1. 石川啄木
日本大百科全書
たので一家はこの村に移った。啄木が生涯「ふるさと」とよんで懐かしがったのはこの渋民村で、現在石川啄木記念館がある。 啄木は岩手郡渋民尋常小学校を卒業後、盛岡高等
2. 石川啄木
世界大百科事典
1886-1912(明治19-大正1) 明治期の歌人,詩人,評論家。岩手県生れ。本名一(はじめ)。北岩手郡渋民村の宝徳寺に育った。県立盛岡中学中退。在学中に《明
3. いしかわ‐たくぼく【石川啄木】
日本国語大辞典
明治末期の浪漫派の歌人、詩人。本名一(はじめ)。岩手県生まれ。与謝野鉄幹夫妻に師事。口語体の三行書きによる生活派の歌をよんだ。また評論「時代閉塞の現状」などで社
4. いしかわたくぼく【石川
木】
国史大辞典
全八巻に収められており、時代に先駆した文学者のおもかげを伝えている。 [参考文献]岩城之徳『石川啄木』(『人物叢書』六二)、国崎望久太郎『啄木論序説』 (岩城
5. いしかわ-たくぼく【石川啄木】画像
日本人名大辞典
1886−1912 明治時代の詩人,歌人。明治19年2月20日生まれ。石川節子の夫。詩集「あこがれ」で将来を期待されるが,生活のため郷里の岩手県渋民村の代用教員
6. 石川啄木[文献目録]
日本人物文献目録
宮崎郁雨『石川啄木』大森喜作『石川啄木』兼常清佐『石川啄木』金田一京助『石川啄木』国枝治『石川啄木』さだ・まもる『石川啄木』壺井繁治『石川啄木』中野菊夫『石川啄
7. しゅうさくじん【周作人】(Zhōu Zuòrén)
世界人名大辞典
府の〈漢奸〉裁判で10年の徒刑に処せられた.人民共和国建国後は北京の自宅で《日本狂言選》や《石川啄木詩歌集》から古典ギリシア文学までを翻訳し,《魯迅的故家, 1
8. あい[あひ]【間・合】
日本国語大辞典
〈略〉『トヲチテントヲチテン』『コリヨ 合 コリヨ 合 コリコリコリ』」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一一・四「ドドドンと、先頭の太鼓が合(アヒ)を入れた」(6
9. あいそう‐わらい[アイサウわらひ]【愛想笑】
日本国語大辞典
〔名〕「あいそわらい(愛想笑)」に同じ。*道〔1910〕〈石川啄木〉「四十五六の男が立って、揉手をしながら愛相笑ひをしてゐた」*金〔1926〕〈宮嶋資夫〉八「『
10. あい‐どく【愛読】
日本国語大辞典
尤も愛読したのは、社説と漫録と其れから鉄嶺と云ふ人の巴里通信であった」*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉煙・一「そのかみの愛読(アイドク)の書よ 大方は今は 流
11. あい‐わ・す[あひ‥]【相和】
日本国語大辞典
互いに声を合わせる。特に、詩歌などを、互いに相手の詩歌に応じて作る。*雲は天才である〔1906〕〈石川啄木〉一「『鰻っ。』『蒲焼にするぞっ。』最後に『チェースト
12. あお‐ぬり[あを‥]【青塗】
日本国語大辞典
近衛公の内より陸へ来り更に陸より届ける来る、三尺程の青塗の箱なり」*悲しき玩具〔1912〕〈石川啄木〉「青塗(アヲヌリ)の瀬戸の火鉢によりかかり、眼(め)閉ぢ、
13. あお‐の[あを‥]【青野】
日本国語大辞典
〔名〕青々とした野原。《季・夏》*あこがれ〔1905〕〈石川啄木〉めしひの少女「丘をこえ、青野をこえて、ひむがしの海の上までまろらかに溢れわたりぬ」
14. あお‐び[あを‥]【青火】
日本国語大辞典
毎夜青火光る。此所昔寺也。其時金銀を埋をきたか、金銀の気、青火出と申伝る也」*あこがれ〔1905〕〈石川啄木〉錦木塚・梭の音の巻「夫(せ)が胸をい捲かむとや、罪
15. あお‐び・れる[あを‥]【青─】
日本国語大辞典
きて見れば、色あさましう青びれたる者どもの、やせ損じたる、あまた臥せり」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一一・二「弱々しい星影が七つ八つ、青びれて瞬いてゐた」
16. あお‐ぶく・れる[あを‥]【青膨】
日本国語大辞典
する。*細君〔1889〕〈坪内逍遙〉三「さて母は落胆し、蒼膨れて家に帰れば」*赤痢〔1909〕〈石川啄木〉「鼻の低い、眼の濁った、青脹(アヲブク)れた女」
17. あお‐やぎ[あを‥]【青柳】
日本国語大辞典
風土記をとづる青柳の村〈才丸〉」〔四〕北海道函館市の地名。石川啄木が北海道流浪時代の一時期居住した地。*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉忘れがたき人々「函館の青
18. あおやぎちよう【青柳町】北海道:渡島支庁/函館市/旧函館区地区/函館
日本歴史地名大系
町の一部を編入。同三〇年の戸数二三八・人口九一四(伊藤鋳之助文書)。明治四〇年五月に来函した石川啄木は当町に住み、弥生尋常小学校の代用教員や函館日日新聞の遊軍記
19. あおり‐た・てる[あふり‥]【煽立】
日本国語大辞典
さきにとひくほとに、臆病神にあをりたてられて、太刀長刀をすてて迯ければ」*赤痢〔1909〕〈石川啄木〉「狐を信ずる住民(ひとびと)の迷信を煽(アフ)り立てた」*
20. あか‐ぎっぷ【赤切符】
日本国語大辞典
争四十八癖「的と云ふ癖〈略〉田舎的にして赤切符(アカキップ)的が宜しい」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉六・二「急いで盛岡行の赤切符を買って改札口へ出ると」*暗夜
21. あか‐げ【赤毛】
日本国語大辞典
61〕「赤毛と物に書くは栗毛也」*伊京集〔室町〕「赤毛 アカゲ 鷹色也」*札幌〔1908〕〈石川啄木〉「赤毛の犬を伴(つ)れた男が行く」(3)稲の一品種。北海道
22. アカシア
日本国語大辞典
荳科の一常緑樹」(2)植物「はりえんじゅ(針槐)」の俗称。《季・花は夏》*札幌〔1908〕〈石川啄木〉「停車場通りの両側のアカシヤの街
23. あかちゃ・ける【赤茶】
日本国語大辞典
を塗って」*新世帯〔1908〕〈徳田秋声〉三七「赭(アカ)ちゃけた髪毛」*赤痢〔1909〕〈石川啄木〉「赤焦(アカチャ)けた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役」
24. あか‐つ・く【垢付】
日本国語大辞典
竹斎〔1621~23〕上「この小袖はあかつきてはづかしくは候へども」*病院の窓〔1908〕〈石川啄木〉「垢づいた首巻を巻いて居たが」
25. アカデミー
日本国語大辞典
広く学芸に関する研究教育団体、および施設の総称。*スバル‐明治四二年〔1909〕五月号・莫復問〈石川啄木〉「友は皆アカデミ出でて八方に散れり」*歴史の思想序説〔
26. あから・む【赤】
日本国語大辞典
上「日のあたる方はあからむ竹の色〈孤屋〉 只奇麗さに口すすぐ水〈利牛〉」*赤痢〔1909〕〈石川啄木〉「蚤(のみ)に攻められて一面に紅らんだ横腹を」【二】〔他マ
27. あか‐れんが[‥レングヮ]【赤煉瓦】
日本国語大辞典
に立派なお邸でげすぜ、先づ、塀は赤煉瓦で、御門は総欅(そうけやき)」*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉手套を脱ぐ時「赤煉瓦(アカレングヮ)遠くつづける高塀の む
28. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
木田独歩〉「僕が大島学校に上(アガ)ってから四五日目で御座いました」*二筋の血〔1908〕〈石川啄木〉「末児はまだ学校に上らなかったが」(9)(血が頭に上る意)
29. あき【明・空】
日本国語大辞典
君の死去が伯父の心(むね)にあけた其欠陥(アキ)を満すことは出来ない」*菊池君〔1908〕〈石川啄木〉二「四頁の新聞だけれど、広告が少くて第四面に空所(アキ)が
30. あき‐や【空家・空屋・明家】
日本国語大辞典
〈福沢諭吉〉老余の半生「生徒散じ教員去て塾が空屋(アキヤ)になれば」*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉我を愛する歌「空家(アキヤ)に入り 煙草のみたることありき
31. あく‐しゅ【悪酒】
日本国語大辞典
*書言字考節用集〔1717〕六「悪酒 アクシュ 浮蟻。浮蛆。茆菜。並仝」*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉忘れがたき人人・一「舞へといへば立ちて舞ひにき おのづ
32. あく‐せん【悪戦】
日本国語大辞典
「人は皆な其の愚な家庭の犠牲となって是非なく社会に悪戦するのじゃ無いか」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一・四「黒溝台の悪戦に壮烈な戦死を遂げた」
33. あけぼの‐いろ【曙色】
日本国語大辞典
〔名〕曙の東の空のような色。黄色がかった淡紅色。*葬列〔1906〕〈石川啄木〉「十八歳で姿の好い女、曙色(アケボノイロ)か浅緑の簡単な洋服を着て」*上海〔192
34. あげ【上・揚】
日本国語大辞典
縫上(アゲ)が下りたのと、他(ひと)に世話ばかりやかせた児女(がき)の癖に」*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉五・二「ソラ其処に縫込んだ揚(アゲ)があるぢゃないか。
35. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
挙げらるる事「九郎御曹子は〈略〉、佐殿すでに義兵をあげ給ふときこえしかば、打立ち給ふに」*葬列〔1906〕〈石川啄木〉「かの哀れなる亡国の民に愛国心を起さしめ、
36. あさ‐みどり【浅緑】
日本国語大辞典
〕若菜下「あさみどりの薄様(うすやう)なる文の、押し巻きたる端みゆるを」*葬列〔1906〕〈石川啄木〉「十八歳で姿の好い女、曙色か浅緑の簡単な洋服を着て」(2)
37. あざ・れる【
・
】
日本国語大辞典
集〔1676〕波「生魚の荷は時刻うつればあされるとてゆだんをせぬ事とそ」*漂泊〔1907〕〈石川啄木〉一「男共の背後(うしろ)には、腐(アザ)れた象の皮を被った
38. あし‐ざわり[‥ざはり]【足触】
日本国語大辞典
*俳諧・続猿蓑〔1698〕春「麓より足ざはりよき木の葉哉〈枳風〉」*刑余の叔父〔1908〕〈石川啄木〉三「板敷にも畳にも、足触りの悪い程土埃(ほこり)がたまって
39. あし‐ぶり【足振】
日本国語大辞典
〔名〕踊ったりする時などの足の動かし方。*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一一・三「手振足振面白く歌って廻る踊には」*東京年中行事〔1911〕〈若月紫蘭〉十月暦「踊
40. あし‐よどみ【足淀】
日本国語大辞典
〔名〕足の進みがにぶること。*二筋の血〔1908〕〈石川啄木〉「男は些と足淀(アシヨドミ)して、直ぐまた〈略〉医者の方へ駈け出した」
41. あし を 入(い)れる
日本国語大辞典
(1)はいり込む。ある場所に入ってゆく。*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉四・一「教会に足を入れ初めたのは其頃で」*アパアトの女たちと僕と〔1928〕〈龍胆寺雄〉一
42. アセチレン‐ガス
日本国語大辞典
1903〕人事門「大さ一間半夜間はアセチリン瓦斯(グヮス)を点ず」*呼子と口笛〔1911〕〈石川啄木〉呼子の笛「青臭きアセチリン瓦斯の漂へる中」*鳥獣虫魚〔19
43. あせ‐びかり【汗光】
日本国語大辞典
〔名〕汗がしみついてよごれたところが、てらてらと光って見えること。*雲は天才である〔1906〕〈石川啄木〉一「黒く汗光りのする繻子の半襟がかかってある」
44. あたたか・い【暖・温】
日本国語大辞典
ている。*野分〔1907〕〈夏目漱石〉二「暖(アタタ)かい家庭に育った」*葉書〔1909〕〈石川啄木〉「落着いた温かい声である」*ブラリひょうたん〔1950〕〈
45. あたまっ‐から【頭─】
日本国語大辞典
*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕前・上「あたまっからおどかしをくふもんかへ」*雲は天才である〔1906〕〈石川啄木〉二「僕はモウ頭っから敬服してます」
46. あたまっ‐ぱり【頭張】
日本国語大辞典
〔名〕初めのうちだけがんばること。*我等の一団と彼〔1912〕〈石川啄木〉一「頭(アタマ)っ張(パ)りばかり強くて、結末(しまひ)に行って気の抜けるやうなことは
47. あっせい‐てき【圧制的】
日本国語大辞典
〔形動〕権力や暴力などで人の自由を束縛するさま。*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一・五「他から圧制的に結びつけようとするのは間違だ」*蓼喰ふ虫〔1928~29〕〈
48. あつさ‐ざかり【暑盛】
日本国語大辞典
*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一〇・二「暑熱(アツサ)盛りをうつらうつらと臥てゐたお柳は今し方起き出して、東向の縁側で静子に髪を結はしてる様子」*赤痢〔1909
49. あて が 付(つ)く
日本国語大辞典
決断・一「推測(アテ)が付かねば、お波は唯小さい胸を痛める計りであった」*札幌〔1908〕〈石川啄木〉「蓋許り沢山あって、中には甚麼美味い饅頭が入ってるんか、一
50. あて‐つけ【当付】
日本国語大辞典
〈長塚節〉六「勘次にはそれが当てつけにでもされるやうに心に響いた」*悲しき玩具〔1912〕〈石川啄木〉「本を買ひたし、本を買ひたしと、あてつけのつもりではなけれ