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  11. 鏡餅

鏡餅

ジャパンナレッジで閲覧できる『鏡餅』の日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

日本国語大辞典

かがみ‐もち 【鏡餠】

解説・用例

〔名〕

円形で平らな、鏡の形のように作った餠。正月または祝いのときに大小二個を重ねて神仏に供える。かがみ。かがみのもち。かがみのもちい。かがみもちい。ぐそくもち。そなえもち。おそなえ。すわりもち。もちいかがみ。《季・新年》

*類聚雑要抄〔室町〕一「御歯固〈略〉置〓鏡餠上〓物。紅葉一枚、蘿蔔一株、押鮎一隻、三成橘一枝 但近代一成用之」

*俳諧・玉海集〔1656〕一・春「鏡餠にそふるも内侍野老かな〈貞室〉」

*浄瑠璃・近江源氏先陣館〔1769〕五「同じことなら餠がよい。酒に勝った餠の徳、年のはじめも鏡餠」

*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・上・三・四「毎年正月には楠公の肖像を床の間に掛けて鏡餠(カガミモチ)や神酒(みき)を供へるといふ」

方言

(1)正月などに作る、せんべいのように薄い丸餠(まるもち)。かがみもち青森県三戸郡(この上に供え餠を載せる)083おかがみもち〔御─〕東京都八丈島337

(2)上棟式の時に屋根の四隅でまく餠(もち)。かがみもち新潟県佐渡351

語源説

(1)その形が鏡に似ているから〔滑稽雑談・本朝世事談綺・物類称呼・歴世女装考〕。

(2)モチヒカガミの上略に、モチを添えたものか〔大言海〕。

発音

〓ミモチ

〓[ミ]〓[ミ]

辞書

書言・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

鏡餠書言ヘボン言海




日本大百科全書(ニッポニカ)

鏡餅
かがみもち

正月用のお供え餅。昔の金属鏡から連想した、丸く平たい形の餅で、祭礼などの供物にも用いられるが、正月に歳神(年神) (としがみ)に供えるものをいうのが一般的である。年の境にあたり、家族各人の霊魂をかたどった餅を捧 (ささ)げ、霊の更新を図るのが古意で、身祝いの餅はその伝統をとどめている。三方 (さんぼう)にのせ、重ね餅にして飾りたてるのは、蓬莱 (ほうらい)(お手掛け、食積 (くいつみ)ともいう)の形と合体したためである。普通2個を重ねるが、3個の所もあり、それにダイダイ、イセエビ、干し柿 (がき)、昆布、ウラジロなどを添える。1月11日の鏡開きに家人が食べ、あるいは6月1日まで残しておいて歯固めにする例も多い。

[井之口章次]



世界大百科事典

鏡餅
かがみもち

主として正月に神棚や床の間などに据える神供としての大きな丸餅。大小を一重ねとし,半紙を敷いたり三方に載せたりして供え,ダイダイ,干し柿,ウラジロ,昆布など山海のものを添えることが多い。鏡はもと円盤状をなしていたので,名称はそれに由来するといわれている。下げる日は4日,7日,11日,1月晦日(みそか),その他と一定していないが,その日を鏡あげ・鏡開きなどといい,下げた鏡餅を入れて雑煮や汁粉を作って食べ祝う。神供を分け合って食べることにより,神人の一体感を得ようとするものであろう。鏡餅の一部を初山入り,鍬初めの時に持って行って山や田畑に供えたり,6月朔日(ついたち)まで保存しておいて歯固めの餅として食べる風もある。神供用の餅とは別に同じものを作って本家や親もとに持参する所もあり,共食の観念に支えられた贈物といえよう。正月以外にも,神社の祭りには神供として一般に用いられている。
[田中 宣一]

[索引語]
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検索コンテンツ
1. 鏡餅画像
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正月用のお供え餅。昔の金属鏡から連想した、丸く平たい形の餅で、祭礼などの供物にも用いられるが、正月に歳神(年神)としがみに供えるものをいうのが一般的である。年の
2. 鏡餅
世界大百科事典
日を鏡あげ・鏡開きなどといい,下げた鏡餅を入れて雑煮や汁粉を作って食べ祝う。神供を分け合って食べることにより,神人の一体感を得ようとするものであろう。鏡餅の一部
3. かがみ‐もち【鏡餠】
日本国語大辞典
鏡餠〓物。紅葉一枚、蘿蔔一株、押鮎一隻、三成橘一枝 但近代一成用之」*俳諧・玉海集〔1656〕一・春「鏡餠にそふるも内
4. かがみもち【鏡餅】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
鏡餅(かがみもち)に割(わ)れ目(め)のある年(とし)は火事(かじ)が多(おお)い
5. かがみ-もち【鏡餅】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《「かがみもちひ」とも》円形で平らな、鏡の形のような餅。正月に大小二つを重ねて神仏に供える。
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▲枚、●重ね、●据わり 丸餅大小2枚で「ひと重ね」「ひと据わり」と数えます。 →餅
7. 鏡餅(かがみもち)
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8. 鏡餅 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
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9. 鏡餅[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
正月に迎える歳神(年神)としがみに供える。重ね餅にするのは福徳が重なり縁起がよいためといわれている。ダイダイ、昆布、ウラジロなどを添え、扇や紙垂しで、水引みずひ
10. かがみ‐もちい[‥もちひ]【鏡餠】
日本国語大辞典
〔名〕「かがみもち(鏡餠)」に同じ。*類従本基俊集〔1142頃〕下「十二月つごもり、小法師といふ子のもとに、永縁鏡もちゐおこすとて」
11. かがみもち【鏡餅】[方言]
日本方言大辞典
(1)正月などに作る、せんべいのように薄い丸餅まるもち。 青森県三戸郡(この上に供え餅を載せる)083青森県五戸語彙(能田多代子)1963《おかがみもち【御―】
12. かがみもち【鏡餅】[標準語索引]
日本方言大辞典
めーもち正月の贈答用のかがみもち:鏡餅としだま正月のかがみもち:鏡餅わかもち初めての正月を迎える花嫁に、近親の者から贈るかがみもち:鏡餅おごけ の餅婚礼の年の暮
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古事類苑
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14. 鏡餅 (見出し語:餅【篇】)
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15. 鏡餅に割れ目のある年は火事が多い〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
〔伏木地方の方言集(富山県)〕
16. 六月一日に歯固めとして鏡餅を食べる〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
「歯」は齢(よわい)のことで、「歯固め」は齢(よわい)を固め長寿を祝う行事。〔日本の俗信・一(秋田)〕
17. ぐそく の 鏡餠(かがみもち)
日本国語大辞典
*国花万葉記〔1697〕六・四「廿日、天王寺大献院豊楽、同 具足鏡餠(グソクノかがみもち)」*随筆・古老茶話〔1741頃〕下「正月、御具足の鏡餠は五斗取三重也〈
18. 具足餅并鏡餅飾巻(著作ID:303866)
新日本古典籍データベース
ぐそくもちならびにかがみもちかざりのまき 武家故実 
19. 紅葉山御鏡餅御用諸例集(著作ID:4135700)
新日本古典籍データベース
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20. あさいもち【―餅】[方言]
日本方言大辞典
(1)十二月三十日のもちつきの朝に作る、小豆あん付きの鏡餅かがみもち。 富山県東礪波郡402越中五箇山方言語彙(1)~(6)(真田ふみ)1973~78(2)蓬餅
21. あさ‐まつり【朝祭】
日本国語大辞典
前〕備後国福山領風俗問状答・七月・七四「廿日・廿一日に、府中市と申には、朝祭とて処々の胡の社に鏡餠・酒なと供へ申候」(2)「あさまつりごと(朝政)〔一〕(1)」
22. あたたき
日本国語大辞典
ぬ業も姑の詞をもちゐの鏡餠、雑煮の温気(アタタキ)取並べ」(1)鏡餠(かがみもち)。《あたたき》石川県能登404 (男子誕生二一日目に配る祝いの鏡餠)406 三
23. あたたけ
日本国語大辞典
〔名〕(形容詞「あたたけし」の語幹からという)鏡餠(かがみもち)。また、雑煮に入れる丸い餠。あたたき。あたたけもち。*色葉字類抄〔1177~81〕「温餠 アタタ
24. あたたけ【暖】[方言]
日本方言大辞典
(「暖かい」の意の形容詞「あたたけし」の語幹からという)(1)鏡餅かがみもち。 滋賀県滋賀郡608滋賀県方言取調書 1898色葉字類抄「温餅 アタタケ」石山本願
25. あんさかわちむら【梓河内村】滋賀県:坂田郡/山東町
日本歴史地名大系
沢寺・八幡神社があり、同社には応永元年(一三九四)の社殿再建の棟札がある。毎年一月七日に六斗の鏡餅と花餅を神前に供えるオコナイ神事を執行。
26. いくじ【育児】
国史大辞典
居合わせた人々に分配する。誕生前に立歩きすると家出人になるといって嫌い、そういう子には打倒し餅と称し大きな鏡餅をこしらえて背負わせたり、餅をわざとぶつけて子供を
27. いしもちむら【石持村】岩手県:和賀郡/東和町
日本歴史地名大系
南成島村の南、中内村の西に位置し、北上高地西辺の山地と丘陵に立地。村名は、当村鎮守の文殊堂の床下に鏡餅に似た三枚の石が埋めてあったことに由来し、古くは石餅と書か
28. いただき【頂】[方言]
日本方言大辞典
彙拾遺(森田虎雄)1975《いただきさん》 香川県827讚岐の方言(草薙金四郎)1953(3)鏡餅かがみもち。お供え。 青森県三戸郡083青森県五戸語彙(能田多
29. いただき【戴・頂】
日本国語大辞典
412 徳島県811 香川県827 愛媛県宇和島市853 《いただきさん》香川県827 (3)鏡餠(かがみもち)。お供え。《いただき》青森県三戸郡083 東京都
30. いただき の 餠(もち)
日本国語大辞典
。最初の臼(うす)から取った二つの餠を切って、家族の者が年齢順に食べる。鏡餠(かがみもち)。お供え。《いただきの餠》山形県西置賜郡139
31. 一休ばなし(仮名草子集) 264ページ
日本古典文学全集
屠蘇酒とともに正月に飲む。どぶろく。蒸した米に麹と水を加え醸造したままの、滓をこし取らない白濁の酒。にごり酒。鏡餅。円形で平らに作った餅。正月、お祝い事に大小二
32. 一休ばなし(仮名草子集) 265ページ
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の人々の、かしこきも愚なるも、愁あるも愁なきも、貴もいやしきも、いはひかざること、かはる事なしとみゆ。屠蘇白散にはどぶろこなり共鬚につけ、おかがみすはるとて、尻
33. いわい【祝】[方言]
日本方言大辞典
)1927《よい》《よーい》 沖縄県八重山975採訪南島語彙稿(宮良当壮)1927(4)正月の鏡餅かがみもちや神仏に供える重ね餅もち。お供え。 島根県725島根
34. いわい【祝】[標準語索引]
日本方言大辞典
または休日すりんて / するすっけー / ひきまーしいわいわら屋根をふき上げた時のいわい:祝の鏡餅しばもち二尾の魚の口を合わせて結んだいわい:祝用の肴くちぬき子
35. いわい[いはひ]【斎・祝】
日本国語大辞典
《ゆえ》鹿児島県徳之島975 《ゆうえ》鹿児島県奄美大島975 《よい・よおい》沖縄県八重山975 (4)正月の鏡餠(かがみもち)や神仏に供える重ね餠(もち)。
36. いわいどむら【岩井戸村】岐阜県:吉城郡/上宝村
日本歴史地名大系
行ったと伝える(上宝村誌)。当村には伊多太伎餅という祝言の風習があり、「元日には家のあるじを始、男女次々に神前の鏡餅をとりおろして、吉方に向ひて頭にいただきつつ
37. いわくらむら【岩倉村】京都市:左京区地図
日本歴史地名大系
村の大きな神事として、山の神事と田の神事の二つがあり、山の神事は毎年一月九日に、農家が家に山の神を祀って神饌鏡餅を献じ、のち持山に登って献供し祝宴を張ったという
38. 宇治拾遺物語 45ページ
日本古典文学全集
もち米を蒸したものを丸めてきな粉などをまぶしたもの。おはぎ・ぼた餅の類。そばがきのような粥餅、正月の鏡餅の割り餅とみる説もある。呼び起してくれるはずだ。現代の「
39. うす【臼】[方言]
日本方言大辞典
34うす の端はた→うすばた【臼端】うす の実み(1)農家で、正月に臼うすを伏せ、その上に飾る鏡餅かがみもちなど。 新潟県佐渡356佐渡海府方言集(倉田一郎)=
40. 臼画像
日本大百科全書
して祀まつられている。さらに、正月行事でも、歳神としがみを迎える祭壇として臼が使用され、これに鏡餅かがみもちや若水を供え、正月2日の仕事始めに、臼をおこして餅を
41. うす【臼】
国史大辞典
火災の際の家財・道具の運び出しには真先に臼を持ち出す。正月行事にも歳神を迎える祭壇として臼を使い、これに鏡餅や若水を供えたり、臼を伏せてその年の吉凶を占ったり、
42. うす‐かざり【臼飾】
日本国語大辞典
〔名〕新年に、農家で、臼にしめなわを張って、鏡餠を供えること。かざりうす。〓[カ]
43. うす‐の‐み【臼実】
日本国語大辞典
之」(1)農家で、正月に臼(うす)を伏せ、その上に飾る鏡餠(かがみもち)など。《うすのみ》新潟県佐渡356 《うすのもち〔臼餠〕》秋田県鹿角郡132 (2)植物
44. うどじんじゃ【鵜戸神社】宮崎県:児湯郡/高鍋町/蚊口浦
日本歴史地名大系
い、宮入りも容易ではない。ほかに一月一一日には「おすずのくちあけ」があり、神楽を奉納し氏子中に鏡餅を配る。また境内にある古墳三基(県指定史跡)の祭である一一月一
45. うぶがむら【宇生賀村】山口県:阿武郡/阿武町
日本歴史地名大系
契約親と号、男女ともに其親と頼みたる家へ元朝未明に男ハ上下或ハ袴羽織、妻は紋付を着し夫婦連にて鏡餅一ト重持参致し、引請には雑煮取肴には昆布鯣田作り等の肴にて濁り
46. うわ‐ぞなえ[うはぞなへ]【上供】
日本国語大辞典
〔名〕鏡餠で上にかさねてある餠のこと。*歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)〔1875〕六幕「ほんにお表のお鏡開きは上供(ウハゾナヘ)が五斗取り、下供が五斗取り合せて
47. 栄花物語 38ページ
日本古典文学全集
切ったため本来の乳児に戻った。〔五〕「若宮の御髪あさましく長く、振分に生ひさせたまへり」などを受ける。鏡餅。『河海抄』初音巻に「皇女禎子…長和三年正月二日時ニ二
48. えざる[方言]
日本方言大辞典
〔動詞〕(1)つきたての鏡餅かがみもちが次第に周囲に広がる。 福岡県朝倉郡882三輪村地方に於ける地方言(田辺敏夫)1932(2)→いじゃる〔動詞〕
49. 江戸小咄集 2 217ページ
東洋文庫
序春雨の徒然、中田楼に居続して、天窓の黒き鼠にひかせし、鏡餅のかびを落し咄も、広島薬罐の口から出次第、悪紙の帖とし、則台屋の書付に、長点かけたる其外の揚代居続新
50. エビ画像
日本大百科全書
腰の曲がったひげの長い老人を連想させるところから、長寿の象徴としてめでたいものとされ、江戸時代から正月の鏡餅かがみもちや輪飾り、蓬莱盤ほうらいばんなどに用いられ
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