1. 保元物語(ほうげんものがたり)
日本大百科全書
保元の乱(1156)を題材にした軍記物語。通常三巻。作者不明。原作は鎌倉時代前期までに成立か。『平家物語』より先出と考えられるが、『平治物語』との先後出関係は未 ...
2. 保元物語
世界大百科事典
保元の乱(1156)を素材とする和漢混交文の軍記物語。鎌倉時代前期までに成立か。作者不明。3巻または2巻。《保元記》ともいう。乱は崇徳上皇派と後白河天皇派との皇 ...
3. ほうげんものがたり【保元物語】
デジタル大辞泉
鎌倉時代の軍記物語。3巻。作者未詳。承久年間(1219~1222)ごろまでに成立か。源為朝の活躍を中心に、保元の乱のいきさつを和漢混交文で描いたもの。 ...
4. ほうげんものがたり【保元物語】
日本国語大辞典
鎌倉初期の軍記物語。三巻。著者未詳。鎌倉初期に原型が成立したらしい。改作がくりかえされ、伝本が多い。保元元年(一一五六)に起こった保元の乱の顛末を、鎮西八郎為朝 ...
5. ほうげんものがたり【保元物語】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉前期の軍記物語。作者未詳。一一五六年(保元元)の保元の乱とその前後の経緯を、簡潔な和漢混交文で描く。特に敗将源為朝の活躍ぶりが注目され、謡曲・浄瑠璃 ...
6. ほうげんものがたり【保元物語】
国史大辞典
『平治物語』『平家物語』とともに『保元物語』が琵琶法師によって語られていたことが記され、『保元物語』が永仁五年以前成立していたことを確証するとともに、『保元物語 ...
7. 保元物語
日本古典文学全集
保元元年(1156)に京都で起きた保元の乱を題材に、和漢混交文で書かれた全3巻の軍記物。皇位継承権問題をきっかけに、崇徳上皇と後白河天皇が対立し、崇徳側には藤原 ...
8. 保元物語(ほげんものがたり)
日本大百科全書
→保元物語 ...
9. ほげんものがたり【保元物語】
全文全訳古語辞典
⇒ほうげんものがたり ...
10. ほげんものがたり【保元物語】
国史大辞典
⇒ほうげんものがたり ...
11. 『保元物語』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
巻上 慶長年間(1596~1615)ごろ刊 書き込みあり 国立国会図書館所蔵 ...
12. さんこうほげんものがたり【参考保元物語】
国史大辞典
⇒保元物語(ほうげんものがたり) ...
13. あい‐し【愛子】
日本国語大辞典
」*宇津保物語〔970〜999頃〕俊蔭「父母があいしとして、一生にひとり子なり」*保元物語〔1220頃か〕上・新院御謀叛思し召し立たるる事「入道殿の公達の御中に ...
14. あいしらじ を 黄(き)に返(かえ)す
日本国語大辞典
鎧(よろい)などの藍白地の革の上から更に黄色をかけたもの。その場合、地は黄に、藍の部分は緑になる。*保元物語〔1220頃か〕上・官軍方々手分けの事「大将とおぼし ...
15. あい‐のき[あひ‥]【相退】
日本国語大辞典
〔名〕同時に双方が退くこと。*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕中・白河殿攻め落す事「まっさきにすすんだる景能が腰骨を射きり候はんと少しさしさげて押しあげたる所 ...
16. あえ・ぐ[あへぐ]【喘】
日本国語大辞典
阿傍岐」とあるところから、アハクとの関係が考えられるが、その先後は明らかでない。また、「金刀比羅本保元物語」にアヘヅクの例があり、中世前期にはアヘグのほかアヘヅ ...
17. あえ‐ず・く[あへづく]
日本国語大辞典
〔自カ四〕「あえぐ(喘)」に同じ。*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕中・白河殿攻め落す事「鎌田希有の命たすかりて迯げのび、京極をのぼりにうち廻して、下野殿のま ...
18. あおがしま【青ヶ島】東京都:八丈支庁/青ヶ島村地図
日本歴史地名大系
しかし後代の人々はこの不世出の英雄の死を認めようとはせず、青ヶ島にまで渡ったと信じている。古活字本「保元物語」では為朝は「鬼が島」にわたり、島の呼名を「蘆島」に ...
19. あおはかしゅく【青墓宿】岐阜県:大垣市/旧多藝郡・不破郡地区/青墓村
日本歴史地名大系
名。保元の乱後斬られた源為義の子、乙若・亀若・鶴若・天王丸の母は青墓宿の長者の女であった(「保元物語」、「吾妻鏡」建久元年一〇月二九日条)。平治の乱に敗れた源義 ...
20. 青墓宿
世界大百科事典
た。保元の乱後斬られた源為義の子の乙若,亀若,鶴若,天王丸の母が青墓長者の女であったことが《保元物語》にみえる。また,《平治物語》によると源義朝は平治の乱に敗れ ...
21. あおはかのしゅく【青墓宿】
国史大辞典
召し出したこと、源義朝は上下の折ここに宿し、大炊は寵者で、大炊の姉は源為義の妾であったことがみえ、『保元物語』『平治物語』にも青墓の長者と源氏との密接な関係を示 ...
22. あおやぎのしょう【青柳庄】岐阜県:大垣市/旧安八郡地区/青柳村
日本歴史地名大系
つとして「東神護寺ト申也、同国青柳庄」と記され、西神護寺の地もみえるが、比定地は不明。なお「保元物語」(新院為義を召さるる事)に崇徳院が美濃青柳庄を近江伊庭庄( ...
23. あかい‐がわら[あかゐがはら]【赤井河原・赤日(ひ)河原】
日本国語大辞典
*平家物語〔13C前〕一二・泊瀬六代「北条平六其勢百騎ばかり旗ささせて下る程に、淀のあかゐ河原でゆき逢たり」*保元物語〔1220頃か〕下・為義の北の方身を投げ給 ...
24. あかじ の 錦(にしき)の直垂(ひたたれ)
日本国語大辞典
赤地の錦で作った鎧直垂(よろいひたたれ)。中古末期以後、大将級の武士が鎧の下に着用した。*保元物語〔1220頃か〕上・主上三条殿に御幸の事「赤地の錦の直垂に折烏 ...
25. あか‐はた【赤旗】
日本国語大辞典
立つ」(2)平氏の旗。
白旗。*
保元物語〔1220頃か〕下・新院讚州に御遷幸の事「源平両家の郎等、白旗・赤旗をさして、東西南北へはせ
...26. あき‐ま【空間・明間】
日本国語大辞典
〔名〕(1)物と物との間のすきま。間隙。*半井本保元物語〔1220頃か〕中・白河殿へ義朝夜討に寄せらるる事「多くの矢員を請けたれども、一も裏をかかず、あき間を射 ...
27. あく【悪】
日本国語大辞典
が抜群の能力、気力、体力を持っていて恐るべきであることを表わす。「悪源太」「悪左府」など。*保元物語〔1220頃か〕上・新院謀叛思し召し立たるる事「善悪を糺(た ...
28. あげ‐ざま【上様】
日本国語大辞典
〔名〕(「あげざまに」の形で用いられる)物を下から上の方へ上げるようにすること。上向き。*半井本保元物語〔1220頃か〕白河殿攻落す事「高間三郎が弓手の草摺つか ...
29. あさいぐん【朝夷郡】千葉県:安房国
日本歴史地名大系
簡)、いずれも部姓である。平安末期には保元の乱の際源義朝の麾下にあって活躍した丸太郎がいる(保元物語)。治承四年(一一八〇)源頼朝の丸御厨巡見の際丸五郎信俊が案 ...
30. あさぎいと の 鎧(よろい)
日本国語大辞典
浅葱糸威(おどし)の鎧。*保元物語〔1220頃か〕上・官軍方方手分けの事「基盛宇治路へ向ふに、白襖の狩衣に浅黄糸の鎧に、上折(うはをり)したる烏帽子の上に」*普 ...
31. あし‐げ【葦毛】
日本国語大辞典
也」*枕草子〔10C終〕五〇・馬は「馬は〈略〉あしげ」*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕中・白河殿攻め落す事「金子十郎家忠、葦毛(アシゲ)なる馬に乗て黒革威の ...
32. あしたか‐ほかい[‥ほかゐ]【足高外器・足高行器】
日本国語大辞典
〔名〕脚の長い三脚のついた、食物を運ぶ円形の器。*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕下・義朝幼少の弟悉く失はるる事「用意したりける足高哺貝(アシタカホカイ)に三 ...
33. あして‐まとい[‥まとひ]【足手纏】
日本国語大辞典
じゃまとなること。また、そのもの。多く、おんな子どもなどのつきまとうのにいう。厄介もの。足手がらみ。*保元物語〔1220頃か〕上・白河殿攻め落す事「院中の上臈女 ...
34. あだ‐や【徒矢】
日本国語大辞典
〔名〕目標に命中しない矢。それ矢。むだ矢。*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕中・白河殿攻め落す事「矢種尽きぬれば、えびらを負ひかへ負ひかへ射けるに、あだ矢一つ ...
35. あっ‐き[アク‥]【悪鬼】
日本国語大辞典
多(あまた)濫言(みだりごと)すと雖も、持経者をば誹謗(そし)る可から不(ず)」*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕上・新院御所各門々固めの事「いかなる悪鬼(ア ...
36. あつぎし【厚木市】神奈川県地図
日本歴史地名大系
奉広重寄進状」同書)である。厚木市域内の豪族に荻野氏と本間氏をあげることができる。荻野氏は「保元物語」に荻野忠義、「吾妻鏡」中にも荻野五郎俊重(海老名源三季貞の ...
37. あて‐ど【当所】
日本国語大辞典
〔名〕(1)当てる所。当てるべき所。*保元物語〔1220頃か〕上・為義最後の事「相伝の主の頸を斬らん事心うくて、涙にくれて太刀のあてども覚えねば」(2)めあて。 ...
38. あと を 垂(た)る
日本国語大辞典
〕神祇・一八九二「あとたれし神にあふひのなかりせば何にたのみをかけて過ぎまし〈賀茂重保〉」*保元物語〔1220頃か〕上・将軍塚鳴動「南には八幡大菩薩、男山に跡を ...
39. あと を 閉(と)ず
日本国語大辞典
をとぢ、とらおほかみを友として、いまはと、この世のことを思ひ給へまする事なきを」*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕下・新院御経沈めの事「只(ただ)棘葎(むばら ...
40. あま・す【余】
日本国語大辞典
幾(ほとん)ど余す所あらざりき」(4)ある範囲からあふれ出させる。(イ)あふれさせる。こぼす。とび出させる。*保元物語〔1220頃か〕中・白河殿攻め落す事「馬は ...
41. あまつ 日嗣(ひつぎ)
日本国語大辞典
たの あめつちともに かぎりなき あまつひつぎを ちかひおきし 神もろともに まもれとて」*保元物語〔1220頃か〕上・将軍塚鳴動「既に七十四代の天津日次を受け ...
42. あまつ 社(やしろ)
日本国語大辞典
安末豆夜之呂〉」*国基集〔1102頃〕「住吉のあまつ社のうれへには心よせなれくものうへ人」*保元物語〔1220頃か〕上・将軍塚鳴動「昔、崇神天皇の御時、天津社( ...
43. あら【荒・粗】
日本国語大辞典
夜ふけて荒風(あらし)の吹けば立ち待てる我が衣手に降る雪は凍(こほ)り渡りぬ〈作者未詳〉」*保元物語〔1220頃か〕上・新院御所各門々固めの事「為朝が申す様以て ...
44. あらいがわ【洗韋】
国史大辞典
うす紅になりたる心にて、洗ひ韋と云ふなり、是れも染韋なり、保元物語に波多野次郎が泣く涙にて緋威の鎧の袖、洗韋になりぬとあり」とある説は、『保元物語』の文飾からの ...
45. あら‐ぎ【荒儀】
日本国語大辞典
〔名〕荒々しいやり方。乱暴な言行。*保元物語〔1220頃か〕上・新院御所各門々固めの事「為朝が申す様、以ての外の荒義なり。年のわかきが致す処歟(か)」*日蓮遺文 ...
46. あ・る【有・在】
日本国語大辞典
心たばかりある人にて」*源氏物語〔1001〜14頃〕若紫「御供に声ある人してうたはせ給ふ」*保元物語〔1220頃か〕中・白河殿へ義朝夜討ちに寄せらるる事「弓矢取 ...
47. あわぐん【安房郡】千葉県
日本歴史地名大系
源義朝の軍勢に加わったなかに在庁官人系の安西氏、神余の金鞠氏、沼(現同上)の沼氏らがいた(「保元物語」上)。治承四年(一一八〇)八月安房に逃れた源頼朝は九月には ...
48. あわせ‐はぎ[あはせ‥]【合矧】
日本国語大辞典
やがら)の四枚羽の、大羽二枚と小羽二枚を異なる鳥の羽を混ぜてはぐこと。まぜはぎ。*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕上・新院御所各門々固めの事「柄(から)は、白 ...
49. 粟田口
世界大百科事典
る。1156年(保元1)崇徳上皇が軍勢を召集したとき,検非違使がその入洛を粟田口に押さえ(《保元物語》),1536年(天文5)の天文法華の乱にも,山徒と法華宗徒 ...
50. あわたぐち[あはたぐち]【粟田口】
日本国語大辞典
白川。東三条口。*大鏡〔12C前〕四・兼家「御厩の馬に御随身のせて、粟田口へつかはししが」*保元物語〔1220頃か〕上・官軍方々手分けの事「淀路へは周防判官季実 ...