1. げんぺいじゃうすいき【源平盛衰記】
全文全訳古語辞典
[書名]「げんぺいせいすいき」とも。鎌倉中期の軍記物語。著者、成立年代ともに未詳。四八巻。『平家物語』と似た内容だが、語り物である『平家』に対し小説・講釈的で、
2. げんぺいじょうすいき[ゲンペイジャウスイキ]【源平盛衰記】
日本国語大辞典
鎌倉時代の軍記物語。四八巻。作者、成立年代ともに未詳。源平の興亡、盛衰を多くの挿話、伝説、故事をまじえつつ描く。「平家物語」の異本の一種とみられる。源氏関係の記
3. げんぺいじょうすいき【源平盛衰記】
国史大辞典
津田左右吉「平家物語と源平盛衰記との関係について」(『津田左右吉全集』一〇所収)、高木武「平家物語延慶本長門本源平盛衰記の関係について」(『東亜の光』二二ノ八)
4. 源平盛衰記(げんぺいじょうすいき)
日本大百科全書
など、東国における戦闘を、その現地の側から詳しく記して、源氏の興隆と平家の滅亡を描くが、『源平盛衰記』は、その読み本の最終的集成本である。『平家物語』を、いわば
5. 源平盛衰記
世界大百科事典
など源氏方の記事を多くとり入れ,古代末の内乱を源平交替の動乱としてとらえようとしており,《源平盛衰記》という書名も,そのことを示している。石橋山合戦談,文覚(も
6. げんぺいせいすいき【源平盛衰記】
日本国語大辞典
「げんぺいじょうすいき(
源平盛衰記)」に同じ。ゲンペ
セ
7. 源平盛衰記(著作ID:25309)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいき 源平盛衰記 軍記物語
8. 源平盛衰記(げんぺいせいすいき)
日本大百科全書
→源平盛衰記
9. 源平盛衰記卷數(げんぺいせいすいきのかんすう)
古事類苑
文學部 洋巻 第1巻 38ページ
10. 源平盛衰記歌(著作ID:4397191)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきうた 和歌
11. 源平盛衰記語類(著作ID:174016)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきごるい 語彙
12. 源平盛衰記抄(著作ID:944694)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきしょう 軍記物語
13. 源平盛衰記人名和歌(著作ID:4360338)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきじんめいわか 井上 文雄(いのうえ ふみお) 他 和歌
14. 源平盛衰記図会(著作ID:174027)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきずえ 奥 文鳴(おく ぶんめい) 画 西村 中和(にしむら ちゅうわ) 秋里 籬島(あきさと りとう) 作 読本 寛政六刊
15. 源平盛衰記抜粋(著作ID:4417462)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきばっすい 軍記物語
16. 源平盛衰記評判(著作ID:944730)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきひょうばん 岡崎 良梁(おかざき りょうりょう) 軍記物語 明和九刊
17. 源平盛衰記武器談(著作ID:2510681)
新日本古典籍データベース
げんぺいせいすいきぶきだん 伊勢 貞丈(いせ さだたけ) 武家故実
18. さんこうげんぺいじょうすいき【参考源平盛衰記】
国史大辞典
という。『(改定)史籍集覧』編外三―五に所収。→源平盛衰記(げんぺいじょうすいき) [参考文献]赤松俊秀『平家物語の研究』、星野恒「源平盛衰記考」(『史学叢説』
19. 『参考源平盛衰記』
日本史年表
1689年〈元禄2 己巳①〉 この年 今井弘済・内藤貞顕考訂 『参考源平盛衰記』 成る。
20. 参考源平盛衰記(著作ID:208786)
新日本古典籍データベース
さんこうげんぺいせいすいき 今井 魯斎(いまい ろさい) 考訂 内藤 貞顕(ないとう さだあき) 等 重校 軍記物語 考証 元禄二
21. あ
日本国語大辞典
・四・一「呀(ア)といふ間にもう回復(とりかへし)がならぬ」(2)人に呼び掛ける時の語。*源平盛衰記〔14C前〕六・入道院参企事「主人あといへば、郎等さと出づべ
22. あいあい‐し・い【愛愛】
日本国語大辞典
し〔形シク〕(1)あいらしい。かわいらしい。*源平盛衰記〔14C前〕一九・文覚発心「青黛の眉の渡(わたり)たんくゎの口付愛愛敷(アイアイシク)」*慶
23. あい‐せつ[あひ‥]【相節】
日本国語大辞典
〔名〕季節にかなう衣服や食物などを贈る時期。*源平盛衰記〔14C前〕一一・有王俊寛問答事「丹波少将の相節(アヒセツ)とて、舅門脇宰相の許より、一年に二度舟を渡し
24. あおいのまえ【葵の前】
日本人名大辞典
「平家物語」によると天皇の寵愛(ちょうあい)をうけたが,のちとおざけられ,宮廷を辞して死んだという。「源平盛衰記」ではこの人物を宿禰(すくね)とする。
25. あお‐おに[あを‥]【青鬼】
日本国語大辞典
〔名〕(1)地獄で罪人を責めるという鬼の一種。全身青色をした鬼。*源平盛衰記〔14C前〕二六・入道得病「青鬼(アヲヲニ)と赤鬼と先に立って、彼の車を福原の入道の
26. あおがさき【青崎】石川県:金沢市/旧石川郡地区/粟崎村
日本歴史地名大系
三万余騎は「能登路白生ヲ打過テ、日角見・室尾・青崎・大野・徳蔵・宮腰マテ」続いたとされ(「源平盛衰記」巻二九)、青崎を室(現内灘町)と大野の間に位置する当地とみ
27. あお‐じ[あをヂ]【青地】
日本国語大辞典
*たまきはる〔1219〕「黄地のにしきの上着、あをぢの唐衣(からぎぬ)にや、いと覚えず」*源平盛衰記〔14C前〕二〇・石橋合戦「与一、其の日の装束には、青地(ア
28. あお‐どうしん[あをダウシン]【青道心】
日本国語大辞典
山「たがひにわかき心に青道心とて、その頃よりこの頃までも、人の心ばへはただ同じことにや」*源平盛衰記〔14C前〕一三・熊野新宮軍事「入道宣ひけるは、大方発(おこ
29. あお‐の・ける[あふ‥]【仰─】
日本国語大辞典
*平家物語〔13C前〕九・敦盛最期「頸をかかんと、甲(かぶと)をおしあふのけて見ければ」*源平盛衰記〔14C前〕二二・衣笠合戦事「家忠、甲(かぶと)振り仰(アヲ
30. あお‐わらわ[あをわらは]【青童】
日本国語大辞典
〔名〕未熟で世なれていない少年、少女。特に、召使いの子供。*源平盛衰記〔14C前〕一六・仁寛流罪事「御宿願を遂げさせ給はんが為めに、或ひは青童(アヲワラハ)の貌
31. あかいと‐おどし[‥をどし]【赤糸威】
日本国語大辞典
〔名〕鎧の威の一種。茜(あかね)または蘇芳(すおう)で赤く染めた組み糸を使ったもの。*源平盛衰記〔14C前〕三七・平家開城戸口「越中次郎兵衛尉盛嗣、好(よき)装
32. あかおどし‐かたじろ[あかをどし‥]【赤威肩白】
日本国語大辞典
〔名〕鎧の威の一種。鎧の袖の肩先の部分を白く、他の部分を赤く威したもの。肩白赤威。*源平盛衰記〔14C前〕二〇・石橋合戦事「与一其の日の装束には、青地錦の直垂(
33. あか‐おに【赤鬼】
日本国語大辞典
〕八・都良香竹生島并朱雀門詩作事「赤鬼の白たうさきして、物おそろしげなるが大なる声して」*源平盛衰記〔14C前〕二六・入道得病「青鬼と赤鬼(アカヲニ)と先に立て
34. あかがわ‐おどし[あかがはをどし]【赤革威】
日本国語大辞典
(くちば)の綾の直垂(ひたたれ)に、赤皮威の鎧きて、たか角うッたる甲(かぶと)のをしめ」*源平盛衰記〔14C前〕二一・小坪合戦「木蘭地(もくらんぢ)の直垂に、赤
35. あかさかぐん【赤坂郡】岡山県:備前国
日本歴史地名大系
周匝保は保司の管轄する国衙領であったが、安倍頼広が郷内の相伝私領の高野山のうち滝山に別所を建立した。「源平盛衰記」には山陽道の旭川の渡河点として「裳佐渡」がみえ
36. あかさかじゅく【赤坂宿】愛知県:宝飯郡/音羽町
日本歴史地名大系
赤坂ノ宿ヲ過グ。昔此宿ノ遊君、花齢、春コマヤカニ、蘭質、秋カウバシキ者アリ」などと記し、「源平盛衰記」の「内大臣関東下向附池田宿遊君歌の事」に「矢作宿をも打過ぎ
37. あかついじ【赤築地】京都市:東山区/清水寺門前地図
日本歴史地名大系
「古昔は山林にして、中世耕地と為り字赤辻と称す。其後竹林となる」と述べられる。赤築地の称は、「源平盛衰記」に永万元年(一一六五)八月九日のこととして、「(清水寺
38. あか‐はた【赤旗】
日本国語大辞典
か〕下・新院讚州に御遷幸の事「源平両家の郎等、白旗・赤旗をさして、東西南北へはせちがふ」*源平盛衰記〔14C前〕二三・平氏清見関下事「西の耳(はた)には、平家赤
39. あかまつほういん【赤松法印】
日本人名大辞典
書読み。慶長-元和(げんな)(1596-1624)ごろの人。徳川家康や諸大名にまねかれて「源平盛衰記」や「太平記」などの軍書を講じた。「太平記読み」とよばれ,講
40. あかやむら【赤屋村】島根県:能義郡/伯太町
日本歴史地名大系
同じく月坂に観音堂(元禄元年の棟札がある)、落合原に観音堂、見土路に阿弥陀堂や観音堂がある。「平家物語」や「源平盛衰記」にあらわれる悪七兵衛景清は剛勇無比の平家
41. あがぐん【英賀郡】岡山県:備中国
日本歴史地名大系
現新見市)を拠点に活躍した。元暦元年(一一八四)に平家方として登場した多治部元春が初見で(源平盛衰記)、南北朝内乱期には足利方として活躍、貞治元年(一三六二)山
42. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
五「臆して手綱をつよくひかへたりけるに、やがてあがりて投げけるに、てんさかさまに落ちて」*源平盛衰記〔14C前〕二八・宗盛補大臣并拝賀事「馬沛艾(はいがい)して
43. あきざと-りとう【秋里籬島】
日本人名大辞典
俳諧(はいかい)入門書などもあらわした。名は舜福。字(あざな)は湘夕。通称は仁右衛門。著作に「源平盛衰記図会」「誹諧早作伝」など。
44. あきびと‐うま【商人馬】
日本国語大辞典
〔名〕商人が用いる馬。*源平盛衰記〔14C前〕一九・佐佐木取馬下向事「商人(アキビト)馬の癖なれば、肢、爪堅くしてなづまざりけり」
45. あく‐しゃ【悪者】
日本国語大辞典
ほうる)〈略〉もしは女色を衒売(くゑんまい)するものに親近(しんこん)せじ」*源平盛衰記〔14C前〕九・堂衆軍事「末代の作法にや、悪者(アクシャ)は強く、善人は
46. あく‐ぜんじ【悪禅師】
日本国語大辞典
〔名〕勇猛な僧侶。武芸をこととする僧。悪僧。*源平盛衰記〔14C前〕二七・墨俣川合戦「行家が子息に悪禅師(アクゼンシ)と云ふ者あり」*太平記〔14C後〕一・後醍
47. あくま‐ごうぶく[‥ガウブク]【悪魔降伏】
日本国語大辞典
〔名〕仏法の力によって悪魔を押えつけ、退治すること。*源平盛衰記〔14C前〕四・白山神輿登山事「本地は不動明王、悪魔降伏(アクマガウブク)忿怒の形、賞罰厳重の大
48. あげ‐まき【総角・揚巻】画像
日本国語大辞典
うちとをす」(4)鎧の背の逆板(さかいた)に打ちつけた環に通して(3)の結び方をした飾り紐。*源平盛衰記〔14C前〕二〇・八牧夜討事「十五束よく引堅めて放ちたれ
49. あこぎ【阿漕】
日本国語大辞典
あこぎの島に曳く鯛(たひ)のたびかさならば人も知りなん」とあり、さらに語句が多少変わって、「源平盛衰記‐八・讚岐院事」に「伊勢の海あこぎが浦に引網も度重なれば人
50. あこぎ【阿漕】[能曲名]
能・狂言事典
つくり、重層的に暗さを強調することで、生きるものの罪業を深々と描く。『古今和歌六帖』および『源平盛衰記』巻八に詠まれている「阿漕が浦に引く網……」の歌から漁夫の