NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1900冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 社会
  6. >
  7. 祭・祭事・イベント
  8. >
  9. >
  10. 神御衣祭

神御衣祭

ジャパンナレッジで閲覧できる『神御衣祭』の日本大百科全書(ニッポニカ)のサンプルページ

神御衣祭
かんみそさい

伊勢(いせ)神宮で天照大御神(あまてらすおおみかみ)に絹(和妙(にぎたえ))と麻(あさ)(荒妙(あらたえ))を、毎年5月・10月の14日に奉る祭典で、皇大(こうたい)神宮(内宮(ないくう))と荒祭宮(あらまつりのみや)に限って行われる。皇大神宮鎮座のとき、五十鈴(いすず)川のほとりに宇治機殿(うじのはたどの)を建て、天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)の孫、八千々姫命(やちちひめのみこと)をして天上の儀式に倣い和妙を織らしめたという古伝承に基づく。すでに『大宝令(たいほうりょう)』に国家の常祀(じょうし)と定められ、神嘗祭(かんなめさい)とともに、格別の由緒のある祭典である。春秋の祭典に先だち、三重県松阪市大垣内(おおがいと)町の神服織機殿(かんはとりはたどの)神社の八尋殿(やひろでん)で和妙が、また同市井口中町の神麻続機殿(かんおみはたどの)神社の八尋殿で荒妙が、それぞれ地元住民の手によって奉織される。この地には古来、服部(はとり)氏や麻続(おみ)氏の神部(かんべ)が住み、紡織業が盛んであった。両機殿での奉織は、松阪市の無形民俗文化財に指定されている。こうして織り上がった各1疋(ぴき)に愛知県木曽(きそ)川の和妙、奈良県月ヶ瀬の荒妙を加えて、神職が副従して内宮に護送、大御神に奉納される。御縫糸や御針などの御料を添えて奉納するこの祭典は、室町末期の応仁(おうにん)の乱後、祈年(としごい)、月次(つきなみ)の諸祭とともに廃絶したが、1699年(元禄12)に復興、1900年(明治33)には延喜(えんぎ)の古制に復して今日に至る。同様の祭りは御衣祭(おんぞまつり)とも称し、愛知県豊橋(とよはし)市周辺でも営まれている。
[中西正幸]

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


神御衣祭の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 16
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 神御衣祭
日本大百科全書
伊勢(いせ)神宮で天照大御神(あまてらすおおみかみ)に絹(和妙(にぎたえ))と麻(あさ)(荒妙(あらたえ))を、毎年5月・10月の14日に奉る祭典で、皇大(こう ...
2. かむみそ‐の‐まつり【神御衣の祭】
デジタル大辞泉
朝廷から皇大神宮に夏冬の神衣を奉献する祭事。毎年5月14日と10月14日に行われる。かんみそのまつり。  ...
3. いせ‐かんみそのまつり【伊勢神御衣祭】
日本国語大辞典
〔名〕毎年衣がえの季節に、朝廷から伊勢の皇大神宮に、絹布の和妙(にぎたえ)と麻布の荒妙(あらたえ)とを奉納する祭礼。昔は陰暦四月と九月の一四日に行なわれた。現在 ...
4. じんぐう‐かんみそまつり【神宮神御衣祭】
日本国語大辞典
陰暦四月一四日と九月一四日に、朝廷から伊勢の皇大神宮に、衣がえのための夏冬の神衣を奉る祭。伊勢神御衣祭。《季・夏》ジン ...
5. あらきだ-もりなつ【荒木田守夏】
日本人名大辞典
寛文8年生まれ。元禄(げんろく)3年伊勢内宮禰宜(ねぎ)となる。神典や国史に精通し,12年の神御衣祭再興の中心的役割をになった。享保(きょうほう)9年8月死去。 ...
6. あらまつりのみや【荒祭宮】
国史大辞典
歴朝の崇敬ことに驚く、恒例臨時の祭祀は本宮についで同日に行われ、五月と十月(明治十二年以前四月・九月)の神御衣祭は皇大神宮と当宮に限って執行される。創立は本宮と ...
7. いせのくに【伊勢国】
国史大辞典
大和朝廷の時代には、土器の製作にあたった贄土師部や、造船の木工である猪名部が当国に居住し、神宮の神御衣祭(かんみそのまつり)に奉る和妙(絹布)・荒妙(麻布)を織 ...
8. いみはたどの【斎服殿】
国史大辞典
また『常陸国風土記』久慈郡条にも機殿に関する伝承がみえている。伊勢の皇大神宮では、古くから神衣を大神に奉る神御衣祭(かんみそのまつり)が行われているが、その際供 ...
9. かんはとりはたどのじんじゃ・かんおみはたどのじんじゃ【神服織機殿神社・神麻続機殿神社】三重県:松阪市/大垣内村
日本歴史地名大系
部織子人面等」とみえる。現在も毎年五月と一〇月の一四日内宮および荒祭宮(内宮別宮)で行われる神御衣祭には、神服織機殿神社八尋殿で織られた和妙(絹布)と神麻続機殿 ...
10. かんみそのまつり【神衣祭】
国史大辞典
の十四日に天照大神の神衣を皇大神宮および荒祭宮に奉献する祭事。『伊呂波字類抄』(加、諸社)に神御衣祭を「カムミソノマツリ」と訓んでいる。この祭は『令義解』によれ ...
11. ころもがえ の 祭(まつり)
日本国語大辞典
毎年、一定の時期に、神服を新調の品にかえる祭事。伊勢神宮の神御衣祭(かんみそのまつり)、京都の賀茂御祖神社の立夏、立冬の日に行なわれる更衣祭、広島県の厳島神社で ...
12. しんぷく【神服】
国史大辞典
神への祈願・報賽のために献ずる物に、神饌(食物)と幣帛(布帛・衣服)とがある。伊勢神宮では五月と十月の十四日に神御衣祭が行われる。皇大神宮と別宮荒祭宮に和妙(に ...
13. じんぐうはたどのさい【神宮機殿祭】
国史大辞典
ちなみに両機殿はもと二十年ごとに造替する制であったが、室町時代以降神御衣祭の中絶とともに殿舎も次第に荒廃し、元禄十二年(一六九九)四月神御衣祭は復興されたが、和 ...
14. たい‐さい【大祭】
日本国語大辞典
行ふ」(4)もと、祭祀令に規定された伊勢神宮およびその他の神社での重要な祭祀。伊勢神宮では、神嘗祭・祈年祭・神御衣祭・月次祭(六月・一二月)・新嘗祭・臨時奉幣祭 ...
15. 東都歳事記 3 24ページ
東洋文庫
III-66 雷神門前 II一66,138,III-96雷難除の守札 II-3,59神御衣祭 II-32 亀井家下屋敷  ...
16. 弁内侍日記(中世日記紀行集) 147ページ
日本古典文学全集
後代は春興殿。閑院内裏は温明殿を欠く。宜陽殿の南方に連なる春興殿を内侍所にあてたか。十四日の大神宮の神御衣祭に関連する使か。紫宸殿東面の階下から宜陽殿に渡る回廊 ...
「神御衣祭」の情報だけではなく、「神御衣祭」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

神御衣祭と同じカテゴリの記事
鞍馬の火祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
京都市左京区鞍馬寺の鎮守社由岐(ゆき)神社の祭礼であり、毎年10月22日の夜に行われる。鞍馬寺の参道の中央数か所にマツ・モミの根を束ねた大松明(たいまつ)を立て、各戸の前に大篝火(かがりび)を焚(た)き、青少年が向こう鉢巻の晴れ姿で、柴(しば)を束ねた1.5メートルほどの
神嘗祭(日本大百科全書・国史大辞典・世界大百科事典・日本国語大辞典)
「しんじょうさい」「かんにえのまつり」ともいう。毎年10月15~17日に行われる、伊勢(いせ)神宮の年中行事きっての大祭。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天上の高天原(たかまがはら)において、新嘗を食したとの神話に由来し、その年に収穫した新穀を由貴(ゆき)
園韓神祭(改訂新版・世界大百科事典)
平安京宮内省内にまつられていた園神と韓神との祭り。園・韓神は平安京造営以前よりこの地にあり,帝王を守らんとの神託により他所に移さずにまつられた。《延喜式》神名帳には〈宮内省に坐(いま)す神三座〉として,〈園神社 韓神社二座〉とあり
春日祭(世界大百科事典・国史大辞典・日本国語大辞典)
〈かすがまつり〉ともいう。奈良市春日野町に鎮座する春日大社の例祭。賀茂祭(葵(あおい)祭),石清水(いわしみず)祭と並ぶ三大勅祭の一つ。起源については諸説あるが,850年(嘉祥3)を創始の時期とする説が有力である。古くは毎年旧暦の2月と11月の上申の日に行われ
御柱祭(世界大百科事典・国史大辞典)
長野県の諏訪大社において7年目ごと(申と寅年)の春に行われる式年大祭。地元では単に〈おんばしら〉といい,また〈みはしらさい〉とも呼ぶ。諏訪大社は上社の前宮と本宮,下社の春宮と秋宮のあわせて4宮からなり,それぞれの社殿四隅に山中から氏子が引き出してきた巨大な自然木
祭と同じカテゴリの記事をもっと見る


「神御衣祭」は祭・祭事・イベントに関連のある記事です。
その他の祭・祭事・イベントに関連する記事
初詣(日本大百科全書・世界大百科事典・平成ニッポン生活便利帳)
新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの
書初(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕新年に初めて毛筆で文字を書く正月の行事。昔から、一月二日(江戸時代、寺子屋などでは五日)に恵方(えほう)に向かってめでたい意味の詩歌成句などを書いた。ふではじめ。吉書初(きっしょはじ)め。試筆。かきはじめ。《季・新年》*満済准后日記
初夢(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕年の初めに見る夢。(イ)節分の夜から立春の明けがたに見る夢。*山家集〔12C後〕上「たつ春の朝よみける年くれぬ春来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢」*俳諧・増山の井〔1663〕正月「初夢立春の朝の夢也」*随筆・嬉遊笑覧
大晦日(国史大辞典・日本大百科全書・日本国語大辞典・日本の歳時記・日本方言大辞典)
一年の最終の日。毎月ある晦日(「みそか」とは三十日の意)に大の字をつけたのである。大つごもり(「つごもり」は月籠りの義)ともいう。商家では決算に忙しく、家庭では正月祝いの準備を整える。この夜は除夜とも大年の夜とも呼ばれ、その夜半をもって新年の訪れ
新嘗祭(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
「にいあえのまつり」、また音読して「しんじょうさい」ともいう。「にいなめ」は古代の稲の収穫祭であるが、民間儀礼と宮廷祭祀に分化している。民間の新嘗としては、『万葉集』の東歌(あずまうた)に女性だけで祭を行なっていたことを示す歌二首がみえる
祭・祭事・イベントに関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1900冊以上(総額850万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶