1. たい【太夫】
日本国語大辞典
〔接尾〕(「たゆう(太夫)」の略)太夫である遊女の源氏名の下に付けて呼ぶのに用いる。特に京都の島原、大坂の新町で用いた。*洒落本・虚実柳巷方言〔1794〕下「太 ...
2. たい-ふ
全文全訳古語辞典
(夫、兼家から)手紙が来る。コノ「大夫」ハ作者ト兼家ノ子、道綱。当時、従五位下。〔二〕【大夫・太夫】タユウ ❶伊勢神宮の下級神官である御師のこと。 ❷能・狂言・ ...
3. たゆう[タイフ]【大夫・太夫】
日本国語大辞典
生・金剛の四座の家元に観世太夫、金春太夫のように用いられているが、新興の喜多流については喜多太夫の称号は用いられない。また、浄瑠璃では、語り手にのみ義太夫、加賀 ...
4. 太夫
日本大百科全書
・放下(ほうか)師など)にも太夫の称を名のる者があった。 歌舞伎の立女方(たておやま)を太夫というのは、初期の遊女歌舞伎のスターが、先行の幸若舞太夫や女猿楽の太 ...
5. 太夫
世界大百科事典
字を用いた。さらに神事をつかさどる者を宮太夫・太夫様と呼んだところから,伊勢神宮や諸国の御師(おし)をも太夫と称し,獅子舞などの神楽芸をおこなう者も太夫号を用い ...
6. 太夫
世界大百科事典
かれる。かむろ1000人中で太夫に達するのは3~5人ともいわれ,元禄ごろで遊女100人に対し太夫は2~4人であった。支障があれば降格させて,太夫の権威を守った。 ...
7. たゆう【太夫】
国史大辞典
早くから神事の宮太夫や神事舞太夫、傀儡子の百太夫・源太夫などがあり、万歳のシテ役も太夫と呼んだ。また神社の神楽を舞う家を太夫筋といったり獅子舞の舞人も太夫と呼ぶ ...
8. 太夫(たゆう)[遊女]
古事類苑
人部 洋巻 第2巻 847ページ ...
9. たゆう【大夫/太夫】
デジタル大辞泉
)・宝生・金剛の四座の家元をさして、観世太夫などという。古くは能のシテ役をさした。 6 説経節および義太夫節などの浄瑠璃系統の音曲の語り手。また、義太夫など、名 ...
10. たゆー【太夫】[方言]
日本方言大辞典
(1)神主、禰宜ねぎなどの神職。社人。 青森県072東奥日用語辞典及青森県方言集(東奥日報社)1932 津軽071青森県方言訛語(青森県庁)1908 上北郡07 ...
11. 太夫(こったい)さんより 女体は哀しく
デジタル大辞泉プラス
1957年公開の日本映画。監督:稲垣浩、原作:北条秀司、脚色:八住利雄、撮影:岡崎宏三。出演:乙羽信子、淡路恵子、扇千景、田中絹代、伊藤久哉、小沢栄太郎ほか。第 ...
12. たい‐ふじん【大夫人・太夫人】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(大夫人)天皇の生母である夫人、女御を敬っていう語。皇
太夫人。*続日本紀‐神亀元年〔724〕二月丙申「勅尊
正一位藤原夫人
...13. 太夫人(たいふじん)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 1184ページ ...
14. たいゆうづかこふん【太夫塚古墳】愛知県:岡崎市/若松村
日本歴史地名大系
[現]岡崎市若松町 西之切 矢作川左岸の標高一三メートルの段丘西縁に立地。近くに陪冢と伝えられる崩壊した古墳の跡がある。墳裾の一部が削られているが、直径三三・五 ...
15. たゆうざきむら【太夫崎村】千葉県:鴨川市地図
日本歴史地名大系
[現]鴨川市江見太夫崎 天面村の南に位置し、伊南房州通往還が村内を通る。朝夷郡に属した。正保郷帳に村名がみえ、高八七石余、うち田方五〇石余・畑方三七石余、旗本上 ...
16. たゆう‐し[タイフ‥]【太夫衆】
日本国語大辞典
*洒落本・仕懸文庫〔1791〕二「太夫しかはをりしかへ」*人情本・春色梅美婦禰〔1841〜42頃〕二・七回「今日は津藤さんの催しで、桜川のヤ栄次さん和十様凡而( ...
17. たゆう‐だな【太夫棚】
デジタル大辞泉
江戸時代の劇場で、浄瑠璃の太夫と三味線弾きが座って、浄瑠璃を演奏した所。床(ゆか)。 ...
18. たゆうはまむら【太夫浜村】新潟県:新潟市/旧北蒲原郡地区
日本歴史地名大系
[現]新潟市太夫浜 松ヶ崎浜村の東方砂丘上に立地する漁業集落で、南は神谷内新田、東は島見浜村に接する。日本海に面し、東西に北国浜街道が通じる。源義経が都落ちの途 ...
19. たゆうまち【太夫町】長崎県:長崎市/長崎町
日本歴史地名大系
船大工町の南にある長崎外町の一ヵ町。寛永長崎港図に「太夫町」と記される。町名は遊女屋が置かれていたことに由来し、寛永一四年(一六三七)頃は三軒あったとされ、これ ...
20. たゆうむら【太夫村】三重県:桑名市
日本歴史地名大系
職業とする住民の村で、「桑府名勝志」に「元来此村ノ名ハ新田ト云ヒケルヲ越州定綱公、市太夫・若太夫・甚太夫等御領内安全之祈願アリシニヨリ太夫村ト号スヘキ由ニ依テ名 ...
21. 太夫元
世界大百科事典
公認された興行の全権をもった元締的存在を太夫元といった。近世初期に遊女(太夫)の抱え主が,歌舞伎踊を主催したあたりに,太夫元という言葉のいわれがあろう。太夫元の ...
22. たゆう‐もと【太夫元】
デジタル大辞泉
演劇・演芸などの興行責任者。本来は役者全体を監督する者をいった。江戸では座元が兼ねた。 ...
23. たゆうもと【太夫元】
国史大辞典
上方では座本ともいう。太夫は中世以前には主として神事舞太夫を指し、社寺に属して祭事や法会の際に芸能を奉仕する芸能民の称であった。猿楽をもって奉仕する者を猿楽太夫 ...
24. 太夫元(たゆうもと)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第2巻 68ページ ...
25. たゆうもと【太夫元】
歌舞伎事典
公認された興行の全権をもった元締的存在を太夫元といった。近世初期に遊女(太夫)の抱え主が、歌舞伎踊を主催したあたりに、太夫元という言葉のいわれがあろう。太夫元の ...
26. だゆうのもり【太夫の森】石川県:鳳至郡/穴水町/前波村
日本歴史地名大系
[現]穴水町前波 森出海岸の津無良山を太夫の森とよぶ。能太夫諸橋権之進の先祖の居住地と伝え、丘上の祠の神体も謡曲にかかわる木造鵜の神である。八月の祭礼には神輿と ...
27. たゆう‐かい【大夫買ひ】
デジタル大辞泉
大夫職の遊女を買うこと。また単に、遊女を買うこと。また、その人。傾城(けいせい)買い。 「道通りが左近殿を―と言うたげな」〈浄・阿波鳴渡〉 ...
28. たゆう‐かのこ【大夫鹿の子】
デジタル大辞泉
型を使って染め出した鹿の子模様。江戸時代、貞享(1684~1688)のころ、京都の藤屋善右衛門が染め始めたという。だいうかのこ。 ...
29. たゆう‐ぐるい【大夫狂ひ】
デジタル大辞泉
遊女買いに夢中になること。傾城(けいせい)狂い。 「今日からは―」〈浄・博多小女郎〉 ...
30. たゆう‐ご【大夫子】
デジタル大辞泉
将来、立女形(たておやま)となるべき素質のある歌舞伎の年少俳優。たゆうこ。 「容貌(かたち)も人にすぐれて―にもなるべきものと思ひしに」〈浮・胸算用・四〉 ...
31. たゆう‐しょく【大夫職】
デジタル大辞泉
大夫の位の遊女。最高級の遊女。 ...
32. たい‐さま【太夫様】
日本国語大辞典
〔名〕
たゆう(大夫)
...34. あかし-よだゆう【明石与太夫】
日本人名大辞典
元禄(げんろく)16年(1703)常陸(ひたち)水戸藩のお抱えとなる。名は安清。子の道安が跡をつぎ,与太夫を名のった。 ...
35. 朝日奈右兵衛太夫[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:1件 【逐次刊行物】:0件 『武将言行録』山鹿高祐(編) ...
36. あづまじ-ふじたゆう【吾妻路富士太夫】
日本人名大辞典
?−1862 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。新内節。安政ごろ江戸の市村座や中村座で浄瑠璃「忍岡恋曲者(しのぶがおかこいはくせもの)」「夜鶴姿泡雪(よる ...
37. あゆざわ-いだゆう【鮎沢伊太夫】
日本人名大辞典
1824−1868 幕末の武士。文政7年生まれ。高橋多一郎の弟。常陸(ひたち)水戸藩士。藩校弘道館舎長をへて,勘定奉行となる。安政の大獄で豊後(ぶんご)(大分県 ...
38. あらかわ-ひこだゆう【荒川彦太夫】
日本人名大辞典
?−? 江戸時代前期の槍術(そうじゅつ)家。神道流,新当流槍術の流れをくむ本間流の本間勘解由左衛門(かげゆざえもん)の子本間外記(げき)にまなぶ。福井藩につかえ ...
39. あわだゆう‐ぶし[あはダイフ‥]【阿波太夫節】
日本国語大辞典
古浄瑠璃の曲節の一つ。文彌節の祖、岡本文彌の高弟で土佐の人、鳴戸阿波太夫(初め岡本阿波太夫、一名岡本鳴渡太夫)の始めた悲哀に満ちた独特の曲節。正徳〜寛延(一七一 ...
40. 安藤儀太夫[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:0件 【逐次刊行物】:2件 『安藤儀太夫は何故に死せしや』清家吉次郎『吉田藩老安藤儀太夫の死』黒正巌 ...
41. 雷権太夫[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:1件 【逐次刊行物】:0件 『雷権太夫墓之事』山田勘蔵 ...
42. いずみだゆう‐ぶし[いづみダイフ‥]【和泉太夫節】
日本国語大辞典
〔名〕浄瑠璃節の一つ。薩摩浄雲の門下の和泉太夫が語り出したもの。万治、寛文(一六五八〜七三)頃、江戸で流行した。和泉節。イズミダユーブシ ...
43. いせ‐たゆう[‥タイフ]【伊勢太夫】
日本国語大辞典
〔名〕「いせ(伊勢)の御師(おし)」に同じ。*雑俳・柳多留‐五一〔1811〕「序と切りは三河太夫と伊勢太夫」 ...
44. いそべむら-せいだゆう【磯部村清太夫】
日本人名大辞典
?−1750 江戸時代中期の一揆(いっき)指導者。常陸(ひたち)(茨城県)磯部村の名主,神主。寛延2年30ヵ村の農民約1000人が年貢減免をもとめておこした笠間 ...
45. 磯村三太夫[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:0件 【逐次刊行物】:1件 『磯村三太夫の由来記』今福義明 ...
46. いちかわ-こだゆう【市川小太夫(2代)】
日本人名大辞典
役者。明治35年1月26日生まれ。2代市川段四郎の5男。明治38年初舞台をふみ,大正7年2代小太夫を襲名。関西若手歌舞伎や新国劇にくわわって大衆演劇で活躍,映画 ...
47. いちかわ-もんだゆう【市川門太夫】
日本人名大辞典
?−? 江戸時代前期の武士。紀伊(きい)和歌山藩士。剣術,槍術(そうじゅつ),弓術,銃術にすぐれ,藩主徳川頼宣(よりのぶ)に300石で登用された。 ...
48. いちむら-わかだゆう【市村若太夫(2代)】
日本人名大辞典
?−? 江戸時代中期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。8代市村羽左衛門の弟。広瀬式部太夫の門下。はじめ歌舞伎の子役,若衆方をつとめる。享保(きょうほう)5年(1720 ...
49. いちろうだゆう‐ぶし[いちラウダイフ‥]【市郎太夫節】
日本国語大辞典
井上播磨掾(はりまのじょう)の門弟、井上市郎太夫の語り出した節。天和、貞享(一六八一〜八八)期の小流派。*南水漫遊拾遺〔1820頃〕一「市郎太夫ぶし〈大森市郎太 ...
50. 市郎太夫節(いちろうだゆうぶし)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第2巻 251ページ ...