NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. 生物
  8. >
  9. 細胞・免疫・ウイルス・物質
  10. >
  11. メンデルの法則

メンデルの法則

ジャパンナレッジで閲覧できる『メンデルの法則』の岩波 生物学辞典・日本大百科全書のサンプルページ

岩波 生物学辞典
メンデルの法則
[Mendel's laws]

《同》メンデルの遺伝法則(Mendel's laws of heredity).G.J.Mendelの提唱した,遺伝現象に関する法則.Mendelは論文「植物雑種に関する実験」(1865)でこれを述べたが当時はかえりみられず,後に再発見(1900)され,その基本法則がC.E.Corrensの命名に従い今日までメンデルの法則と呼ばれている.一般には分離の法則独立の法則優劣の法則の三つとするが,優劣の法則を除外して,分離と独立の2法則だけをメンデルの法則とする人もある.Mendel以前にもJ.G.Koelreuter,C.F.Gärtnerなどにより交雑実験は行われたが,遺伝する性質それぞれの分析,換言すれば単位形質に注目しなかったため,遺伝現象における法則性を見出すことができなかった.メンデルの法則がエンドウや一般の植物だけでなく動物界へも広く適用されることは,W.Batesonなど多くの学者によって確かめられ,日本でも外山亀太郎(1906)のカイコの研究をはじめとして多くの寄与がなされた.



日本大百科全書(ニッポニカ)
メンデルの法則
めんでるのほうそく
Mendel's Law

オーストリアの修道院僧で生物学・気象学者でもあったG・J・メンデルにより発見された、有性生殖を行う生物における遺伝の基本法則。1865年に「植物の雑種に関する実験」と題して発表されたが、その真価が認められるようになったのは35年後のことである。『種の起原』で知られているC・R・ダーウィンもこの論文には気づかず、1868年に著した『飼育動植物の変異』ではメンデリズムの要点をつかみながら、この概念を徹底するに至らなかった。メンデルの法則の再発見は、ド・フリース、コレンス、チェルマクの3人によって1900年に独立になされた。これが近代遺伝学幕開きの契機となった。

 メンデルの法則は、一般には優劣の法則、分離の法則、独立の法則の三つとするが、人によっては優劣の法則を除外したり、純粋の法則とよばれるものを加えたりする。優劣の法則は、対立形質をもつホモ個体間の交配から雑種第一代(F1)をつくると、F1ではしばしば対立形質の一方だけが現れ、他方は隠れる現象、つまり対立形質間に優性・劣性の関係があることをいう。独立の法則は、二つ以上の形質に関する遺伝様式について、もしそれらの形質を決定する因子間に染色体上の連鎖がなければ、それらの形質は互いに独立に組み合わされた結果として表現されることをいう。しかし、メンデルの最大の功績は、融合説にかわるものとして粒子説を正しく認識したことで、分離の法則がそれを端的に示している。すなわち、F1のヘテロ個体(異型個体)どうしをかけ合わせると、F2では形質の分離がおこり、たとえ劣性な形質でもF2個体に表現されてくることをいう。遺伝の融合説に従えば、このような分離は不可能である。遺伝形質を決定する因子(遺伝子)は「粒子」状のものとして維持されていなければならない。純粋の法則は、分離の法則の別の表現である。F1で表現形質としては隠された劣性因子が完全に維持、伝達されていくことをいう。したがって、この法則は、遺伝因子の粒子性を強調するという歴史的意味しかもっていないといえる。

 近代遺伝学の歩みは、メンデルの法則に従わない例を研究してきたという側面ももっている。たとえば、遺伝子の型と表現形質はかならずしも一対一の対応がつかないこと、環境要因による遺伝子発現への影響、多数の遺伝子の染色体上における連鎖、減数分裂の機構を乱す自己的な遺伝子の存在、核外にある遺伝子など、すべてメンデルの法則に従わない原因や因子である。このような例外がある一方、遺伝子は事実「粒子」であり、メンデリズムはどのような遺伝子、形質に対しても正しい概念なのである。遺伝形質に及ぼす環境の影響もメンデリズムの立場から理解されなければならない。

[〓畑尚之]

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


メンデルの法則の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 148
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. メンデルの法則
日本大百科全書
徹底するに至らなかった。メンデルの法則の再発見は、ド・フリース、コレンス、チェルマクの3人によって1900年に独立になされた。これが近代遺伝学幕開きの契機となっ
2. メンデル の 法則(ほうそく)
日本国語大辞典
遺伝の法則の一つ。メンデルがエンドウの交雑を主とした植物雑種に関する実験から明らかにしたもので、一八六五年に論文「植物雑種の研究」として発表。一九〇〇年コレンス
3. メンデルの法則[カタカナ語]
イミダス 2018
[Mendel's laws]【生物】オーストリアのメンデルが,エンドウの交配実験から発見した遺伝の基本法則.優性の法則,分離の法則,独立の法則の三つに分けら
4. メンデルの法則
岩波 生物学辞典
Corrensの命名に従い今日までメンデルの法則と呼ばれている.一般には分離の法則,独立の法則,優劣の法則の三つとするが,優劣の法則を除外して,分離と独立の2法
5. メンデルの法則(単性雑種の場合)〔図A〕[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
エンドウの例「P」純系統の親(P)の植物は同じ遺伝子を2個もつ。赤紫花の遺伝子をC、白色花の遺伝子をcで表すとPの遺伝子はCC、ccとなる「F1」雑種第一代(F
6. メンデルの法則(両性雑種の場合)〔図B〕[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
「P」2組の対立する形質(ここでは黄色と緑色、丸と皺しわ)を対象として交雑してできたF1を両性雑種とよぶ。黄色をY、緑色をy、丸をR、皺をrという遺伝子とすると
7. メンデルの法則【2019】[生物・動物【2019】]
現代用語の基礎知識
メンデル(Gregor Mendel)が発見した形質の伝わり方の法則性をいい、優性の法則、分離の法則、独立の法則の三つの法則がある。エンドウで種の子葉の色が黄色
8. アレルギー
世界大百科事典
原に触れてもIgE抗体を産生する遺伝的な素因とも考えられる。しかし,その遺伝形式は単純なメンデルの法則には従わない。アレルギー性の素因を有する者は全人口の約20
9. 育種学
日本大百科全書
も対象に含め、生物の生殖質を遺伝的に総合利用する学問という考え方もされている。1900年にメンデルの法則が再発見され、これを機に育種学の基礎となる遺伝学が体系化
10. 遺伝画像
日本大百科全書
を証明した。メンデルの推論した機構は、有性生殖を行う高等生物にはすべて当てはまるので、「メンデルの法則」と名づけられ、遺伝現象の基本原理となっている。田島弥太郎
11. 遺伝画像
世界大百科事典
ラズマジーンという。核内遺伝子およびこれに支配される形質は原則として両親性の遺伝を行い,メンデルの法則に従って後代に伝わる。細胞質遺伝子およびこれに支配される形
12. 遺伝学
日本大百科全書
日本においては、外山亀太郎とやまかめたろうがメンデルの法則再発見後まもなく、メンデルの指摘した原則が動物であるカイコにも適用されることを報告した。これが動物でメ
13. 遺伝学
世界大百科事典
つかい,子葉の色の緑と黄のような対立形質について異なる両親を交配し,その後代をいわば家系別に追跡・調査してメンデルの法則に到達した。メンデルのもっとも重要な貢献
14. 遺伝学
岩波 生物学辞典
deVries,C.E.CorrensおよびE.vonS.Tschermakの,いわゆるメンデルの法則の再発見(1900)からである.その後T.H.Morgan
15. 遺伝子画像
日本大百科全書
ドウの交雑実験の結果をまとめて『植物雑種の研究』という論文を発表した。この論文はのちに「メンデルの法則」とよばれるようになった遺伝の原理を示したものであるが、こ
16. 遺伝子
岩波 生物学辞典
《同》遺伝因子(geneticfactor).遺伝形質を規定する因子.メンデルの法則における基本概念として各遺伝形質(単位形質)に対応して想定され,G.J.Me
17. 遺伝情報画像
世界大百科事典
あるという考えは,古くから存在したが,遺伝情報という概念が,科学的な意味で形をなしたのはメンデルの法則以後と考えてよい。〈独立の法則〉〈分離の法則〉〈優劣の法則
18. 遺伝率
世界大百科事典
ヒトの背の高さのような形質は単純な遺伝様式を示さないが,遺伝することは古くから知られており,メンデルの法則再発見以前に,生物統計学者はこのような形質について研究
19. エピステモロジー 93ページ
文庫クセジュ
 メンデルの法則(形質の分離および独立の法則)は一九〇〇年に、三人の植物学者によって再発見された。その三人とは、ユーゴー・ド・フリース(一八四八~一九三五年)、
20. エマーソン
岩波 生物学辞典
アメリカの遺伝学者,育種学者.1902年にインゲンマメでの研究で,メンデルの法則を確認.のち主にトウモロコシの遺伝を研究.G.W.Beadle,B.McClin
21. エムエヌ‐しき【MN式】
日本国語大辞典
赤血球の中に凝集原MをもつものをM型、凝集原NをもつものをN型、両方もつものをMN型とする。「メンデルの法則」に従って遺伝するので、親子鑑別や個人識別など法医学
22. MN式血液型
日本大百科全書
のない血液型であるが、法医学分野(親子鑑定、個人識別)では重要な血液型である。遺伝形式はメンデルの法則に従い、M、N形質間には優劣がない。なお、遺伝的関連性を有
23. エービーオーしき‐けつえきがた【ABO式血液型】
日本国語大辞典
一九〇一年ランドシュタイナーらによって発見された。血液型をA・B・AB・O型の四つに分ける。メンデルの法則に従って遺伝する。
24. 応用数学
世界大百科事典
,数学とのかかわりあいも多岐にわたっている。いくつかの例をあげることができるが,なかでもメンデルの法則をはじめとした生物統計,とくに統計遺伝学には伝統的に確率論
25. 親子鑑定画像
日本大百科全書
鑑定人または鑑定補助者が立ち会って採取する。また資料提供者の写真をとることが必要である。 親子鑑定はメンデルの法則を応用したものである。子の遺伝形質における2個
26. 核外遺伝
世界大百科事典
遺伝子の大部分は染色体を構成し,核に存在する。この核内遺伝子はメンデルの法則に従って両親から子どもへ伝達される。しかし,生物は核内遺伝子以外にも遺伝因子をもつ。
27. 形質
日本大百科全書
目で見える形や色、大きさなどのほか、生化学的、生理的な特徴、さらには行動や運動などの特徴も含まれる。 メンデルの法則を発見した(1865)オーストリアのメンデル
28. 血液画像
世界大百科事典
ラントシュタイナーにより発見された。ABO式血液型は,輸血に際して最も重視されるとともに,メンデルの法則により一定の遺伝形式を示すことから親子鑑別にも用いられる
29. 血液型
日本大百科全書
る。遺伝様式はA、B、Oの3複対立遺伝子の支配を受け、遺伝子間の優劣関係はA=B>Oで、メンデルの法則に従う。ABO式血液型の基本的抗原はA、BおよびH抗原(H
30. 古生物学
日本大百科全書
面から出発した古生物学は、19世紀以降になると各分類群の系統分類に主眼を置くようになり、メンデルの法則の発見を契機に、現生種に対象を絞っていった近代進化学とは別
31. コレンス
日本大百科全書
オランダのド・フリース、オーストリアのチェルマクもメンデルの法則を再発見し、1900年にそれぞれ論文を発表した。近代的な遺伝学は、このメンデルの法則の再発見を出
32. コレンス(Correns, Karl Erich)
世界人名大辞典
イザー・ヴィルヘルム植物研究所初代所長[13].遺伝の研究に従い[1894-],G.J.メンデルの法則の再発見[1900]に関与し,高等植物について性の決定と遺
33. コレンス
岩波 生物学辞典
ドイツの植物遺伝学者.1900年にH.deVries,E.vonS.Tschermakと時を同じくしてメンデルの法則を再発見.研究はこのほか,キセニア・性決定の
34. 採種
日本大百科全書
待できる、などの利点をもつ。しかし、F1植物を栽培して実った種子を播まくと、遺伝の法則(メンデルの法則)に従って形質の分離をおこすため、次年度以降の栽培に用いる
35. 細胞学
世界大百科事典
けつがれるという説),さらに進化について獲得形質の遺伝を否定する進化論への道を開いた。 メンデルの法則が1900年に再発見され,20世紀に入って,09年にW.L
36. 細胞質遺伝
日本大百科全書
細胞質中にある遺伝子に支配される形質の遺伝。核外遺伝あるいは染色体外遺伝ともいう。細胞質遺伝の様式はメンデルの法則に従わず、母親の形質のみが子孫に伝えられること
37. 細胞質遺伝
世界大百科事典
というふうに呼ばれる。 もう一つの大きな違いは伝達様式である。核内遺伝子とその支配形質はメンデルの法則に従って両親から子どもに伝えられるのに対し,細胞質遺伝子と
38. 細胞質遺伝
岩波 生物学辞典
細胞質DNAも主として雌性配偶子から伝わる.したがって,細胞質DNAの差異に基づく形質はメンデルの法則に従って行動しない.トウモロコシやコムギの雄性不稔,アカバ
39. サットン
岩波 生物学辞典
アメリカの細胞学者,動物発生学者.減数分裂における相同染色体の対合および分裂後期におけるその分離をメンデルの法則と対応させて説明し,メンデリズムに細胞学的基礎を
40. シュトラスブルガー
日本大百科全書
また有糸分裂と染色体の詳細な研究を多数発表して、生殖における染色体の行動を明らかにした。これはメンデルの法則の再発見(1900)の条件をつくり、細胞遺伝学の基礎
41. 人為選択
日本大百科全書
れる。ハトやイヌなどにみられるさまざまな品種は、人為選択の結果つくりだされたものである。メンデルの法則が知られる以前には、親の形質は原則的に子に遺伝すると信じら
42. じんるいがく【人類学】
国史大辞典
メンデルによる遺伝の法則の発見と、一九〇〇年のチェルマック、ド=フリース、コレンスによるメンデルの法則の再発見、モルガンの染色体の研究などから、遺伝学の発展もあ
43. ジーンドライブ[バイオテクノロジー]
イミダス 2018
ジーンドライブは、遺伝子(群)が偏って遺伝する現象であり、メンデルの法則に従わず、ある個体群、または生物種全体を遺伝的に100%改変する有効な手段でもある。新
44. 染色体説
岩波 生物学辞典
《同》染色体学説.メンデルの法則に従う遺伝現象を,遺伝子の担体である染色体の属性や行動様式で説明しようとする説.W.S.Sutton(1903)によって減数分裂
45. 総合年表(ヨーロッパ)
日本大百科全書
予告(マクスウェルの方程式)1865オーストリアのメンデル、エンドウを材料に遺伝の研究(メンデルの法則)1866イタリア、プロイセンと同盟、オーストリアと開戦。
46. 単位形質
岩波 生物学辞典
メンデル遺伝(⇒メンデルの法則)をする形質.
47. ダヴェンポート
岩波 生物学辞典
アメリカの動物学者,遺伝学者.メンデルの法則再発見の前後から動物の遺伝現象を研究,哺乳類,特にヒトや,ニワトリの遺伝的系譜について多くの業績があり,メンデリズム
48. C・ダーウィン(年譜)
日本大百科全書
論をめぐって公開論争、ダーウィンは出席せず1862『ランの受精』出版1865メンデルが「メンデルの法則」を発表したが、ダーウィンは知らずに終わる1868『飼育動
49. チェルマク
日本国語大辞典
Tschermak von Seysenegg エーリヒ─フォン=ザイゼネッグ)オーストリアの植物学者。メンデルの法則の確立に貢献した。(一八七一~一九六二)
50. チェルマク
岩波 生物学辞典
berkünstlicheKreuzungbeiPisumsativum’(1900)はメンデルの法則再発見の業績となった.彼はこれを農業園芸上に適用,育種の効
「メンデルの法則」の情報だけではなく、「メンデルの法則」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

メンデルの法則と同じ細胞・免疫・ウイルス・物質カテゴリの記事
免疫(岩波 生物学辞典)
動物体内の外来性および内因性の異物を生理的に認識・排除し,個体の恒常性を維持するための機構の総称.元来はヒトや動物に病原体が感染してもそれを体内から排除して発病に至らせない状態をいうが,特に,病原体にすでに自然感染していたり,人為的にワクチン接種を
ウイルス(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
《同》濾過性病原体(filterable microorganism).DNAかRNAのどちらかをゲノムとしてもち,細胞内だけで増殖する感染性の微小構造体.ラテン語で毒(virus)を意味し,後に転じて病原体を意味するようになった.D.I.Ivanovski(1892)はタバコモザイク病が細菌濾過器を通した濾液で感染することを観察,F.LoefflerとP.Frosch(1898)は口蹄疫が同じく
樹立細胞株(岩波 生物学辞典)
《同》株細胞(strain cell).細胞寿命を超えて不死化し,培養条件下で安定に増殖し続けるようになった細胞.染色体構成は二倍体(diploid)から異数体(aneuploid)に変化し,表現形質もがん細胞様に変化していることが多い(⇒二倍体細胞).最初の樹立細胞株は,1943年にW.R.Earleにより,C3H系マウス皮下組織から分離されたL細胞(L cell)で
組織培養(岩波 生物学辞典・日本大百科全書)
[tissue culture]多細胞生物の個体から無菌的に組織片・細胞群を取り出し,適当な条件において生かし続ける技術.広義には,組織片培養と細胞培養を包含する.組織培養では,分離された組織片を同一個体または他の生物体のある場所に移して育てる生体内
ポルフィリン(日本大百科全書・岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
4個のピロール環が4個の炭素で結合して閉環したポルフィンにメチル基などの側鎖のついた化合物の総称。生体内の酸化還元反応に重要な役割を果たしているヘモグロビン(血色素)、チトクロム類(呼吸色素)、クロロフィル(葉緑素)類などの色素部分を構成する化合物で
細胞・免疫・ウイルス・物質と同じカテゴリの記事をもっと見る


「メンデルの法則」は身体に関連のある記事です。
その他の身体に関連する記事
難聴(世界大百科事典)
耳に種々な障害があって,きこえの能力が低下または消失している状態をいう。〈耳が遠い〉と表現され,耳鳴りを伴うことが多い。きこえの仕組みはたいへん複雑であるが,解剖学的に大別すると,音が物理的に処理される伝音機構である外耳,中耳と,生物学的に精巧な
メンデルの法則(岩波 生物学辞典・日本大百科全書)
《同》メンデルの遺伝法則(Mendel's laws of heredity).G.J.Mendelの提唱した,遺伝現象に関する法則.Mendelは論文「植物雑種に関する実験」(1865)でこれを述べたが当時はかえりみられず,後に再発見(1900)
蛋白質(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
《同》タンパク質.生物体を構成する主成分.生細胞では水 (約70%) に次いで15~18 %を占める主要な高分子群であり,ヒト,シロイヌナズナ,大腸菌ではそれぞれ約2万,1万,4400種の蛋白質がみられる.その機能は,触媒(酵素),構造・骨格,収縮
遺伝子(岩波 生物学辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
《同》遺伝因子(genetic factor).遺伝形質を規定する因子.メンデルの法則における基本概念として各遺伝形質(単位形質)に対応して想定され,G.J.Mendelはこれを因子と呼んだが,のちにW.L.Johannsen(1909)が遺伝子
ホルモン(日本大百科全書・世界大百科事典・岩波 生物学辞典)
生体内でつくられ、その個体の形態形成、代謝、成長、行動発現その他の生理的過程に特定の影響を及ぼす物質をいう。1905年にイギリスの生理学者E・H・スターリングによって提唱された用語である。彼はベイリスWilliam Maddock Bayliss
身体に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶