1. 平治物語
日本大百科全書
平治の乱(1159)を題材にした軍記物語。通常三巻。作者不明。原作は鎌倉時代前期までに成立か。『平家物語』より先出と考えられるが、『保元(ほうげん)物語』との先 ...
2. 平治物語
世界大百科事典
平治の乱(1159)を素材とする和漢混淆文の軍記物語。鎌倉時代前期までに成立か。作者不明。通常3巻。《平治記》ともいう。末代における武士の力の必要を説く序文があ ...
3. へいじものがたり【平治物語】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の軍記物語。3巻。作者・成立年ともに未詳。平治の乱のいきさつを和漢混交文で描いたもの。平治記。 ...
4. へいじものがたり[ヘイヂものがたり]【平治物語】
日本国語大辞典
鎌倉初期の軍記物語。三巻。著者未詳。鎌倉初期から中期ごろに原型が成立。多くの伝本がある。平治元年(一一五九)に起こった平治の乱の顛末を源平両武門の戦闘を中心にす ...
5. へいじものがたり【平治物語】
国史大辞典
発生』、『平治物語絵詞』(『日本絵巻物大成』一三)、永積安明『中世文学の可能性』、同『中世文学の成立』、同編『保元物語・平治物語』(『鑑賞日本古典文学』一六)、 ...
6. 平治物語
日本古典文学全集
勢力を拡大していた平清盛に対し、源義朝(よしとも)らが挙兵。清盛側が勝利し、源氏は衰退、平氏政権が興る――。保元の乱の3年後に京都で起きた内乱、平治の乱だ。この ...
7. へいぢものがたり【平治物語】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉前期の軍記物語。作者未詳。一一五九年(平治元)の平治の乱とその前後の経緯を和漢混交文で描いている。源平両軍の戦闘の様子を悪源太源義平などの武将を中心 ...
8. 平治物語絵巻
日本大百科全書
鎌倉中期(13世紀後半)の絵巻。平治の乱(1159)に取材した軍記物語『平治物語』を絵巻化したもの。現在、三条殿夜討(ようち)の巻(ボストン美術館)、信西(しん ...
9. 平治物語絵巻
世界大百科事典
1159年(平治1)の平治の乱を記した《平治物語》の諸場面を描く鎌倉時代の絵巻。原画の存するもの4巻,模本のみが知られるもの2巻がある。〈三条殿夜討の巻〉(ボス ...
10. へいじものがたりえまき[ヘイヂものがたりヱまき]【平治物語絵巻】
日本国語大辞典
絵巻物。紙本着色。鎌倉時代の作。「平治物語」の絵巻。三条殿夜討巻(ボストン美術館蔵)、信西巻(静嘉堂蔵)、六波羅行幸巻(東京国立博物館蔵)の三巻が現存。連続性を ...
11. へいじものがたりえまき【平治物語絵巻】
国史大辞典
合戦絵巻。紙本著色三巻。それぞれボストン美術館(三条殿夜討巻)・静嘉堂文庫(信西巻、重要文化財)・東京国立博物館(六波羅行幸巻、国宝)に分蔵。その内容は、(一 ...
12. 唐櫃[図版]
国史大辞典
六脚唐櫃 四脚唐櫃 内侍所唐櫃 唐櫃の緒搦み 集古十種 芸州厳島図会 平治物語絵巻 緒結余論 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
13. 束帯[図版]
国史大辞典
鎌倉様式 武官の束帯 蔵人の闕腋姿 近衛次将の闕腋姿 近代の束帯着用次第(山科流) 年中行事絵巻 平治物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 (c)Yoshi ...
14. 腹巻の図[図版]
国史大辞典
腹巻の名所 肩に杏葉をかけた腹巻 黒韋威の腹巻(厳島神社蔵) 包腹巻 熏韋威の腹巻(大山祇神社蔵) 平治物語絵巻 蒙古襲来絵巻 伴大納言絵巻 春日権現霊験記 結 ...
15. 腹巻鎧着用の軍兵[図版]
国史大辞典
平治物語絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
16. 面具[図版]
国史大辞典
舞楽の案摩の雑面 烏帽子に白布面の細男 内冑に白布面と烏帽子に半頭の祭礼供奉の風流の随兵 年中行事絵巻 平治物語絵巻 結城合戦絵巻 二人武者絵 春日権現霊験記 ...
17. 大和鞍[図版]
国史大辞典
五位の衛府の官人の大和鞍 召具の随身の障泥をささぬ大和鞍 軍陣の皆具の大和鞍 伴大納言絵巻 平治物語絵巻 蒙古襲来絵巻 (c)Yoshikawa kobunka ...
18. 童髷の唐輪[図版]
国史大辞典
法然上人絵伝 平治物語絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
19. 『平治物語』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
巻上 慶長年間(1596~1615)ごろ刊 書き込みあり 国立国会図書館所蔵 ...
20. 『平治物語絵巻』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
「三条殿夜討(ようち)」 模写 1798年(寛政10) 国立国会図書館所蔵 ...
21. さんこうへいじものがたり【参考平治物語】
国史大辞典
⇒平治物語(へいじものがたり) ...
22. あいこうぐん【愛甲郡】
国史大辞典
大江広元の所領であり、その子季光は毛利を号し、その子孫は中国地方に移り、のちに戦国大名となった。『平治物語』にみえる毛利冠者義隆、鎌倉時代の愛甲三郎季隆などはみ ...
23. あいこうぐん【愛甲郡】神奈川県
日本歴史地名大系
れた(愛甲郡勢誌)。保元―平治(一一五六―六〇)頃、郡内は陸奥六郎義隆の領地となっていた。「平治物語」に「陸奥六郎義隆、相模森を知行せられければ、毛利冠者とも申 ...
24. あい‐しら・う[あひしらふ]
日本国語大辞典
ta (アイシラウ) 〈訳〉客人をもてなし、談話と会話で楽しませる」(ロ)応戦する。*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「頼盛も甲を打ちかたぶけ打ちかた ...
25. あいたん‐どころ【朝所】
日本国語大辞典
朝所
」*金刀比羅本
平治物語〔1220頃か〕上・信頼、信西不快の事「大極殿、豊楽院(ぶらくいん)、諸司、八省、朝所(アイ
...26. あえ‐しら・う[あへしらふ]
日本国語大辞典
原義とする。(2)「蜻蛉日記」など中古の仮名作品では「あへしらふ」の形が優勢であるが、「徒然草」や「平治物語」など鎌倉期以後の作品では「あひしらふ」の形に変化す ...
27. あおはかしゅく【青墓宿】岐阜県:大垣市/旧多藝郡・不破郡地区/青墓村
日本歴史地名大系
多郡内海(現愛知県知多郡南知多町)に落ちのびている。また、義朝の子朝長は青墓で自害している(平治物語・吾妻鏡・尊卑分脈・帝王編年記)。このように青墓の長者と源氏 ...
28. 青墓宿
世界大百科事典
の子の乙若,亀若,鶴若,天王丸の母が青墓長者の女であったことが《保元物語》にみえる。また,《平治物語》によると源義朝は平治の乱に敗れ,青墓に逃れているが,青墓長 ...
29. あおはかのしゅく【青墓宿】
国史大辞典
源義朝は上下の折ここに宿し、大炊は寵者で、大炊の姉は源為義の妾であったことがみえ、『保元物語』『平治物語』にも青墓の長者と源氏との密接な関係を示す物語がある。 ...
30. あか【垢】
日本国語大辞典
(アカ)とで糊よりも滑る船板の上を」(3)〔一〕(1)を流すこと。風呂などで体を洗うこと。*平治物語〔1220頃か〕中・義朝野間下向の事「金王丸御剣を持ちて、御 ...
31. 赤坂(岐阜)
世界大百科事典
坂山)のふもとにあった東山道の宿駅。現,岐阜県大垣市赤坂町。中世の文学作品に多く登場する。《平治物語》には源義朝の身がわりとなって佐渡式部大輔重成が赤坂の子安の ...
32. あかじ の 錦(にしき)の直垂(ひたたれ)
日本国語大辞典
した。*保元物語〔1220頃か〕上・主上三条殿に御幸の事「赤地の錦の直垂に折烏帽子引立て」*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「今日の軍(いくさ)の大将 ...
33. あか‐じるし【赤印】
日本国語大辞典
七・一門都落「わすれたる事ありとて、赤じるし切捨て、其勢三百余騎、都へとってかへされけり」*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「平家は赤旗・赤じるし日に ...
34. あく‐げんた【悪源太】
日本国語大辞典
〔一〕「みなもとのよしひら(源義平)」の通称。*平治物語〔1220頃か〕上・信西の子息闕官の事「義朝が嫡子、鎌倉悪源太義平、母方の祖父三浦介がもとにありけるが」 ...
35. あげ‐つかさ【上官】
日本国語大辞典
〔名〕官位を高くすること。官の昇進。*平治物語〔1220頃か〕下・長田、義朝を討ち六波羅に馳せ参る事「下野(しもつけ)は紀伊守(きのかみ)にこそ成りにけれよしと ...
36. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
よめる歌も其流のきよきを挙(アゲ)しなるを思へば」(8)大勢の人を集め動かして事を始める。*平治物語〔1220頃か〕下・頼朝義兵を挙げらるる事「九郎御曹子は〈略 ...
37. あさ‐だち【朝立】
日本国語大辞典
八五「朝鳥の 朝立(あさだち)しつつ 群鳥(むらどり)の 群立ち去(い)なば〈金村歌集〉」*平治物語〔1220頃か〕下・頼朝生捕らるる事「ならはぬ旅の朝立に、露 ...
38. あし‐かせ【足枷】
日本国語大辞典
枚の厚い板に足首大の半円をあけ、前後から足をはさんで、罪人の自由を束縛する刑具。あしがし。*平治物語〔1220頃か〕下・頼朝遠流に宥めらるる事「手かせあしかせ入 ...
39. あだちぐん【足立郡】埼玉県:武蔵国
日本歴史地名大系
が郡司職を保持したらしい。〔中世〕足立遠兼の子遠元は、平治の乱では源義朝に従って活躍したが(平治物語)、戦いに敗れた後は不遇であったようである。しかし源頼朝が挙 ...
40. あだちぐん【足立郡】東京都:武蔵国
日本歴史地名大系
の系譜を引くと推定される足立遠元は、平治の乱(平治元年)では源義朝のもと京都に従軍している(平治物語)。源氏敗北後、平氏政権下での動向は不明であるが、治承四年( ...
41. あったら【惜・可惜】
日本国語大辞典
。感動詞的語性を持つが、連体詞的用法も副詞的用法もある)「あたら(惜)」に同じ。*金刀比羅本平治物語〔1220頃か〕中・義朝六波羅に寄せらるる事「あったら武者、 ...
42. あねにしのとういんちょう【姉西洞院町】京都市:中京区/城巽学区地図
日本歴史地名大系
南にあたる。当町東側は三条殿の域内にあたり、平治物語絵巻には三条殿が兵火に炎上する様がみえる。また、当町付近には少納言藤原信西の邸があり、「平治物語」には、平治 ...
43. あべの【安倍野・阿倍野・安部野・阿部野】
日本国語大辞典
部の地名。中世に熊野街道で知られた古道が通じ、古墳が多い。北畠顕家が戦死した所といわれる。*平治物語〔1220頃か〕上・六波羅より紀州へ早馬を立てらるる事「ここ ...
44. あべの【阿倍野】
国史大辞典
経て和泉国へ通じ、阿部野は交通の要衝であった。源義平は、熊野から帰る平清盛をここに邀撃しようと謀り(『平治物語』)、藤原定家の『熊野道之間愚記』に阿部野王子(熊 ...
45. あべの【阿倍野】大阪府:大阪市/阿倍野区地図
日本歴史地名大系
、源義朝の嫡男悪源太義平が阿倍野に出陣して迎撃態勢をとっているとの報に接して躊躇したという(平治物語)。このとき当地で合戦はなかったが、南北朝期以降は繰返し戦乱 ...
46. あま‐さかさま【天逆様】
日本国語大辞典
〔形動〕理非の転倒しているさま。道理に合わないさま。不合理。*平治物語〔1220頃か〕下・頼朝遠流に宥めらるる事「いかなるあまさかさまの仰せなりとも、たがへじと ...
47. あま・す【余】
日本国語大辞典
城の傍に故き伽藍有り。唯、基趾を余(アマセ)り」(2)ある範囲からもらす。のがす。逃がす。*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「但し大将は、もとの重盛ぞ ...
48. あらうみ‐の‐しょうじ[‥シャウジ]【荒海障子】
日本国語大辞典
、南方、手長足長、北面、宇治網代布障子、墨絵也〉」*平治物語〔1220頃か〕上・光頼卿参内の事「荒海の障子の北、萩の戸のほとりに、弟の別当惟方おはしける ...
49. あら‐て【新手・荒手】
日本国語大辞典
そのことに新しくたずさわる者。特に、これから戦闘を控え、まだ疲労していない軍勢をいう場合が多い。*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「前(さき)の五百騎 ...
50. あら‐もの【荒者】
日本国語大辞典
〔名〕荒々しい人。勇猛な人。また、乱暴で手におえない人。あばれもの。*平治物語〔1220頃か〕下・牛若奥州下りの事「希代の荒者にて、悪禅師といひけり」*義経記〔 ...