1. 『陸奥話記』
日本史年表
1063年〈康平6 癸卯〉 この頃 『陸奥話記』 成る。 ...
2. 陸奥話記
日本大百科全書
平安後期の漢文軍記。1062年(康平5)ごろ成るか。源頼義(よりよし)・義家(よしいえ)が奥州の豪族安倍頼時(あべのよりとき)父子を征討したいわゆる前九年(ぜん ...
3. 陸奥話記
世界大百科事典
軍記。一名を《陸奥物語》ともいい,《奥州合戦記》とも呼ばれる。作者不詳。1巻。11世紀の中葉に,陸奥の俘囚(ふしゆう)の長であった安倍頼時・貞任父子が起こしたい ...
4. むつわき【陸奥話記】
デジタル大辞泉
平安中期の軍記物語。1巻。作者未詳。康平5年(1062)ごろ成立か。前九年の役の経過を漢文体で記した合戦記。将門記とともに軍記物語の先駆とされる。 ...
5. むつわき【陸奥話記】
日本国語大辞典
平安中期の軍記物語。一巻。作者・成立年代未詳。前九年の役を主題とし、漢文体で記す。「将門記」とともに軍記文学のはしりとされる。 ...
6. むつわき【陸奥話記】
国史大辞典
[参考文献]『群書解題』一三、坂本太郎『日本の修史と史学』(『坂本太郎著作集』五)、笠栄治『陸奥話記校本とその研究』 (高橋 崇) ...
7. 陸奥話記
日本古典文学全集
平安時代後期の1051年から1062年にかけて奥州・陸奥(岩手県・青森県)で豪族・安倍頼時とその子貞任・宗任らが起こした反乱――前九年の役(奥州十二年合戦)の顛 ...
8. 陸奥話記[文献解題]岩手県
日本歴史地名大系
一冊 別称 奥州合戦記 写本 岩手県立図書館・国会図書館ほか 解説 前九年の役について記した戦記物。奥六郡の支配者であった安倍氏の消長から戦後の論功行賞に ...
9. 陸奥話記[文献解題]宮城県
日本歴史地名大系
一巻 別称 奥州合戦記 写本 宮城県図書館・東北大学付属図書館・国会図書館ほか 解説 前九年の役について記した戦記物。奥六郡の支配者であった安倍氏の消長か ...
10. あきたし【秋田市】秋田県
日本歴史地名大系
成長した豪族らが、「高家・雑人」の浪人とよばれる人々であった。その中にやがてそれらを統率し、山北俘囚主(陸奥話記)といわれた清原氏らの勢力が育った。山北俘囚主清 ...
11. 秋田城介
世界大百科事典
に任命。城務が蝦夷および外国貿易にも関知したからであろう。秋田城介と明記した初見史料例は,《陸奥話記》記載の平重成。前九年の役以後,城務は鎮守府将軍の兼務とされ ...
12. あこおぎむら【赤荻村】岩手県:一関市
日本歴史地名大系
また前九年の役のさい小松柵落城後、安倍氏の本拠地衣川関を守るための防衛拠点となった石坂柵に比定される。「陸奥話記」によれば、康平五年(一〇六二)九月五日夜、清原 ...
13. あべうじ【安倍氏】
国史大辞典
『藤崎系図』や『安藤系図』は前九年の役の安倍氏を孝元天皇からの皇別としてあるが信用できない。『陸奥話記』によって戦後の当事者安倍頼時の父は忠良で、祖父忠頼は「東 ...
14. あべうじ【安倍氏】 : 安倍氏/(一)
国史大辞典
『藤崎系図』や『安藤系図』は前九年の役の安倍氏を孝元天皇からの皇別としてあるが信用できない。『陸奥話記』によって戦後の当事者安倍頼時の父は忠良で、祖父忠頼は「東 ...
15. 安倍貞任
世界大百科事典
人々に強い印象をあたえ,しだいにこれを巨人視する風潮が生じた。前九年の役のてんまつを記した《陸奥話記》には,貞任は身のたけ6尺余,腰の周り7尺4寸という色白の巨 ...
16. あべのさだとう【安倍貞任】
国史大辞典
捕えられて死んだ。時に年三十四とも四十四とも伝えられている。翌年二月その首級は京都西獄門にさらされた。『陸奥話記』に貞任は身長「六尺有余、腰のまはり七尺四寸、容 ...
17. 安倍貞任
日本史年表
1057年〈天喜5 丁酉〉 7・26 安倍頼時 、討死.以後、 安倍貞任 ら抗戦(百練抄九月二三日条・陸奥話記)。 1062年〈康平5 壬寅〉 9・17 没。 ...
18. あべのさだとう【安倍貞任】
日本架空伝承人名事典
人々に強い印象をあたえ、しだいにこれを巨人視する風潮が生じた。前九年の役のてんまつを記した『陸奥話記』には、貞任は身のたけ六尺余、腰の周り七尺四寸という色白の巨 ...
19. あべのさだとうくびづか【安倍貞任首塚】京都府:北桑田郡/京北町/浮井村
日本歴史地名大系
康平五年(一〇六二)九月一七日陸奥国鳥海柵で源頼義のため誅され、弟宗任は一族とともに帰伏する(陸奥話記)。翌六年二月一八日貞任の首級は京都に送られ西獄門(跡地は ...
20. 安倍宗任
日本史年表
9・17 頼義 、厨川柵を陥れ、貞任を討つ.後日、 安倍宗任 ら投降( 前九年の役 、終る)(陸奥話記)。 1064年〈康平7 甲辰⑤〉 3・29 安倍宗任 ら ...
21. 安倍頼時
日本史年表
1057年〈天喜5 丁酉〉 7・26 安倍頼時 、討死.以後、 安倍貞任 ら抗戦(百練抄九月二三日条・陸奥話記)。 ...
22. いぐぐん【伊具郡】宮城県
日本歴史地名大系
する郷名であるとされている。余戸郷は角田市高倉・笠島・毛萱・稲置方面とする説があるが不詳。「陸奥話記」に安倍頼時の女を妻としている伊具十郎平永衡の名がみえる。同 ...
23. いさわぐん【胆沢郡】岩手県
日本歴史地名大系
はない。東急本にはこれに加えて余戸・白鳥・駅家の三郷が記される。余戸郷は現水沢市、白鳥郷は「陸奥話記」などにみえる白鳥村(現前沢町)に比定され、駅家郷は東山道胆 ...
24. 胆沢城
日本史年表
の鎮守府からの帰途、阿久利川で人馬が殺傷された件を安倍頼時の子貞任の犯行と断定.頼時、一族を結集し頼義と対立(陸奥話記)。 ...
25. いち‐じん[‥ヂン]【一陣】
日本国語大辞典
〔名〕(1)第一の陣。第一線の陣地。先陣。先鋒(せんぽう)。一番手。*
陸奥話記〔11C後か〕「清原武貞為
一陣
...26. いちののむら【市野々村】岩手県:一関市
日本歴史地名大系
三四一メートル)の桂を使って多くの仏像を彫刻したので、当地の南半分を仏坂村と改めたとも伝える。「陸奥話記」によれば、康平五年(一〇六二)八月一六日営岡(現栗原郡 ...
27. いっしゅざか【一首坂】岩手県:胆沢郡/衣川村/上衣川村
日本歴史地名大系
がある。頼義勢は翌日白鳥柵(現前沢町)を攻め、さらに大麻生野(現同上)・瀬原の二柵を攻めた(陸奥話記)。 ...
28. いわいがわ【磐井川】岩手県:一関市
日本歴史地名大系
この川名は火山でもある栗駒山の酸性分が川水に溶けていたことから酢の川とよばれ、さらに須川となったといわれる。「陸奥話記」に「磐井河」とみえ、前九年の役の際には当 ...
29. いわいぐん【磐井郡】岩手県:陸奥国
日本歴史地名大系
よばれた安倍氏の基盤は当郡以北の奥六郡にあったが、衣川を南へ越えてその地を本拠としたことに(陸奥話記)、前九年の役勃発の一因があったといわれる。郡内もその戦場と ...
30. いわてぐん【岩手郡】岩手県
日本歴史地名大系
の一つとして「岩井」とあるのは当郡の誤記とされ、異本の一つには「岩手」と記される。奥六郡は「陸奥話記」に「六箇郡之司有安倍頼良者」とみえる「六箇郡」と同じと思わ ...
31. うそりごう【宇曾利郷】青森県:下北郡
日本歴史地名大系
婁郡那智勝浦町の熊野那智大社)に願文を捧げ、その回復を祈願している(和歌山那智大社文書)。「陸奥話記」によればすでに天喜五年(一〇五七)「 ...
32. えびなし【海老名氏】
国史大辞典
子孫は連綿明治に至り、この家に『海老名文書』が伝存した。海老名氏で史上にあらわれているのは『陸奥話記』に親季、『保元物語』『源平盛衰記』に季定、『吾妻鏡』に季貞 ...
33. おう‐もう[ワウマウ]【往亡】
日本国語大辞典
往亡
之故也」*
陸奥話記〔11C後か〕「故宋武不
避
...34. おがちぐん【雄勝郡】秋田県
日本歴史地名大系
も含めて勢力をもつに至った。清原氏の本拠は金沢柵(現横手市金沢)付近にあったとされており、「陸奥話記」に「出羽山北俘囚清原真人光頼舎弟武則」とある。庚平五年(一 ...
35. おどりやま【大鳥井山】秋田県:横手市/関根村
日本歴史地名大系
代わって藤原清衡の三男小館三郎正衡が入部したと伝える。「横手郷土史」によれば、「出羽山北俘囚主清原真人光頼」(陸奥話記)の子が頼遠である。この周囲は早くから開け ...
36. おにこうべむら【鬼首村】宮城県:玉造郡/鳴子町
日本歴史地名大系
として重視され、近世、両峠越えの道が分岐する八幡原には藩境警固の目的で鬼首番所が置かれた。「陸奥話記」によれば永承六年(一〇五一)陸奥国司藤原登任は秋田城介平重 ...
37. かじはら-まさあき【梶原正昭】
日本人名大辞典
「将門記」の共同研究をすすめて,35年「将門記・研究と資料」,41年「将門伝説」に結実させた。「義経記」「陸奥話記」などに註釈をくわえて公刊。平成10年9月23 ...
38. かみあそうむら【上麻生村】岩手県:胆沢郡/前沢町
日本歴史地名大系
目呂木村の北に位置し、東は北上川に臨む。対岸は母体村。平安時代後期、当地に安倍氏の柵が設けられており、「陸奥話記」に康平五年(一〇六二)九月七日のこととして、白 ...
39. かみかいどう【上街道】宮城県:栗原郡
日本歴史地名大系
城郡)への伝馬制の整備は、この道筋につながるものであろう。松山道の初見は平安末期成立という「陸奥話記」で、次いで「吾妻鏡」文治五年(一一八九)八月二一日条に「一 ...
40. かみくろさわむら【上黒沢村】岩手県:一関市
日本歴史地名大系
東山道の磐井駅を当地に比定する説がある。また当地は前九年の役の古戦場萩の馬場・小松柵の所在地とされる。「陸奥話記」によれば、康平五年(一〇六二)八月一七日磐井郡 ...
41. かんざきむら【門崎村】岩手県:東磐井郡/川崎村
日本歴史地名大系
あげている。北上川と砂鉄川の合流点から西の川崎にいたる付近は前九年の役の際の河崎柵の所在地とされる。「陸奥話記」によれば、天喜五年(一〇五七)一一月安倍貞任軍四 ...
42. き‐しゃ【騎射】
日本国語大辞典
練軍陣
」*
陸奥話記〔11C後か〕「将軍長男義家驍勇絶倫。騎射如神」*太平記〔14C後〕三九・芳賀兵衛入道軍事「
...43. きたかみがわ【北上川】岩手県:総論
日本歴史地名大系
出土した水沢市常盤広町遺跡に象徴されるように、古くから水稲耕作が盛んであったと考えられる。「陸奥話記」は磐井郡仲村(現花泉町)について「田畠を耕作して、民戸頗る ...
44. きたかみし【北上市】
国史大辞典
岩手県の南部、北上川中流平野に立地する市。前九年の役に関する文献『陸奥話記』に黒沢尻柵(くろさわじりのさく)とみえている地で、中世には和賀氏の所領となり、天正 ...
45. きのみむら【黄海村】岩手県:東磐井郡/藤沢町
日本歴史地名大系
敵中にわずか七騎で取残された頼義は従臣の犠牲と長男義家の奮戦により、ようやく逃げのびたという(陸奥話記)。文治五年(一一八九)奥州合戦ののち、葛西清重に与えられ ...
46. きよはらうじ【清原氏】
国史大辞典
藤原保則とともにこの鎮定に従った清原真人令望の系統であろうとする説。ただしこの説には確証がない。第三説は『陸奥話記』『奥州後三年記』からの立論であって、前書には ...
47. きよはらうじ【清原氏】 : 清原氏/(二)
国史大辞典
藤原保則とともにこの鎮定に従った清原真人令望の系統であろうとする説。ただしこの説には確証がない。第三説は『陸奥話記』『奥州後三年記』からの立論であって、前書には ...
48. 義経記 36ページ
日本古典文学全集
幸若「景清」にも、景清が「霧の法」の印を結んで身を隠す場面がある。からだの骨組み。安倍一族の巨人化はすでに『陸奥話記』に見られるが、その巨人伝承は早池峰山を中心 ...
49. 義経記 38ページ
日本古典文学全集
元服をとげたという。京都府八幡市高坊にある石清水八幡宮。源氏の守護神として崇敬も厚かった。『陸奥話記』では、前九年の合戦の時のめざましい義家の奮戦ぶりに、夷人が ...
50. 義経記 39ページ
日本古典文学全集
った城塞。『陸奥話記』には「件ノ関ハ素ヨリ隘路ノ岨、崤凾ノ固ヨリ過グ。一人嶮ヲ拒メバ万夫進ムコト能ハズ」とあり、きわめて堅固な要害であったことが分る。衣川は北上 ...