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法華経義疏

ジャパンナレッジで閲覧できる『法華経義疏』の国史大辞典のサンプルページ

国史大辞典

法華経義疏
ほけきょうぎしょ
鳩摩羅什訳の『妙法蓮華経』二十七品を註釈したもの。四巻。聖徳太子撰。太子親筆とされるものが御物(ぎょぶつ)となっている。太子三経義疏の一つで、成立は義疏中もっとも遅い推古天皇二十二年(六一四)から翌年にかけての太子四十一歳から四十二歳のころとみられている。太子は推古天皇十四年に岡本宮において『法華経』を講じているので、これをもとにまとめられたものであろうか。中国梁代の法雲の『法華義記』八巻を本義・本疏・本釈と称し、その影響下に作製された。本書はまず経の大意を述べ、万善同帰の理を明して大果を得せしめることを説き、次に経題を釈す。そして序正流通の三分科を述べ、序品以下普賢菩薩勧発品までの二十七の各品の文釈をしている。法雲の所説を要約した形で叙述されているところが多いが、なかには批判する部分もあり、太子の面目を発揮しているところもみられる。一大乗・一仏乗など一を冠することばを多用し、一乗思想による日本仏教の特色を示した。法華一乗思想は、男女の在家信者の理想像を説いた『維摩経』と『勝鬘経』のもと、仏教による国民の和の精神を強調することによって平和な国家の建設に力を注ぐために定められた憲法十七条の基調となった。近年、本書の太子親撰に対して中国敦煌出土の『法華経』の註釈と関係づけて疑う見かたも出ている。末註は東大寺の宗性や三経学士とも自称した凝然によって残されている。複製本に『御物法華義疏』、中田祝夫『古点本の国語学的研究』訳文篇、刊本に『岩波文庫』、『(大正新修)大蔵経』五六、『大日本仏教全書』などがある。
[参考文献]
花山信勝『(聖徳太子御製)法華義疏の研究』、望月一憲『三経義疏論攷』
(福原 隆善)
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検索コンテンツ
1. ほけきょうぎしょ【法華経義疏】
国史大辞典
鳩摩羅什訳の『妙法蓮華経』二十七品を註釈したもの。四巻。聖徳太子撰。太子親筆とされるものが御物(ぎょぶつ)となっている。太子三経義疏の一つで、成立は義疏中もっ
2. 『法華経義疏』
日本史年表
615年〈推古23 乙亥〉 4・15 聖徳太子、 『法華経義疏』 を著す(聖徳太子伝補闕記)。
3. 法華義疏(著作ID:1018491)
新日本古典籍データベース
ほっけぎしょ 聖徳太子法華義疏 法華経義疏 法華経疏 法華疏 聖徳太子(しょうとくたいし) 仏教 
4. 飛鳥時代(年表)
日本大百科全書
絵の具、紙、墨をもたらす614(推古22)犬上御田鍬、遣隋使となる615(推古23)聖徳太子、法華経義疏を著し三経義疏が完成618(推古26)隋滅び唐興る620
5. 飛鳥美術
世界大百科事典
国立博物館)があり,蓋裏の〈上宮〉の針書銘から太子関係の遺品とみなされ,太子筆と称される《法華経義疏》4巻(宮内庁)の墨書は闊達自在で隋写経風の趣がある。 高句
6. あすか‐ぶんか[‥ブンクヮ]【飛鳥文化】
日本国語大辞典
示した生活様式とその内容。法隆寺の薬師如来像、釈迦三尊像、玉虫厨子、中宮寺の天寿国繍帳、聖徳太子の「法華経義疏」、若草寺の唐草瓦などの遺品に、当時の人々の生活理
7. えんさい【円載】
国史大辞典
渡り、翌六年天台山を訪れてわが皇太后の袈裟を贈って南岳慧思禅師の真影に供養し、聖徳太子の『法華経義疏』を天台山の蔵に納め、また天台宗に関する疑義五十科を以て広修
8. 御物
日本大百科全書
古くから皇室家に伝わる品々や近年買い上げられたものに至るまで名品が多い。正倉院宝物をはじめ、『法華経義疏ほけきょうぎしょ』『聖徳太子画像』『春日権現霊験記かすが
9. こうぞ【楮】画像
国史大辞典
(どんちょう)の伝来とあるが、すでにそれ以前に作られていた。知られる最古の紙は聖徳太子の『法華経義疏』で、これは〓紙(
10. さんぎょうぎしょ[サンギャウギショ]【三経義疏】
日本国語大辞典
聖徳太子撰と伝える「勝鬘(しょうまん)経義疏」一巻、「維摩(ゆいま)経義疏」三巻、「法華経義疏」四巻の総称。三経(さんきょう)(3)に対する注釈書で、日本人の手
11. さんぎょうぎしょ【三経義疏】
国史大辞典
『勝鬘経義疏』『維摩経義疏』『法華経義疏』の総称。聖徳太子の撰述とされ、上宮御製疏ともいう。成立年代は『上宮聖徳太子伝補闕記』によると、推古天皇十七年(六〇九
12. 写本
世界大百科事典
なものとなっている。益田 宗 日本人の手になる最古の現存古写本には聖徳太子自筆といわれる《法華経義疏》4巻(旧法隆寺蔵,御物)や,慶雲4年(707)7月26日の
13. 日本書紀 553ページ
日本古典文学全集
いわゆる「三経義疏」(勝鬘経義疏・法華経義疏・維摩経義疏)は太子の著というが、真撰か否かについては説が分れる。太子の講経に関していえば、いわゆる「三経義疏」(勝
14. 日本霊異記 21ページ
日本古典文学全集
五年である。大乗仏教の経典。「大乗」は、ひとりの悟りではなく、多くの者を救うの意。注釈書。法華経義疏・勝鬘経義疏・維摩経義疏。字類抄「流ツタフ」。名義抄同訓。聖
15. 日本霊異記 35ページ
日本古典文学全集
れたる衣、何の乏びにか更に著たまふ」とまうす。太子、「住めよ。汝は知  特異なものがある。法華経義疏長保点「千手少一」を「千ノ手ニ一ツ少ケタリ」など。ここも、数
16. 日本霊異記 39ページ
日本古典文学全集
(和名抄による)。古訓点では、助詞「と」をもって事物を並列して訓む。これに従う。似ている。法華経義疏長保点「似如ノレリ」。激しい音が鳴りとどろく。名義抄「振フル
17. 日本霊異記 75ページ
日本古典文学全集
得る同話は中巻十八話、下巻二十話である。僧の迫害については上巻十五話参照。寺の僧の風呂をわかすための薪。 法華経義疏長保点「他ヒト 人」。古訓点に例が多い。 悪
18. 日本霊異記 95ページ
日本古典文学全集
迫害し悪報のある説話は上巻十五話・十九話、中巻三十五話、下巻十五話。不法に他人の物を取る。法華経義疏長保点「他ヒト 人」。 不明ではあるが、実在の人物か。『続日
19. 日本霊異記 106ページ
日本古典文学全集
阿弥陀の画像を描いたところ、霊験があって火に焼けないという不思議なことを示した話 第三十三  お姿。法華経義疏長保点「像カタチ」。字類抄・名義抄同訓。 現在の大
20. 日本霊異記 141ページ
日本古典文学全集
る地下の世界。新撰字鏡「鉄黒金也」。和名抄「鉄久路加祢(クロカネ)」。名義抄「抱ウタク」。法華経義疏長保点「抱ウタイテ」などによる。地蔵十輪経元慶点「爛タタル 
21. 日本霊異記 147ページ
日本古典文学全集
「幸ニ昌運ニ逢アヘリ」、「幸ニ文明ノ化ニ遭ヒ」などの「幸ニ」が、命令文に用いられている例である。法華経義疏長保点「瞻ミル」など。蛇が、その娘が美女かどうかと、わ
22. 日本霊異記 156ページ
日本古典文学全集
名義抄「彼ソコ」。名義抄「牧ウシカフ カフ」による。承知しない。拒否する。字類抄「辞イナフ」。名義抄同訓。法華経義疏長保点「聴ユルス」。高野本中巻三十四話傍訓「
23. 日本霊異記 178ページ
日本古典文学全集
どをいう字。この商人も歩き売りしていることが下に見える。思って。「欲」は希望しながら思う。法華経義疏長保点「欲オモフトイフコト」。字類抄「欲オモフ」など。梵網経
24. 日本霊異記 207ページ
日本古典文学全集
れる。名義抄では、「嚇」「呵」「制」「叱」「詰」「禁」などに、イサム・イサフの訓が見える。法華経義疏長保点「譏呵ソシリイサハム」。もしもし。やあ。呼びかけの言葉
25. 日本霊異記 248ページ
日本古典文学全集
于熊  原文「生者」はイケルコトと訓む。「者」は衍字ではあるまい。法華経義疏長保点「四花ヲノミ雨フル者コト」、「持テ来タル者コトハ」など。前世の行いが原因をなし
26. 日本霊異記 260ページ
日本古典文学全集
→五一ページ注一八。高僧。知徳ともにそなわったすぐれた僧。他書では名前を広恩とする。そこの。法華経義疏長保点「彼カシコ」。古訓には、語末にコだけを加点した例も多
27. 日本霊異記 286ページ
日本古典文学全集
「法師」はもとは仏法に通じ、教法の師となる人の意。単に、僧・出家にもいう。郷里の家を出て、他国を通り。法華経義疏長保点「他ヒト」。仏法を修める。諸国を托鉢、行脚
28. 日本霊異記 301ページ
日本古典文学全集
所。名義抄「藪オトロ」。新撰字鏡「藪也夫(ヤフ) 於止呂(オトロ)」。名義抄「抱ウタク」。法華経義疏長保点「抱ウタイテ」。燃えさかった火。下巻三十六話訓釈「爝於
29. 日本霊異記 312ページ
日本古典文学全集
慎んで釈迦の名号を唱え、命が助かった話 第二十五  仏の功徳を観じ仏名を唱えて。ミナと敬語で訓む。法華経義疏長保点「此ノ仏ノ名ミナ」「法花経ノ名ミナ」。 「丁男
30. 日本霊異記 342ページ
日本古典文学全集
現在の静岡県榛原郡。未詳。租税として納められた精米を運送する責任者。多くの年月を経過し。名義抄「数アマタ」。法華経義疏長保点「数アマタノ」。公民。一般人民。「佰
31. はなやま-しんしょう【花山信勝】
日本人名大辞典
石川県金沢の生家,浄土真宗本願寺派の宗林寺をつぐ。日本仏教史を専攻し,昭和10年「聖徳太子御製法華経義疏の研究」で学士院恩賜賞。21年東京帝大教授。巣鴨拘置所の
32. 法華経
世界大百科事典
〈本門〉と呼ぶことも智顗によって普及した。末木 文美士 日本における《法華経》の受容は早く,聖徳太子の《法華経義疏(ぎしよ)》の撰述にその徴を見る。奈良時代には
33. ほっけぎき【法華義記】
国史大辞典
会して一仏乗に帰せしめることにあったことを大意として示している。後世への影響は大きく、特に聖徳太子は『法華経義疏』において本義云・本疏云などと多用する。『(大正
34. ほっけぎしょ【法華義疏】
国史大辞典
法華経義疏(ほけきょうぎしょ)
35. 615年〈推古23 乙亥〉
日本史年表
【政治・経済】 4・15 聖徳太子、 『法華経義疏』 を著す(聖徳太子伝補闕記)。 9・‐ 犬上御田鍬 ら、隋より帰る.百済使、遣隋使に従い来朝(紀)。
「法華経義疏」の情報だけではなく、「法華経義疏」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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