*渓嵐拾葉集〔1318〕三九「覚大師自〓大唐
30. しょうじん‐く【生身供】
仏教語大辞典
釈尊の生身に仕えるように供養する法会。源信の行った霊山釈迦講はその例。 渓嵐拾葉集 九二 「恵心先徳被修生身供」
31. 新可笑記(井原西鶴集) 615ページ
日本古典文学全集
「仏の道うとからぬ、こころにくし」(徒然草四)を踏まえる。奥ゆかしい。「無明ハ体ナク、全ク法性ニ依ル」(渓嵐拾葉集三十八、法華玄義釈籤二)。無知や煩悩は実体がな
32. じねんこじ【自然居士】
国史大辞典
自然居士(ささら太郎)なる禅的芸能者は永仁二年(一二九四)ごろ実在していたことが知られ(『渓嵐拾葉集』『天狗草紙』)、延年風流の素材にもなっていた。観阿弥はこれ
33. 太平記 332ページ
日本古典文学全集
平安中期の真言僧(九五五~一〇四六)。藤原道長の護持僧、請雨法にすぐれる。吒枳尼天の功徳で昇進した(渓嵐拾葉集・巻三十九)ゆえに天狗となるか。大塔宮護良親王(一
34. だいこくてん【大黒天】
日本架空伝承人名事典
蕎麦は大黒因地の好物也。されば蕎麦をば飛礫に投げぬれば、大黒天何処にてもあれ行きて化用を施し給ふ也。渓嵐拾葉集
35. だ‐てん【荼天・陀天】
日本国語大辞典
「だきにてん(荼枳尼天)」の略。*渓嵐拾葉集〔1318〕三九「過去日月灯明仏時、南方有〓
36. ちゅうせい【中世】
国史大辞典
また叡山の円頓戒は、源空(法然房)を経た戒脈が継承された。黒谷流の興円が十二年籠山を再興し、その弟子光宗は『渓嵐拾葉集』を著わした。廬山寺流は明道・実導と継承さ
37. なかじゅくむら【中宿村】群馬県:安中市
日本歴史地名大系
北西は碓氷川を隔てて下野尻村、東は同じく板鼻村。福徳二年(延徳三年、一四九一)七月一〇日の渓嵐拾葉集奥書(叡山文庫真如蔵)に「於上州中宿蓮花寺書写了」とみえる。
38. にじゅうご‐びょう【二十五病】
仏教語大辞典
二十五鬼がおこす病。五種の天魔鬼とは、伝屍者・屍骸鬼・天魔羅醯室陀鬼・兜醯羅鬼・猫鬼の五鬼。 渓嵐拾葉集 八〇 「伝屍病者、五種之天魔鬼也。各一人四人宛持眷属、
39. ふどう‐げさ【不動袈裟】
仏教語大辞典
凡聖不二の極位であるから、この名があるという。また、山伏の形体が不動明王に似ているからともいう。 渓嵐拾葉集 六・山王御事 「問、山伏行体如何。答、相伝云、如義
40. ほっけそうじいん【法華総持院】滋賀県:大津市/北部地域/延暦寺/東塔西谷
日本歴史地名大系
創建当初より平安末頃までは二重の楼閣であったが、鎌倉末頃までには三重に建替えられていた。「渓嵐拾葉集」によると、三重塔の第一重に天子本命、第二重に百官万乗の本命
41. またら‐じん【摩多羅神】
日本国語大辞典
鼓を打つ姿をとるとする。最澄入唐の際および円仁帰朝の際に、その船中に化現したと伝えられる。*渓嵐拾葉集〔1318〕三九「覚大師自〓大唐
42. 摩多羅神
世界大百科事典
中世に天台宗寺院の常行三昧堂(常行堂)にまつられた護法神。《渓嵐拾葉集》は,慈覚大師(円仁)の帰朝の船中で影向(ようごう)して念仏守護を誓ったという伝承(大師の
43. まだらじん【摩多羅神】
日本架空伝承人名事典
中世に天台宗寺院の常行三昧堂(常行堂)にまつられた護法神。『渓嵐拾葉集』は、慈覚大師(円仁)の帰朝の船中で影向(ようごう)して念仏守護を誓ったという伝承(大師の
44. ゆぎ‐かんじょう[‥クヮンヂャウ]【瑜祇灌頂】
日本国語大辞典
深秘の灌頂をいい、台密では金剛界の最深秘の灌頂をいう。ともに瑜祇経に基づいて行なわれる。*渓嵐拾葉集〔1318〕七六「是名〓三世常
45. 謡曲集 282ページ
日本古典文学全集
聚百因縁集・八)。「大峯トハ真言両部ノ峯也。故ニ熊野ハ胎蔵ノ権現也、金峯山ハ金剛権現也」(渓嵐拾葉集・六)。修行の際にふりかかった露を、極楽にあるという七宝樹林
46. 1311年〈応長元(4・28) 辛亥⑥〉
日本史年表
の初例)(東福寺文書)。 この年 凝然『浄土法門源流章』を著す。 この年より貞和四年にかけて 光宗集録『渓嵐拾葉集』成る。 【死没】 閏6・26 日弁(7
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