NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文学
  6. >
  7. 古典文学
  8. >
  9. 説話
  10. >
  11. 古本説話集

古本説話集

ジャパンナレッジで閲覧できる『古本説話集』の国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

古本説話集
こほんせつわしゅう
平安時代後期の説話集。編者不明。二巻。上巻四十六話は本朝世俗説話で、すべて和歌をふくんでいる。下巻二十四話のうち三話は天竺の、ほかの二十一話は日本の仏教説話である。成立は大治年間(一一二六―三一)の末ごろと推定されているが、異説もある。上巻には、詞書(ことばがき)と和歌だけとみてもよいほどの短い和歌説話もあるほか、大斎院・公任・赤染衛門・和泉式部・伊勢大輔・平中・曲殿姫君など、王朝貴族たちの情趣深い長文の説話が懐古の発想で美しく表現されている。下巻は観音の霊験談を中心に、僧俗貴賤さまざまの人間の信仰・欲望・愛憎などの諸相が詳しく描出されている。文体は王朝の物語文学に近い和文脈であり、内容は散佚した源隆国の『宇治大納言物語』の系統をひくものと推測されている。長く埋もれていたが、昭和十八年(一九四三)に学界に紹介された。『今昔物語集』『宇治拾遺物語』『小世継』『雑々集』などと同文の説話を多くふくむことは特に注目に値する。鎌倉時代の写本(梅沢記念館蔵、重要文化財)が唯一の伝本で、『貴重古典籍刊行会叢書』に複製本を収めるほか、活字本が『岩波文庫』『日本古典全書』に収められている。
[参考文献]
広島大学文学部国語学研究室編『古本説話集総索引』
(西尾 光一)


日本大百科全書(ニッポニカ)

古本説話集
こほんせつわしゅう

平安末期の説話集。編者未詳。現存伝本は東京・梅沢記念館所蔵写本が唯一のもので、題簽 (だいせん)、内題ともになく、本来の書名は不明。仮題が定着しているが、『梅沢本古本説話集』などともよばれる。所収説話の伝承関係から推定して1126年(大治1)から1201年(建仁1)の間の成立とする説が有力。前半の46話は王朝の女流歌人たちの逸話を中心とする和歌説話、後半の24話は観音霊験譚 (かんのんれいげんたん)を多く含む仏教説話からなり、全体として王朝盛時の風雅の世界への回顧と仏菩薩 (ぼさつ)の霊験・救済とを基調としている。『今昔物語集』や『宇治拾遺 (うじしゅうい)物語』と共通の説話を多数含み、院政期の説話伝承を考える重要な手掛りを提供している。

[小島孝之]



世界大百科事典

古本説話集
こほんせつわしゅう

説話集。編者,成立時期ともに未詳。平安末期成立,鎌倉初期成立の両説がある。原題は失われており,書名は現代の研究者による仮称。和歌説話46話,仏教説話24話の計70話を収録。インドを舞台とするものが3話あるが,ほかはすべて日本の説話。すべての説話が〈今は昔〉と書きおこされている。説話集の前半は,大斎院選子,赤染衛門(あかぞめえもん),和泉式部,みあれの宣旨,伊勢大輔(いせのたいふ),清少納言,伯(はく)の母,藤原長能(ながとう),源道済(みちなり)などにまつわる和歌説話と,それらの説話から喚起されるイメージを含む和歌説話とが,連想を契機にして組み合わされて配列されている。後半は,観音をはじめとする仏菩薩の霊験説話を中心にし,それらの類想説話が配列されている。連想の糸をたどるように説話を配列する編纂方法は,《宇治拾遺物語》の方法に類似する。本書は,ほとんどすべてを何らかの先行文献によっていると考えられ,口承説話の採録はみとめがたい。《宇治拾遺物語》《世継(よつぎ)物語》所収説話と細部まで一致をみせる説話を含み,また,《今昔物語集》所収説話と一致をみせる説話をも含んでいる。これは,これらの書物が直接,間接に源隆国《宇治大納言物語》を編纂資料としていると考えることによって説明される。現在ではすでに散逸してしまった《宇治大納言物語》の実体を明らかにするうえでも,重要な資料である。
[出雲路 修]

[索引語]
宇治大納言物語
上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


古本説話集の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 769
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 古本説話集
日本大百科全書
一のもので、題簽だいせん、内題ともになく、本来の書名は不明。仮題が定着しているが、『梅沢本古本説話集』などともよばれる。所収説話の伝承関係から推定して1126年
2. 古本説話集
世界大百科事典
説話集。編者,成立時期ともに未詳。平安末期成立,鎌倉初期成立の両説がある。原題は失われており,書名は現代の研究者による仮称。和歌説話46話,仏教説話24話の計7
3. こほん‐せつわしゅう[‥セツワシフ]【古本説話集】
日本国語大辞典
平安後期頃成立の説話集。題名は仮称が通称となったもの。編者も未詳。前半に和歌説話四六話、後半に仏教説話二四話を収める。「今昔物語集」や「宇治拾遺物語」と共通の説
4. こほんせつわしゅう【古本説話集】
国史大辞典
活字本が『岩波文庫』『日本古典全書』に収められている。 [参考文献]広島大学文学部国語学研究室編『古本説話集総索引』 (西尾 光一)
5. あ
日本国語大辞典
承知しないで不満に思う場合にも用いる。狂言では、多く不承知の場合に言う。→ああ(嗚呼)(3)。*古本説話集〔1130頃か〕六七「いかがはせむとて、ただ『あ』と、
6. あ【吾・我】
日本国語大辞典
笛「二宮見つけ給て、まろも大将にいだかれんとの給を、三宮、あが大将をやとてひかへ給へり」*古本説話集〔1130頃か〕六「あがこひやとてしばしのぼりて、こまやかに
7. あい‐・する【愛】
日本国語大辞典
いづれをも村上のみかど時めかし申させ給ひしに、いますこし六条殿をばあいし申させ給へりけり」*古本説話集〔1130頃か〕五八「えもいはずよき馬に乗りたる人、この馬
8. あおぎ‐おが・む[あふぎをがむ]【仰拝】
日本国語大辞典
〔他マ四〕敬って拝礼する。*古本説話集〔1130頃か〕四七「まいて目に見えぬ御功徳、いかばかりならんと、世の人もあふぎをがみたてまつるなりけり」アオ
9. あお‐さぶらい[あをさぶらひ]【青侍】
日本国語大辞典
*中右記‐永久三年〔1115〕八月一二日「一夜肥後守国資倉中窃盗入。嫌疑者彼家青侍也。則搦取也」*古本説話集〔1130頃か〕五八「いまはむかし、父も、母も、主(
10. あお・む[あをむ]【青】
日本国語大辞典
さすがににほひやかにおはします」*源氏物語〔1001~14頃〕若菜下「げに、いといたく痩せ痩せにあをみて」*古本説話集〔1130頃か〕二八「若き人の痩せさらぼひ
11. あか・い【明】
日本国語大辞典
じうあつければ「うちかすめ、うらみなどするにあかうなりて人の声々し、日もさしいでぬべし」*古本説話集〔1130頃か〕六七「見あげたれば、夜も明けにけり。あかくな
12. あか・い【赤】
日本国語大辞典
〕九「さるをりしも、白き鳥の嘴と脚とあかき、鴨の大きさなる、水のうへに遊びつつ魚をくふ」*古本説話集〔1130頃か〕四八「嬉しくて、よろこびにとらすべきもののな
13. あき‐み・つ【飽満】
日本国語大辞典
がびつ)のものは、みなひと、わらはまでにくれたれば、あきみちて、船子どもは腹鼓をうちて」*古本説話集〔1130頃か〕六一「ただ少しを食ひたるが、あきみちたる心ち
14. あ・く【明・開・空】
日本国語大辞典
すなはちただあきにあきぬ」*源氏物語〔1001~14頃〕野分「かの妻戸のあきたりけるよ」*古本説話集〔1130頃か〕五一「ひる見候ひつれば、神泉(しせん)の北の
15. あけ‐く・れる【明暮】
日本国語大辞典
〔1001~14頃〕明石「雲間なくてあけくるる日数に添へて、京の方もいとどおぼつかなく」*古本説話集〔1130頃か〕六二「あけくるるも静心なきほどに、からうじて
16. あげ‐すぐ・す【上過】
日本国語大辞典
〔他サ四〕必要以上に高く上げる。*古本説話集〔1130頃か〕四七「なかのまのうつばりのうへに、あげすぐして、尺九寸の木の三尺なるをこそ、三すぢあげてさぶらへ」
17. あじ‐わい[あぢはひ]【味─】
日本国語大辞典
、押坂直と、童子と、煮て食(くら)ふ。大(はなは)た気(かうは)しき味(あちハヒ)有り」*古本説話集〔1130頃か〕五三「鍋に入れて煮食ひつ。そのあぢはひのむま
18. あずま‐うど[あづま‥]【東人】
日本国語大辞典
〔名〕(「あずまうと」とも)「あずまひと」の変化した語。*古本説話集〔1130頃か〕二二「今は昔、あづまうどの、歌いみじう好みよみけるが」*あさぢが露〔13C後
19. あぜ‐くら【校倉】
日本国語大辞典
楽記〔1061~65頃〕「御許夫飛騨国人也、位大夫大工〈略〉御厩、叉倉、甲蔵等之上手也」*古本説話集〔1130頃か〕六五「大きなるあぜくらのあるを開けて、物取り
20. あた・る【当・中】
日本国語大辞典
20頃か〕三〇・一「髪を捜(さぐれ)ば凍(こほり)を延べたる様に氷(ひや)やかにて当る」*古本説話集〔1130頃か〕五八「なににまれ、かにまれ、手にあたらん物を
21. あつ‐あつ【厚厚】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕(多く「あつあつと」の形で用いる)大そう厚いさま。厚ぼったいさま。こんもりしたさま。あつらか。*古本説話集〔1130頃か〕六五「衲(たひ)といふもの
22. あつか・う[あつかふ]【扱・〓・刷】
日本国語大辞典
語〔1069~77頃か〕二「いと苦しげに、暑さをあつかはせ給さまも、うしろめたげなれば」*古本説話集〔1130頃か〕五八「まことに騒ぎまどひて、しあつかうをみて
23. あつ‐げ【暑─・熱─】
日本国語大辞典
4頃〕鈴虫「所せくあつげなるまで、ことごとしくさうぞきたる女房、五六十人ばかり集ひたり」*古本説話集〔1130頃か〕五一「身もかいさぐれば、いみじくあつげなれば
24. あなない[あななひ]
日本国語大辞典
あななひにあげ据ゑられたり」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「麻柱 弁色立成云麻柱 阿奈々比」*古本説話集〔1130頃か〕四七「ただいま上げば、あなない結ふべし
25. あま‐ぎみ【尼君】
仏教語大辞典
高貴の女性で、尼になった人を敬っていう語。尼上とも。 →尼御前 →尼公 古本説話集 下・六五 「信濃なりし我が姉の尼君なり」
26. あまた‐ところ【数多所】
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001~14頃〕紅葉賀「参座(さむざ)しにとても、あまた所もありき給はず」*古本説話集〔1130頃か〕三五「おなじやうに書かせ給ひて、あまた所へ遣
27. あみだ‐きょう[‥キャウ]【阿彌陀経】
日本国語大辞典
語〔1001~14頃〕鈴虫「あみだ経、唐の紙はもろくて、朝夕の御手ならしにもいかがとて」*古本説話集〔1130頃か〕七〇「山、三井寺、ならの僧まゐりあつまりて、
28. あみだ‐ほとけ【阿彌陀仏】
日本国語大辞典
おぼすところやあらむ、とおぼしつつむほどに、あみだほとけを心にかけて念じたてまつり給ふ」*古本説話集〔1130頃か〕一「三尺の阿彌陀ほとけにむかひまゐらせさせた
29. あやし‐が・る【怪─】
日本国語大辞典
筒の中光りたり」*土左日記〔935頃〕承平五年二月五日「いとおもひのほかなる人のいへれば、人々あやしがる」*古本説話集〔1130頃か〕四〇「さて、このさぶらひに
30. あゆみ‐こう・ず【歩困】
日本国語大辞典
〔自サ変〕歩き疲れて、これ以上は歩けない。足が進まない程、苦しい様子になる。*古本説話集〔1130頃か〕五八「あゆみこうぜさせ給て、御のどのかはかせ給て、水めさ
31. あゆみ‐よ・る【歩寄】
日本国語大辞典
001~14頃〕東屋「障子をいとみそかに押しあけ給ひて、やをらあゆみより給ふも人知らず」*古本説話集〔1130頃か〕一「人ふたりばかりあゆみよりて、けしきばめば
32. あらわれ‐いで・く[あらはれ‥]【顕出来】
日本国語大辞典
現わして出る。*源氏物語〔1001~14頃〕柏木「さらに物の怪のあらはれいでくるもなきに」*古本説話集〔1130頃か〕五五「摩訶陀国(まかだこく)に鬼のあらはれ
33. あり‐げ【有気】
日本国語大辞典
~07頃か〕賀・二八四「おほ空にむれたるたづのさしながら思ふ心のありげなるかな〈伊勢〉」*古本説話集〔1130頃か〕五四「みれば、三十よばかりなる五位の、いみじ
34. あり‐つ・く【有付】
日本国語大辞典
0頃か〕一〇・三三「亦、国に大水出でて人を流し里を失ふ。然れば、民有付く事難(かた)し」*古本説話集〔1130頃か〕五八「くひ物ありければ、かたはらなりけるげす
35. あり‐どころ【有所・在処】
日本国語大辞典
〔名〕(1)物のある所。所在。ありか。ありしょ。ありど。ありどこ。*古本説話集〔1130頃か〕五八「ここなる男こそ、水のあり所は知りたるらめ」*虎明本狂言・鶏猫
36. あれ‐まさ・る【荒増】
日本国語大辞典
〔1001~14頃〕須磨「いとどあれまさらむほどおぼしやられて、殿のうちいとかすかなり」*古本説話集〔1130頃か〕二七「そののち、いよいよあれまさりて、松の木
37. あれ‐ゆ・く【荒行】
日本国語大辞典
さる〈福麻呂歌集〉」*源氏物語〔1001~14頃〕須磨「ましていかにあれゆかんとおぼす」*古本説話集〔1130頃か〕二七「かくて院うせさせ給ひてのち、すむ人もな
38. あわせ[あはせ]【合・会】
日本国語大辞典
9頃〕国譲下「山ごもりの御料(みれう)に、粥(かゆ)のれう、あはせ、いときよらに調じて」*古本説話集〔1130頃か〕五六「くだ物、おもの、酒、あはせどもなど、お
39. あわ・せる[あはせる]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
*枕草子〔10C終〕一四二・なほめでたきこと「いとうるはしう袖をあはせて、二人ばかり出で来て」*古本説話集〔1130頃か〕七〇「左右のたな心をあはせて、ひたひに
40. あわれ‐・む[あはれ‥]【哀・憐】
日本国語大辞典
愛(かな)しぶ心はおほく」*後拾遺和歌集〔1086〕序「花をもてあそび、鳥をあはれまずといふことなし」*古本説話集〔1130頃か〕六〇「ひめ君、あはれみて、藤
41. い[ゐ]【井】
日本国語大辞典
玉の井。走り井は逢坂なるがをかしきなり。山の井、などさしもあさきためしになりはじめけん」*古本説話集〔1130頃か〕四七「異所よりは、地のてい、亀の甲のやうに高
42. い‐あか・す[ゐ‥]【居明】
日本国語大辞典
下「大納言殿御なかたがひにて、日ごろはよごとにおはして、すのこになむ、ゐあかし給ふめる」*古本説話集〔1130頃か〕一「月のあかかりければ、ゐあかさむと思ひてゐ
43. いい‐せた・む[いひ‥]【言責】
日本国語大辞典
〕三「ただ言ひおはさうぜよと、ある限りの人々をいひせたむれば、えも言はぬ誓言どもたてて」*古本説話集〔1130頃か〕六七「かかる言承けし候ひて、いま十九人のひと
44. いい‐つづ・ける[いひ‥]【言続】
日本国語大辞典
14頃〕桐壺「すべて、いひつづけば、ことごとしう、うたてぞなりぬべき人の御さまなりける」*古本説話集〔1130頃か〕一九「め、にくげなる事どもをいひつづくるに、
45. いい‐ののし・る[いひ‥]【言罵】
日本国語大辞典
ののしりけれど」*源氏物語〔1001~14頃〕手習「いよいよいと尊きものにいひののしる」*古本説話集〔1130頃か〕五「そののち、めでたき事に、世にいひののしり
46. いい‐ほら・す[いひ‥]【言惚】
日本国語大辞典
〔他サ四〕(「ほらす」はうっとりさせるの意)うまく相手を言いくるめる。うまいことばで人をだます。*古本説話集〔1130頃か〕二八「このめのと、ひとにいひほらされ
47. いい‐まさぐ・る[いひ‥]【言弄】
日本国語大辞典
言ってからかう。嘲弄する。*宇津保物語〔970~999頃〕菊の宴「われをいひまさぐる公卿たち」*古本説話集〔1130頃か〕四「たけたかく、さしかたにて、みぐるし
48. いい‐わら・う[いひわらふ]【言笑】
日本国語大辞典
」*栄花物語〔1028~92頃〕初花「ゆめゆめ麿がなからん世のおもてぶせ、麿を人にいひわらはせ給なよ」*古本説話集〔1130頃か〕七〇「牛、つゆなづむことなし。
49. いお[いを]【魚】
日本国語大辞典
れでやみぬべらなり」*源氏物語〔1001~14頃〕手習「池に泳ぐいを、山に鳴く鹿をだに」*古本説話集〔1130頃か〕六七「こころえず思へど、いかがはせんとて、よ
50. い‐か【衣架】
日本国語大辞典
*宇津保物語〔970~999頃〕祭の使「色々の御ぞども色をつくし、〈略〉おほいかをならべ」*古本説話集〔1130頃か〕五二「御いかにかかりたる御ぞをめしてかづけ
「古本説話集」の情報だけではなく、「古本説話集」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

古本説話集と同じ説話カテゴリの記事
江談抄(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
平安時代後期の説話集で、大江匡房の談話を集めたもの。「江談」の偏をとって『水言鈔』とも題される。信西入道(藤原通憲)の父藤原実兼の筆録とされてきたが、内容からみて筆録者は複数であると考えられる。成立は匡房の没年(天永二年(一一一一))を下限と見るべきであろうが
発心集(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
中世の仏教説話集。鴨長明の編著。流布本は八巻八冊、異本は五巻五冊である。長明が説話の蒐集に取りかかったのは、出家して、大原の別所にいたころからであろうが、成立の年次は明らかでない。おそらく『方丈記』の書かれた建暦二年(一二一二)よりは後であろう。流布本は百二話
古事談(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉初期の説話集。王道后宮、臣節、僧行、勇士、神社仏寺、亭宅諸道の6巻からなる。源顕兼編で、編者の没年(1215)直前の成立か。称徳女帝の淫事、花山帝の出家の真相、在原業平と伊勢斎宮との密通事件とその事後処理など、貴族社会や政治にまつわる秘話や裏面話の数々があからさまに
撰集抄(国史大辞典・世界大百科事典)
鎌倉時代の仏教説話集。著者不明。九巻九冊もしくは三冊の広本と九巻三冊の略本とがあり、広本は説話数百二十一、略本は五十八。巻末に、寿永二年(一一八三)讃州善通寺の方丈の庵で記したとあるが、認め難い。成立年代については、多くの内部徴証を勘案した諸説があって
今物語(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
倉時代の説話集。一巻。『本朝書籍目録』に「信実朝臣抄」とし、藤原信実の編著と伝えられる。延応元年(一二三九)以後遠からぬ時期の成立か。平忠度・徳大寺実定などと女房たちとの情話をはじめ、和歌・連歌に関する芸能談を中心に、僧侶の滑稽談に及ぶ短篇五十三を収める
説話と同じカテゴリの記事をもっと見る


「古本説話集」は古典文学に関連のある記事です。
その他の古典文学に関連する記事
野白内証鑑(日本古典文学全集)
野白内証鑑一之巻目録自分の行状の弁解をした野郎の話秘密の色遊びはばれたが、始めより末に至って情勢が好転した野郎の大臣。その相手は羽ぶりのよい撞木町の女郎。悪性をささやいてすすめる耳塚の駕籠屋。客に肌を見せない白人の話 外面は菩薩のようだが内情は
豊後国風土記(日本古典文学全集)
豊後の国。郡は八所、〔郷は四十、里は百十〕駅は九所、〔みな小路〕烽は五所、〔みな下国〕寺は二所〔一つは僧の寺、一つは尼の寺〕である。

豊後の国は、本、豊前の国と合わせて一つの国であった。昔、纏向の日代の宮で天下をお治めになった大足彦の天皇
魯迅 その文学と革命(東洋文庫)
中国近代文学の父であり,偉大な思想家でもある魯迅は,知識人としての苦悩のなかで,中国の「寂寞」を見つめ,自らをも傷つける「革命」を志向する。著者会心の魯迅伝。1965年07月刊
論語徴(東洋文庫)
秦・漢以前の古文辞に対する確固たる自信から孔子の言論を読みとく,論語の注釈のなかでもっとも論争的な注釈書。卓抜した孔子論を展開するとともに,徂徠自身の思想も開陳する。第1巻は,学而,為政,八佾,里仁,公冶長,雍也,述而,泰伯。1994年03月刊
近世和歌集(日本古典文学全集)
年内立春 去年と今年の二本の緒で縒り合わせて掛けて同じ年が一本にまとまらないように、こんがらがってなかなか理解できない春はやって来た。やや趣向倒れの感がある。長嘯子としては機知を働かせたのだろうが。鶯 軒端の梅が咲いていて、一晩中鶯の到来を
古典文学に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶