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  11. 夢中問答集

夢中問答集

ジャパンナレッジで閲覧できる『夢中問答集』の国史大辞典・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
夢中問答集
むちゅうもんどうしゅう
夢窓疎石が足利直義の問に答えた法話集。『夢中問答』ともいう。三巻三冊。全編九十三章の問答を仮名交り文にて記し、在家の女性や道に志す者に見せたいという直義の意を受けて、大高重成が刊行した書で、重成は等持寺の古先印元を介して、康永元年(一三四二)九月に南禅寺住持の竺仙梵僊に跋文を請い、同三年十月には重成の帰依僧である大年法延が、再び南禅寺東堂(隠居寮)にある本師竺仙に再跋を請うて出版したもので、五山版・浄因寺版・元和版・寛永版・正保版・文政版などがある。『岩波文庫』『高僧名著全集』『禅学大系』などに収載されており、『古典史料類従』五には五山版の複製が収められている。→夢窓疎石(むそうそせき)
[参考文献]
玉村竹二『夢窓国師』(『サーラ叢書』一〇)
(葉貫 磨哉)


改訂新版・世界大百科事典
夢中問答集
むちゅうもんどうしゅう

夢窓疎石述の法話集。《夢中問答》ともいう。全3巻。夢窓が足利尊氏の弟直義(ただよし)の問いに対し,仏教の本質,俗信,そして禅の本旨などについて,93項目にわたって平易懇切に答えたものである。すでに夢窓が生存中の1344年(興国5・康永3),若狭守護にも補任されたことのある大高重成が,南禅寺の竺仙梵僊(じくせんぼんせん)の跋文を得て開版した。禅の玄旨を簡明に説示しているところから,参学の徒の手引きとして広く利用され,室町時代から江戸時代にかけて,幾度も開版された。上巻は〈福を求むる心〉から〈魔境に入らぬ工夫〉まで23項目,中巻は〈本分の大智〉から〈臨終の相〉まで37項目,下巻は〈本分の田地〉から〈真実人に示す法門〉までの33項目からなっている。念仏門の小乗性を批判している点があったので,浄土宗の僧澄円(1283-1372)は《夢中松風論》全10巻を著して反論した。
[藤岡 大拙]

[索引語]
夢窓疎石 澄円 夢中松風論
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検索コンテンツ
1. 『夢中問答集』
日本史年表
大高重成,足利直義の意を受け,竺仙梵僊に 『夢中問答集』 の跋文を請う。 1344年〈【北朝】康永3・【南朝】興国5 甲申②〉大高重成, 『夢中問答集』 を出版 ...
2. 夢中問答集
日本大百科全書
夢窓疎石(むそうそせき)が足利直義(ただよし)の問いに答えた法話集。3巻。『夢中問答(むちゅうもんどう)』ともいう。全編93章の仮名交り文の問答集。在俗のまま禅 ...
3. 夢中問答集
世界大百科事典
夢窓疎石述の法話集。《夢中問答》ともいう。全3巻。夢窓が足利尊氏の弟直義(ただよし)の問いに対し,仏教の本質,俗信,そして禅の本旨などについて,93項目にわたっ ...
4. むちゅうもんどうしゅう[ムチュウモンダフシフ]【夢中問答集】
日本国語大辞典
仏教書。三巻。夢窓疎石述。暦応二年(一三三九)以後の成立。康永元年(一三四二)跋。足利直義の問いに答えて禅の本旨・修行の心得を説いたもので、社会的政治的な問題に ...
5. むちゅうもんどうしゅう【夢中問答集】
国史大辞典
夢窓疎石が足利直義の問に答えた法話集。『夢中問答』ともいう。三巻三冊。全編九十三章の問答を仮名交り文にて記し、在家の女性や道に志す者に見せたいという直義の意を ...
6. 『夢中問答集』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
五山版(ござんばん) 巻1 足利直義(あしかがただよし)問 夢窓疎石(むそうそせき)答 室町時代刊 国立国会図書館所蔵 ...
7. 御ふみ 300ページ
東洋文庫
もたらす因としてとらえられた行ない。あるいは、その行ない の果としてあらわれたむくい。夢窓疎石『夢中問答集』巻上「定業とは、前世の善悪の業因に より ...
8. 竺仙梵僊
世界大百科事典
がいた。高雅な詩文に巧みで,日本の五山文学発展の基礎をきずいた。また,みずから夢窓疎石の《夢中問答集》を出版して五山版印刷事業のさきがけをなし,さらに,保寧寺で ...
9. 随筆
世界大百科事典
一貫した統一のもとに構成されてない文献は,随筆としてさしつかえはない。例えば法語の類,《一言芳談》《夢中問答集》なども,宗教書中の随筆として見ることができる。  ...
10. 太平記 162ページ
日本古典文学全集
か。南遠江守は高階氏、宗継。備前守・駿河守は不明。大高重成。高氏の一族。夢窓疎石の法話集『夢中問答集』を刊行した。小山判官秀朝(中先代の乱に際し府中で自害)の子 ...
11. 太平記 160ページ
日本古典文学全集
らの招きで南禅寺・円覚寺・臨川寺などの住持となる。和風禅を大成。足利直義。夢窓述の法話集『夢中問答集』は仏教・禅に関する直義の問いに答えたもの。神田本等古態本「 ...
12. 太平記 163ページ
日本古典文学全集
雲居祐禅師は臨済宗黄竜派の元祐(一〇二七~九二)か。夢窓は庭園を好み、西芳寺・恵林寺・瑞泉寺などが著名。『夢中問答集』中に山水観がうかがえる。[参考]外山英策『 ...
13. 大高重成
世界大百科事典
収公されたこともあるが観応の擾乱(じようらん)をうまくのりきり,乱後の幕政に重きをなした。《夢中問答集》の開版で著名。森 茂暁 ...
14. だいねん-ほうえん【大年法延】
日本人名大辞典
若狭(わかさ)(福井県)守護大高重成にまねかれ高成(こうじょう)寺をひらいた。竺仙に跋文を請うて夢窓疎石の「夢中問答集」を刊行した。貞治(じょうじ)2=正平(し ...
15. ちょう‐ほう【調法】
日本国語大辞典
)調査したり考慮したりすること。熟慮すること。また、よく思案し適切に処理すること。料簡。*夢中問答集〔1339頃〕中「木を削る調法もなく、釘をだに作り得ぬ分 ...
16. 土車
世界大百科事典
)の意識も持ちえたろう。能《車僧》の飛ぶ車も,《深山和尚行状記》にうかがわれる〈破車〉,《夢中問答集》にみられる〈破レグルマ〉も,同様土車の類であろう。徳江 元 ...
17. 夢窓疎石
世界大百科事典
勅諡(ちよくし)され,〈七朝の帝師〉と称された。著作には語録《夢窓録》のほか,仮名法語の《夢中問答集》《谷響集》《西山夜話》などがある。藤岡 大拙 天竜寺 大門 ...
18. むそう‐そせき[ムサウ‥]【夢窓疎石】
日本国語大辞典
五山文学の最盛期をその門流に生み出し、庭園芸術を発展させ、天龍寺船による貿易を促した。著書に「夢中問答集」「臨川寺家訓」。建治元〜観応二年(一二七五〜一三五一) ...
19. むそう-そせき【夢窓疎石】
日本人名大辞典
死去。77歳。伊勢(いせ)(三重県)出身。諡号(しごう)は夢窓国師,正覚国師など。著作に「夢中問答集」など。【格言など】人は長生きせんと思わば虚言をいうべからず ...
20. ゆ‐さん【遊山・游山】
日本国語大辞典
遊参〓」*夢中問答集〔1339頃〕下「予、昔し遊山の次でに、同伴の僧七八人連れて、富士山の辺り、西の湖といふ所に ...
21. 1342年〈【北朝】康永元(4・27)・【南朝】興国3 壬午〉
日本史年表
山を疎石に請う(夢窓国師年譜)。 9・20 大高重成,足利直義の意を受け,竺仙梵僊に 『夢中問答集』 の跋文を請う。 この秋 性海霊見 ,入元(禅林僧伝)。 ...
22. 1344年〈【北朝】康永3・【南朝】興国5 甲申②〉
日本史年表
背に 『宝積経要品』 を書写し,高野山金剛三昧院に納める(前田家本奥書)。 大高重成, 『夢中問答集』 を出版。 【死没】 3・9 春日顕国(武将)。 【世界 ...
「夢中問答集」の情報だけではなく、「夢中問答集」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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五山版(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
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久能寺経(日本大百科全書)
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平家納経(日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
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青砥稿花紅彩画(国史大辞典・世界大百科事典)
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(国史大辞典・世界大百科事典)
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