1. 『日本文徳天皇実録』
日本史年表
879年〈元慶3 己亥⑩〉 11・13 藤原基経ら、 『日本文徳天皇実録』 を撰上(同書序)。
2. 日本文徳天皇実録
日本大百科全書
『文徳実録』ともいう。勅撰ちょくせんの歴史書。10巻。六国史りっこくしの一つ。850年(嘉祥3)より858年(天安2)まで文徳天皇(在位850~858)一代の歴
3. 日本文徳天皇実録
世界大百科事典
日本古代の官撰の史書。略して《文徳実録》ともいう。六国史の第5。10巻。文徳天皇1代,850年(嘉祥3)から858年(天安2)まで9年間のことを記す。清和天皇の
4. にほんもんとくてんのうじつろく[ニホンモントクテンワウジツロク]【日本文徳天皇実録】
日本国語大辞典
官撰の史書で、六国史の第五。一〇巻。藤原基経・菅原是善・都良香らの撰。清和天皇の勅により貞観一三年(八七一)編修開始、中絶の後、陽成天皇の勅により再開、元慶三年
5. にほんもんとくてんのうじつろく【日本文徳天皇実録】
国史大辞典
六国史のうち五番目の正史で、文徳天皇の一代を対象とする編年体歴史書。『文徳天皇実録』『文徳実録』と略称される。嘉祥三年(八五〇)三月から天安二年(八五八)八月
6. 日本文徳天皇実録(著作ID:50260)
新日本古典籍データベース
にほんもんとくてんのうじつろく 文徳天皇実録 文徳実録 藤原基経(ふじわらもとつね) 等 編 通史 元慶二
7. あ‐きょく【阿曲】
日本国語大辞典
〔名〕おもねりまがること。不正をなすこと。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「私罪条疏云、私罪謂
不
8. あざ‐な【字】
日本国語大辞典
計天皇の諱(たたのみな)は大脚。〈略〉字(みアサナ)は嶋郎」*日本文徳天皇実録‐斉衡三年〔856〕四月戊戌「散位外従五位下氷宿禰継麻呂卒。継麻呂、字宿栄」*源氏
9. い‐び[ヰ‥]【遺美】
日本国語大辞典
〔名〕前人ののこした美しく立派なもの。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕正月己丑「此復
弘仁遺美
10. いま も 今(いま)も
日本国語大辞典
今を強めた表現。さらにさらに。*日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕七月丙戌・宣命「今毛今毛(いまモいまモ)風雨時に随ひ五穀豊登しめ」
11. いみ‐な【諱・謚・諡】
日本国語大辞典
邑婆
」*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「天皇誕生、有
12. いむびにわび‐の‐かみ[いむびにはび‥]【斎火庭火神】
日本国語大辞典
などの神事にこの両神をまつり、斎火屋女(いむびやめ)によって斎火御飯などが調理された。*日本文徳天皇実録‐天安元年〔857〕四月癸酉「有
13. い‐りょう[ヰリャウ]【遺令】
日本国語大辞典
東宮などの遺言。特に、自分の厚葬を戒め薄葬を命じたものをいう。崩後、奏上される。遺命。*日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「葬
14. い‐るい[ヰ‥]【遺類】
日本国語大辞典
〔名〕(1)生き残った者ども。余類。残党。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥四年〔851〕二月丁卯「遂為
先皇
15. いん‐きょう[‥ケフ]【允
】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕適切であるさま。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「篁朝臣所
執、誠為
16. いん‐きょう[‥ケウ]【陰教】
日本国語大辞典
〔名〕女子の教育。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「宮
之内、陰教
17. えいまん の=咎(とが)[=災(わざわ)い]
日本国語大辞典
物事が満ち足りている時は、かえって災いが生じやすいということ。*
日本文徳天皇実録‐天安元年〔857〕三月辛丑「曲
施鴻霈
18. えん‐きゅう[ヱンキウ]【円丘】
日本国語大辞典
天皇が冬至に天をまつるために、郊外に築いた円形の塚。古代中国の天子にならったもの。郊祀(こうし)。*日本文徳天皇実録‐斉衡三年〔856〕一一月甲子「有
19. えん‐そう[‥サウ]【艷藻】
日本国語大辞典
〔名〕すばらしい詩や文章。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「近者、大宰鴻臚館、有
唐人沈道古者
日本国語大辞典
〔名〕弱く病みつかれること。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「篁、家貧親老。身亦
21. おおうたどころ の 別当(べっとう)
日本国語大辞典
大歌所の長官。大歌。大歌の別当。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕一一月己卯「従四位下治部大輔興世朝臣書主卒。〈略〉能弾
和琴
22. 大江氏
世界大百科事典
を尊くするために後世皇胤として造作したものか,いずれとも決めがたい。音人は《貞観格式》《日本文徳天皇実録》の編纂に参与するなど,文人官僚として活躍,大江氏が学問
23. おおえ‐の‐おとんど【大江音人】
日本国語大辞典
平安前期の漢学者。本主の子。はじめ大枝氏。従三位参議に至る。「貞観格式」「日本文徳天皇実録」の編纂に携わった。著作に「江音人集」「弘帝範」(ともに佚)がある。江
24. おお‐みやじ[おほ‥]【大宮主】
日本国語大辞典
長上例
」*
日本文徳天皇実録‐天安二年〔858〕四月一〇日「帝在
25. おく‐ちょう[‥テウ]【億兆】
日本国語大辞典
、同心同徳」(2)多くの人民をいう。万民。*日本文徳天皇実録‐天安二年〔858〕八月甲寅「恒以
26. おん‐よう[‥ヤウ]【陰陽】
日本国語大辞典
」(2)「おんようじ(陰陽師)」「おんようどう(陰陽道)」「おんようりょう(陰陽寮)」などの略。*日本文徳天皇実録‐仁寿三年〔853〕五月壬寅「並藤善
27. おんよう の 頭(かみ)
日本国語大辞典
陰陽寮の長官。天文、暦数などをつかさどった。うらのかみ。*
日本文徳天皇実録‐仁寿三年〔853〕五月壬寅「並藤〈略〉九年二月〈略〉為
陰陽頭
28. かい‐ご[クヮイ‥]【
誤】
日本国語大辞典
不軌
」*
日本文徳天皇実録‐天安二年〔858〕六月己酉「祢宜祝等、増以
29. かい‐ぼ【楷模】
日本国語大辞典
〔名〕手本。模範。*
日本文徳天皇実録‐斉衡二年〔855〕正月癸卯「今到
吏部
30. かい‐めつ[クヮイ‥]【灰滅】
日本国語大辞典
〔名〕灰となって滅亡すること。跡かたもなく、ほろびること。*
日本文徳天皇実録‐斉衡元年〔854〕一二月甲寅「先父所
貯積
31. か‐きん【瑕瑾・瑕釁】
日本国語大辞典
るが故に、其器械を完全にせん為め非常の注意を為すが如く』」(2)欠点。短所。あやまち。*日本文徳天皇実録‐斉衡元年〔854〕三月甲辰「親王性操貞潔〈略〉至
32. か‐げん[クヮ‥]【訛言】
日本国語大辞典
〔名〕(1)誤った風評。無根の言。たわごと。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「民間訛言云、今茲三日不
可
33. かも の 斎(いつき)
日本国語大辞典
賀茂神社に奉仕した未婚の皇女または王女。賀茂の斎院。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕七月甲申「皇女晏子内親王為
伊勢斎
34. から‐かみ【韓神】
日本国語大辞典
肩に取り掛け われ可良可見(カラカみ)の 韓招(からを)ぎせむや 韓招ぎ 韓招ぎせむや」*日本文徳天皇実録‐斉衡元年〔854〕四月癸亥「園神韓神並加
35. かん‐き【姦
】
日本国語大辞典
〔名〕(形動)心がわるく、よこしまであること、また、そのさまや、そのような人。*日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕二月甲子「最弟、武芸之士、膂力過
36. かん‐じん[クヮン‥]【勧進】画像
日本国語大辞典
〔名〕(1)(─する)勧め、さそうこと。とくに人々に勧めて仏道に導き、善に向かわせること。勧化(かんげ)。*日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕四月己酉「臣等自
37. かん‐ぺい[クヮン‥]【官兵】
日本国語大辞典
〔名〕国家の兵。国の指揮下の兵隊。官軍の兵。かんぴょう。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬辰「初逸勢之赴
配所
38. かん‐れん【閑練】
日本国語大辞典
〔名〕手なれていてよく通じていること。*
日本文徳天皇実録‐斉衡二年〔879〕正月癸卯「松影四入
式部
39. 雅楽画像
世界大百科事典
主(おきよのふみぬし)は和琴にすぐれており,816年(弘仁7)大歌所別当に任ぜられた(《日本文徳天皇実録》嘉祥3年(850)11月6日条の卒伝)。〈常に節会に供
40. がっかん‐いん[ガククヮンヰン]【学館院・学官院】
日本国語大辞典
の別当職と領する荘園が伝領された。長官(別当)には、橘氏長者等が任じ、院領を管理した。*日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「后亦与
41. き‐さく【毀削】
日本国語大辞典
〔名〕こぼち削ること。こわれてなくなっていること。また、やせて肉がおちること。*日本文徳天皇実録‐嘉祥四年〔851〕二月丁卯「先皇崩後、哀慕追恋、不
42. きゅうこく‐にとう[キウコクニタウ]【九国二島】
日本国語大辞典
日向・薩摩・大隅の九か国と、壱岐・対馬の二島から成るために呼ばれた。きゅうこくじとう。*日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕二月乙巳「夫大宰府者、西極之大壌中国
43. きょ‐あん【拠鞍】
日本国語大辞典
〔名〕馬の鞍にまたがること。乗馬。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「篁随
父客遊、便
44. きょう‐ゆう[ケウイウ]【教誘】
日本国語大辞典
〔名〕正しい方向に教え誘うこと。教え導くこと。教導。*
日本文徳天皇実録‐仁寿三年〔853〕九月丙申「延祥〈略〉数歳辞
家、師
45. きょう‐れん[キャウ‥]【鏡奩】
日本国語大辞典
〔名〕鏡を入れておく箱。かがみばこ。*
日本文徳天皇実録‐嘉祥三年〔850〕五月壬午「以
宝幡及鏡奩之具
46. きょく‐せき【跼蹐・局蹐】
日本国語大辞典
蹐」とあるのによる)「きょくてんせきち(跼天蹐地)」に同じ。*日本文徳天皇実録‐仁寿三年〔853〕五月戊午「助心性清直、不
47. きん‐こ【金鼓】
日本国語大辞典
〔名〕(「金」「鼓」は共に古代中国の楽器)(1)鉦(しょう)と太鼓。鉦や太鼓。*
日本文徳天皇実録‐天安二年〔858〕五月癸亥「於
侍従殿
48. ぎゃく‐し【逆施】
日本国語大辞典
〔名〕普通とは反対の方法をとること。理に逆らって行なうこと。げきし。→とうこうぎゃくし(倒行逆施)。*日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕一二月癸未「以
49. く‐げ【公家・公卿】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(公家)おおやけ。天皇をいい、さらに天皇を中心とする朝廷をいう。*
日本文徳天皇実録‐仁寿二年〔852〕正月乙酉「亦幸
豊楽院
50. ぐ‐ぶ【供奉】
日本国語大辞典
東西階下
」*
日本文徳天皇実録‐仁寿元年〔851〕六月甲辰「春祭に供奉せる使等中に有